耳をすませばかすかな海

mimi wo sumaseba kasukana umi

耳をすませばかすかな海
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神22
  • 萌×25
  • 萌12
  • 中立3
  • しゅみじゃない3

--

レビュー数
12
得点
169
評価数
45
平均
3.9 / 5
神率
48.9%
著者
崎谷はるひ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
おおや和美 
媒体
小説
出版社
角川書店
レーベル
角川ルビー文庫
シリーズ
目を閉じればいつかの海
発売日
価格
¥619(税抜)  
ISBN
9784044468101

あらすじ

謎めいた年上の男は、どんなに強く抱きしめても、心だけが―遠い。
全てに秀でている事が、逆にコンプレックスになっている大学生・宮上和輝。
何もかもに鬱屈していた高3の夏、ただ一度勢いで肌を重ねた年上の男・笙惟と偶然再会する。
和輝の矜持や兄・瀬里への執着を、子供の甘えと鼻先で笑う彼の、甘い毒のような色香に翻弄されるのは、いっそ心地よかったが、だからこそ真面目に向き合おうとする和輝に、彼は底の見えない瞳で笑うばかりで―。

表題作耳をすませばかすかな海

東大現役合格の秀才だが極度のブラコン
年齢不詳で甘やかな美貌を持つラジオDJ

同時収録作品耳をすませばかすかな海

ブルーサウンド厨房担当
和輝の兄

同時収録作品リベラリストは恋に溺れる

ブルーサウンド厨房担当
和輝の兄

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数12

和輝×笙惟をもっと読みたかった…

シリーズ物と知らず、こちらを最初に読みました。前作のCPが出てくるし、前作CPの話も割と進むので、前作を読んでおいた方が楽しめそうですが、こちらだけでもたぶん読めます。

結論から言うと、わかりづらかったです。笙惟の気持ちがわかりづらくてモヤモヤしながら読み進めました。割とページ数多いと思いますが、こんだけ割かなくても良かったのではと思ってしまいました。長いから中だるみするということはなかったですが、もっとコンパクトにまとめられたんじゃ?と思いました。

それと、和輝×笙惟がもう少し見たかったです。前作が好きな方には同時収録は良かったんだと思いますが、和輝×笙惟目当ての私はもう少し読みたかったなと思いました。

2

大好きなお話です

発売当初に購入、大好きなお話で夏が来るたびに読み返しています。
もう14年も経つんですね。
全てが好きです、今でも続きや2人の何気ない日常が読みたいです。

1

誤解された写真

シリーズ3作目。
今回はブルーサウンドウエイター瀬里の弟和輝が主役のお話です。
前作でなんともどろどろの兄弟関係が浮き彫りになり
なんだかちょっと嫌な弟、嫌な母親・・・
という印象だった瀬里の家族でしたが
どうしてそんなことになったか、弟の本心が見えてきました。
そして、今回はその弟が少しづつ兄である瀬里に心許しながら
大澤を愛し、いろいろ回り道しながらもお互いの愛を認めるというもの。
瀬里の弟和輝は大学生。親の期待を一身に受けて東大に合格。
そんな和輝が恋に堕ちたのはDJ大澤。
何もかもに嫌気がさしていた高3の夏に行きずりの男と一夜と共にし・・
19歳の年下攻めに年上受け。
もう二度度会うこともないと思った相手だけど、
人はどこで繋がっているかわからない・・・
今までなんとなく好きになれなかった和輝だけど
意外な一面も見れたりして、恋は人を優しくして大人にもしてしてくれる
そんな気がするストーリーでした。

後半は、大智と瀬里のお話。
私はどちらかというとこっちの方が好き。
瀬里ちゃん大好きの大智が、いつものごとく出かけた海外で撮った写真が
とんでもないトラブルを起こすこととなり・・・
2か月も留守にしている大地から送られてきた手紙と同封されていた写真。
それを見た日から、瀬里ちゃんの様子がおかしい・・
そう、この写真こそが誤解の始まりで。
離れているからこそ、信じたくても信じられなくなってしまう自分。
大智の幸せを考えたら、自分が身を引いて・・・
そんなことまで考えてしまう瀬里ちゃん、健気です。
ブルーサウンドのメンバーは、そんな瀬里ちゃんを痛々しいと思い
そんなことになっているとは知らないで帰って来た大智に冷たい・・・
ここからが、面白いんです。
みんなはなんとなくよそよそしく、瀬里ちゃんも様子がおかしい・・・
写真が原因でちょっと揉めるんですが、結局Hしながら仲直りなんだよね
この二人は・・・
お互いにすごく愛し合ってるのに、なんだかんだと揉めることが多いのも
この二人で・・・まあ、原因はだいたい大智にあるんだけど・・・
可愛い瀬里ちゃんと、ワイルドだけど優しい大智のCP。
まだまだいろいろありそうな予感がしてなりません。

