山中ヒコさんのレビュー一覧

イキガミとドナー 上 コミック

山中ヒコ 

人は。こんなにも弱い。

恐ろしい物語で。行き場が無い。
日本では「イキガミ」と呼ばれる、選ばれし特異体質の若者達は、命を賭して最前線で闘う。
あらゆる武器を跳ね除け、武器の売買を暴落させた彼等は、ただ自国の利益の為に。終わりの見えない戦いに臨む。如何なる武器の攻撃にも、爆破にも耐える無敵の彼等は、イキガミ同士の闘いにのみ甚大なダメージを受ける。
彼等の傷を治癒する為に選ばれ、これまたイキガミを支える為だけに生きる事…

8

イキガミとドナー 下 コミック

山中ヒコ 

上下完結にはもったいない内容

 この世界観で最後まで描き切ってくださったことには神評価をつけたいです。設定は本当にしっかりしていたと思います。ただ、細かい点がいくつか気になって、個人的にはどハマりするまではいきませんでした。私はもう少し吉野の掘り下げが欲しいと思ったんですね。鬼道の孤独や感情を描くシーンは多々あったのに比べ、吉野というキャラクターがこういう思考回路に至った背景が私には足りませんでした。

 どうしてこんなに…

13

イキガミとドナー 上 コミック

山中ヒコ 

綱渡り状態の中、彼はどの手を取るべきなのか

 まだメイン2人の関係性にはそこまで萌えを感じないかなと思って萌評価に留めましたが、作り込まれた世界観にはとても引き込まれました。山中先生はどこかしら虚しさを感じるような雰囲気の物語と相性が良いですね。イキガミは対武器ではチートになるけれど、対イキガミであれば怪我もするし、病にもかかるのは一般人と同じで、尚且つ普通の治療や薬が効かず、この世に唯1人の存在であるドナーの体液だけが頼りという、実は誰よ…

4

イキガミとドナー 下 コミック

山中ヒコ 

ふたつでひとつ

"人間1年目"な攻め、または受けが、パートナーによって新しい世界・感覚・感情を知っていくお話が好きです。
今作で言うのなら、それは攻めの鬼道にあたりますね。

幼い頃からイキガミとしての能力を持ち、国を守るための訓練をひたすらに受け続けて来た。
戦うことしか知らず、守るものもなく、愛も知らない。
どうしようもなく孤独な彼に、少しずつ新しい世界を教えてくれた、吉野という…

19

イキガミとドナー 上 コミック

山中ヒコ 

アンバランスさの妙

この世界観、すごい。
on BLUE作品のハズレのなさと作品テーマの幅広さったら。
そして、山中ヒコ先生の心理描写の上手さ。
このレーベルと山中先生の相性がものすごく良い。

"イキガミ"という、人でありながら人を超越している存在。
人工的に造られた兵器よりも更に強い、いわゆる人間兵器です。
この世界の中では、ごく当たり前に教科書にも載っているような存在なんですよ…

9

500年の営み コミック

山中ヒコ 

生きる理由はそこにある

初めて読んだ山中ヒコ先生の作品です。

太田 光のアンドロイド ヒカルと冷凍睡眠から目覚めた山田 寅雄のお話。

山の地主 山田家は海の網元 太田家とは仲が悪く、それが双方の子供たちにも影響を及ぼしていました。
頭も良く足も速く、友人も多い光…何をやっても勝てない寅雄でしたが本当は光が好きでした。
高校卒業後はそれぞれ進学し離れてしまいます。
ところが、偶然に光がバイトしているゲイバ…

5

イキガミとドナー 下 コミック

山中ヒコ 

涙腺が死ぬ

ハッピーエンドでよかった!!!!!!!!!!

セックスは最初に2回。あとは無し。
キスはあり。えっちではない。

最後まで本当に心配しながら読んだ…まさかとは思いつつももしかしたらが拭えずにページをめくる手が震えた本は久しぶりでした。

上巻で構築した関係が、かえって鬼道を臆病にしてしまった。
幼い頃から恋焦がれていた自分のドナーにやっと会えて、その人が自分を受け入れて自分を思っ…

19

イキガミとドナー 上 コミック

山中ヒコ 

愛してほしかったのに手に入りそうになると怖くなる

ほんのりネタバレ
上巻だけ読んだ感想

ひっさしぶりのヒコ先生作品を噛み締めながら、空白とかページの隙間と暗転で読ませる先生だったな~~と思い出した。

セックスは手こき1回、貫通1回。
がっつりエロじゃないけどお互いがお互いのことを思う度にえっちな雰囲気を感じてしまって(それが恋になるのよ~)

設定はファンタジーだけど、それ故に攻の孤独が浮き彫りになるストーリー。上巻では受の吉…

9

イキガミとドナー 下 コミック

山中ヒコ 

イキガミと歩く未来

上巻の引き込みそのままに下巻も突っ走ってくれました。
盛大にネタバレレビューですので、知りたくない方は読まないでください。

欲情と愛情の区別も知らない鬼道だったけど、吉野に好きだと言われ、抱きしめられて自分の気持ちが愛情だと知っていく。
だけど、二人の未来を書こうと吉野に渡された原稿用紙に何も書けない、イキガミとして育った鬼道には一年先の未来でさえも描けないでいた。

そこへイキガミ…

24

イキガミとドナー 上 コミック

山中ヒコ 

お話に引き込まれた

「500年の営み」を読んで、その世界観に引きずり込まれ、涙を流した一人です。
こちらも試し読みで「これはっ!」と思い、上下巻購入。

上巻はあっという間に読了してしまいました。
国を守る生物兵器イキガミ鬼道とそのドナーであるということが発覚した吉野のお話です。
始めは冷血で傍若無人だった鬼道と吉野が徐々にお互いへの思いやりを持ち始める様子が描かれている一巻。

イキガミとして生まれ、…

9
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