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メリバなダークラブ、
嫌いと言いながら多くの読者が評価しているので、興味を持ったのだけど、止めときゃよかった。
ごめん、です。私には合わなかった。
YOCOさんの挿絵の示す通り、傍から見たら暗い話。
でも当人は幸せのメリーバッド。超Ⅿで喜んでいて逃げようとしないから、
これは悲劇とは言えないんじゃないの?こういう歪んだ愛もあるんだな、
父の異常愛から離れたくて、最愛の恋人を裏切り、
他の人の子を妊娠した綾と偽装結婚したゲイの雅人。
息子の誕生日の夜、綾が何者かに殺される。
庇護者の綾を失い、雅人は次々と凌辱事件に巻き込まれていく。
最後に全部を画策した犯人が判明。
振り返ってみると、一番の理解者の元恋人・貴之を敵に回して、悪魔に依存する安易な選択をしたんだなと思う。
雅人は快感で理性を失う、チョロイ人。
雅人が老いて美貌が衰えても、愛し続けられる?
・・と文句を呟きながら、読了。
惹きこむ力がある著者なのは間違いない。
redrum 【名】レッドラム◇murderを逆からつづったもの~殺人
国内最大級の小説投稿サイト「エブリスタ」の 天下分け目のBL合戦プラチナ文庫賞、大賞受賞作品。
※続編のSSは、著者IDのプライベッタ。
https://privatter.net/p/4344183
メリーバッドエンド(通称メリバ)
物語の結末の形式
過度の相互依存によって発生する悲劇のこと。 主に、本人達だけが幸せに感じて終わり、周りから見たらそれはとても見ていられないようなやるせない気持ちになる悲劇を指す。
三行感想
> 受けがホラー
> 攻めもホラーだが…
> 全体的に勿体ない
普通に感想
妻の死、謎の陵辱者、度重なるSMプレイなど、陰惨なことがそこそこ起こっているのに白々しいほど受けの生活は清潔な空気感のようなものが漂っています。
というのも、このお話は受け視点でストーリーが進みます。
受けは高校生の息子を持つ父親です。妻は仕事に忙しく、息子の誕生日には妻が来ないので受けの元彼が来て一緒にパーティー。
この時点で「は???」って感じです。
そこからずっと受けの気持ち悪い人間関係がそこかしこにでてきます。
まず受けの妻。ロクに働けない受けの代わりに一家を養い、一人で働く女性。でも受けは、自分はゲイなので嫁のことには興味が全く無いとのこと。妻がどんな仕事をして、何の役職についているかも分からない。興味もない。でも嫁が離婚したがっても、可愛い可愛い息子タンとの快適な生活を手放したくないので離婚拒否。
次に受けの息子。高校生になっても「パパぁ、一人で眠るの怖いヨォ」とプルプル震えてるヤベー奴。実は受けの子供ではなく受け嫁の不倫相手の子。でも受けは「ゲイなので妻の不倫には興味ないよーん」問題なのはゲイじゃねぇ。
それから受けの元彼。若い頃に受けと恋人同士だったが、ある日突然フラれた挙句に受けは女と結婚しまーすと大失恋。それでも十年以上経っても受けをチヤホヤし、嫁さんの浮気をタネに「離婚しなよ〜俺が養うよ〜」と受けを口説く。そして受けはそんな元彼を「頼りになる親友♡僕のことがまだまだ好きみたい♡」と嬉しげ。
最後に受けの父親も息子溺愛で、孫に「受け姫を守ってね」と遺言残して死亡。死ぬまで受けの身の回りを世話していたキモパパ。
(まぁ一番キモいのは受けですが。)
他にも色々とヤベー奴らが出てきます。マトモそうなのが世間一般的にはクズ寄りな受けの嫁さんなのがすごい。嫁さんはクズ寄りですが、まだまだ普通のクズっぽい人なので、受けの異常性に気付いて色々言ってたようで同情すら覚えました。
奥さんが死んでも、親友を失っても、受けが思うのは「これから誰に頼ればいいんだ…」
金のアテなど無いと嘆きながら、のんびりゆっくり息子に食事を作り、ケーキを買ってあげる素敵なパパ振り。
展開がかなりホラーなのに、それよりも受けが気持ち悪くて全然展開に怖がれませんでした。
他の方が「受けは何故犯人の正体に気付かないんだ?アホなのか?」と言ってますが、多分受けは気付きたくなかったんじゃないかと思います。見たいものしか見ないし、知りたいことしか知ろうとしない。犯人の正体に気付いたら都合が悪いから気付こうとしないのではないかと思いました。
自分が大切で自分しか可愛くないんだろうな、と。
それでも息子を守ろうと、ゴミみたいな方法ではありましたが身体を張っていたのが唯一の救いでした。