3

シリーズで一番好きなカップル

もお、受けが綺麗カッコよすぎます!
年上大人ビッチ系受けなんですが、本気になるとクールを装ったり、大人ビッチを装って煙に巻こうとするんですけど…
気持ちが通じあってからは逆にウブな反応がポロポロでます。
やばいです!萌えます!
大人ビッチって新しい分野な気さえします。
受けは猫オンリーの綺麗系お兄さんなんですけど、この人は攻めにしても良いくらいの人ですね。
ビッチっぽいですが、格好いい系ビッチですね。
崎谷はるひ作品でも私的上位です。

3

これは苦手。

『ブルーサウンド』シリーズ3作目になります。

シリーズでいちばん苦手、と言いますか個人的にはシリーズで唯一これはもうダメだと思う作品です。シリーズでこれだけは再読したくない(本編です)。
相変わらず、他のみなさまと好み(のツボ)がズレてます。

とにかく、キャラクターも設定も好みの要素がひとつもないんですよ。すべてにおいて無理でした。

年下攻がもう苦手だし、何より笙惟(受)のような思わせぶりなビッチ(風?)キャラクターがものすごくダメなので、もう読んでてうんざりしました。
さらに、ツンツン過ぎる・口の悪い受もすごく苦手なんです。
キャラクターが好きになれたら何とも切ない(ハズの)重い・暗い過去話がただ鬱陶しかった。

ただ、和輝(攻)のキャラクターは前作で脇だった時よりはずっとマシでしたね。好みではないですが、それでもこの作品でいいところと言えば辛うじて和輝かな。

正直、本編はほぼ流し読みで(とにかく読みながら気が入らなくて文字追うのがやっとだった)もうどうでもいいんですが、同時収録の『リベラリストは恋に溺れる』(前作『手を伸ばせばはるかな海』CP)のインパクトがスゴかったです。

私はこの前作CPがシリーズでいちばん好きなんですが、これはいくらなんでも大智ダメすぎだろ・・・

前作レビューでも書きましたが、私は大智のキャラクターはともかく風来坊的なところだけがどうしても許容不能なんですよね。

でもすごくよかったです。この短編のためだけに読んだと思えば悔いはない。←こちらだけなら『萌×2』だった。

3

このカップルはわりと好き(笑)

ブルーサウンドシリーズ3作目?
瀬里の弟、和輝のお話。
2作目でもわかっての通り和輝はブラコンです。瀬里大好き(笑)
2作目ではもめにもめた兄弟ですが無事和解してやはり二人きりの兄弟だからお互いにお互いのことよくわかってるよね。うんうん。
そんな和輝と大人な大澤笙惟の恋物語。
なかなか和輝がいい男で良かった。
あと、作中の大智と瀬里のあれこれにも決着のつく「リベラリストは恋に溺れる」も収録されています。
少し私の中で瀬里ちゃんが浮上しました(笑)

0

弟くんかっ!

第3巻は、2巻で或る意味困ったちゃんだけれど、
いい男な片鱗を見せつけていた瀬里ちゃんの弟くんのお話。

オーバー・アチーバーで、高能力を持っているからこその
屈折した想いを抱えている和輝と
大人な色香で和輝を翻弄するDJの笙惟。

笙惟のねじれたようで、実はまっすぐのようにも思える
生き方は、なんとも切ないです。

2巻ではこじれていた兄弟関係が、きれいに修復されたのが、
良かった良かった。瀬里もいいお兄ちゃんなんだな~と。

このシリーズは、各巻で主人公となる2人の恋愛模様も
気になるところなのですが、
舞台となるブルーサウンドの面々の成長が垣間見れるのも、
嬉しいですね。

1

笙維が好きすぎる

笙維がめちゃくちゃ好きなタイプの受けキャラでした。自分が美人なことを自覚していて尚且つその魅せ方もわかってる。それで十歳も年下の男を惑わせちゃうんですな。萌えました。

笙維は基本サバサバしているんだけど、ちょっぴり卑屈なところもある。でもそれは嫌な卑屈さじゃなくて、人生経験の豊富さ故の卑屈さというか。
「そのうち面倒になるんだよ俺みたいなのは」とか「俺のことなんかほっとけ」って、私の嫌いなタイプの卑屈キャラが言いそうな台詞なんだけど、笙維の場合はもう和輝に惹かれているのに、未成年の和輝のことを思ってわざと突き放すために言った台詞なんです。

