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萌×2作品

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女性ちろこさん

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予想外の誤算

表題作のみの感想です。

恋愛に慣れたところとウブなところの絶妙な塩加減がとてもキューンとくる作品だなと思いました。
遊びから入った本気の恋に飲まれていく2人の恋愛模様が、切なく苦しくて、でも満たされるところは満たされて…。理屈じゃなく本能で好きになっていく描きにドキドキしっぱなしでした。

表向きはツンとしていても、鳥童にゾッコンな三城の態度は少々子どもっぽいけど、そんなところが可愛く見えちゃうんですよね。クールな鳥童も、根っこでは三城のことをガチガチに大事にしてるし、すごくお似合いの2人です!

高校生が、しかも男が出す色気じゃないよーー…と思いながら、鳥童にキスされたり抱かれたりする三城の反応に心臓が跳ね上がりました。作者さんが描き出す、官能美や色気の筆遣いは本当に秀逸。造形ではなく、筆の線の細さからして何だかエロいです。


イケメンと美人のカップル最高っっ!
作者さんの作品はどことなく陰のオーラの雰囲気があって、でもそれがどこか妖艶さを醸し出していることにゾクゾクします。
誤算から始まった恋愛がいつしか本気の恋になりゆく2人の恋愛の道筋を堪能して下さい^ ^

敵に回したくない

腹黒執着ワンコ攻め、最高でした♪( ´▽`)
片想いを拗らせまくって、半分恋に病んでるエーレンフリートにゾクゾクしました。
恋に溺れ、裏でいろいろ手を回す策士ぶり……敵に回したくないタイプです(笑)ド執着でラルフを囲い込んで、好きにさせていく流れはもう完璧。ラルフの心の隙間にスッと入っていく人心掌握術も、ロックオンされたら逃げられませんり

こういう、いい意味で一途で真っ直ぐだけど、見方を変えればアブナイ攻めは大好きなので、わたしはこの作品とっても楽しく読みました。個人的にはもっと振り回してもいいと思ってるくらいなんで、エーレンフリートの限界突破を見てみたかったなと思いました。
電子配信のみなせいか短めなストーリーだけど、もっと尺が長くてもいいかもです。もっと背景を掘り下げて、エーレンフリートの闇とも病みとも言えるレベルの執着を堪能してみたいですね。深読みしすぎて、ラルフの妻子が家を出たのもエーレンフリートの策によるものかと思ったりしたぐらいなんで(笑)


想像通りの執着にドキドキワクワクしました。
オジサン受け、いいですね♪
元上司がタジタジになってる姿、グズグズに愛される姿、楽しかったです^ ^

ファンタジーなのにどことなく現代もの的

カテゴリー的には異世界転生もの。
ちょっと変わっているのは、自分がゲームの世界へ転生するストーリーじゃなくて、ゲームの世界のキャラクターがこちらの世界へ転生してくるってトコですかね。
しかも、自分が推してるキャラ。ゲーム内で死んでしまって悲しみに打ちひしがれているところ、目の前に現れる……という出会いになります。


行くあてなどなく、主人公・裕貴の家で暮らすことになってしまったドラクルの、人生やり直し譚の側面を含んだ物語。ゲーム内で確立していた貴族設定も能力ももちろんないので、この世界で生きていくため働き始めます。
別の世界に来てしまったことに悲観するでもなく、今置かれている状況に順応しようとする前向きさはさすがのドラクル様。イケメンで家事能力も高く、何でも器用にこなす彼を近くで見て、裕貴の心が踊らないわけがない(笑)
恐縮しつつも同居に喜びを感じ、いつしかドラクルに淡い恋心を抱くようになっていくところが見どころです。

過去の職場でひどい嫌がらせを受け、人間不信に陥ってしまった裕貴の心の傷やトラウマに焦点を当てながら、ドラクルとの関係が進むストーリーに注目して下さい。推しの"ドラクル様"へ向ける好意が、"ドラクル"本人へと向かうこともそうですが、その好意が恋心として変化していく過程を見守って欲しいなと思います。

