適度に力が抜けているのに、ちょっぴりシリアスな場面があったりして、それでいて親子の情にホッコリきたり、とても可愛くてバランスの良い作品だと思っています。エロが少ないけどちゃんとBLしてるところも最高でした。
特筆すべきはマオちゃんの可愛さでしょうね。ウルウルおめめの愛らしさと大胆さに大物の予感を感じて、流石の次世代の魔王の片鱗が窺えます。
そして子育てに悩むジェイドとそれを見詰めるルーイがスパダリでした。めっきり恋人らしくなってたし、家族として様になって来てました。
今回は特に魔鳥の雛のぴいが凶悪的な可愛さでした。どう成長していくのか楽しみです。
悪人とか危険とかハラハラする場面は無く、ほのぼの家族を愛でる作品なんです。次巻も楽しみに待ちたいと思います。
「獣の王と狼面の番」の上下巻を読み終わった時に真っ先に思ったのは、「ああ、この続きが読みたい」でした。こんなに間を空けずに続編を読めるとは思っていなかったので、発売されると知った時は狂喜乱舞でした。
ゼンの神々しいまでの美しさやシーアの眩いまでの愛らしさは健在で、その他の個性的なキャラも含めて今回も作画が大変だっただろうと思いました。
シーアを溺愛するゼンの苦悩とゼンの役に立ちたいというシーアの献身さ、またそれを見守るシーアの兄の佇まいが最高に萌えました。もちろん弟のウルの可愛さは格別です。
そして今回は神性を持つまで不遇だったブチハイエナのヴァロドの存在が、ゼンとシーアの関係を強固にするキッカケとなっていました。神という絶対的だけど孤独な存在であるゼンがどれほどシーアに救われているのかを再確認出来た今巻でした。
また個人的には「追憶と展望」のゼンがシーアを拾ってからの彼等の成長が可愛くて尊かったですね。幼くても美しいゼンと凶悪なまでに可愛いシーアにホッコリしました。
もちろんエロも多いのですが、シーアの愛らしさとゼンの色気にやられました。
いつかまた続きが読みたいです。
一巻を読んだ時から夢中でした。山本小鉄子先生の作品はどれも大好きなのですが、久々の性癖にブッ刺さる作品なんです。ぬいBL最高ですね。私はハマってないのですがハマってる人が読めば堪らないのではないかと思いました。
今回は誠の妹の真実のおせっかいが功を奏したと思っていたら母親の登場ですよ。別に誠の思い人が東じゃなくてもヤバい案件だと思いました。父親も真実もまともな感性してたんですね。www
何となく母親のお告げは中身をちゃんと聞いて精査するべきだと思うのは私だけでしょうか?母親の解釈違いだったら、今回の件を理由に完全引退にして欲しいです。www
そしてやっと勇気を出した誠なのにお約束のようなアレですよ。泣。なんでチューしたの!
まだまだ長いですが来年まで頑張って待ちたいと思います。
どうか誠が笑顔になりますように!
上巻のレビューにどこまで下巻に収録されるのかと書きましたが、webにあった「truth…?」がちゃんと入って本編に戻る形で終わってたのはそのままでした。それで上巻での謎であるヒロインは何故魔力が少ないのかが想像出来るんです。
ただ本編でのヒロインと王太子の婚約者の末路と、「truth…?」でのヒロインと婚約者の末路が全く違っています。本編より「truth…?」の方がかなりシビアでキツいです。
「truth…?」はレオニードとメルクリスが離れてしまったルート(メルクリスの前世の記憶)のお話なので、メルクリス不在を嘆いて彼を求めるレオニードの心情が切ないんです。
下巻でこの「truth…?」のお話があることによって、とてもメリハリの効いた作品になってます。上巻からひと月後の発売も適切だったと思いました。
更に書き下ろしの「永遠の誓いを何度でも」では、それぞれの領地での結婚式の様子や2人の陛下のその後まで読めて感激でした。
また、番外編はお楽しみ要素が強くてレオニードがメルクリスの願いを叶えて、前世に異世界転移するお話でした。気になってた妹との再会やレオニードと一緒に買い物デートを楽しんでました。
私的にはあのヒロインとバッタリ出会って悔しがらせて欲しかったなと思いましたが、再び訪れると妹と約束してたので楽しみにしたいと思います。
実はwebの方にはレオニード編もあって、このお話をレオニード視点で楽しめたりもします。
メル編(今回の上下巻)を読了していないと理解が難しいですが、個人的にはメルクリス以外に容赦ないレオニードが大好きなのでかなり好みのお話になってます。このレオ編も本にして欲しいです。
大好きなシリーズです。藍ちゃんの可愛さはもちろんですが、奥海さんの気怠げな色気が爆発してた今巻に大満足でした。大人の色気が凄かったし、エロオヤジ度が増してました。
