狂犬ドルチェ

kyoken dolce

狂犬ドルチェ
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神29
  • 萌×245
  • 萌15
  • 中立3
  • しゅみじゃない15

--

レビュー数
16
得点
373
評価数
107
平均
3.7 / 5
神率
27.1%
著者
宮緒葵 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
石田惠美 
媒体
小説
出版社
プランタン出版
レーベル
プラチナ文庫
発売日
価格
¥650(税抜)  
ISBN
9784829626597

あらすじ

パティシエの玲央は、突然現れたラウロに高級ホテルのパティスリーへ招かれた。その上、豪華な社宅で世話係として尽くされて……。

表題作狂犬ドルチェ

食品会社フードサービス事業部長
パティシエ,25歳

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数16

ちょうど良い執着

宮緒先生お得意の執着攻め。
他の作品だと、攻めの執着が行きすぎて、おいおいそれはちょっとやり過ぎなのでは…と受けが心配になるほどなんですが(それが宮緒作品の魅力でもあり好きな部分でもある)
今作はちょうど良い執着なので、安心して読めました。(監禁とかもしてないし、ちゃんと合意の上で行為に及んでいるし…)
受けがしっかり自立しようとしてるのが個人的に好みでした。
あと攻めが超ハイスペックで最高です。いや〜攻めはこれぐらい色々してて(できて)欲しいですね。
そこまで貴族とかが出てくるような話ではないのに、何だかゴージャスで景気のいいお話で読んでて楽しかったです。

執着攻めがお好きなら是非。おすすめです。

0

我を忘れて貪る敬語攻め

作者様買いです。

さすが宮緒葵先生。期待を裏切らない忠犬……いや狂犬っぷりでした。

ガタイが良くてうやうやしく、礼儀をわきまえた敬語攻めが、情事の時は我を忘れて本能に従っちゃう姿、堪らないですね。。

イタリア男ってのがまた、本当にいい…良すぎて困る…

耳を甘噛みしながら"Sei tutto per me"(”あなたは私の全て”)とか囁いてきちゃうんですね。こんなの腰砕けになるに決まってるー!!

物語も二人の子供時代の出会いエピソード、そして徐々に明かされていく玲央の出自…と、甘さとハラハラのバランスが絶妙で、一気に読み切ってしまいました。
ドルチェの甘さの中にスパイスがピリッと効いてます・:*+.

宮緒先生のワンコ(狂犬)攻めといえば「渇仰」の達幸の印象がやはり一番強烈なんですが、こちらのラウロはより私好みの狂犬でした◎
(あっでも我を忘れていても解すのは忘れないで欲しいかな…玲央くんのお尻が心配になりました笑)

はあ‥しばらく宮緒先生の小説読み漁りは止められそうにありません。

2

黒い犬・・

2023/01 新書館ディアプラス文庫発刊の電子版を購入。【挿絵無し】

天使のような美貌と純真な心を持つレオが
外を観たくて家から抜け出て、貧民街へ紛れ込み、黒い犬に助けられた
黒い犬へご褒美として与えたのは、レオが手作りした星型のクッキー
・・と、レオの記憶に残っている。

美貌のレオは、日本で有名なケーキ職人になっていた。
そして、黒髪碧眼、イケメンのイタリア人がスカウトに来る。
伏線回収は、意外な展開で、面白かった。

2019年にプランタン文庫で発刊された作品に、番外編を追加した最新の電子版を購入。
狂犬の糖尿病を気にするレオが、抱き潰される番外編。
続きが出たら嬉しい。

1

ドルチェのように甘々のエリート警察犬!


も~~相変わらず冒頭からもう面白い!
イタリア人、褐色攻め×不憫美人で、今回も潔いくらいの犬っぷり。

幼い頃イタリアで出会い、日本で再会。
受けの玲央はその容姿の美しさから、いじめを受けていたりしていました。
そこへ、救世主のごとくラウロが登場。
出会った当時のラウロは孤児でボロボロだったのに、ミラクル変化を遂げて受けの前に現れたのです。

受けはパティシエで、ラウロは甘いものは苦手なのに受けの作ったお菓子だけを嗅ぎ分けて食べる臭覚は、もはや警察犬。
包み隠さない愛の表現に、最初から甘さ全開でした。

そして!見どころは何といっても完璧そうに見えるラウロが受けより先にイッちゃうところ!!
巨根でいい男で絶倫。
なのに我慢できずに粗相して、それでも犬として誇らしそうな姿だけで読んだ価値あったなぁと思いました。

また、一見するとラウロだけが受けスキスキーに見えますが、私は最初から両想いだと思います(笑)
後半では受けが大胆になっていきます。

最後の展開には攻めの高スペックさに少し笑ってしまいましたが、○○姿のイラストも見れて得した気分でした。
表紙と中のイラストに若干違和感があったものの、満足です!