ドラクルの方も、やきもちアンテナをささやかに張ったりしてるので、こちらの動きを見るのも楽しいです。後編はドラクル視点のお話なので、裕貴への好きをよりたくさん感じられると思います。眷属のコウモリにこっそり偵察させたりと、心配性で優しい反面、ちょっとした独占欲が混じるのが良いですね♪
ピンチのときに颯爽と助けにくるところもカッコよくて、なぜゲームの世界で死にキャラになってしまったのか理解できないくらいです。ドラクルが第二の人生を歩むキッカケを作ったゲーム会社には感謝して、今世では裕貴とともに幸せに生きて欲しいと願います。


物語の入りは異世界転生というファンタジーではありますが、中身は現代ものチックで、しかも現実的な細かい設定まであって面白かったです。例えば、ドラクルが日本で働くには戸籍の取得が必要だとして、その届けを各関係各所(警察とか)に申請してるだの、保険がどうだのと言及してるところですね。サラッと流せそうなのに、こういうリアルに追及するところ、大好きです^ ^

堅実にこの世界に馴染もうと頑張る姿は生き生きとしていて、ドラクル様の魅力が増し増しでした。一緒に転生してきた眷属コウモリも可愛くて、たくさん楽しませてもらいました。
"恋人"兼"推し"の二刀流で、2人ならではの恋愛を幸せに育む様子にホッコリ。明るい未来を感じる読後感に思わず笑顔になりました^ ^

ちぇっていがおもちろちゅぎる(訳:設定が面白すぎる)

タイトルとあらすじを見て、最初に感じたのは「何じゃ、これ?!」っていう感想。
幼児公爵?しかも夜伽を命じるとは…?
深く考えるよりも先にまずは読むべし。と思って、迷わず手に取ってレジへゴーしました〜

なんと言っても目を引くのは、ブリチーな3歳児の存在感!これに尽きます。
攻めはなんと3歳児ですが、大丈夫。昼間は幼児、夜間は大人に姿になってしまう呪いのせいなので何の問題もありません^ ^

大人になった姿はどえらい美形のテオドアですが、子どもの姿はザ・天使。イラストが神です神!めちゃくちゃ可愛いくてメロメロになりました♪
テオドア幼児バージョンは舌足らずの言葉の発音だけど、話す内容は大人のそれで、そのギャップがとっても面白いし可愛いです。側から見るとおしゃまなちびっ子って感じですが、中身は立派な大人。"ちょなたにトギをめいぢゅる"なんてエッチな発言を天使の見た目でサラッと言っちゃっても、可愛いねぇ〜で終わってしまうのはご愛嬌です。エロさも色気もないので仕方ないのですが(笑)

BLの色香みたいなものは大人バージョンでぜひ!…といいたいところだけど、全体的に幼児テオドアの印象が強くて、2人の恋愛に浸るにはちょっと難しいところもあったかな。充希の気持ち次第な部分もあったし、その充希の想いもあれだけ拒否していたのにいきなり好きに傾いて、急に両想いになってしまって…もちろん夜伽のベッドシーンもあれよあれよ…で、スピード感がすごすぎる。
異世界転生だし、幼児だし、男同士だし、迷うところは色々あるだろうに、充希の適応力の高さには感心しました。

テオドアと充希のロマンスはもう少し時間をかけても良かったかなと思います。幼児のテオドアとも、大人のテオドアとも関係を深め、じっくりテオドアのことを知っていくことが好意や愛の裏付けになるし、充希の気持ちの変化に納得できた気がする。
肝心のベッドシーンでの乱れ具合も、まあまあ積極的で、こっちもこっちでギャップがすごかったです。

"呪い"の言葉は出てきても全体的に重くないテイストで、根っから悪人みたいな人も出てこないし、比較的平和なストーリーだったと思います。それに加えて、あの幼児喋りの可愛さですからね、楽しく読み終えることができました(^ ^)♪
"身体は子ども、頭脳は大人"の幼児公爵・テオドアの一挙手一投足に注目のストーリー。それと、大小サイズのテオドアに求愛される充希の反応と心のツッコミにも注目です。

異世界の不思議な世界観の中で、恋が生まれ愛を育てていく2人の行く末を最後まで見届けて下さい。

こんなヒーローがいてもいい

すごいボリューム!
手に取った本の厚みと重さから、既に読み応えを期待する思いでいっぱい。期待感で身震いしました。

異世界へ転生した男が背負うことになってしまった王国奪還までの軌跡と、初めて身を焦がす想いに出会った愛の物語が、たっぷりと一冊に詰まっています。
このボリュームですので、時間にゆとりをもって読まれて下さいね^ ^


