小山田あみさんのレビュー一覧

アカサギ 詐欺師と甘い鉄枷 小説

沙野風結子  小山田あみ 

詐欺師とは言うけれど

男性を手玉に取る結婚?詐欺師。その被害者から依頼を受けた弁護士。しかもヤメ検。どちらも過去に色々あって出会います。

アカサギのマキちゃんは男をメロメロにして時計を貢がせる。コレが実は、、、と言うのがマキちゃんを単なる犯罪者にしてないところ。被害者が子供を捨てた父親ってとこがミソですね。弁護士である恩田もバツイチで息子を手放した父親だった。
恩田の場合はどう愛情を注いだら良いかわからなくなっ…

2

月を食べて恋をする 小説

沙野風結子  小山田あみ 

リメイク

カバーイラスト&タイトルが素敵です。

近親ものでこんなにモラル面を横目に意識させながら萌えに繋げるのって、もはや今どきのBLじゃ珍しいし、主人公の恵多がラブむきだしなのも作者様の作風にしては新鮮。

冒頭から片思いのキュンキュンが止まらないなんて、近年の作者様の作品にしては怪しい…と訝しみながら読み進めていったんですけど、ふと既視感を覚えてリメイク作品だったと知り妙に納得しました、、

2

君を殺した夜 小説

夜光花  小山田あみ 

すんごい執着攻めだった

同級生の再会ものが読みたくて、「同級生」「再会」にチェックしてヒットしたのがこちら。

不穏なタイトルからして、私が求める切ない再会ものではないとわかった上で読んでみましたが、うーん濃かったし、面白かった。
萌えは正直あまり無かったけど、一体どーなっちゃうのぉ???と先を知りたくグイグイ読ませてくれる作品で面白かったです。

それにしても凄まじい執着攻めだったなぁと、読後にちるちるを見た…

1

はだれ恋 ~拾われ男の妄想~ 小説

中原一也  小山田あみ 

はだれ=まだら 

薄雪の斑を表す春の季語「はだれ」には、寂しい意味合いの和歌が多い。
でも、冬が去り、春が来ていることを示す季語。
寂しく冬枯れしていた主人公の了に、やっと春が訪れる物語。
---
はだれ:
「はだれに」はナリ活用の形容動詞「斑なり」の連用形
雪がはらはらと降るさま。雪が薄く積もるさま。また、その雪。はだら。
〔名〕 「はだれゆき(━雪)」の略。《季・春》
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斑な恋、という題…

0

淫獣~媚薬を宿す人魚~ 小説

中原一也  小山田あみ 

人魚ではなく くじら

数人の男に追われて、崖から海に飛び込んだ追われる男
そして、
いい匂いがする、ずぶ濡れで店に入ってきた美貌の男性・久白
くしろ➡くじら ダジャレっぽいネーミング。
そして、美貌の男は「人魚ではなく 俺はくじらだ」という

鯨からとれるお香の原料に、甘い香りがする「龍涎香」があるので、それが原案なのかなー、と想いながら読む。

・・読み進んでいくと、やっぱり鯨だった。

人の祖先…

0

不在の痕~ヘル オア ハイウォーター2~ 小説

S.E.ジェイクス  小山田あみ 

依存してしまったのか依存できたのか

盛りだくさんな内容で面白かった!連載漫画を読んでいるようなワクワク感。今作はメイン二人の背景や内面にも切り込んでいて、より一層キャラに愛着が湧く。期待を煽り、萌えでいっぱいにしてくれる終わり方も最高だった。

始まりは匿名のヒーローが活躍し、壮大なストーリーを期待させる。が、このプロローグの意味は最後の最後で明かされるまで分からず、メインはトムの故郷の小さな街が舞台だった。トムの過去や背景が語…

2

なれの果ての、その先に 小説

沙野風結子  小山田あみ 

どはまりしました

これぞ沙野さん!

『エロチャレンジャー大王』復活でございますね。
受け様ではなく攻め様がオナクラデリバリーのキャストであることとか、クライマックスで登場する『双頭のあれ』とか、読者を「エロの部分で楽しませたい」と考えられているだろうことがはっきりと見えるので嬉しいです。
こんな感じの『スペクタルエロ』を読むと、私、なんか元気になるんですよね。

あと、今作を読んで、私が沙野さんのお話…

17

ヴィジュアル★プレス ~えっちな下着を穿くだけの簡単なお仕事ですっ~ 小説

川崎かなれ  小山田あみ 

決して簡単な仕事じゃない。お仕事BLとしてもアツい作品

何の事前情報もなく、初読みの作者様。
読んでみて、非常に面白かった!

主人公は、網膜剥離で現役を引退したキックボクサー・岩瀬成人。
職探しは難航。そこで紹介されたのが選手時代のスポンサーだったアパレル企業。
だがそこは男性用下着専門のメーカーで…
…と始まります。
実は社長の豊坂は岩瀬をミューズとして下着をデザインしており、ぜひブランドのイメージモデル/広告塔、つまり「ヴィジュアル…

1

彼は優しい雨 小説

水原とほる  小山田あみ 

大人の恋

社会人になって失いたくない恋に出会う事はそう簡単にあることではないと思う
歳を重ねた分恋に失敗したこともあるし、人生に絶望する様な若さも無くなっているけど満たされているわけでもないし、何より恋に生きる情熱で生きていける時代は遠くなっている
仕事は自分を表現する術なんて大袈裟なことではないけど
自分の全てとも言える
生きていく上で拘りすぎてるわけではないけど
拘りもある
若い頃の恋の様に…

3

なれの果ての、その先に 小説

沙野風結子  小山田あみ 

絶望から生まれ変わる2人の話

おのれのアイデンテティが揺らぐなか
グローバル化の世界で日本をどう舵取りするのか迷う官僚の重厚な世界なのにあくまでBLでしかも観重すぎず一気に読める上手さ
流石ですとしか言いようがない

1人は生まれた時から
もう1人は後天的に
自分を見失い虚無の淵に佇んでいた男2人が出会い
そこから初めはゆっくりとやがて激しくなる化学変化
足掻くようにもがく様に互いの魂を掻き抱き互いの手を握り立…

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