3

なんか怖かった……

宮緒先生の作品を久し振りに読みましたが、初エッチの時の攻めがちょっと怖くて、そこからの展開に乗り切れなかったです。
攻めは安定の犬っぷり。初エロはマーキング、種付けとばかりにぶっかけ祭りになるんだけど、濃すぎて胸焼けがしてくるというか。巨根&絶倫でケダモノじみていて、一体何発出すつもりなんだよ、と思わずツッコミたくなるわけのわからなさが、なんか怖い。
受けはゲイってわけでもなく、しかもはじめてなのに、いきなり精液まみれにされるのって、どんな気分なんだろ…とつい冷静になってしまう。攻めの妄執じみた愛情は、生い立ちを考えると納得できなくはないのだけど、受けの方にはそこまでの強烈な愛情を受け入れるほどの切実さもない気がして、いつそんなに好きになった?というところで引っかかってしまう。

とにかく、攻め側の背景は丁寧に描かれているわりに、受け側がサラッとしすぎていて、あっさりほだされた感じ。番犬に守られて懐かれてるうちにカラダが…という流れにしか見えず、そのエロも後ろを解さないで突っ込んだりとか、受けがあんまり気持ちよさそうには思えなくて、好みじゃなかった。残念。

2

ロックオンされたら逃げれない

久しぶりの宮緒先生の犬攻めでした!
エロが濃かったです。赤ん坊の腕程もあるって表現が頭から離れなくなってしまいました。

忠犬振りがすざまじいです。玲央の作ったものを本能で嗅ぎ分けるとか超能力ばりでした。

村重さんがちょっと気の毒だったけど、ラウロの本気度と有能さが分かるエピソードになっていたと思います。

ラウロのスペックの高さがそのまま恐ろしさにつながっているんですが、受けの玲央がそれにゾクゾクしているので最高のカップルだと思いました。

宮尾葵先生の犬攻めが好きな方には外せない一冊だと思います。

1

まさに犬



宮緒さんらしい犬攻めでした。
すでにたくさんのレビューがあるので感想だけ。

今回はパティシエの玲央(受け)と玲央が雇われることになったパティスリーのオーナー・ラウロ(攻め)の力関係が私が今まで読んだ宮緒さんの話とはちょっと違ってたように感じました。
いつもなら「攻め→→→→→→→→→→←受け」くらいのバランスだったのが、
「攻め→→→→→→→→←←←←受け」くらいの感じで受けがかなり攻めのことを求めていました。
そして、玲央がラウロを好きになる過程がちょろすぎです。
私には優しく甘い言葉を言われ守ってもらったらあっさり落ちたように感じました。
やはり、犬にはちょっとは厳しくできる飼い主でいてほしかったな。
たとえいうことを聞かない狂犬だとしても、飼い主のためだけに動く犬として、最後の最後では飼い主の言うことを聞くラウロというのが見たかったです。

基本玲央視点で話が進みますが、2回ほど玲央の先輩シェフパティシエ視点の話があるのでラウルの執着具合がよく分かって良かったです。
ただそれもあるからこそ、最後まで読んで釈然としなかったのが、二人が出会う(再会)までの玲央が受けた理不尽な扱いに対してとか、ラウルが傍に居るようになってからの不審者からの色々に対して、最終目標の為には仕方ないと命を守るだけのラウルの態度です。
最後の直接対決は仕方ないとしてもそれ以外のあれ(特に辞めるはめになった店のやつ)を見ていて我慢できたんだと思ってちょっとガッカリしました。
狂犬というくらいなので、見ているだけにしなければならない所を裏からでも表からでも過剰に守ってしまうくらいの狂犬具合が、読みたかった。

ともかく、ラウロは賢い犬だし、これからは大っぴらにしていいので、玲央のために動いてくれることでしょう。

絡みは非常に濃厚です。
ただ、好みの問題だと思いますが、私はラウルが自分の精液を大量にかけてドロドロになった玲央の身体を舐め回すシーンだけはちょっと気持ち悪く思いました。

二人が幸せなら、どんな昏い結果でも構わないのですが、ただラウロの絶倫さに玲央がヤリ殺されるんじゃないかと心配です。
ラウロのためにも玲央には長生きしてもらいたいものです。

4

「犬攻め」苦手でもセーフ

宮緒さんお得意な執着犬攻め!