ストーリーはめっっちゃ面白いです。
異世界召喚された半グレ男が、乗っ取られた王国奪還に向けて戦っていくもので、簡単にいうと下剋上の物語。異世界召喚は、主人公の礼夜に激似の王子・フレイによって成され、礼夜はフレイの身代わりとなり、仲間と共に奪われた国を取り戻すことになっていきます。

「寡兵よく大軍を破る」の如く、少数の兵力で大軍を討ち破る戦い方が見事なこと!歴史的な匂いがする戦術法ははもちろん、礼夜の大胆不敵な知恵とアプローチに惚れ惚れしました。
召喚されたばかりのときは冷ややかな対応をされていた礼夜が、持ち前の強気な性格と頭の回転の良さで、どんどん信頼を勝ち得てリーダーとして認められていく流れがめちゃくちゃ最高!ワクワクしました(≧∀≦)

彼の常識を超えた発想力と実行力、周りをよく見ている観察眼、人を惹きつけるカリススマ性みたいなものがすごい。仲間に道筋を示して導いていく統率力はまさにリーダーそのものです。口と性格は悪くとも、冷静かつ理知的に状況を把握する力に長けていて、仲間のバラバラな気持ちを1つにまとめあげるコントロール力も素晴らしい。
清廉潔白のヒーローじゃないけど、こんなヒーローもあっていいし、むしろ面白くて好き。礼夜の行動やセリフから目が離せませんでした。


そんな大変な状況下でも、もちろん忘れちゃならないのがロマンス(*´︶`*)♡
元傭兵の護衛騎士・ヴィダールとの熱いBLです。
礼夜を嫌っていた彼が、礼夜に傾倒していく様子や、甘さを帯びていく様子、深い愛情を隠さなくなっていく様子……キャーーー!(//∇//)でした。
"嫌い"から"愛してる"に変化していくヴィダールの感情描写は分かりにくいけど、逆にそれがグッとくる。礼夜への本気度は物語が進むにつれて濃さを増していきます。

礼夜はそんなヴィダールに抱かれたがっているのに、なかなか抱いてくれないことにションボリしたりと、礼夜がヴィダールに振り回されているところもまた面白いです。自分に顔が似ているフレイを慕っていたヴィダールの姿に嫉妬するのも、礼夜の性格からは想像できないくらい可愛くて、恋の前では素直な感情を剥き出しにしていく礼夜が、どんどん魅力的に映っていくのも注目ポイント。最後まで見逃さないで下さいね。


ヴィダールと礼夜の愛やその背景にある王国奪還作戦はハラハラドキドキがいっぱいで楽しかったです♪
ただ残念だったのは、終盤以降のストーリーが大ざっぱな感じに見えてしまったところです。特に国を略奪した悪役親子なんて、一番の標的でラスボスなのに、あっさりと処刑されましたの文言で終わりを迎えて、えー…?!って感じでした。
大人の事情で打ち切りになってしまったかのような超駆け足エンド。どうしたんでしょう…違和感ありありでした。
前半部の野盗との戦いシーンはすごかったんだけどなぁ。それに比べると雑さが目立ったのは、非常にもったいないと思いました。

政敵の親子をボコボコにするところを見たい気持ちが強かったこともあり、エンディングは物足りなさを感じてしまいましたが、ヴィダールとの相愛、仲間たちとの友愛に満ちた結末は、礼夜に出来た初めての"家族"みたいな繋がりを感じられて嬉しくなりました^ ^♪

激しくエロいのに可愛いとこもある

エロが主体の作品だけど、感情描写もしっかりあってどの角度からも楽しめる作品だと思います。

陰キャのマゾゲイの柳瀬と陽キャのイケメンホープの三谷との、犬と飼い主SMプレイが炸裂するラブコメ作品。分かりやすくテンポの良いストーリー運びが面白く、気合いの入ったプレイシーンの内容やボリュームに終始ドキドキしました(〃ω〃)


まー…とにかく濃厚。
強引に攻め立てる三谷のイニシアチブはドS感満載で、三谷の命令にずっとトロントロンになってる柳瀬の姿がエロすぎて鼻血ブーもんでした。
すごいの…エロが濃厚ですごいの…

激しめプレイがほとんどだけど、無理やりとかじゃ全然ないのでSMがちょっとだけ苦手な私でも読むことができたのは嬉しかったです。プレイシーン以外では、比較的コミカルで楽しいやりとりをたくさん見せてくれるので、力を抜いて作品の世界に浸ることができました。

