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大国の第一王子×鳥籠の寵童+銀髪の騎士がおりなす恋愛叙事詩!
namari no taiyo suzu no chinmoku
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
Ruby collection創刊第二弾です。
読み終えての正直な感想ですが、何かよく分からなかったになるんですけど。
う~ん・・・。
主要な登場人物が表紙の三人になりますが、三人が三人とも感情移入出来ないんですよ。
また、ラストが斬新過ぎると言うか、「えっ? 終わった?」って感じで。
これ、書き下ろしの後日談が無かったら、キレちゃうよ。
内容ですが、大国の第一王子・カムシーンと王の寵童で侍従武官のアムジャッド、そして敵国の騎士であるバルタザールによる三角関係もので大陸ものになります。
戦場で部下達とはぐれ、一人休んでいたアムジャッド。
そこで偶然一緒になった銀髪の騎士・バルタザールと印象的な邂逅を果たします。
敵国の騎士である彼とは二度と会う事はないと思っていたのに、バルタザールの亡命により再び関わり合う事に。
そんな中、幼い頃から王の寵童として生きてきたアムジャッドは、外の世界を感じさせてくれるバルタザールに惹かれてゆきます。
また、自国の王太子であるカムシーンからも一途な想いを告げられ、自分の本当の気持ちに気付くアムジャッド。
その矢先、バルタザールが王宮に火を放ちー・・・と言うものです。
こちら、不憫な受けに三角関係、そして大陸ものと、個人的に好きな設定オンパレードだったりするのです。
が、何だろうな~。
こう、登場人物それぞれが好きになれないと言いますか。
あまりに感情の起伏が乏しい上に、流され過ぎに思える受けに、自分勝手にしか思えない王太子。
そして、これまた自分勝手な騎士。
あのですね、幼い頃から寵童として扱われて来たアムジャッドが、こう全てを諦めてる感じになっちゃうのは理解出来るのです。
ただ、それでも流され過ぎ感が拭え無いんですよね。
戦場で出会ったバルタザールに惹かれ、王太子から熱く求められれば王太子にも惹かれる。
で、常に感情の起伏が乏しい感じなので、イマイチ彼の想いと言うのが理解し難いと言いますか・・・。
三角関係なので、アムジャッドがどちらを選ぶと言うのがキモになってくると思うのです。
が、何か、いつの間にかこっちが本命って感じになっちゃってるよ~てぐらい理解出来ないまま進んでいっちゃう。
妙なこだわりで申し訳ないのですが、3Pなら二人に惹かれててもいい。
でも、三角関係なら一途でいて欲しいのです。
ふらつくぐらいならいいけど、どっちが好きが良く分かんない間に一人と結ばれちゃうのはいただけない。
だって本当に、結ばれた方に、いつそこまでの想いを持つようになったのかよく分からないんですよ。
よく分からんな~と読み進めるうちに、「あっ、これでおしまい?」て感じで。
これ、そばにいてくれる方と結ばれただけじゃん。
あと、攻め二人も、それぞれ自分の気持ちを自分勝手に押し付けてるようにしか感じられないのです。
いや、カムシーンは一途で可愛いと思う部分もあるんですけど。
ただ、前半が本当に自分の気持ちを押し付けてるようにしか感じられない。
そして、それをひたすら淡々と受け入れてるだけのアムジャッドも理解し難い。
バルタザールに至っては、一体何がしたいんだって感じですし。
ここでの強姦は無いな!!
何だろう・・・。
これ、元々は別の方とくっつける予定で書いていたんじゃないかと思えるくらいなんですよね。
だって、途中までは明らかに、そんな雰囲気だったのです。
そもそもアムジャッドともう一人の視点で書かれてるのです。
当然、視点で書かれてる人物の方に感情移入しやすい。
なのに、結ばれるのは別の方。
何故、彼の視点にしたのか・・・。
う~ん・・・。
ストーリーを進める上で必要と言われれば、そうでしょうけど。
と、個人的にちょっと分かりにくい作品でした。
ただ、書き下ろしがとても幸せそうだったので「中立」です。
不備受けが幸せになると言う点では、萌えさせてくれました。