宮緒さんの執着攻めがすごく好きで(掌の檻が本当に神)、作家買いくらい好きですが…
執着犬めはちょっと苦手です。
渇仰シリーズはあんまり好きではないだけど、愛犬シリーズは「愛犬調教」だけが萌えるという面倒くさい性質なので、今回も不安と期待いっぱいで読んでいます。

攻めのラウロがいい性格してるから、楽しく読みました。
スパダリと腹黒の具合が絶妙で、受けの玲央の可愛さと単純さ(ちょろすぎるだけど)もちょうどいいくらいで、よいカップルです。
コメディ調とはいえ、ラウロの絶倫度はやばくて、玲央の命が縮むじゃないかなと心配です。

脇役で輝いたキャラはやはり先輩パティシエの村瀬さんです。
ちょっと不憫なキャラが大好きなので、出番があるといつもウキウキ読んでいました。

後書きで書いてあった元設定は破天荒すぎて、ちょっとは読みたいかも(笑)

5

La dolce vita …それは度を越した甘さ。胸焼けする執着。

何ページあるんだろう。
初めて二人が睦み合う…というか、押し倒されるシーンのエロ長い表現。
ラウロが玲央を舐め始める所から、挿入に至るまで。
ゆうに10ページは軽く行く。日付けでいうと、最初は丸々4日間だという。
失神して眠るまで。或いは眠っている間までも。
彼らはその後も何度か抱き合う事になるのだが。
その逐一が詳細に描かれるので、後にはちょっとだれてくる…。
疲れるのだ。それは度を越した甘さとしつこさ。
ねちっこいエロス。La dolce vita…。甘い生活。

さて。
玲央がパティシエというので、彼が作る甘いお菓子になぞらえて、またはその菓子に掛けて。
作られたタイトルと物語なのだ。と、思う。
イタリア人と日本人の間に生まれた美しいハーフの玲央は、子供の頃、誘拐されそうになった
自分を助けてくれた、犬を朧げながらも憶えている。
読み手側としては、もうそれは出オチ的にラウロなのだと分かっているが、
玲央はなかなか思い出せない。
そして、数年後。色気を漂わせた素晴らしい肉体を持つ伊達男に成長したラウロがとても危険な雰囲気を纏って玲央の前に登場する。
少しだけ不穏なのは、玲央の尊敬する先輩パティシエ・村瀬さんが、ラウロにその命を脅かされるほど、脅されてラウロの言いなりになっていること。
ラウロ的には全ては玲央の為にしている事だが。
そもそも玲央の腕前と人柄を買っている村瀬さんに、失礼なまでの振る舞いじゃないのかと、
私は最後まで不満でした。なんなんだ、ラウロ。
しかも何となく説明があるけども。納得出来かねます。
まぁ、とにかく。貧しいストリートチルドレンだった子供の頃から玲央に異常な執着を持ち続けたラウロは、用意周到な計画で以って、玲央を絡め取っていく。
物語は、最初の幼ない玲央の誘拐未遂から、パティシエとして成長した現在。
その美しい外見が仇となり、ルックスだけ宣伝に利用されて、先輩たちに嫉妬され、いじめられ、
勤めていた菓子店を辞める事になった玲央に降って湧いた幸運。
世界的に有名なホテルの菓子店での働き口をラウロという男から紹介される。
憧れの先輩パティシエ・村瀬さんと働けるというので、喜んで玲央はその話を承諾する。
社宅だと言われたタワーマンションの豪華な部屋で、お世話係だというラウロに傅かれる生活。
貧しいストリートチルドレンだったラウロが、どうしてそんな人物になれたのかは、後半に怒涛の様な展開で明かされて行きます。
エチが延々と長かったので、後半の畳み込みが早い気がしました。
後半から謎の人物、謎に娘たちというかおばさん達がわさわさ出て来ますし、玲央の出自も明らかに。
そう、意外にも謎めいたミステリー展開。
近づくと火傷しそうな色気ムンムンのラウロを意識せざるを得ない玲央。
一応我慢してる風に振舞っていたラウロが、割と早めに爆発するのは、想像通り。
いや、玲央、絶対壊れてるよね。
しつこいエチからの介抱は、あるあるだけど。これもぅ病気になってると思われ。
その後の玲央がちと心配にもなります…。

あと、犬は「鼻が利く」と掛けて、ラウロが玲央の作った菓子しか食べない。
どんなに他の人が作ったものと混ぜていても、それを選り分けて食べるという、特技。
その執着の理由は明かされないまま終わるのですが、
ラウロが寝物語的に、ハァハァしながら「玲央の身体はどこもかしこも甘い…。」的なことを言っていて。空恐ろしいです。笑うとこですが。