陰キャと陽キャで、2人は普通に過ごしてると接点ないのに、セックスしてからは三谷の会社での絡みがしつこく粘着質系になっていくのがニヤニヤしました!
この変化は、S発動の意地悪なのか柳瀬への好きの延長線なのか…微妙で分かりにくいところですけど、こうした心理面のアプローチにアンテナを向けてみると、キュンとしたりドキッとするシーンが実はたくさんあったりします。
激しいセックスシーンにどうしても意識が向いてしまうけど、セックスしてないときの2人の会話ややりとりは結構可愛いヤツが多いので、注目して欲しいなと思います♪

柳瀬に甘くなっていく三谷、ラブラブな2人が最高でした^ ^

両片想いの結婚生活

読み終わって。
あ、これ続きあるなってことに気が付き、何とも言えない気持ちになりました。

だってねぇ…
夫婦なのに、こんなに気持ちすれ違ってる2人を一冊まるまる見せつけられて、でも最後には通じ合うんだって期待して"その時"を待ってたんですよ。
なのに、まだお互いの気持ちは相手に伝わらぬままで終わってしまって、この気持ちの持っていきようはどうしたら良いの?って感じでした。

作品のタイトル「Ω令息は、αの旦那様の溺愛をまだ知らない」の言葉はまだ現在進行形。残念ながら、夫であるギルベルトの本心は、伴侶であるユーリスには届いてません。そしておそらくユーリスの気持ちもギルベルトには届いてません。なにぶん、ギルベルト視点の話がないので想像するしかないのでね、いやー…苦しいです。
ギルベルトの行動からある程度予想はできますが、なにせ他人の話からの情報しかないから確証が欲しい!
周りからの援護(仲良し夫婦だね〜の言葉)がないとやってらんねーぜ!って感じの、距離のある夫婦関係ですが、いつ想いを通わせるのか焦ったくて仕方ありません。

ユーリス視点ではギルベルトに嫌われてるって思ってて、愛のない夫婦だと周囲から思われてるところが切ないし、正直読んでいて良い気持ちになれなかったです。夫に片想いしている妻の苦しい気持ちの心理描写としては、細かくて丁寧で、感情移入するには充分。だからこそユーリスの気持ちが晴れやかになるところを見たかったです。
この願望は次巻へ持ち越しとなりますが、ぜひとも完全無欠のハッピーエンドにして欲しいなと思います^ ^


存在感ある脇キャラたちや、作り込まれたストーリー、Ω差別の強い世界観など、作品に没入するだけの魅力がいっぱいでした。
拗れた夫婦関係がメインのストーリーのなか、その背景にある王宮内の対立構造がイヤな存在感を放っています。ギルベルトとユーリスを巻き込んだ事件へと発展していくのですが、現時点では謎が多くまだ真相には辿り着けていません。焦れた2人の両片想いの行方とともに、その謎にも意識が向いちゃうから困ったもんです。

ギルベルトとユーリスの想いはすれ違ったままだけけど、本能的に身体では激しく求め合う2人の熱量の対比に胸がギュッと苦しくなりました。良い意味でも悪い意味でも…

2人が身も心も本物の夫婦となる日が待ちきれません。
彼らが生きるこの世界がΩとかαとかβとか…差別や隔たりのない世界になるよう願いながら、ギルベルトとユーリスの想いが1つに合わさるときまで見届けていけたらなと思います。

子育てに共感

前世で読んでいた小説の世界へ転生し、息子の死ルートを回避するため奔走する侯爵婿のお話です。しかもその延長で、保護してもらった国王の息子たちに気に入られて、そんでもって国王に惚れられちゃうシンデレラストーリーのような物語でもあります。

結構色んな設定が複雑に絡み合っていて、国王から溺愛されるだけの単純なストーリーにはなってないところが面白かったです。
入婿に入った侯爵家の悪事、血の繋がらない息子アグノスの出自、国家転覆を謀る存在とその真相などなど。シリアス寄りのストーリーでもありますが、子育てほのぼの、溺愛ドキラブな側面もありつつ、色んな角度から楽しめる作品だと思います。

