イケメン天然タラシ×ギャンギャンチョロかわ
まずこのカップリングが最高です。
最初、石川視点でその語り口がおもしろいな〜と見ていたら、次はちゃんと山口のパートがきて。
ただの天然タラシかと思ったらちゃんと考えているし意外と策士w
2人のリアクション、表情が豊かでめちゃくちゃかわいい。
石川が意地っぱりでギャーギャー素直じゃないからケンカップルになるかと思いきや、山口がニコニコするか拗ねるか離れる作戦をとるのでそうはならないところもおもしろいです。
山口の作戦にまんまとハマる石川のチョロさがいいんですよね。
石川をかわいがる山口が全部萌えだし。
「お前なんか大キライだ!」と言いながら石川が山口にしがみついてるとこめっちゃ萌え。
そう言われて「うん」と答える山口、かわいいキス3コマ最高か。
ツボったとこたくさんありますが
・山口が待ち受けにしていた石川の写真が腹踊りww
・山口が見たかった石川の笑顔が出たのが、山口が苦手な蝶を捕まえた時というオチ
・石川姉
未来の記憶は単行本で既読だったので、それ以降を読みました。
くっついてからのお話が大好きなのでとてもうれしい。
付き合い始めて、それぞれの家族との関わり、痴話喧嘩、籍を入れるかなど、重くなりすきず楽しく読ませて、添い遂げる決意ができての同居、未来の2人のイメージまで描いて下さり大満足です。
健人が爺さん婆さんに育てられ教師一家という保守的というか常識人というか、そういう人たち特有の無自覚な差別意識がまたうまく織り込まれていて。
無知とか未知から起こることよなと自戒を込めて思いました。
対する瑛はそういうの慣れっこで、うまく交わせるようにはなっているけど、過去にはいろいろあって。
対照的な2人とその背景の説得力がさすがです。
お付き合いしている2人のあれこれがうれしい。
浴衣デート、おこたでみかんをむいてもらい甘える瑛がめっちゃかわいい。
瑛がど派手な服を着こなすのも好きです。
瑛ママが美人で愛想の良いナイスキャラ。
あーちゃん呼びがかわいい。
健人の頑固爺さんに挨拶する瑛ママがきらきら笑顔で爺さんがキュンと固まっていたのは笑いました。
結婚したいと言い出す健人が健人らしい理由で。
タイトル回収もすばらしい。
新妻、初夜もどきも萌え〜。
健人に愛でられる瑛がめちゃくちゃ美しい。
BLのお手本のような1冊ですね。
死ネタが多めな短編集。
全体的に時代を感じます。06年の作品ですから当然ですね。
表題作
ラストが怖いです。
こういうことあんまり書かない方がいいかもですが、やさぐれ無愛想、黒髪長髪、肩に刺青の攻め、家出美少年の受け。攻めが受けを拾う。キャラ、設定がず○拾に似ているなと。逆か、ず○拾が似ているのか。たまたまかもですが。
水鏡
多重人格かと思ったら、双子の片方亡くなっていて憑依していた。
秘密と嘘
姉が亡くなっているのかなと思いましたが、あんなことをされていたなんて。
呪
夏時間の少年のその後。すっかりやさぐれ受けちゃんになっていました。
どのお話もBLとしてもまとまっていて、複雑な心理のいろんなパターンが見られておもしろかったです。
雁須先生作品「うそつきあくま」に続き2作目です。
どちらもめちゃくちゃよかった。
こういう作風大好きで2作とも神です。
絵、表情、描写、セリフ、擬音、ストーリー、キャラ…全部いい。
まず須藤が疲れている描写…家に帰って早く服脱ぎたいとかめっちゃわかる!だし
なんとなく行ったお風呂屋さんのケンちゃんの対応がいい感じで気になっていくとことか
沖縄旅行についていくけど大嵐とか
須藤がケンちゃんにいけると自分に確認するとことか
何気ない会話の流れでケンちゃんの気持ちを決め打ち確認したり当たり前のように告白してちゅーしたり
誤解の意味が実は…だったり
メガネ虚無顔のケンちゃんがおもろいけど、終盤気持ちをちゃんと話す場面があったのがうれしく、ずっと須藤をいいなと思っていたとか、素顔がかわいかったり
須藤に必要なものがわかるくだりもいいし
ケンちゃんが自分は甘くない!と宣言するのがやさしい内容で須藤が喜んだり
