透過性恋愛装置

toukasei renai souchi

透過性恋愛装置
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神119
  • 萌×240
  • 萌19
  • 中立4
  • しゅみじゃない8

--

レビュー数
37
得点
816
評価数
190
平均
4.4 / 5
神率
62.6%
著者
かわい有美子 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
花本安嗣 
媒体
小説
出版社
笠倉出版社
レーベル
クロスノベルス
シリーズ
上海金魚
発売日
価格
¥857(税抜)  
ISBN
9784773003222

あらすじ

若手建築士として注目を浴び、己れのルックスにも自信を持っていた北嶋は、とあるコンペでホテルマンの牧田と出会う。その落ちついて控えめな物腰を軽んじ、コンペで最優秀賞を逃したことで牧田にいちゃもんをつける北嶋だったが、常に大人の余裕を持つ牧田に諌められ高慢な鼻をへし折られてしまう。それをきっかけに牧田の人間性に触れ、恋に落ちてしまった北嶋は、思い付く限りの策を弄するのだったが…。

表題作透過性恋愛装置

牧田和巳,36歳,大人の魅力のホテルマン
北嶋秀司,31歳,自意識過剰若手建築士

その他の収録作品

  • Night & Day
  • あとがき

レビュー投稿数37

後半からグングン惹き込まれる!

先生の「甘い水」「墨と雪」などの平河寮シリーズがとても好きな作品。
こちらは以前に談話室で、クスッとする作品として紹介されていて、ずっと気になっていた作品。やっと読みました。
「上海金魚」のスピンオフですが、前作を読まなくても大丈夫でした。

自信過剰な建築士の北嶋(受)が、仕事関係で出会ったホテルマンの牧田(攻)に恋してしまうお話。

受け視点メインで、時々少し攻め視点になります。

北嶋は、才能がありルックスもよく、自信過剰で俺様な強気美人として登場。初めはその傲慢さにちょっと引くほど。言動に残念さが滲み出るw

その北嶋が、老舗ホテルのコンペで牧田と出会い恋をしてから、お話がどんどん面白くなっていきます。

北嶋は、イケメンで女性にモテてきたので経験豊富なのに、本気の恋をするのは初めて。元々自己中な言動をする人だけど、恋をしたらプチストーカーになるなど、ちょっとぶっ飛んでますw

この辺りからお話がグンと面白くなり、一気に読んでしまいました。

北嶋も牧田も、どちらもすごくギャップのある人物。
北嶋はあんなに自信過剰で、感じが悪かったのに、牧田に恋する姿はまるで初めて恋する高校生のよう。牧田の前で真っ赤になったり、仕事も手につかなくなったり…。すごく可愛くなっちゃう。

牧田は仕事中は、ものすごく大人で紳士で感じの良い男性。北嶋に絆されてからもとっても優しくて素敵なんだけど、この人のギャップは、なんと言っても濡れ場!普段とはガラリと変わり、ちょっと意地悪に言葉責めしてくるのがとってもエロい!

濡れ場は終盤と書き下ろしに2回ですが、牧田はちょっとSっぽく言葉責めして、北嶋はトロットロに可愛くなって、ちょっとゾクゾクするような濡れ場で大変良きでした♡

巻末のSS「Night & Day」はお付き合い後の二人が攻め視点で。牧田の気持ちがたっぷり楽しめます。
うっかり失言した北嶋へのお仕置きがエッロいです!牧田の溺愛と独占欲が楽しめる、最高のSSでした♡

クスッとする作品として談話室で紹介されていましたが、確かにコミカルなシーンもありますが、後半、北嶋の一途さに牧田が徐々に絆されていく様子に、すごくドキドキする作品でした。

久しぶりにこんなに没入する小説を読みました。大変面白かったです。紹介してくださった方に感謝!

紙本 挿絵付き

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なんだかんだ後を引く(ノンケ×ノンケ)

この漢字7文字の重めなタイトルから想像できなかった、ちょっとドタバタ感すら漂うラブコメ(と思うんですよ)で、意表をつかれました。さすがかわい先生!
受けキャラと攻めのスケベが印象的でした。

①受けのキャラ!
クセ強すぎて面白かったです。愛すべき困ったちゃん。壁として傍観する分には見飽きないタイプ。30代設定?にしては、俺様愛が強すぎて社会性なさすぎじゃないのか?と思ったのですが、一番そこを感じさせたのは、恋に落ちたあとの豹変ぶり!乙女でした。はい、バツイチのホテルマンに痛々しいくらいのぼせあがった恋する王子様、なんっちゅぅ可愛い生き物なんだろうか…w。コンペのいちゃもんを付けるはずだったのに、牧田氏の声の魔法にかかってしまった北嶋。もともと素直なひとなんだろうな~としか思えないくらい牧田の話にぽ~~っとなっちゃう北嶋の変化が可笑しいのでした。その後、なぜそうなる?な片想い大作戦な展開が続き、危なっかしすぎて(実際玉砕するし…)読んでいてハラハラしてしまいました!!