最悪な奴だけども、そんだけ息子思いの父親なのだと思っ
ていたのが間違いでした。
最後の最後に、息子よりも自分の性欲に飛びついて物語はジ・エンドです(色んな意味で)
まぁその最後らへんで、受けの性根が歪んだ原因らしき真相が出てきます。それから受けはなんとか真人間になろうとしていたようなモノローグが出てきますが、その方法が好きでもない女と結婚してパラサイトなので、土台無理な話だったのかもしれません。
もしかしたら、受けの◯◯がマトモだったら…みたいな想像の余地があり、そこら辺も胸糞で、まぁ全体的に受けがホラーでした。
あと攻めが何故受けを愛しているのか、何がどうなって一連の出来事を引き起こし、どのように実行したのかがよく分かりませんでした。
結局彼こそが受けにとって一番の奴隷だったのかもしれません。(と思うとこいつもかなり可哀想)
なんかもう受けの「普通の人っぽくなりたい」という気まぐれにみんながみんな巻き込まれたお話です。
受けはやたらと色っぽいオッサンなので、みんな受けの言いなりという展開もかなりホラー。
まとめ
受けの異常性がホラーで、周りの気持ち悪さとかホラー展開が霞むので結構勿体ない印象を受けました。
でもホラーとしては受けの異常性で及第点のような…?
BLとしては、受けは自分以外誰も愛していないサイコパスなので、ラブ要素は低めです。
主人公のキャラクターがうじうじ依存心が強く主体性がない
とても既婚子持ち中年男性とは思えない
息子のぶりっ子は気持ち悪い
主人公たちのせいで濡れ衣を着せられる一途な当て馬はただただかわいそう
都合のいいときはあんなに頼っておいて親友に対する信頼が脆すぎる
男女もの官能小説を男男に直したようなところあり、なんでオメガバースでもないのに刑事までアラフォーのおじさんの色気に参ってるんだよ
どうも少数派のようですが、光希くんloveです。
この物語のあとは破滅が待っているだけだと私は思います。
「終わり」の足音を聞きながら「今」を続けようとする2人。
そのときがやってきたら、光希くんはどうするのだろうと想像がふくらみます。
もしかすると、ほかの隠れ家があるのでしょうか。
それとも誰かに追い詰められる……。
いや、もう、どうなるかはわかっていて、2人で遠くに旅立ってしまうのでしょうか。
それとも……。
……せつない。
矢印が雅人にむきまくってます!最初から最後までドキドキできるサスペンス要素がある作品でした感動…
もともとwebサイトで受賞しておりそちらの方を拝見してこれはお金を払わねばと思い購入に至りました。
メリバ好きな人間としてはかなり面白かったです
書籍化する前と今とでは校閲などを経て変わってしまったところがある気がするのですが
もともと好きだったシーンの警察官と雅人のエレベーターのシーンが見当たらなかったので少し残念です
気のせいでしたらすみません汗
年齢が30代となってますが、普通に見てる分には30代にはみえないのでおじさん受け希望の方にはそぐわない気がします。
固定でcpが書かれてないのですが作中の大半読者も誰が相手なのか分からないから固cpがわからないと買うの躊躇う人が手に取りづらいのが残念です…
メリバヤンデレ攻め好きな人には是非オススメです!
面白くて一気に読まされる作品でした。まああんまり清々しい内容ではないですが、メリバというか闇堕ちというか。途中からこの人が怪しいなあというのを匂わせてて予想通りになるのでそういう意味ではスッキリしますよ。
タイトルとyocoさんの神表紙が人目を引きますが内容も負けてない上質な官能サスペンスだと思います。プラチナ文庫最後の新人さんですね。こんな力作を書けるならぜひ他のレーベルでも書いてほしいしまた読んでみたいです。
タイトルの「REDRUM」はS.キングの「シャイニング」を知っている方ならニヤニヤしてしまうと思いますが、なぜこのタイトルにしたんだろう?鏡に映った殺人者ということで敵は身近にいるという象徴なのかな?(ヒント…スペルを逆さに読むと怖い単語になるよ)
まあネタバレ的感想を言うと犯人より一番ぶっ壊れてるのは受けの人です…というお話かな。変態一族のお話。
世界で一番大事な息子を人質にとられて嫌々ながらも屈辱的な行為を受け入れるという部分に惹かれて買いましたが、正直主人公雅人のことは好きになれませんでした。
息子のもしもの危険に恐怖し謎の男に怯えているとはいえもっとうまい立ち回り方はいくらでもあったと思ってしまいます。
そもそも眠らずに起きているという選択肢はなかったのかい…?