大人なんですよね、引き際を弁えているというか。強い人だと思います。でも和輝は子供なのでそんな笙維相手にぐいぐい押しの一手で笙維を落とします。

二人はお互いの足りない部分を補え合える最高のカップルだと思います。大好き。

この二人だけなら神評価付けてもよかったんですが、2つの要因により萌え×2評価です。
1つは真雪の「理屈じゃなくて頭ぶっ飛んだことない奴はまともな人生やってない」(意訳)という台詞。いくらなんでも極論すぎ。私はそんな覚えないんですけどそれはまともな人生送ってないってこと?そんなの他人に言われる筋合い無い、とイラっとしました。それが真雪の考えってだけなら別にいいんだけど、なんのフォローも無いからこれは崎谷先生の考えなんだなあと思いました。この二人のその時の会話シーンは崎谷作品独特のお説教くささが匂ってて苦手でした。
あと1つは後半の大智×瀬里の話が入っていたこと。人気の高いカップルですが、私はこの二人に興味が無いので本編だけで終わらせてほしかったです。もしくは後日談を書くとか。大智の写真の件は本編ラストで大智が和輝に言った「あれは俺のせいじゃない」だけでよかったです。

上記2つの理由により神に近い萌え評価止まりになりました。

2

二本立て

すべてに秀でていることがコンプレックスの和輝は、高校3年生の時行きずりの年上の男と肌を重ねた。
知っているのはショーイという彼の名前だけ。
母親からの重圧や、兄に対する執着を消化できないでいる和輝を子供だと笑った彼。
そんな彼と兄の働くレストラン、ブルー・サウンドで再会し……

ブラコン大学生×ラジオDJ。
前回のメインキャラ瀬里の弟、和輝の話。
年下攻めで、DJのショーイさんは性悪ぶった襲い受。
強がっているけれど弱いところもある笙惟と、まだ若いせいで余裕はないけど頭の切れる和輝はいいコンビ。
和輝、将来はいい男になりそうだなーと思う一方で、同時収録の大智×瀬里編の大智のだめだめっぷりがすさまじい。
まあどんな相手でも惚れちゃったもんはしょうがないよね。
このままだと確実に大智は瀬里の尻にしかれるような気がするけれど、それはそれで楽しそうなのでよしです。

1

笙惟(神谷さん)の声が聞きたい!

ブルーサウンドシリーズ第3弾。和輝×笙惟。初っ端からエロでした。たぶんシリーズの中で一番エロの量と質が高い作品。っていうかそれがメイン?まさか瀬里の弟の和輝視点で主人公とは思ってなかったです。ブラコンがここまで成長するとは…感無量。笙惟は笙惟で和輝との関係性の中で少しずつ変化を見せてくれるのがよかったです。

笙惟は私の大好きな淫乱誘い受け。男慣れしてて経験豊富で和輝を翻弄しちゃってるのがもう最高。さらに和輝が呻いてリードされてるのがいい。さらにさらに一夜限りの関係っていうのもつぼ。そんで攻めの方が受けを忘れられなくてもう一度会いたいってシチュエーションだったらなおさらいい。後はセックスの最中、和輝を下手くそ呼ばわりしてるのがウケました。

笑える所もあったけど、やっぱり笙惟の過去は重かったです。そんな笙惟を和輝がどう口説いて落とすのかが見どころ(?)だと思います。「俺がどうやったって頭から消せないのは、胸もないしかわいげもないし、おまけにエロくさくてすれきった、十も年上のあんたなんだ」という口説いてるのかけなしてるのかわからない台詞が好きでした。率直すぎる本音がいいですね。

「都合のいい男でもいい」という和輝にとうとう落とされた笙惟。今までは笙惟が常にリードして翻弄していたのに、この夜はなんだかぐだぐだなかんじがかわいかった。相手に最初から最後まで全部されるのはあんまり経験のない笙惟。生でやったのも中出しも和輝が初めてっていうのは読んでる側も興奮しました(笑)っていうかこのドラマCD絶対欲しい!だって笙惟の声は神谷さんですよ!

同時収録の『リベラリストは恋に溺れる』は大智×瀬里の話。大智に浮気疑惑が浮上します。悩んで傷ついて不安になって、それでも大智を待つ瀬里が健気で切なかった…。もうこの二人、大智の放浪癖が治らない限り平穏は訪れないような気がします。っていうか今回の大智はサイテーと言われても仕方ないな(笑)誤解とはいえ、不安がってた瀬里になんという仕打ち!まぁエロくて良かったですけど。

仲直りの後のHもいいですね。瀬里がんばりすぎ。なんていじらしいんでしょう。お口もがんばって自分で上に乗って腰振って「なんでもっ……するから、ほっ、ほかで、しないで、ね?」って……鼻血噴くかと思いました。「瀬里にだけして」って萌え死にさせる気ですか!ああ…瀬里ちゃん大好き。……いつの間かなんか男視点になってた。ああ…この二人の続編が読みたい…。

5

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