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usotsuki no koi
表題作と続編の中編2作品が収録されています。
園田(受)は大学時代の友人、梶沢(攻)が好きで、周囲に嘘をつくけれど、自分には本当のことを言ってくれるのを嬉しく思っています。アメリカに行くと言う彼に告白をして携帯電話を渡します。しかしその電話は鳴らないまま、同窓会の連絡が来て…という話です。
表題作では梶沢の言葉について「嘘か、真実か」とぐるぐる思案し、続編では、自分を傷つけないためにつく嘘もつかないでほしい、と潔癖なまでに嘘を嫌います。
園田の一人称でストーリーが進んでいくので、その嘘についての思考が読んでいて少し息苦しかったです。梶沢を失いたくない、傷つくことに臆病という恋話よりも、「嘘は時には必要か、絶対ダメか」を考える方に傾いてしまった気がした作品です。
梶沢は園田を最初から特別視しているので、その部分では甘さを補完できました。
ただ、携帯電話が使えなかった理由は、現代ではぴんとこないのではと時代を感じましたし、4年で売れっ子作家になったというのも、ちょっと早すぎるのではと個人的には違和感を覚えました。
イラストでは園田の手を握って梶沢が語る場面が好きです。その場面の、正直に言わない方がいいという梶沢の意見もすごく納得できました。
元同級生再会モノ。
これはですね、ネタバレしないで読んだ方が絶対面白いと思います。
途中で、やられたーーー!!ってなりますから。
実際、自分はなりましたですよ、あああ、やられたー、と。
高校、大学と同じだった梶沢〔攻〕と園田〔受〕
園田は梶沢の事が好きで、好きだからずっと彼を見ている内に気付くんですね、梶沢が小さな嘘をやたらとついている事に。
人を傷付ける様な嘘じゃなくて、場を盛り上げる為だったり見得をはる為のそういう嘘を梶沢はつきます。
その嘘に園田は気付いている。
嘘をつく梶沢と、嘘を良しとしない園田。
ネタバレは自粛しました。読んでやられたーーってなって下さいですよ。