体も弱いという割にこんな不幸に見舞われていてもそこまで体調も崩してないし…ひと段落したところですぐに買い物の提案をしたりするのもなんだか…。
思考や行動の甘さへのモヤりや違和感がそこそこありちっとも萌えられませんでした。
ですが…!勘の鈍すぎる私は一体犯人が誰なんだろう?という気持ち一心であっという間に読み終えました。
そして予想も間違っていたという…(笑)
そういう部分では引き込まれ、読ませていただきました!
あと些細なことですが、誕生日会のシーンで美味しそうな御馳走の数々が挙がっていながらも食べている描写がなかったことにとても違和感を感じてしまった…!
あとこんな状況下でもいくら愛しい息子と一緒とはいえ夕飯の前に毎回おやつを食べれる余裕があるとは…
いや、ただ私との相性が悪かっただけかもしれません(笑)
謎の男とのやり取りはそれなりに楽しめました!
yoco先生の肌色多めの表紙に惹かれました。
エブリスタ大賞でデビュー作です。
なので、ネットで小説は発表されてたようなのですが、初見でした。
表紙から感じられる、淫靡でほの暗い空気が全編で漂ってます。
雅人視点なので、ずるずると底なし沼に引きずりこまれていく感が堪能できます。
できれば、設定とかは見ずに予備知識無しで読まれるのがお薦めです。
以下はネタバレ。
ソフトSM描写ありです。
SMはそこまで積極的に読まないのですが、主人公・雅人の心の奥底で望んでいる欲望が露わになっていき、抗えない様がとても淫靡でした。
事件や犯人については、読んでいけば想像通りなのですが、そこに至る過程やそれまでの背景やその後の展開に醍醐味があるので、連綿と続く親子、共依存な関係が好きな方はお薦めです。
※気になるその後等が、続編にあたるSSとしてみかみ黎先生のぷらいべったーにあげられてるので、読了したらパスワードはわかるし、フォロワーでなくても読めるようにして下さってるので、ぜひ併せて読むのお薦めです!
https://privatter.net/p/4344183
電子書籍版を購入。
「中立」よりの「萌」評価。
気分的には、「しゅみじゃない」だけど、挿し絵が美しいので加点。
なんでしょう?
期待が大きかったからかな?
思わせ振りなまま、最後まで引っ張った割には。。。予想通りで普通。
どんでん返しを期待していたのですが、そのまんまで終了。
んー。
もっと、ヒネリが欲しかったな。
それも、想像を絶する展開。
面白く出来そうなんだけどな。
キャラは、いろいろと出てきているんだけど、中途半端なまま途中退場。
そして、ラストはよくある感じ。
ホントに、ガッカリ。
もっと「MURDER」な、お話を期待しちゃったよ。。。
ごめんなさい。
私はこの本、だめだったわ……
感想=ダメな理由はネタバレをしないと書けないものですから、ブランクを取りますね。
いや、何でこんなにダメなんだろうなぁ……
共依存も、無理矢理も、近親も、挙げ句の果てには『クズ』も全然平気な方だと思っているんですけど。
「むしろ、好きかも」とまで思っているのですけれども。
でも、今作で萌えられなかったのは、下記の2点が「?」と思うから。
1.主人公は自分の子どもに恋愛感情を持っていたなら解るんです、このラスト。
でも『因縁の特殊な肉体的快感を与えてくれる人』という理由だけでこうなるのは理解出来ない。
2.主人公の『親友』に対する態度に一貫性がない。
学生の頃、家から逃げ出すために取った手段が『主人公に想いを寄せていた彼のところへ行く』では、何故ダメだったのかが解らない。
めちゃめちゃ信頼していたかと思えば、ある出来事からその信頼があっという間に消えちゃうのもよく解らない。少しは逡巡するものなんじゃなかろうか?
なんてことを書いている間に思いついたのですが、多分、主人公が過去も未来も、自分を守ることだけに汲々としていて、実は誰のことも大切にしていない様に思えるのが一番だめなのかも知れないです。
愛が見当たらない。
かと言って『彼の前には荒涼とした孤独が広がっているのであった』というオチでもない。何と言うか『対価もなく全てを手にした』って感じがするんですね。
ここからは単なるつぶやきなんですけれど、私は昨年度の〇ブリスタ作品の多くにいまいち乗り切れなさを感じておりまして……
本作を読んで「これって歳の所為かもしれないなぁ」と思ったのですね。
もはや私は主流から大きく外れてしまっちゃったんだなぁ(涙)。