主人公・ディロスと、国王・シュロムの視点が交互に入れ替わり、同じシチュエーションに対して両者のそのときの心情の語りがあるのはナイス〜!^ ^
2人の想いが分かると、よりストーリーに入り込めるし、徐々に両想いになっていくところとか分かりやすくてニヤッとします。
王子たちもディロスを慕い、子どもたちにも国王にもモテモテなディロスのちょっとした後宮ハーレムになってるのが、何ともほのぼのほっこり。傍目からみると、ナチュラルに親子5人になってて微笑ましかったです(*´︶`*)


2人の王子たちとディロスの絡みは興味深かったです。年齢的なもの、性格的なもの、立場的なものを考慮して、それぞれのキャラクターがよく表れているなと思いました。
子どもたちとディロスのやりとりが丁寧に描かれていて良かったですね。作者さんには、お子さんいらっしゃったりするんでしょうか。子どもに寄り添う細かな描写がうまいなと感じました。
私にも子どもがいるので、ディロスには同志感を覚えるところもあり、たくさん共感させてもらいました♪


子どもたちとの良好な関係から、王であるシュロムとの想いを1つにしていく展開といった、後宮で起こる子育てや恋愛、はたまた命を狙われる事件まで見応え十分なストーリーでした。
歴史書を通して深まっていくシュロムとディロスの恋が知性的で素敵さ増し増しです。
後宮ロマンスにたくさん浸りました^ ^

夢と現実の狭間で…

夢の中で恋を育むドリームファンタジーBL。
片想い拗らせ"夢守り"と、悪夢に悩まされるサッカー小僧との、幼馴染の物語です。
夢の中で繋がる秘密の逢瀬によって、恋を自覚していく翔太朗と、今で隠してきた願望をぶつける大成の恋は、現実世界ではしょっぱいけど、夢の中でだけは超あまあまです。そしてエッチ(〃ω〃)

翔太朗の夢の中でだけ素直になれる大成の、オンとオフのギャップ!学校では超塩なのに、夢ではデレ爆発。後者が素の大成なんだろうな〜って分かるから、塩モードでも不安になぞなりません。翔太朗にとっては、そうはいかないのがツライところですが、夢の世界と現実世界が錯綜する世界観をお楽しみ下さい。


自分の気持ちを閉じ込め、接触を避けてきた大成の数年間の我慢が、夢守りの仕事を通して開放されていくところが一番の見どころで、大成の翔太郎朗への欲を最も感じる部分です。
表向きのツンとした態度は彼の本心じゃない、本当は大好きでたまらないからこそのツン。そんな背景があるから、夢の中の大成と昔のように会話できて嬉しくなっちゃうわけなんです。

この数年ぶりの大成との楽しい時間が、翔太朗の恋心を開花させていくことに繋がっていきます。始まりは友情愛だったんでしょうけど、恋愛方面への好意へとシフト。大成と過ごす特別な場所、特別な時間が翔太朗にとってかけがえのないものになっていくんですよね。
その気付きは、割と荒療治というか、翔太朗に素質があったというか…大成のこの数年間はなんだったの?というくらい、翔太朗に受け入れ態勢が出来ていたのはちょっと笑っちゃいました。だってね、翔太朗。大成とエロいことを仕掛けてもあっさり受け入れちゃうんですもん^ ^
快楽に酔う翔太朗の表情たるや……ぜひ一読なさって下さい。トロントロンです。大成とのえっちに貪欲な翔太朗、ノリノリな翔太朗をお見逃しなく!


夢の世界と現実世界の相互リンクから始まる設定は、今まで読んだことないストーリーでした。アプローチが独特で惹きつけられますが、夢守り設定などちょっと複雑なところもあって、ファンタジー要素に引っ張られ過ぎな印象も…。
個人的にはもう少しスッキリさせた方が読みやすかったかなと思いました。

その後の2人

その後の2人を見ることが出来て嬉しい!
番外編のありがたいですー

んーーー…でもでも。
これで終わり…なのかな。これからが面白くなっていきそうなのに、あっさり終わってしまっちゃったよ。
先の未来に繋がる話が出て、いい感じに話が動いていきそうな予感にワクワクしたんですけどね、ちょっとばかし残念でした。

2人の関係は良好で、甲斐のクールな表情からはあまり分からないけど、浩国大好きなのはいっぱい伝わってくるし(もちろん浩国も)、問題のない関係性に安堵できたのは良かったです(*´︶`*)