4

予想以上に濃くてぶっ飛んでて笑えた

初・宮緒葵さん作品です。

ちるちるの作家さんプロフィールにある「受けに異常に執着する、ワンコならぬ「犬」攻めが定番」というのを読んで、ワンコ攻め大好き人間としてはワンコと犬の違いを知りたくてたまらなかったんだけど、「渇仰」などのレビューを読むと「こわ‥‥」と思うものがありビビってました。
うっかり飛びつくと火傷しそう感満載というか。

そんな中、この新刊が電子でも発売されレビューをチェックしていたところ、fandesuさんの「宮緒さん初心者にも安心してお薦め出来る『犬攻め』です」という一文が目に飛び込んできまして、よし!これだっ!!!と飛びつくことにしました。

電子版には、挿絵ありと挿絵なしの二つがあって(170円の差)、挿絵ありVer.の試し読みでも口絵カラーが確認できず迷ったのですが、とりあえず挿絵ありにしました。
わくわくしながら開くと……
受けの指を舐る攻めと思わしき人物がねっとりこちら見つめてて、「せっかく、貴方がこの愛らしい御手でお作りになったものを、僅かでも無駄にしたくありません。……全て、私の中に取り込んでしまいたい。」という一文が……

なんだ、なんだ……
初っ端から濃い〜のがきたぞ。
というか、狂気すら感じる……
と思って、もう一回タイトル見直したら「狂犬ドルチェ」とあって、あ、ほんとに狂ってる!とえらく納得しちゃいました。
なんだかそこからすっかり楽しくなってしまい、わくわくしたまま本編を読みましたが、犬っぷりがぶっ飛んでて面白かったです。

雪の中で一晩中寝ないで家の外で勝手に受けを見守っていたり、製菓の専門学校に忍び込んで受けのお菓子を盗み食いしたり、受けお手製のものだけを正確に嗅ぎ分ける事ができる異様な嗅覚を持っていたり。
大真面目に書いてるけど、これってギャグだよね?みたいな犬っぷりが散りばめられてて、何度も声出して笑ってしまいました。

初めて受けに身体を預けてもらえることになるも挿入せずに何度もぶっかける理由、明かした欲望の凄まじさにこれまた笑ってしまったし、受け様の甘い蜜を〜!!と求めるエッチの様子にも笑ってしまった。(笑うところなんだろか?)
それにしてもすっごいぶっかけるんですね。
防水おねしょパッドの類を敷いておかないと、マットレスが一晩でダメになりそうだなと思った。
そしてエロ描写がエロいというよりも、凄まじいな……というか、人間離れしてた。

いつもはご主人様の言う事絶対!なのに、エッチになるとちょっとタガが外れて言う事が聞けなくなっちゃうワンコ攻めってかわいいなって思ってたんだけど、このラウロはいくら何でもやり過ぎというか、受けの括約筋が数年でダメになりそうな予感大。
おまけに四日間もぶっ続けで抱き潰されて挿入されたままご飯とかされてるのに、こんなの二度とごめんだ!とは思わず、それが愛の証だと歓喜に打ち震えてる受けも重症というか大概だなって思いました。ほんと大概。

ラウロに出会ってしまったのが運の尽きとしかいえない受けの先輩のお気の毒っぷりに笑った。

どなたかのレビューで「操縦桿を握っての‥‥感動した」というのが記憶に残ってて、操縦桿というのはラウロの暴れん棒のことなんだろうなぁと思ってたんです。
なるほどーエッチの際にあそこ握って何か感動的なことをするのかと。
そしたら、本当に操縦桿握ってるじゃないですか!パイロットとして!
ラウロどんだけよ、あんたすごいわって恐れ入った。

いや〜色々面白かったです。

不満点は受け様が、チョロすぎてご主人様感が皆無だったこと。
抵抗もなくベルトコンベアーに乗せられたかのように着々と恋に向かっていった点もそうだし、安易にご褒美与え過ぎてる感がある。
飼い慣されてしまったのはどっちだろう?と思ってしまうというか、犬に振り回されてどっちが散歩されてるのわからない……みたいな感じなので、犬の好き放題にはさせずビシッと手綱引いてて欲しかったけど、この受け様には無理そう……。
ラウロは忠犬だし超優秀な軍用犬なんだけど、一回りまわって壮大な駄犬に思えてくるというか。

予想以上に濃くて、萌えというより、もはやギャグにしか思えない濃さで吹き出す事、多々だったんだけど、そういう読み方で良かったんだろうか……と一抹の不安が……。

1

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