小椋ムクさんのレビュー一覧

キャッスルマンゴー 2 コミック

木原音瀬  小椋ムク 

納得のいく焦らし方

 2巻で自分の中の評価が一気に上がりました。前巻では2人の関係の始まり方にもやっとしてしまいハマりきれなかったのですが、一旦そこを受け入れてしまえば、2巻は共感できるシーンも多く、話の展開にとても引き込まれました。

 甘さは終盤までほとんどなくて、万の苦悩にかなりページ数を割かれています。母が入院したことで、ホテルの管理、家事、入院費やお見舞い、弟の面倒などをすべて抱え込むことになってしまっ…

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キャッスルマンゴー 1 コミック

木原音瀬  小椋ムク 

思っていたよりいろいろと特殊

 悪くはないけど、安直な展開に感じなくもないシーンがちらほらあったので、とりあえず1巻はこの評価に落ち着きました。AV監督×ラブホの息子というありそうでない、興味深いキャラの組み合わせ。ただし、万がまだ高校生なので、こんな環境下でも性的な絡みはほぼありません。そこは良かったと思います。

 ただ、2人の関係の始まり方がかなり特殊で、ここをすんなり受け入れられるかが結構重要な鍵を握ってくるんじゃ…

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バズる男と営業の彼 小説

夕映月子  小椋ムク 

ネットとリアルの狭間で

夕映さん、初めての『電子専門』です。
最初に書くのもなんですが、ストーリーとは直接関係ないけど、電子書籍に対する夕映さんの感じ方が書かれているあとがきが面白かったんですよ。結構昔からBLを読んでいる身としてはちょっと感慨深いものがありました。

主人公の但野は印刷会社で働くクローゼットゲイ。
簡単に体の関係を持つことに拒否感が強くて、小奇麗な見た目から何度かお誘いがありつつも全くの未経験。…

2

バズる男と営業の彼 小説

夕映月子  小椋ムク 

注:リア充・ノンケ感、かなり強めな攻めです。

作者さま買いです。
仕事で疲れ果て先方からの返事待ちのタイミングで
何かビタミン的なものを摂取したいと、それは私の場合BL本なので、
電子専門・新刊として発売されたこちらを購入。
ちょっと高い気がきましたが、大好きな夕映さんのお話、
これは紙では売ってないんだなという思いが後押し。
読みたい時にすぐ買えていいですよね、電子。

さて内容ですが。うーーーん…?
と思わないこともなか…

9

バズる男と営業の彼 小説

夕映月子  小椋ムク 

SNSでしか本当の気持ちを晒せない、そんな受けは良かったけど……

電子書籍専売の単行本で7話からなる長編で177Pあります。

あとがきで「内容も文章も電子書籍向きにしてみた」ということで、LGBTもOKな恋愛系SNSで2万人のフォロアーがいるクローゼットゲイの但野(受け)が主人公です。
彼視点でお話が進みます。

ゲイだけどあくまで普通に恋をして1対1の誠実な付き合いをしたいと思っている但野。
だけどゲイ専用アプリは露骨で即ヤリのようなものばかりだ…

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狼頭の魔法使いと折れ耳の花嫁 コミコミスタジオ限定特典小冊子 吾子の冒険 グッズ

是非手に入れて読んで欲しい

本編の夜狼と淡雪の子どもが生まれてからの領地での城でのお話になります。
二人の子どもの吾子視点です。

城には沢山の人が集まって夜狼も淡雪も吾子を構ってくれず、使用人によって乳母が来るまで部屋に閉じ込められてしまいます。
悲しくなった吾子は窓を開けて手摺に手を掛けて空を見上げると火龍に乗ったじいじがやって来ます。

本編最後に夜狼に強請っていた火龍にです。
思わずクスってなりました。…

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狼頭の魔法使いと折れ耳の花嫁 小説

成瀬かの  小椋ムク 

魔法使い、ケモ耳好きな人には読んで欲しい作品

夜狼は獣頭の魔法使いで最初はダラダラとしたオヤジなんですが、森で淡雪を拾ったあたりから物語が加速度に面白くなって来ます。

淡雪目線からの話では、淡雪がただの幼な子では無いのだろうとは読者は薄々気が付きます。

そして淡雪を父親の元に帰してからの夜狼の活躍と正体にはワクワクが止まらなくなります。

淡雪の父親をギャフンと言わせたい王様も一役かって、夜狼が淡雪を迎えに行く辺りはもうニヤニ…

1

キャッスルマンゴー 2 コミック

木原音瀬  小椋ムク 

キャッスルマンゴーの繁盛を願って

1巻からの続きから始まります。
夏祭り以降、急に素っ気なくなった十亀に困惑する万。
母が倒れ、部屋はボヤで焼け、満身創痍の万だけどもはや頼れる人はなく…という切なすぎる展開。

人を頼るということは、相手が自分に好意がないとできない…という万の気持ち、少し分かります。
だからこそ、肝心な時に急に素っ気なくなった十亀に腹が立ちました。
万も万で、相当な意地っ張りですけどね…

万の状…

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キャッスルマンゴー 1 コミック

木原音瀬  小椋ムク 

これからの2人を見守りたい

B L界の名作、今更ながら拝読させていただきました。
購入済みのまま、なぜか後回しになっていた今作ですが、とても面白いです。

秀才だけど、夢は実家のラブホの経営という高校生・万とAV監督・十亀を中心とした物語。
ゲイの十亀と十亀を嫌悪する万がどうなっていくのかと思っていましたが、弟の悟を守るために十亀を嵌めて自分が恋人になるという、なんとも想像していなかった展開がとても良いです。

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さよなら 小説

成瀬かの  小椋ムク 

やや盛り上がりに欠けた

一風変わった記憶喪失もの。

幼なじみ三人の恋模様。
怜也と大成は恋人同士。朗らかで朴訥とした大成はいつも怜也に優しく、付き合いが長い。そろそろ親にも報告をと婚約指輪を渡された直後、交通事故で帰らぬ人となってしまう。
一方、助手席に乗っていた怜也。その頃の記憶をなくし、相貌失認になってしまう。大成だと思い込んだのは、実はもう一人の幼なじみ、青馬だった。
感覚の違うキス、スマートで金銭的に…

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