草間さかえさんのレビュー一覧

未完成 小説

凪良ゆう  草間さかえ 

too young to love

何故これを今まで読まずにいたのか?と自分に問いたいような
今さらながらに出会った名作だった。

        *     *     *

高校2年、瀬名は多くの鬱屈を抱えた17歳の夏を過ごしていた。
両親の不仲問題、居場所のない家、揺れる足許と見えない未来。
そんな全てから逃げるように、刹那的に仲間とつるみ、
来る物拒まずで女の子と付き合う。
でも、本当は自分が何が好きなのか…

13

アドリアン・イングリッシュ(3) 悪魔の聖餐 小説

ジョシュ・ラニヨン  草間さかえ 

もし一生独りだったら?

1、2巻と立て続けに読んで発売と同時に買った3巻ですが、以下続刊の不穏な結末が分かっていたので読むのを先延ばしにしていました。
(あとどんどん分厚くなるのと…)

文章が独特なシニカルさで、長くても最後まで楽しく読めます。
生贄や悪魔や儀式といったおどろおどろしいものをテーマにしていますが、作者と訳者の文章の手腕で笑ってしまう所も多数。
(特にヤフーIDの箇所は吹き出してしまった…)

7

真昼の恋 コミック

草間さかえ 

小春日和な感じの作品です。

以前からドラマCDを聴きたいと思っていて、
聴いて良ければ原作を読んでみようかなと、
そのつもりでいたのですが、かなり人気の作品のようで、
初回特典ペーパー付きで販売している店を見つけ、
CDはまだ入手できていませんが、
とりあえず先にコミックを購入しました。

読んでみて、面白くなかった所は一つも無いのですが、
作品に抑揚が無いというか、
終始、波が無い海にフワフワ浮かんでいる…

0

箱の中 小説

木原音瀬  草間さかえ 

愛と赦しと救いと

すでにたくさんの素晴らしいレビューがある中に今更私なんぞが書き込むのもおこがましいのですが、あまりに素晴らしい作品だったので賛辞を贈りたくて。

木原作品は好きだし評価も高いし期待が大きすぎてもしも裏切られたらとの心配と、きっと名作だろうから心して読まねばとの気負いから、購入後数か月読むことができませんでした。
やっと読んでみたら、まったく期待を裏切らないばかりか評価以上かと思われるほどの出…

3

銀の眼鏡(表題作 1 梅枝さんが秋なのにこの世の春を謳歌するお話。) グッズ

ペラペラ

です。厚みも中身も。

とにかく薄い。そして安っぽい装丁。

それなりに手間かけて自己負担もして応募した結果がコレか!?とガッカリしました。『全員○○』でここまで裏切られたことないです(自己負担なしのものを含めても断トツで最低だ)。

2編構成で合わせて3CPが出ていますが、梅枝×草太はまだしもあと2CP・特に茨木と甫は好みじゃないんです。

さらに、私は黒沢さんはともかく草間さん…

1

金の眼鏡 グッズ

薄っ!

というのが最初に手にした時の印象です。

多くのシリーズの舞台であるK医大の学祭に、メス花シリーズ関連のキャラクター総出演。まあみんな顔出してたね。ただそれだけ。

私はメス花を筆頭に『K医科大学(関連)シリーズ』はすべて1回は読んでますので、出て来るキャラクターはみんなわかりました。だから嬉しいか、面白いかというのはまた別ですが。結構苦手なキャラクターやCPがいるので・・・

そして…

1

肉食獣のテーブルマナー コミック

草間さかえ 

コマの隅々まで、眺めて楽しい。

◆「キス、シロップ」・「肉食獣のテーブルマナー」◆

ひっさびさに草間さんの漫画を開いたら、なんだか懐かしさで胸がいっぱいに。
ん?でも、これはひさびさだからなのかな・・・? 
もしかしたら草間さんの絵って、デフォでノルタルジック?
背景の中に必ず、郷愁を誘うアイテムがそっとしのばせてある感じ。
例えばマンションの管理室の窓口の形ひとつにしても。
そしてその窓口から顔を出す管理人さん…

3

明け方に止む雨 コミック

草間さかえ 

明けない夜はない

「夜更けに花降る」「小夜啼鳥の夜」
根っからマジメな裁判所書記官の山田と一見怪しげな?隣人の高天のお話。2人の関係が進むのと同時進行で、山田の取り扱うある事件の真相も明らかにされていきます。
山田の生真面目っぷりが可愛いw

「明け方に止む雨」「少し戻って」
同時収録の「夜更け~」の受、山田の先輩である里村がメインとなる話。冒頭から…里村の弟が自殺した現場検証中に里村が駆けつけるシーンと…

2

アドリアン・イングリッシュ(3) 悪魔の聖餐 小説

ジョシュ・ラニヨン  草間さかえ 

静かな現実味

実は評者はこのシリーズを勝手に前世紀終末辺りの
時代背景を借景にした物語だろうと思い込んでいました。
しかしながらそれは大いなる勘違いだった様です。
彼等の生きている時間軸は、我々が生きている時間軸と
恐らく5年程度のずれがあるだけの様です。
何故それに気づいたか?
さり気ないキーワードが投入されていたから、とだけ
申し上げておきます。

そう言う訳で進んで参りましたシリーズ三作…

6

災厄のてびき [新装改訂版] コミック

草間さかえ 

癒しの短編集+改訂前の本との違いについて

年上が受けにまわることが多い草間さかえ作品ですが、こちらの本はショタが出てくるお話が多いです。
普段あまりショタものは好んで読まない私ですが、こちらの作品は楽しめました。

まず表題作の災厄のてびきですが、売れない小説家×中学生のCPです。
作中で中学生の幸宏は高校生になりますが、それでも体が幼くショタというジャンルに入ると思います。
幸宏は火に興奮する性癖を持っているということで少し構…

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