②攻めのスケベ
”まいったな…”と最終的に絆されてしまうバツイチホテルマン。あそこまで不器用にアプローチしてきて、乙女か?!っていうくらい自分の行動に赤くなって青くなってを王子様にされると、降参するしかないのか!?そんなつもりはなかったけど、結局自分から行動をおこしてしまう程度には受けに魅力を感じていたのだろうな…な成熟した大人の男感がすごくて、ちょっと30代にしては落ち着きすごすぎる、、と思ったんですけど、スケベがめちゃスケベで、処女同然の元・マグロ男な受けには受け止めきれないめくるめく時間であろう~というエロさでした。

牧田に全方位メロメロな北嶋の様子が、なんとなくまたたびに酔うネコ、みたいな印象なんですけどw、なんだか後引く不思議な読後感のラブストーリーでした。

0

強烈

受けが史上最強に口も性格も悪くて、これ読み続けれるんか?ってとこで、恋したら中二女子みたいなかわい子ちゃんになっちゃって私の心は鷲掴みにされました!!
計算なしでぶつかって、あたふたするの可愛すぎた…普段は狡猾なのに牧田さんに対しては不器用で必死すぎる姿が可愛くて切なくて
「まいったなぁ~」てなるの分かります…そんな気持ちになる可愛いさ。近くにいたら大変だけど、可愛い!!

牧田さんはクレーマーなみに厄介な北嶋にも丁寧に対応して、心まで持ってくとか相当なお人!!こういう紳士な人が雄みたっぷり意地悪するのね、溜まりません!!大人のできた男で助平なの素敵。

北嶋の性悪は引き続き…だけども、牧田さん大好きすぎるとこ、番外編の桜や牧田さんのおおらかさに穏やかなな気分を噛み締めてるのとか本当に可愛い!!強烈なやつだけども癖になる可愛さ!

0

お料理

■牧田(老舗ホテル勤務)×北嶋(建築士)
ロマンティックでドラマティックでした。牧田の声について繰り返し繰り返し強調されるため、よほどいい声なんだろうな〜と。コンパクトにまとまっていることもありCD化しやすそうだ。

北嶋は途中から別人になってしまいました。冒頭の披露宴二次会シーンと完全に別人。喋り方まで変わって、牧田の前にしろ"お料理"とか言う人だったっけ?という。こちらは牧田とうってかわって、後半のセリフが妙に舌足らずな印象になったので、声を想像しにくかった。それにしても自分のことしか考えてないな北嶋くん。牧田の前で「くっそ、あのブス」とか言ってるところは好きでした。

牧田もとんでもない男に捕まったものよ…と思っていたけど、セックスシーンを見るだに牧田も相当個性的なので、幸せならそれでいい。

1

恋する建築士のラブコメ 面白かった

たしかに「上海金魚」を先に読むと、数倍面白くなる物語でした。

「上海金魚」で水端さんに優しくアプローチした滝乃さんが、この巻では、仕事に厳しい一面を見せていました。初恋の少女に似ている水端さんには、相変わらずとても優しくて甘々。ところが、仕事で対応する我儘王子の北嶋さんには北風対応。
この対応の差が面白かった。

この巻の主人公は、世間知らずの牡の子猫のような北嶋さん。コメディアン要素が濃厚な変な人。建築士で、メディアに紹介されたことで、少し天狗になっていた。それが、介護ホームの設計の応募で、車椅子利用者のことや介護が必要な配慮を念頭に入れない、健常者向けのお洒落な設計を仕上げてしまったので、最優秀に選ばれなかった。
・・著者は、要介護の介添えについてよく調べているんですね。感心しました。

選考の出来レースを疑って、牧田さんに殴り込みのようなアポなし面会を希望して、逆に牧田さんの説明を聞いて萎れちゃう。そして牧田さんの大人な対応に惚れこんでしまった北嶋さんは、燃えあがる恋心を押さえられなくて、牧田さんにストーカーのように付きまとい、叱られて、恋は玉砕。
でも牧田さんは優しくて、北嶋さんの一途な様子を気の毒に思う様になり、ほだされてしまう。北嶋さんは、別れた元妻と似ているらしい。
世間知らずで我儘王子の北嶋さんは、本当に惚れた事がない、恋を知らない人だった。牧田さんにお願いしてキスをしてもらったら、目の前が真っ白になってヘナヘナと腰砕け。
随所で笑いどころが置かれた、お笑い満載の小説でした。
北嶋さんのような人が実際に居たら、身近だと迷惑だけど、遠くから見るなら面白そう。

1

ギャップ萌え~

大人で紳士な攻めとワガママ王子様受けのお話。傍若無人な受けが恋心を自覚したとたん、乙女思考全開になっちゃうのも面白いし、攻めが意外にもムッツリだったのもよかった。ベッドシーンでの豹変ぶり、ねちねちした責めっぷりが面白い!

