潜入オメガバース!〜アルファ捜査官はオメガに惑う〜

sennyu omegaverse

潜入オメガバース!〜アルファ捜査官はオメガに惑う〜
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神10
  • 萌×25
  • 萌0
  • 中立0
  • しゅみじゃない4

--

レビュー数
4
得点
70
評価数
19
平均
3.9 / 5
神率
52.6%
著者
みかみ黎 

作家さんの新作発表
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イラスト
モル 
媒体
小説
出版社
三交社
レーベル
ラルーナ文庫
発売日
価格
¥700(税抜)  
ISBN
9784815532307

あらすじ

巨大な歓楽街をかかえる金融都市・T都。裏社会の大物、金剛寺にボディガードとして雇われることになった高級クラブの黒服・シエン――彼の正体は、大陸マフィアとの取引情報を探るべく潜入した刑事のタイヤンだ。
だが潜入早々、アルファのタイヤンは金剛寺が性接待用に囲っている美少年オメガ、
アイの濃厚なフェロモンにやられ悶々とする毎日を送るはめに。
やがてアイを助け出そうと、彼に己の秘密を明かすタイヤンだったが…。

表題作潜入オメガバース!〜アルファ捜査官はオメガに惑う〜

火浦タイヤン,潜入捜査中の刑事,α
アイ,鬼流会会長が囲う美貌,Ω

同時収録作品潜入オメガバース!〜アルファ捜査官はオメガに惑う〜

金剛寺,歓楽街の大物,鬼龍会会長
アイ,金剛寺のお気に入り,Ω

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数4

硬派でハードでダークで、ワイルドだぜ!

作者さんもおっしゃられてますが、スリリングな潜入捜査ものです。
プラス、オメガバース!

これ、好き嫌いがくっきり分かれそうですが、好きな方にはたまらない作品じゃないかと思います。
いや、だって、めちゃくちゃ面白いよ!
また、タイトルが秀逸ですよ。
そういう意味かーーーい!

こう、どんでん返し系だったり、戦う男が好きな方にぜひオススメしたい!
最終的に勝ちを掴んだのは誰なのか、ぜひ自分の目で確かめてね!って感じで。

ザックリした内容です。
裏社会の大物・金剛寺に、ボディーガードとして雇われる事になった、高級クラブの黒服・シエン。
彼の正体ですが、潜入捜査官・タイヤンで、大陸マフィアとの取引情報を探る刑事なんですね。
そんな彼が世話を任されたのが、金剛寺のペットでオメガのアイ。
加虐趣味を持つ金剛寺により、酷い扱いを受けるアイを、助け出したいと動き出しますがー・・・と言うものです。

こちら、繰り返しになりますが、好き嫌いがハッキリ分かれると思います。
いや、受けとなるアイの扱いがですね、かなり酷いんですよね。
主要キャラになる裏社会の大物・金剛寺が加虐趣味でEDと言うなかなか強烈なオヤジでして。
で、借金の形でペットになったアイは、まさに人間では無くペット。
取引相手に奉仕させられ、金剛寺には毎晩のように一晩中いたぶられる。(どちらも挿入は無しです)
えーと、全裸に貞操帯、鎖で繋いで四つん這いで屋敷内をお散歩、みたいな。
「今度はお馬さんごっこをしようか」と、三角木馬みたいな。

で、攻めになるタイヤンですが、面倒見の良い刑事。
忠実な手下として振る舞いながらも、そんなアイに心を痛めるんですね。
そして、何故か強烈に惹かれる。
その為、隙を見て自分が刑事だとアイにバラし、助けるからと協力を要請するー。
と言った流れ。

こちらですね、オチでアッと言わせてくれると共に、ニヤリとさせてくれるんですよ。
絶対ネタバレ無しの方が面白いと思うので、あとは感想だけ。

作者さんのデビュー2作目になりますが、デビュー作の方は残念ながら合わなかったんですよ。
面白いけど、キャラが完全に受け付けなかった。好みの問題でですけど。
が、今回ですね、キャラがもうガッツリドンピシャで好みでして。
特に受けであるアイ。
最初こそ、あまりの痛々しさと弱っちさに、購入して失敗したかと思ったんですよね。
それが、めちゃくちゃ面白いキャラじゃないか!
いやもう、騙されたよ!!

