凪良ゆうさんのレビュー一覧

天水桃綺譚 小説

凪良ゆう  藤たまき 

神話ベースの「天の桃の精」の話

あとがきによると、デビュー前の作品の改稿が「亨とモモ」の話。
書下ろしが「白虎様とコモモ」の話。
出だしは、こんなスタイルから始まったんだなーと、弱者や不器用な人に向ける視点=芯は変わらないけれど、くるんでいた小説の肉付けの違いに少し驚きました。

桃園の主、亨は言い訳や鳥繕いが苦手な正直すぎる不器用。実はとても繊細で傷つきやすい人。昔の恋人の元へ逃げた妻へ自分の不器用な態度を詫びたくて罪…

2

全ての恋は病から 小説

凪良ゆう  車折まゆ 

アホアホでハッピーなコメディ

凪良先生の本はいくつか読んでいるのですが、ダメダメだったりちょっと性格や性癖に難のあるキャラクターが好きなのかなという印象を持っています。こちらの作品も攻め・受け共にどこか残念系のキャラクターなのが可愛らしくて、「愛すべき馬鹿」ってこんな感じなのかもと思いながら楽しく読めました。

文体がとてもコミカルで現実に存在する映画のタイトルもたくさん出てくるので、小説の中ではかなりとっつきやすい方では…

2

おやすみなさい、また明日 小説

凪良ゆう  小山田あみ 

優しくて温かい

恋愛前夜のスピンオフかなにかだったんですかね?なにも知らずに本作だけ読みましたが、全く問題なく読めます。


凪良先生の書くお話って どんなお話でも 心に染み入る優しさがあります。

本作は特にそうで、シリアスだし悲しい寂しい部分もあるけれど、根底に流れるものは温かくて優しいです。

ほのぼのするような話ではないのに、読後感は穏やかで優しい感じです。


先生もおっしゃってるよ…

4

愛しのニコール 小説

凪良ゆう  yoco 

田舎で暮らす普通の男の子たちの物語 

2016年作、あとがきの作者曰く「ごくありふれた普通の男の子たちのお話」。
・・マイノリティの気苦労についての、ありふれた話ってことなのかな?

取り巻く状況設定は、マイノリティが生きにくい状況の田舎。これが「普通の男の子たちのありふれた話」なら、田舎の普通って辛いんだな。
田舎風景のモデルは、映画の「リトルフォレスト」なのだそう。

前半のニコの人生は、思う様にいかない・・読んでいて…

1

憎らしい彼 美しい彼 2 小説

凪良ゆう  葛西リカコ 

可愛いしかいえん

2人とも可愛すぎるううああああああああああああぁぁぁ!!読み終えてすぐレビュー書いてるのでテンションがおかしいですがこれは良作品です。安心してください。1巻よりこっちの方が好みでした。
ネタバレ(?)↓






すれ違いがっっっ!!!良い!!清井くんのデレが沢山見れます

1

おやすみなさい、また明日 小説

凪良ゆう  小山田あみ 

ここまで書かれることの幸せ

『恋愛前夜』『求愛前夜』をそれぞれとても楽しんだ流れでシリーズをコンプリートしたくなり、本書にも手を伸ばしました。
たくさんのレヴューから、本作品は前2作品とは違って「分かりやすいハピエン」とは限らず、SSは評価も分かれていることは予習のうえで、怖々読みました。

感想は、タイトルのとおりです。
とてもリアルで切実、全身全霊の愛の結実を感じました。
といっても特に派手なイベントがあるわけ…

4

美しい彼 小説

凪良ゆう  葛西リカコ 

久々にこんなに萌えました!!

今まで漫画しか読んだことなくて何か小説を読みたいなーと思ったのでランキングの上位にあったのでこれにしよう!と読み始めました。そしたら当たりも当たりでめちゃくちゃ面白くて一気に読んでしまいました!!平良はめちゃくちゃ気持ち悪いし清居の嫉妬が可愛すぎて悶えました!!
私は語彙力がないので内容のあることは言えないんですけれどとにかくオススメです!!2巻も3巻も最っ高です!早く4巻が読みたくてうずうずし…

8

満願成就 ―周と西門― 小説

凪良ゆう  梨とりこ 

このまま終わりは悲しすぎます

〝満願成就〟ってそういう意味かぁ……
怖っっ
エピローグでゾッとしてしまいました。

2作目も本当に面白かったです。
周の恋も成就したので、タイトルにはそういう意味もあるのかもしれません。

祖霊の怪異と市松人形の怪異──
それらをつなぐラスト……と、ストーリーと構成にドキドキさせられっぱなしでした。
謎が気になって気になって仕方がなく、あっという間に読み終わりました。

二…

3

闇を呼ぶ声 -周と西門- 小説

凪良ゆう  梨とりこ 

面白過ぎてより一層、凪良先生が好きになった!

これは面白い!
ホラーテイストで、ものすごく好きです。

「呼児」と「戻児」と呼ばれる異能をもつ二人が主人公のバディもの。

「戻児」の周は、ある事件で双子で「戻児」だった薫を失い、自責の念を抱いたまま無気力に生きていました。そんなある日、遠縁のチャラ男・西門に出会い、「戻児」である西門と意図せず〝対〟として除霊を行うことになりーー…

実は西門は「呼児」を失った「戻児」で、二人は同…

0

薔薇色じゃない 小説

凪良ゆう  奈良千春 

長年の痴話げんか

こちら一番最初に読んだ凪良作品で、一番好きな凪良作品です。
楽しい嬉しいだけじゃない、しんどいこともある、味わい深い大人のラブストーリーです。薔薇色だったら素敵だけど、薔薇色じゃなくても恋するっていいなぁ~という温かい余韻の残る作品でした。

程よいリアリティが絶妙なんです。そういうことってあるよねぇ…ということが、ありすぎたら萎えるんですけど、いい匙加減なので程よく共感できるんです。
出…

3
PAGE TOP