受けはまあ確かに性格はよくないし、友人の滝乃もしょっちゅう迷惑かけられて大変だろうなとか、現実に職場にいたら嫌だわとも思うのだけど、人の言葉をちゃんと聞いて、それをすんなり受け入れる素直さなんかは結構好きかも。なんか不思議と憎めない。
初めてのシーンはそんな受けが、攻めの手管に翻弄されまくっていて、萌えというより頑張れw、と応援したくなるような、微笑ましい気持ちで読んだ。

ただ、二人が徐々に親しくなる流れは自然でよかったのだけど、二人ともノンケというわりには、恋愛やえっちにスムーズに行き過ぎな気もしなくもない。攻めは離婚歴があるからバイ、受けはゲイ設定のほうがすんなり納得できたかも。
あと、このカップリングならもう少し年齢差が大きいほうが好みかな。攻めが三十代にしてはどっしりし過ぎ、受けも三十代なのにガキっぽいところがあるし。
それらのちょっとした不満点を差し引いても、面白い小説であるのには変わらないけど。

0

人として最悪ですが

主人公北嶋の前半のひどさ!
性格がひねくれすぎていて、イライラしか感じず、最後まで読みきれるか心配になるほどでした(笑)
でも、牧田により変貌。
ここまで人は変わるのか?!
かまってちゃんで、可愛くて、ちょいと面倒だけど、年上の牧田にとっては、手懐けたくなるネコみたいな感じ。牧田が北嶋を手の上で転がしているのを、ニヤニヤしながら読みました。
特にHの時の牧田のSな攻めに、翻弄される北嶋がたまらなく良かったです。
普段は、気の強い男がトロトロになる姿は、牧田だけでなく、読者も好きだと思います。

読み終えましたが、あの傍若無人な北嶋をまた見たいので、再読しようと思います。
そのぐらい、北嶋のキャラにハマりました。

1

イケおじofイケおじ

何度読み返したかわからないこちらの作品ですが
いつもジャケと口絵にも見惚れてしまいます。
ずっしり大人の色気がある素晴らしいイラスト、たまりませんね。
やはり序盤の北嶋秀司の性格の悪さに溜息が出そうになりつつ
滝乃があまりにも良いヤツ過ぎて
よく北嶋の友達やってられるよなぁ…と毎回思うのですww
北嶋の、センスと才能と鋭い感性みたいなところに一目置いていて
あれこれ迷惑をかけられても本人に悪気がないところが憎めないんでしょうね。

エンピールの牧田さんが短所なんてどこにも見当たらないくらい完璧な大人!!!
イケおじ過ぎて元から無い語彙力がさらに吹っ飛びます。
だからこそ、北嶋の告白時の態度がキツく感じてしまうんですよね。
勿論あれは北嶋の失言だから自業自得ですが
普段穏やかな人の突き放すような言動って刺さります…。
でも後日滝乃にも謝るとか、北嶋にお詫びをするとかやっぱり出来た人だ……。

バーでの登がオカマ口調で容赦なく北嶋をこきおろしつつ
優しさも感じられて人情味がありますね。
きっと色んな経験をしてきて、様々なお客さんを見てきているからこそでしょう。
滝乃の恋人の佑季も、何かと巻き込まれて気の毒ですが
言いたくないことは言わないし、誠実に向き合ってあげていて優しい。
いくら恋人の友達でも嫌だと思ったら話したくないでしょうにね。

牧田さんがノンケなのに手際が良かったり色々抵抗が無いのは
まぁ牧田さんだし、で済ませられてしまうww
純粋にまっすぐ向けられる北嶋の想いを受け止められるのは
やっぱり牧田さんだからなんだろうなぁ……。
あれだけ男女問わず好意を持たれる人が
手管も何もないピュアさに落とされるとは…。
北嶋の悪い癖はやんわり窘めて、Hで意地悪しちゃうギャップ!!!!!!
もう牧田さんシンパにならない人なんていないんじゃないでしょうか!?

本気の恋はここまで人を変えてしまうというのが醍醐味のお話ですけども
私にとってとにかく牧田さんにうっとりなのでありますww

3

受けがとにかく可愛すぎる

主人公北嶋が超面白いです笑
こんな面白い受け初めてかも…
最初の90ページくらいは、本当に性格悪い俺様傲慢傍若無人野郎なのですが、その酷さがあるからこそ途中から恋する乙女モードでしおらしくなるギャップが可愛いんですよね。
攻めの牧田は大人の包容力のある攻めです。

ちなみに嫌な奴が出てこない所も安心して読めるかも。むしろ主人公が一番嫌な奴か?笑
でも、途中から信じられないくらい可愛くなるのでご安心ください。

2

牧田さんの懐の深さ心の大きさに感謝

攻めの牧田さんがとってもジェントルマンで素敵なんですよぉ~、受けの北嶋くんが俺様的な奴なのに気持ちや行動が乙女なんですよぉ~、そんな二人が出会ったら絶対に素敵なお話になりますよ!もー手のひらで転がされまくっている北嶋くんが可愛すぎます。イケメンなのに実は乙女だという二面性がもー可愛すぎる!最初は嫌な奴かと思ったけど早い段階から乙女と分かるのでそれからひたすら北嶋くんを応援しました。牧田さんが心が大きな人で本当に良かったです。そうじゃないとこんな俺様乙女な人受け止めきれませんよ

2

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