小椋ムクさんのレビュー一覧

てのなるほうへ 小説

栗城偲  小椋ムク 

優しく心あたたまるお話

初読み作家さん。
人外もの大好きなうえに、メインがのっぺらぼうというとんでも設定に興味を引かれて購入。
小椋ムクさんの挿絵のおかげもあって、妖怪のおどろおどろしさとか、そういったものとは無縁なかわいらしい仕上がりになってます。

のっぺらぼう×中途失明者というCPですが、障碍者を題材として扱う場合、結構作家さん側も神経使ってるなというのが文章から透けて見えることが多いのですが、この作品は相…

6

てのなるほうへ 小説

栗城偲  小椋ムク 

妖怪の きゅーと な らぶ

妖怪の出てくる話……なんだけれど、
パステルカラーの優しく可愛い表紙の印象そのもの。
おどろどろしさや、怖さはほとんどなくて、
なんとも可愛くちょっぴりだけ切ない、人間と妖怪の物語。

のっぺらぼう(草枕、推定200歳超?)と盲目の青年(巽、21歳)。
共に孤独だった二人が、公園で偶然に知り合い
互いのコンプレックスをを埋めるように惹かれあっていく。


序章とも言える江戸編で…

3

ぼうや、もっと鏡みて 小説

樋口美沙緒  小椋ムク 

グルグルしながら到達した愛の話

『愛はね、』の続きの話

幼馴染を思いながらそのむ割れない思いを受け入れ前向きに生きようとしている望と、そんな幼馴染から思われながら同じ気持ちを返せない自分の気持ちを持て余す俊一の成長物語。

前作に引き続いて俊一のイライラがひしひしと伝わってきます。
何度だまされてもまた信じてしまう。
殴られても強姦されても、優しいときもあったし悪い人じゃないとから、心から謝っているのだからと簡単に…

4

愛はね、 小説

樋口美沙緒  小椋ムク 

幼馴染同士が長い時をかけて向き合えるようになるまで

発行当時から何度も読んでいるのにレビューはしていなかったので初めてします。

望は幼馴染を好きなのに好きと言えずに、好きだと言ってくれる人を好きになりたいと付き合うけれどやっぱり一番に好きにはなれない。
望の思い人で幼馴染の俊一は、だれとでも付き合い傷つけられても簡単に許してしまうことに毎回怒っています。

無自覚で男を誘ってしまう望です。
寂しさを埋めるために他の人で代用にするから、…

4

てのなるほうへ 小説

栗城偲  小椋ムク 

個性的な設定に萌え!!

初読みの作家様でした。
最近ファンタジー色濃い目の作品が読みたいと思っていたのですが、人外は苦手で、今一つピンとくるものに出会えていなかったところに、ちるちるさんのランキングで見つけました…この作品を!!
妖怪系は個人的に怖くてあまり好きではないのですが、イラストが小椋先生ということで、ほわっとした優しさに溢れている表紙に安心感を持ち、即効本屋にて購入したのですが、やはり、どストライクでした(…

9

てのなるほうへ 小説

栗城偲  小椋ムク 

とっても優しくてかわいくて安心して読めます

 攻め様がまさかののっぺらぼうの草枕さん。
口だけはあってよかった。キスができるもんね。
受け様は途中失明者でコールセンターで働いてる巽くん。
目の見えない自分を卑屈になることなく受け入れて、できることを頑張ってて、素直でいい子です。
人の弱いとこも頑張れ、と言うんじゃなくてそれでいい、と受けとめてくれる。
人間にはもちろん、同じ妖怪にも気味悪れてからかわれ続けて、すっかり自分の殻にこも…

12

てのなるほうへ 小説

栗城偲  小椋ムク 

まさかののっぺらぼう攻め!

人外物は数あれど、のっぺらぼう攻めは初めて読みました(笑)
顔はないけど唇だけあるとゆーのがちょっと面白かったです。
のっぺらぼうが自分のことをのっぺらぼうって知らなくて、初めて事実を知った時の絶望感が切なかったです。。
難しい設定の2人が徐々に距離を縮めていく感じが良かったです。
ただ、2人の初めてのHが唐突で、激情にかられていたとはいえ、攻めがカナリ手馴れてたのが拍子抜けでした。
お…

2

恋する臆病者 小説

月村奎  小椋ムク 

やらしいなくん

表題作と続編の2作品収録されています。
どちらも玲(受け)の目線でストーリーは進んでいきます。

「恋する臆病者」は、玲が憧れのスター椎名と恋人同士になって、「淫乱」の誤解を解く話。「恋する臆病者たち」は嫉妬の話です。

全体的に甘いです。
一度失敗したことから恋愛に臆病で信じられない玲を、椎名が大丈夫だよと信じさせてくれる展開に、ほんわかしました。しかし、この包容力も、続編ではちょっ…

2

てのなるほうへ 発売記念ペーパー グッズ

巽が受けた災難の真相は…?

フェア開催書店さんでいただける、A4の大きさで緑色の発売記念ペーパーです。内容をざっくりと。スミマセン、ネタバレしてます。


妖怪視点のお話です。
昔々、みんなでからかって遊んでいた結果、誰にも心を開くことなく心を閉ざしてしまった草枕。それでも優しい気持ちを持ち合わせている草枕に対して妖怪さんたちは懺悔の気持ちを持ち始めるのですが、彼に謝るきっかけを見つけられなくて。

そんな中、草…

5

てのなるほうへ 小説

栗城偲  小椋ムク 

切なくあたたかい和ファンタジー

攻め視点、受け視点、攻めの親友視点と三編です。
作家買いです。
切ないファンタジー。キャラはモブを除いていい人たちばかりで安心できます。安心できる王道だけど、じわじわと変則的。
攻めは顔無しがなによりのコンプレックスで、それが嫌で仮面を装着しています。
受けが良い子なのですが、なにが良いかって攻めが顔を隠したがる習性を否定しないところ!
顔を出したくない人に無理矢理前向きな行動を強制しな…

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