また、タイヤンはタイヤンで、男気があって格好いいのです。
ちょい、抜けてると言いますか、甘っちょろい気もするけど、そこがまた良い!
頑張れ、タイヤン!!って感じで。
ついでに、アイを散々いたぶるエロオヤジの金剛寺。
こういうオヤジ、実はキライじゃない。
てか、かなり好き。
いやらしく脂ぎってれば脂ぎってる程、申し訳ないけど萌えてしまう・・・!
えーと、他の方は分かりませんけど。

う~ん・・・。
とにかく、硬派でハードでダークで、ワイルドだぜ!って感じで楽しいのです。
ちなみに、オチで「おおっ!」と驚かせてもらえますが、最後の最後まで驚きのネタが隠されてます。
「なんとっ!」と、驚きの連続ですよ。

まぁそんな感じで、とにかく面白い作品でした。
あと、最後のSSですが、こちらはひたすらほのぼの甘々です。
幸せそうで、何より!

10

欺かれたのは誰!?

今回は潜入捜査中の刑事とヤクザに囲われた青年のお話です。

攻様が潜入先で出会った受様と関わりながら目的を果たすまで。

この世界には男女の性別の他にアルファ、ベータ、オメガの3種の
性が存在しています。

圧倒的多数を占めるのがベータ、10%程度存在するアルファは知性、
身体、能力ともに優れた支配階級で、5%程度しか存在しないオメ
ガはアルファを誘惑する危険な生き物、アルファの子を産むしか能
がないと揶揄され下層階級に属しています。

攻様は1月前から世界的な金融経済都市の歓楽街にあるアルファ専
用高級クラブの黒服に収まっています。このクラブのオーナーは裏
世界を牛耳る鬼流会会長で、攻様は刑事である事を隠して彼に接触
するためにママにスカウトされたのです。

ブクブクと醜く太った鬼瓦のような容姿の会長は、毎回屈強なボデ
ィーガードと今一番のお気に入りのペットとして鎖に繋いだ華奢な
オメガを連れて来店します。このオメガが今回の受様になります♪

見るからに裏社会の大物というオーラを漂わせた会長は引き摺るよ
うに受様を連れてVIPルームへと消え去ります。受様は美貌のホス
テスすら霞むほど色香を滲ませる綺麗な顔立ちで、攻様が知るオメ
ガの中でも格別に美しいオメガです。

VIPルームは大陸マフィアとの繋がりを持つ貿易商との密談の場で、
マフィアとの仲介を果す手付として、会長は貿易商に男に受様の口
による奉仕を許し、受様はEDで受様を抱けない男の嗜虐趣味を満足
させる為に従順なペットらしく命令に従うのです。

攻様が迎えの車の到着を告げると、男に前後を挟まれた会長と足元
のおぼつかない受様が退室し、攻様は部屋の様子から受様がオメガ
でなくては出来ない接待をさせられた事が容易に想像できました。

攻様は受様がオメガと判った段階で抑制剤を服用しますが、今まで
一度もラット状態に陥った事の無い攻様がクラクラするほどの濃厚
な匂いが室内に漂い、攻様は受様の保護したいと望みます。ただし
大事を抱えた今の状況ではままなりません。

そんな事を考えながら会長の見送りに加わった攻様でしたが、雑踏
の中に微かなバイクのエンジン音とキラリと何かが閃いた瞬間、考
えるより先に身体が動き、会長を受様毎突き飛ばすのです。

同時に響いた銃声と焼けつくような衝撃を太腿に感じ、女達の悲鳴
と男達の怒声が飛び交います。会長を銃撃から守った攻様は会長の
鶴の一声で会長のボディーガードに任じられます。

攻様は会長には逆らないという態度を装って彼に従い、いよいよ
本格的に敵陣での戦いが始まる事に身震いします。

果たして攻様の潜入捜査の成果とは!?
そして願ったように受様を保護することは出来るのか!?