ずっと全部おもしろく、そうきたか〜と気持ちよさとそうなるのか〜の大満足感でした。
うそつきあくまでもそうだったけど、脇キャラもいい。
極楽極楽と言ってお風呂で寝ちゃう爺さん、ハルミさん、住吉…みんな味がある。
脇キャラを魅力的に描かれる作家さん大好きです。
あとがきがおもしろい作家さんも大好きです。
日常会話で進みながらさりげに恋愛が進展していく心理描写がお上手な作家さん大好きです。
須藤、ケンちゃんのような一見地味ながらすごくイケメンも大好き。
引きの絵、アングルを変えたコマ割り、効果的な足元のコマも全部好き。
こんな好きな要素が詰まった作家さんに出会えてうれしい。遅い気もするけどw
もっと雁須先生の作品読んでいきます。
余利視点で進んで彼に共感しながら読み。
余利が宇郷を好きで腹立つけど好きで、でもいいかげん怒ってヤケになったりするのよくわかる。
夜中にこっそり来た余利に嫌がられながら宇郷が送ろうとするシーンがいい。
100円ちょうだい。肉まんが食べたい。160円だった。のくだりとか上手いわぁ、こういうの好きだわぁとなりまして。
兄が亡くなったと宇郷が言うタイミングとか。
泣いちゃう余利がわかるしかわいいし。
どんどん弱っていく宇郷へ余利が漫画のアドバイスする内容も痺れるし。でも余利がわきまえていてやりすぎないのもさすが。
あんなに鼻持ちならなかった宇郷が素直になり、それを密かに喜ぶ余利もわかる。
自分勝手な宇郷だけど、ずっと余利のことが好きなのがわかるんですよね。だから余計もどかしいし余利の気持ちがわかる。そういう描き方がすごく好き。
「俺はほんとしあわせだったから ずっと〜」の余利のモノローグは泣きそうになりました。宇郷のことに気づいていたかもだけど見ないようにしていた。しあわせだったから。
で、宇郷が突然失踪。
怒る余利。わかる。
自尊心が強い宇郷は耐えられなくなっちゃったんでしょうね。
その理由ははっきり説明されないけど、なんとなく察することができる。このさじ加減がすばらしい。
宇郷が千葉と余利にメッセージを残すのおもしろいし腹立つ。
なんて自分勝手な。と余利が泣きながら思うのわかる〜と。
で、4年後ふらっと宇郷がやってきて。
感動の再会…とはならなくて、余利が怖がる方がリアルだわと。
でも宇郷の本音がやっと聞けて、そういうことだったのねと腑に落ちる。
カタルシス。
や〜よかった。
見せ方うますぎるでしょとため息ですよ。
人間関係を序列で見てしまうことってどうしてもあって。それが強い人は自分より下と思える人としか付き合えなくて。
余利には漫画の才能があってバリバリ描いていくのに対し、宇郷は描けなくてどんどん痩せていった。
自分が思うほど自分には力がないことをなかなか認められなくて病んでいく。
でもそれは一時的なもので、宇郷の漫画を余利は好きだったわけだし、宇郷はまた描けるようになった。救いがある。
ヤンデレというワードがうまいこと使われていたな。
テンプレなシチュエーションやベタなセリフなく、迫ってくる心理描写大好きです。
構図がかっこいいし、特に横顔や足元のコマが好き。
千葉、平蔵、聖ら脇キャラもいい。
いい味出す脇キャラを描く作家さん大好きです。
あとがきの先生の自画像かわいいし、担当さんがツノ生えてるのおもろいし、内容も笑えて。あとがきがおもしろい作家さん大好きです。雁須先生の他作品も読みます。
顔須先生初読みです。上巻のみの感想です。
絵、キャラの顔立ち、表情、アングルとかとても好み。
漫画家同士の話も好きです。
仕事のことや他愛ないやりとりをしながら2人の関係がわかってくるのがおもしろい。
好きなところをいくつか
事後、宇郷に呼ばれた余利の裸足の右足のアップのコマ。つま先立ちで宇郷のもとへ向かう気持ちが出ているなと痺れました。背景が黒いのが余利の複雑な心境の表現ですよね。
あと、宇郷がめんどくさい奴なのにそれでも余利が宇郷を好きなこと。
ベタなセリフはなく、軽口を叩き合うのが2人の性格や関係や気持ちや距離が伝わっていい。
