小山田あみさんのレビュー一覧

落園の鎖~狂犬と野獣~ 小説

沙野風結子  小山田あみ 

カルト・狂気・バイオレンス・エロス

現在、ワタクシが強力プッシュ!!!の沙野風結子先生作品です。
あぁぁぁぁぁーーーいつもながら、いやいつに増してグロテスクでハードだわー。

近未来――。
エコロジー・農業を軸としたカルト、ソイルロードに潜入する靫真道は
公安部の狂犬刑事。
潜入したさきで、かつて自分を犯した男、峯上と遭遇する。

ソイルロードは40年前に極左組織のカリスマだった男、岩城玄太郎と
その双子の孫、光と…

3

宿命の婚姻 小説

剛しいら  小山田あみ 

因習ものってそそられる

因習だとか神事だとか孤島だとか、無条件にそそられてしまいます……
この本は因習と神事にスポットが当たっていますね。

親友の婚約者のお兄さんを探しに行く安生とそのたずねびとの葵。
葵の家系の秘密。
閉鎖的な村の男子出生率が高い謎。
7年に一度行われる神事とその内容。
その神事を執り行うのに絶対必要なイザナギとイザナミ。
もうキーワードを抜き出すだけでワクワクしてしまいます。

0

堕楽の島 ~狂犬と野獣~ 小説

沙野風結子  小山田あみ 

相変わらずブレない男前受・靫真通

靫の男前度がさらにアップ。
BL界に数多くの受はあれど、ここまで雄々しい受キャラもなかなか居ないかと。(笑)
前々作のレビューでも書きましたが、相手が周でなければ、靫は間違いなく攻キャラとして登場したはず。
それくらい、凛々しいです。かっこいいです。惚れてまうやろ…!(古い)

お話の内容は、まさかの宗教団体もの3連発。
靫の所属する部署上当然なのでしょうが、正直、3作とも展開が似通っ…

3

極道はスーツを愛で貫く 小説

中原一也  小山田あみ 

続きあるのかな?

シリーズ全巻読んでいて、待ちに待った続編でした。

相変わらずのネチネチしたHで…中原先生の持ち味炸裂でした。
Sの攻めさんと、Mの受さん…あのM度合いが、いい感じにS心をくすぐるんですよね。

ストーリーもしっかりしているし、脇の2人の心の機微も、自然な流れで書かれていて
寡黙だけど情熱的、淫乱だけど一途というアンバランスさも物語りにうまく浸透していて…。
恋愛だけじゃなく、男同士…

1

堕楽の島 ~狂犬と野獣~ 小説

沙野風結子  小山田あみ 

シリーズ完結は定着と中和がポイント

狂犬と野獣の過激コンビが完結を迎える作品です。
リズムを操るテロ活動で1作目からかなり過激な展開でしたが、これで終わり。
サブリミナル効果をモチーフにしたかなり興味深い作品で、どんどん惹きこまれました。
1作目の破壊のリズムから始まり、人間の喜怒哀楽や欲望と願望を増幅させるリズム、
そして今回の第3のリズムが揃う事で、受け様は攻め様を奪われる事になる展開です。

1作目から登場の悲しく…

6

GUSH premium short stories part.2 グッズ

優しい悪魔

この小冊子の中では「優しい悪魔が同居人」だけが既読です。

普段はウサギのようにビクビク、オドオドしている超ネガティブな宇佐見が職も家もなくしてやけ酒飲んで大暴れ、それを、何だか強面な、もしかしたらヤのつく稼業の幹部?みたいな男に拾われて、、、
っていうのが本編。

この小冊子は、駿河の職業がわかったあとのお話。
せっかく気持ちよくデート気分で、二人で外でお酒を飲んでいたのに、24時間…

0

恋ひめやも 小説

英田サキ  小山田あみ 

痛くない

痛くない方の作品。
英田サキ先生はヤクザ者が多くてバイオレンスだから。
チャカや麻薬取引など出て来ません。
普通の人の恋愛話です。
ゆっくりと進みます。
先生(受け)が元教え子(攻め)の将来の事を真剣に考えるのは当たり前。
攻めがノンケだもん。
すぐに女に走れる可能性大ですもん。
先生はゲイだから男同士が続かない事も経験しているし。
そりゃあ 悩むよ。
一方の攻めは楽天的です。…

0

追憶 コミック

小山田あみ 

1コマ1コマの完成度が高過ぎ!!

美しすぎて、なんも言えねぇ…という単純な感想ですみません。
背景、アングル、白黒の調和、どれをとっても素晴らしいのに、
そちらに気をとられてしまう所為なのか、物語がぐっとこなかったんです…。
これって贅沢でしょうか…。
本当に、どこもかしこも完璧と言っていい程なのに。

小山田さんの挿絵は、大抵どの作家さんの小説でも
かなりポイント高くなるという魔法ですが、
なーんでか!(古いです…

2

極道はスーツを愛で貫く 小説

中原一也  小山田あみ 

最悪のラスト

これはもう、好き嫌いの問題なのでしょうね。
主役級の二人、諏訪と木崎の結末になんとも言えない悲しさを感じさせるラスト。
何処かで回避出来なかったのかなんて思いながら読み進めて、そして最悪の結果が
大切な人を守る為死を選ぶ男、その男の願いで愛する者を失ったまま、
慟哭の中を生きなければならない男の姿がとても哀れで切なかったです。
榎田の芦澤のカップルは続編が出るたびに絆が深まり、榎田の思い…

1

僕に愛を語るな 小説

結城瑛朱  小山田あみ 

合わないとわかりきってる作家さんは、もう二度と読むまい、と決意を新たにしました。

『しゅみじゃない』に限りなく近い『中立』です。

この作家さんは、実はもうかなり前になりますが、同人時代に読んでいました。とは言うものの、ずっと追いかけて読み続けていたというのではありません。いくつ読んでもいいと思うものがまったくなかったし(技量ではなく、私の好みの問題です、たぶん)。

ある意味馴染みのある作家さんだったので、一応商業も読んではみましたが、やっぱりダメでした。
とにかく…

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