安定のいちゃいちゃラブラブ具合でしたが、仕事の忙しさや海外出張で離れ離れで寂しいのに素直になれない藍ちゃんがめちゃくちゃ可愛くて、奥海さんの為に作った料理にホッコリしました。
そして藍ちゃんの両親に会うのに緊張する奥海さんに、こちらまで緊張してしまいました。www
両親のどちらにも藍ちゃん似てましたね。男前なところはお母さんで、寛容なところはお父さんかな。
海外出張先で奥海さんが怪我をしたと伝えられた時に、動揺しながらもちゃんと仕事をこなす藍ちゃんが男前でした。
個人的には描き下ろしがメチャクチャ可愛くて癒されました。ずっと読んでいたいシリーズです。
もっと早く読んでいれば良かったです。犬丸まお先生の作品は他レーベルの「いつから魔力がないと錯覚していた!?」が大好きなんですが、こちらは全く雰囲気が違っていて先生の新たな魅力を発見した思いです。
実は最近発売の同じレーベルから出た見知らぬ作家さまの作品を先に読んだ為に、ヴィオラ文庫の印象が最悪になってたんです。でも作者さまによっては素敵な作品があることを知り、また買ってみようと思いました。
こちらの作品はルディがとても優しくて寛容なので、彼に対して理不尽な態度を取る騎士のリッカルドや、都合よく利用するアーロと言う領民に対してかなりムカつくお話になってるんです。
なのでリッカルドが真実を知った時、アーロの全てがバレた時のザマァ(私の大好物な)を楽しみに読むのですが、何しろ精霊に愛されてるルディは心が綺麗でとても優しくて私のように仕返しとか考えも付かないような人物なんです。www
そして、彼を愛する家族もルディの悲しむような事は絶対にしません。なのでリッカルドもアーロもこれといって罰は受けてません。
まぁ、リッカルドにしたら運命の相手と思ってた相手に酷いことをして、反省しても謝罪も出来なければ二度と会うことも出来ないのが罰なんでしょう。そしてルディを利用して甘い汁を吸っていたアーロは、もう困った時にルディに助けて貰えなくなったことが罰になるんでしょう。
リッカルドに酷いことをされてたルディを助けて手を貸していたアルヴィンという人物がとても思慮深い人物として書かれていて、この2人の対比が凄く生きていました。
アルヴィンはルディに好意を持ってても、決してリッカルドを貶めたり出し抜いたりしないんです。むしろルディにちゃんと向き合って話し合うように諭してました。
ちょっとしたタイミングや思い違いと少しの悪意が、すれ違いと誤解や思い込みを生むお話でした。この辺りが凄く上手いんですよ。読者はハラハラ、イライラ、ドキドキすると思います。
そして、傷付いたルディを時間をかけて癒して行くアルヴィンが素敵でした。きっと彼の誠実な態度を見てルディの家族もアルヴィンを応援したのだと思います。
付き合ってから半年と一年後が描かれていました。相変わらず空気感が凄く良くて、2人の日常のひとコマにとても癒されました。お互いが大好きだという気持ちが表情に現れていて、読んでて心がホッコリして幸せになりました。
凪が男同士のセックスの行き着く先を知らなかったのは予想通りでしたが、夕と深く繋がりたい為にひとり準備してたのが可愛らしかったです。
そして驚いたのがお互いの家族への紹介がすんなり行われていて、歓迎されてたのは時代なんでしょうかね?特に反対されるでもなく子どもが幸せならと思える親の姿が素敵でした。
凪が夕の昔の恋人にモヤついたり、夕の卒業後の自分たちのあり方について考えたりする姿に凪の成長を感じました。
友人たちや家族に暖かく見守られながら関係を深める2人の今後も是非読みたいと思わせる内容でした。
続き待ってます♡
こんなに早く続きが読めると思っていなかったのですが、今巻では願っていた現在の可畏と潤の姿まで拝むことが出来て感無量でした。
子ども達の成長はもちろんですが、親としての可畏と潤の成長を知ることが出来て大満足でした。
そしてミロくんまで登場していて竜嵜ファミリーに暖かく迎えられいたルカくんの様子に、とても幸せそうな慈雨くんが印象的な場面までありました。
慈雨くんは今回いろんな成長を遂げるのですが、終盤の危機はしょうがないと思ってしまいました。だって慈雨くんも倖くんも潤と可畏に愛情込めて大事に育てられて来て、直接の生命の危険にあったことなんてなかったんですから。
産まれた時から戦わざるを得なかった可畏とはそもそもの経験値が違うんです。自らが負った過酷なものから息子たちを可畏が遠ざけて来たからなんです。それが今回の油断として現れて、やっと慈雨くんに可畏の言葉が届いたと思いました。
あんなに無邪気でやんちゃだった慈雨くんが己のいたらなさを自覚して、親の有り難さを知ることが出来たのは僥倖だったと思います。もう間違えないのではないでしょうか?