みかみ先生の2作目はオメガバース、攻様が違法取引徴発のために
潜入捜査するスリリング&サスペンスな刑事ものとなります♪

アルファである攻様は刑事として任務を遂行しつつ、潜入先で出会
ったオメガである受様を助けるべく動こうとするのですが、潜入し
た組織も裏社会を牛耳る大物がドンなので、攻様の思うように上手
くは行きません。

その上、受様が救おうとしていた受様も実は大物にただ囚われてい
男娼ではない事が徐々にわかってきて、攻様の正体が大物達にバレ
てからはもうどこに落ち着くのかが判らず、ドキドキ&ハラハラで
たいへん楽しく読ませて頂きました♪

本作は攻様パートと受様パートが交互に進んでいきます。攻様は受
様に過去に出会った少女を重ねて彼の身を案じているのですが、受
様もある目的をもって会長に飼われていて、攻様の正体も最初から
知っており、攻様の動きを利用さえするのです。

受様の過去や目的は攻様にも読者にも最後まで明かされず、それが
読者には予想外な展開へと繋がっていて、攻様が追い詰められてか
ら終幕への展開は正に大逆転ですごく面白かったです。

本作は攻様の正体がバレてから状況が急変するので以降は、実際に
お手に取って読んで実感して頂ければと思います (^-^)v

私は最終的に主役2人がハピエンなら途中経過は問いませんが、
痛い描写に耐性がない方はご注意下さいませ。

3

軽やかに面白い

『ガッツリ骨太』のお話ではありません。
でも、まとめ方がとてもお上手で、楽しませていただきました。

激しい無理矢理のSMプレイが書かれておりますが、私としては後味が悪いとは思いませんでした。むしろスカッとしたんですよね。
「なんでそう思ったのか」に触れると、多分、やっちゃいけないネタバレのヒントを出してしまうことになって、このお話を読む楽しみを減らしてしまうと思うので自重します。

ただし、このネタについては「やられたー」というほどのものではないです。
読んでいる途中で気づく人の方が多いんじゃないかなぁ。
失礼な言い方になっちゃいますが『ありがちなのに面白い』んですよ。
で、この『ありがちで面白く書く』ってとても難しいことの様に思うんですね。

この作者さまの一作目は、私、苦手だったんです。
でもこのお話は本当にとても好き。
暴力と凌辱まみれののお話の結末は、作品情報の『トーン』とは全く違ったところに着地しています。このアンバランスな感じも魅力的でございました。

2

この巻は事件解決まで 続編は同人誌

「潜入オメガバース!~アルファ捜査官はオメガに惑う~」
アイが凌辱されるエグイシーンの連続で、げんなり。
事件が解決した後が書かれていないそのまんまじゃ、読後感が悪すぎる、と思っていたら、続編が出ていました。

同人誌です。
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組対の潜入捜査官(α)・タイヤン × 組長のΩペット・アイ/タイヤンの幼馴染・シノブ
 ・新婚オメガバース!
 ・初夜オメガバース!
 ・横恋慕オメガバース!
が、ファンの要望に応じて書かれていました。
更にスピンオフや、シリーズ2巻目も同人誌で出ています。

タイヤンの初恋の人、シーチャンは、囮捜査官のアイだった。
シーチャンと結婚して、子供が生まれて、拉致されて、と続編が続いています。
エグイ凌辱シーンが得意な作家じゃないと、読んでわかりました。
色々バリエーションが広がってます。
受賞したときの作品イメージに縛られず、書きたいものをどんどん書いてほしい。
気分が悪くなるほど凌辱シーンの描写が上手い。筆力あるのは確かです。

★補記:みかみ先生のtwで見つけました。先生、ありがとう。
辛口レビューでごめんなさい。
「B電子ではKindleのみですが、BOOTHで紙本も販売しています。」
https://laubenovels.booth.pm/items/2439078

1

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