余利「あのいつもの不愉快な宇郷でいる時の方が 宇郷はずっと誠実なんだ」←ここも痺れました。余利が宇郷のことをよくわかっていてそんな奴でも好きだとわかる。
仕事の様子を織り交ぜながらテンポ良く進むのがよかったけど、屋良と宇郷が山へ行ってそこからのくだりが少し長く感じました。
その分、その後の余利が怒る流れがしっくりきました。
や〜おもしろい。
人間のめんどくさい性分やどうしようもない思いとか描写がお上手です。
何気ない会話ぽいのに、ひょいと覗かせる表情とか、一言とかで、ああ2人とも相手のことが好きなんだなとか、喜怒哀楽なんとも言えない気持ちがわかるような描き方されるの大好きです。
下巻楽しみです。
表題作。
クソガキ(言葉悪くてすみません)純がザマァ展開で大人になるオチがよかったです。
慎也×秋本。
年下ワンコ一途攻めはかわいいけど、ここまでくると確かにうざい。この辺のキャラ設定ほんとにお上手。
三鷹の前での意地の張り合いというかイチャイチャゲンカでヘリクツを押し通した慎也に
三鷹「──勝負あったな」の流れが気持ちいい。
早く大人になると言う慎也に、ゆっくりでいいと答える秋本の心の声が「ヘタに急ぐと一気にオヤジになひそーだしなコイツ…」が確かに!と笑いました。
一旦別れて慎也が大人になって再会してのハピエンもよかったです。
この2人にちょうどいい年月とタイミングなのかなと。
もう1本のギャグは竹芝が好きでした。
無表情で冷静沈着だけどやることがおもろい。
表題作。
ノンケとゲイが酔って体の関係を持ち、偶然同じ職場で再会などよくあるパターンですが、おもしろかったです。
真逆のタイプの2人が惹かれあいながらも、やっぱり合わないとか、頭では無理かもと思っても、心ではどうしても求めてしまう。
健人が交通事故に遭い、慌ててかけつけて泣いちゃう香月がかわいかった。
本気じゃない方が楽しめると自分に言い聞かせている香月の本音はその逆なのもいい。
よりを戻しにきた健人に
─ダメだ…もう離れられない
が、めっちゃ萌えでした。
マジメで堅物な健人が常識人ゆえに無神経だったり。
チャラそうな香月が一途で、自然体ないい教師だったり。
人の意外性、ギャップの描き方がいい。
遠藤さんもよかったです。
BLに出てくる女子生徒って邪魔者扱いが多いイメージなんですが、彼女のようなキャラは好感が持てます。
こういう女性キャラの描き方をされる作家さん好きです。
もう1本のお話もよかったですが、子どもが悲しい境遇にあるエピソードは辛いです。
国枝先生初読みです。この後13作読みます。まとめ買いしすぎたかなと思いましたが、本作を読み期待感高まりました。
絵もお話もいい。
ごつい体のキャラが真剣な時の顔が怖いけどw
表題作がメロドラマっぽく。
次が、義兄弟のドロドロ愛憎もの。
ときて、真逆の雰囲気のコメディ。
ごついテツヤの乙女キャラ、笑いました。
さやかちゃんの女王様も。
眠る男はまさか死ネタだったとは。悲しい。
あとがきにあった担当さんのご意見わかります。
シリアスとコメディの差が激しくて1冊にまとめるのが…というもの。
そこへ読み切りの眠る男はよかったのではと思います。バランスがとれて。
どのお話もテンポ良く、特にコメディ、女性キャラの描き方が好みなので先生の他作品を読むのが楽しみです。
ブラフマー、ヴェリタスが作り込んだ世界観の割に恋愛要素がなくうちひしがれた(BのLが読みたい)ので、今回は恋愛になるだろうかとドキドキしながら読みました。ストーリー的にドキドキしたいものですがw
結論的には、精神的な?愛情表現、関係にはなったかなと。
それが感じられてほっとしました。
ここがなければただのエロマンガになるところでした私の中で。
トモが思春期丸出しのつっぱった感じで、そんな彼が躾けられていく様子がよかったです。
逆に女の子みたいな顔立ちの篠田が王様で、頭が良くてズケズケ物を言うのがギャップがあってよかった。
篠田が言うように、外見や性別と性癖は別ということですよね。
オラオラ系のトモがどM。
キラキラ女子みたいなルックスの篠田がどSの王様。
ステレオタイプとは逆。
ここが先生の狙い通り、おもしろかったです。