前巻では受け攻め不明でしたが今回でほぼ決定していましたが、まだ2人は最後までしていません。ここら辺も親世代とは違ってて可愛らしいと思いました。ただ小さい時のオッパイ星人だった片鱗は随所に見られてクスッとしてしまいました。
それとユキナリがちょこっとだけ登場してて、「ニゴタン」呼びじゃなくてユキナリさんと呼ばれてたのと、潤の助手になってて彼も幸せなんだろうと想像できて良かったです。名前の「兜」呼びじゃないところも彼の希望だったのを思い出しました。
一応の危機は去りましたが、まだまだ安心出来ないと思うのは私だけでしょうか?
まだ完結という文字が無いのでまだ続きますよね?
続きを読むために元気で居なくてはと思うシリーズなので、慈雨くんが思う理想の身長まで育つのを確かめさせて下さい!www
それと倖くんやミロくんの活躍するお話も読んでみたいです。
滝沢晴先生の作品は間違いなく面白いので、まだ手に取ったことのない方はこの機会にこちらの作品を読んで欲しいと思います。
キャラクターもお話の構成も抜群に上手いです。
今回は異世界転生のお話ですが片方は自然な転生でもう片方は後追いなのですが、5年早く転生してのけるという荒技を達成していました。
そして随所に挟まれる伊久馬(レイノルド)の日記によって、彼の光弥(カミル)に対する並々ならぬ想いと執着を読者は知るのです。
この伊久馬の遺された者としての想いが切なくて、また光弥の果たされなかった想いが悲しくて、今世で幸せになって欲しいと思うのですが、そこには絶望的な身分差があるんです。
この身分差をレイノルドはどうやって解決するつもりなのか、今世になってもなかなか素直になれないカミルにかなりハラハラさせていただきました。
転生する前もなかなか漢気溢れる伊久馬(レイノルド)でしたので、今世でアルファに生まれ変わってても全然不自然ではないんです。とても魅力的な人物でした。
最後をレイノルドの日記で締めてましたが、それも良かったんですが宰相や息子の処分までハッキリ書いて欲しかったです。(ザマァ好きなので)www
「猿喰山疑獄事件」を読んだ時の衝撃からARUKU先生は奇才の持ち主だと思っています。あの作品をもう一度読むことが出来ないでいるんですが、最近の作品は万人にも受け入れやすくなって来てると感じてます。
それはあくまでもARUKU先生自身の作品の中での比較であって、キラキラした描写の中に人間のエゴが醜く見え隠れしていて、時にドキリと胸を刺してくるんです。詩的な言葉の羅列のキラキラしたシーンと毒を持った人物たちの醜さが、ARUKU先生のテイストとして確立しているので、好きな方はハマると思います。
今回も薄幸美人受けとハイスペック攻め、その攻めに負けないくらいの当て馬や、我欲しか無い女性たちが登場すると共に、攻めの職業からネット民の声という世間が2人を取り巻いて行くんです。
天花寺が登場した時からこの人物の得体の知れなさと瞳に籠る熱情を感じて、彼が犯したアウティングの罪の真意を知りたくなるんです。
五映の側にいる為に簡単に離婚して来たり、五映の前に現れた元妻に対する天花寺の怒りを見た時には彼の本気度を知りました。
だからと言ってこのままハッピーエンドに向かわないのがARUKU先生らしく、天花寺が密かに葬ろうとした計画が悪意を持って五映に伝えられてしまいます。2人が絆を深めた後だっただけに、五映の絶望を思うと胸が締め付けられました。
そこからの展開がとても秀逸でした。2人が再会するまでに20年経っているので、決して若くない2人の恋のやり直しにホロッと来ました。
個人的には五映が今の仕事をしたキッカケが素敵で、その人物の為に動く姿にウルッと来ました。
まだARUKU先生の作品を読んだことのない方に、是非読んで欲しいです。