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かわい有美子 緒田涼歌
ろくぞう
ネタバレ
平河寮シリーズを一気読みしてから、作品制覇を目標に読み進めるのが楽しみな作家さん。SATシリーズ一作目の「饒舌に夜を語れ」から続けて読んだ今作。前作にちょこっと出ていた飯田と、犬伏に思いを寄せていた若い高梁がメインです。 キャンプで二人きりになるシチュエーションが来た時、おっ、これはちょっと進展するな!と思って読んだらまさかの!飯田が頭の中で高梁にあんなことやこんなことをしちゃってるのを抑えきれ…
かわい有美子 円陣闇丸
しなちくちく
(こちらは下巻のみのレビューです) 下巻は本編と短編数作の構成。 上巻本編ラストの翌朝から始まります。 上巻最後はかなりつらそうな篠口にハラハラしましたが、下巻は黒澤によって癒されていき、段々と落ち着いていきます。 黒澤が面倒を見るということで退院し、なんとか職場にも復帰。同僚であるSITの面々の温かさには、うるっとさせられました。 そして黒澤に誘われ、二人で黒澤のマンション…
1巻のラストより少し前、篠口が救出された直後からのお話。攻め視点と受け視点が入れ替わり、双方の気持ちがよくわかる描き方です。 冒頭、犯人袴田への黒澤のどす黒い怒りが、いかに篠口が黒澤にとって大事な存在かを感じさせます。 1巻にもあった子守唄のシーン。 黒澤視点で丁寧に描かれます。 黒澤の優しさにウルっとします。 そして二度と誰にも傷つけられないように、今度こそ手に入れようという、…
平河寮シリーズの一作。同シリーズの「甘い水」が大好きです。こちらは甘い水で当て馬だった篠口が主人公。談話室で度々紹介されていて、ずっと読もうと思っていた作品。 甘い水2巻から約2ヶ月後。 長らく想いを寄せていた後輩の遠藤が、同じく後輩の神宮寺の恋人となり、傷心の篠口。その一方で、公安のキャリア黒澤と十年来のセフレ関係。 甘い水では篠口の掴みどころのない雰囲気が苦手でしたが、本作では篠…
かわい有美子 高峰顕
きゅあきゅあ
会話のテンポが良く、イケメン弁護士末國の腹黒さと知性のバランスも良く。 更に受けの天然弁護士高岸の、のほほんぶりも可愛く。 ストーリー展開、キャラどちらも好みの作品で、大変楽しかったです。 でも、読了後、モヤッとした部分がひとつありました。 末國の同期で検事の佐々木の存在です。 佐々木自体はとても良いキャラで、二人の仲を邪魔することなく、末國の親友であり、高岸には懐かれる人物です…
あーちゃん2016
COMI COMI OF THE YEAR のフェアで作成された小冊子。 墨と雪の番外編あると知り、ゲットしました。 以下9編で、1,3,4が好きで5が超好きだったので萌2にしました。 1.泣けない竜 超王道だけど好き。猫耳が大好きなんです。黒猫のコスプレ衣装を ルードヴィヒに着させてしまい、あまりの可愛さに、衣装チェンジすると言い出すお話。 楽しい。 2.この手(左) …
かわい有美子 笠井あゆみ
みざき
淡く爽やかで、それでいてどことなくノスタルジックな気持ちになる。 そんな心地の良い読了感で満たされる美しい作品でした。 しばらくこの寄宿舎の世界に浸っていたい。 大正の時代背景もこちらの作品を魅力的なものにしている要素のひとつかもしれません。 細やかな時代考証も笠井あゆみ先生の挿画も素晴らしかったです。 学校や寮といった閉塞的な空間の中で、時に苦しみもがきながら成長をし続ける青少年た…
時は大正、処は京都。 あちらを向けば黒の詰襟にトンビを纏う者。こちらを見遣れば腰からインク壺を下げた着物に袴姿の者。 木の板がカタカタと鳴る木造二階建ての洋館と、男ばかりが集まった寄宿舎。 カフェ、ミルクホール、コーヒー、白玉が乗った氷水。 ああー、好きです。この独特の雰囲気がたまらない。 大正という和洋が入れ乱れた戦前のレトロでロマンチックな時代を背景に描かれる、医者を志す学生たち…
カラフル
無印巻から引き続きメイン・キャラの篠口、黒澤が魅力的だけに物語の吸引力に抗えず、一気に読んでしまいました。 やっぱりBLものはキャラにハマった時の威力がすごいなーと実感しました。 「墨と雪」の上巻では、無印巻で事件の被害者になり、心身ともにズタボロになった篠口がセフレ(?)の黒澤により少しずつ心を開いて再起していく過程が描かれていました。 篠口の心の揺れ動きや葛藤が丁寧に描かれ、特…
かわい有美子 竹美家らら
sugichan
身分差あり、戦争あり、幼少期からの成長あり、と時代背景としても時間軸としても壮大なスケールで描かれており、ストーリーはすごく面白かったです。この時代をテーマに扱った一般作品は暗い話になりがちですが、本作はBLらしくレイモンドとエドワードの大恋愛を柱としていたのでその点では暗い気持ちにならずに読めました。 ただ、内容が濃いので仕方ないのかもしれませんが、二人の関係性の成熟に関してもさらっと描かれて…