戸ヶ谷新さんのレビュー一覧

2世と器 コミック

戸ヶ谷新 

宗教とセクシャリティがテーマの異色作

なんか変わったテーマのBLないかなと思って手に取ったのがこちらの作品でした。
なんだかとても深い考えさせられるお話です。
宗教にハマる母を持つ春一なんだけど結局宗教って今問題になってるけど、本性はお金をあつめることでしょう
春一の母がどれだけ献金していたかは描かれてないので、そこはどうなんだろうと思ったけど、でも母に騙されて連れて行かれた施設が、まるで推しを愛でる会みたいで、ちょっと笑えた

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2世と器 コミック

戸ヶ谷新 

母親の描写が気になる

本作はマイノリティの可視化・偏見からくる差別を描いていますが、読者側がフィクションに頻出する偏見まみれのカルトにハマるヤバい母親像を共有していなければ、まるで作品に共感できない点に疑問を覚えました。
春一の母親がハマっている宗教が結果として教祖(永真)への虐待を容認する教団だったという点だけで、母親自体そこまで糾弾すべき人間だったのか正直疑問です。
息子の春一にも同じように敬虔な信者であること…

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CURE BLOOD コミック

戸ヶ谷新 

謎は多いけれど

戸ヶ谷先生の2作目がすごく良かったので、デビュー作も遡って読んでみました。
結果、なんとも言えない独特の世界観があって最高に良かったです。

突然変異によって普通の人間ではなくなってしまって、血を求める衝動に忠雪自身さえも驚き戸惑ったというのに。
それをいとも簡単に受け入れてしまった十字の"なんでもない"優しさがすごく沁みました。

忠雪を支え続けたその生涯、表向き…

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2世と器 コミック

戸ヶ谷新 

あらゆる場面で自分と違う人を許容することの難しさ

 タイトルから宗教絡みなのは予想できると思いますが、BLでは扱いにくいであろうアロマンティックなキャラを描いていて、二重にも三重にも現代を反映させた作品でした。宗教2世の春市と、その宗教で崇拝されている永真。永真の生活は何もかも自由を縛られていて、食事も遊びも人との触れ合いも同年代の子供とはかけ離れたもの。自慰すら部屋でできず、春市に教えてもらって初めてできた時に涙した彼を見て、萌えも興奮もなく純…

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2世と器 コミック

戸ヶ谷新 

悪い意味の☆2つではないです

題材が題材なだけに評価が難しいです。
教団というものがどういうものかよく知らないので、話の設定がどこまで事実に近いのか違和感の有無すらわかりません。そういう意味では疑問を持たずにすんなり読みました。実際に何かしらの宗教に入っている人は案外多いと思っています。そうした人がこれを読んだときにどう感じるんだろうという目線で読みました。

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CURE BLOOD コミック

戸ヶ谷新 

突然変異(非BL)

初作家様でした。
吸血鬼モノって美味しいですよね(当社比)
喜んで食いつくわけですよ。でもこれは…吸血鬼なのだろうか…?

ごく普通の社会を生きる1人の人間がある日突然、吸血鬼のような異常な体になる。原因は不明。前例も無い。歳をとるのが遅いため長い付き合いはできない。血液以外口にできないせいで人とご飯に行くこともできない。家族にさえひたすら隠し通し、ただの人間として行き続ける。……よく気付…

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2世と器 コミック

戸ヶ谷新 

知ってほしい・教えてほしい

新興宗教を信仰する母と暮らす「宗教2世」の東春一(はるひと・攻め)と、幼少時に新興宗教の神、燈主様の「器」とされた賽原永真(とうま・受け)の伝えることと、わからないことをわかろうとすることを考える、大きな意味での救済ラブストーリーでした。

東親子の関係は、繰り返し読めば読むほど、はがゆくなりました。春一に宗教活動をして欲しい母と、宗教の思想を拒絶する春一。宗教関係の話をしていないときは何気な…

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2世と器 コミック

戸ヶ谷新 

アロマンティックと神様の恋愛

戸ヶ谷新先生の作品を購入するのは初めてで、表紙の満面の笑みと蛾のイラストに惹かれました。
onBLUEの作品はわりと尖った今までにないBLを紹介してくれるので、宗教とアロマンティックが物語の核にあるというのもきっかけのひとつです。

攻め春一は宗教2世でアロマンティック、受けの永真は宗教の神様の器、同級生のふたりの物語です。ボーイズがラブするだけじゃない、なんなら片方はラブできないけれど間違…

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2世と器 コミック

戸ヶ谷新 

よく分かってないことが分かりました

神様に奉られた高校生と宗教二世の同級生の救済BLだとばかり思って購入したのだけれど、その同級生がアロマンティックであるとかその友達がゲイだとかでなんでまた風呂敷を広げてしまうんだろう、散漫な印象になるだけじゃんと余計な心配をしつつ読み返しました。
地頭が良くないわたしにもキーワードは
偏見とか、信仰の意味とか精神と肉体の自由とか言葉、対話、愛の種類、仲間、ファミリー、性
だとぼんやり分かって…

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2世と器 コミック

戸ヶ谷新 

合わなかった者の感想

カルト教団が題材ということに興味を惹かれ作品を手に取りましたが、教団の描写に引っ掛かりを感じることが多く素直に作品に入り込めませんでした。

例えば神聖化されている燈主様(教祖)の永真がなぜ普通に高校に通えているのか、永真が肉食を禁じられているのに燈母様として崇められる彼の母親が信者の前でも普通にステーキを食べていることに教団内でどう整合性をつけているのか、燈主様に畏敬の念を抱いている春一の母…

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