松尾マアタさんのレビュー一覧

オールモスト・パラダイス コミック

松尾マアタ 

倫理観

『嘘つきは紳士のはじまり』を久しぶりに読んだ流れでこちらも。バラエティに富んだ短編集です。

生徒×教師もので再会もので未成年でと設定モリモリな表題作。とはいえ結ばれるときは未成年でも生徒と教師でもないわけですが。まぁやはり教師と生徒のありようとしては誤りだよな。『嘘つき〜』といい、この単行本に収録されている他のお話といい、松尾先生は倫理観とどう向き合うか、みたいなところをよく作品に書いてるよ…

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あやまちは紳士の嗜み コミック

松尾マアタ 

価値観とか信条

先達のレビューを拝見するに、雑誌掲載時には表現が異なったり、雑誌に続編が掲載されたりしていたようで。後者は『ミッドナイト・ベルボーイ 松尾マアタ 短編集』に収録されています。

こう落ち着いたかぁ。曖昧にしているけれど、この「母さんごめん」には「それでも僕は」と続くと想像できる。そうでないと真実を述べて幸せになった彼の兄のくだりと話がつながらなくなってしまう気がする。個人的には。
長い時間を…

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嘘つきは紳士のはじまり コミック

松尾マアタ 

いざ続編

期せずして不倫が絡む作品を連続でレビューすることになりました。
何度かここでも書いてるとおり、根っからのハッピーエンド好きです。この作品は誰がどうなることがハッピーなのかと考えてしまう。このままありとあらゆる秘密は秘密のままに、現状維持で時が過ぎていくことが最もハッピーなのか。まぁ死ぬ時笑っていられそうなのはそれだけかなぁ。このレビューは続編があることを知っていて、かつ続編の内容は知らぬまま、そ…

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BOSSY 小説

N・R・ウォーカー  松尾マアタ  冬斗亜紀 

シンプルな文体が好き

初めてM/M小説なるものを読みました。
新書館のモノクロームロマンス文庫が殆どのM/M小説を出版しているとか。
その定義、欧米を舞台としたつまり日本では翻訳小説、男性同士の恋愛小説ってことで合っていますかね??
いわゆるBL小説とはちょい違うらしい。
といってもBL小説自体あまり読まない、有名な作家さんのもほぼ未読なので比較しようがないかもしれない。

翻訳ものはなじみがあります。

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ディア・マイ・コンシェルジュ 小説

李丘那岐  松尾マアタ 

意地っ張りな頑張り屋、漬物石のように重い受け様が愛おしい

面白かった〜!ホテルが舞台の、ケンカップル?のラブストーリー。

ふわふわ軽くてちょっかい出してくる攻め・和喜田もいいキャラだったんですが、個人的には断然受けの堅物コンシェルジュ・倉原が良かった〜〜!

頑張り屋で自分にちょっとコンプレックスがある受け、応援したくなる。好きにならずにはいられない〜〜

犬猿の仲(だと倉原は思ってる)の2人の心の距離が少しずつ近づいて、恋愛感情に変わり、…

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ディア・マイ・コンシェルジュ 小説

李丘那岐  松尾マアタ 

じっくり丁寧に

はじめましての作家さんです。

主役の二人の関係性の変化と主人公倉原の気持ちの描写の変化が、すごく丁寧にじっくりかかれてますね。

頑張っちゃうコンシェルジュ倉原。かたや何でもこなしちゃう俳優並みのイケメン同い年の和喜多。

俺に抱かれてみろよってパワーワード!
せめて俺を好きになってみろよ、とか、俺と恋愛してみろよも有りだったな。

和喜多を好きになるほど卑屈で不安になる倉原。…

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ディア・マイ・コンシェルジュ 小説

李丘那岐  松尾マアタ 

全力のコンシェルジュがいい(≧▽≦)

こんな全力で尽くしてくれようとしてくれるコンシェルジュのいるホテルへ行ってみたい(≧▽≦)

受け様は、真面目で石頭のコンシェルジュ、倉原。
お客様の為の努力を惜しまず、お客様の笑顔を見るのが嬉しい、なんて言っちゃう、クールな見た目に反して熱い男。
攻め様は同僚で営業の和喜田。
こちらは軽いイケメンで、チャラくてふらふらしてそうで、最初はあんまり私の好みではなくって( ˊᵕˋ ;)

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Release 小説

月村奎  松尾マアタ 

自分を束縛すること

とても素晴らしい作品でした。

何と言っても、テーマが一貫しているなと感じました。
自分を束縛してしまうことについて、丁寧に深く切り込んだ素晴らしい作品だと思います。

表題作と男女CP作品が一つ入っているので、地雷注意でした。
個人的には男女CPの方が特に好きで、思いがけず涙が止まらなくなる作品でした。
妊娠エンドは何だか謎でしたが...

そして、男女CP作品が入っているとい…

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BOSSY 小説

N・R・ウォーカー  松尾マアタ  冬斗亜紀 

青春みたいな

新書館ブックフェアの煽りは「ポルノみたいな出会いで、エロゲみたいなセックスをして、青春みたいな恋に落ちた。」
新書館にしてはカジュアルな煽りだなと思いつつ読んで、おおよそ煽りの通りでした。海外作品のゴージャスな雰囲気が好き。どんどん読めるタイプの作品。

相手の素性が分からないままベッドイン!の展開は良くあるけれど、ここまでトラブルなく甘々を貫く作品は珍しいな、という感想。どこかでトラブルが…

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BOSSY 小説

N・R・ウォーカー  松尾マアタ  冬斗亜紀 

読後感がすごくよかった

M/M初登場の作家様ですが冬斗先生の硬質でエロさ滲み出る翻訳が素敵で、ウイットに富んだ軽妙な会話を堪能していたらあっという間に読み終わってしまいました。
以下ネタバレしています。




シドニーの大手不動産会社のやり手のセールスマンがある夜のバーで出会って5分で自分の部屋に連れて行った男と、お互いの名前も知らない割り切った関係として濃密な一夜を過ごした二人。そしてその一夜が凄すぎて来…

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