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竜人と村人が贈る異世界転生&異類婚姻譚!!
身代わり花嫁ものです。
クラウ!!
ウキウキで番を探して本当に番がやってきたら!とっても良い青年でした!
青年ことアルセは村長からドラゴンの生贄に妹を差し出せと言われ、身代わりに妹の振りをしてドラゴンの城へ…。
クラウが長い孤独から人間の番を伴侶にする覚悟とか、不器用ながらアルセに喜んで欲しくて花を摘みに山を越えて花束を持ってきてくれたり。片時もそばを離れなかったり。
もうなんて可愛いの!番ができてヒャッホウだね!
アルセがクラウの優しさに惹かれ、本当は妹が来るはずだったのに、とクラウへの罪悪感に苦しんで。早く小作りのことや番についてを話してみれば良かったのに〜!
勇者も物分りが良くて良かった。
二人で新しい土地で末永く仲良くね!
実は再読になります。読んだ記憶はあるものの、評価もレビューもしていなかったので再度読み直してみました。
火竜や生贄や勇者という単語が登場しながら、悪人が一切出て来ないという不思議さがありました。
主軸は火竜であるクラウと番になったアルセのすれ違いです。すれ違いと言ってもアルセが本当の事を言えないだけなのです。だからクラウがアルセを大切に扱っているだけに、とても焦ったくて萌えるんです。
クラウを好きになってしまったと気が付くと、それが一層加速して本当なら妹がここに居たはずなのにとアルセは罪悪感を抱くのです。
でも最初からクラウはアルセじゃない人間が来たら村に帰してたと言ってるんです。言葉が足りないんですよ。だから真実もクラウの気持ちも伝わってないんです。
このお話はそんな二人のジレジレ感を楽しむお話だと思いました。
痛いのとか辛いのとか苦手で甘々なお話が好きな方にお勧めします。
安定の面白さですが、サクッと読めてしまうので萌でした。
「勇者の恋愛」と同じ世界観の話で、「勇者の恋愛」で勇者が斃すよう命を受けたドラゴンの弟の話になります。
「勇者の恋愛」とは接点はないので(ドラゴンが兄弟というだけ)今作だけでも十分楽しめます。
<あらすじ>
唯一の肉親である双子の妹ローラが生贄にされることを知ったアルセ(受け)は村人を騙して自分が代わりにドラゴンのもとへと向かいます。
すぐに殺されると思ったら、ドラゴンは番を探していたと、そもそもドラゴンは人間など襲わないのでした。
クラウ(攻め)と名乗ったドラゴンは永く番を探していたらしく、やっとできた番を片時も離そうとしません。
軟禁されているような状態とはいえ、不器用ながらも優しいところが垣間見えるクラウに惹かれていくアルセですが、それに従って自分が偽物であることに罪悪感を覚えるのです。
そんなある日、町へ連れて行ってもらったアルセは勇者がもうすぐそこまでやってきていることを知ります。勇者からクラウを守るため暗闇の中城を飛び出すのでした。
アルセには前世の記憶があり、自分がいるこの世界が前世で読んだおとぎ話そっくりであることを不思議に思っていました。ローラという娘が生贄になり勇者が助けてくれるというその話の通りになるかどうかの保証がないため、愛する妹の代わりに自分が行くことにするのです。
思いの外大切にされ次第に惹かれていき、子供を望むクラウの望みをかなえられないと悩んでいたアルセはドラゴンは番が同族外だと寿命を分けあうということを知って、より一層自分が来たことは間違いだったのではと思うようになります。
寿命が短くなっても孤独でなくなったことが嬉しいというクラウに罪悪感でいっぱいになります。
初めはローラをドラゴンから守るためだったのが、クラウの優しさを知ってクラウの望みが叶えられないことに苦しみ、やっぱり自分じゃなくてローラが来ればよかったと本末転倒な思考になっていくのが興味深かったです。
そして勇者との会話のすれ違いも面白いです。
ドラゴンは人を襲わないと信じてくれない勇者に「自分がいればドラゴンは襲わない」と伝えると「君が犠牲になることはない」と、「自ら望んで残る」というと「なんと気高い人だ」とうっとり、とちょっとコントのような繋がらない展開には笑ってしまいました。
勇者を探すアルセを追いかけてきたクラウとアルセが初めてきちんと向き合う時は勇者が傍にいるにも関わらず二人で盛り上がってしまい、それを見せられ意味が分からずポカーンとなっていただろう勇者を想像するのも楽しかったです。
それにしてもお互い言葉が足りない。
番とは唯一無二の相手で会ったら分かるものらしいのですが、アルセは契った相手のことを指すと思っていたため誤解が生じています。
アルセが番のことを知らないとわかったときにもう少し丁寧に説明しておけばアルセはあんなに悩まなかったし、アルセが悩まなければアルセが人間の世界に戻りたいのかと勘違いしてクラウが悲しまなくてもよかったのにと思うと、もっと話し合おうよと思ってしまいました。
エロは多めです、番となった証の痣のようなものがアルセの下腹部に現れるのですが、それに触れられると発情状態になるため、しょっちゅう盛ってます。
クラウは火竜であるため、必要なものは火のエレメント。
クラウは城が立っている活火山のエレメント食べていて、結果的に人間を守っていたのに(たぶん昔の人はそれを知っていたからそこに城を作ったのでしょう)、ドラゴンと距離の離れてしまった現在の人間はドラゴンは人間に仇名すものとして討伐対象としており、結局クラウを追い出すことになってしまって、きっといつか報いをうけることになるのでしょう
一番に被害を受けるのは、身よりのないアルセ達を都合の良い時だけ利用し生贄にした村でしょうか。
全体的におとぎ話を読んでいるような気持ちで読了でき面白かったです。
主人公にとってはおとぎ話と全然違うのに、外側からみるとお話と同じ展開になっているのがうまくできていると思いました。
心残りは、アルセが仔竜を産むところが読めなかったことでしょうか。とてもとても残念。
そして、イラストは「勇者の恋愛」と同じく、相変わらずの美麗でとても素敵で
した。
アルセ(受)が主人公です。
「勇者の恋愛」のスピンオフ作品で、ドラゴンの弟クラウ(攻)が登場します。
前作は読んでなくても全く支障なかったです。
とはいえ、読んでいた方が世界観を楽しめそうな気がしました。
これ1冊だけ単品で読むと、アルセに前世の記憶があって、その前世で読んだ児童書に現世の展開が似ているからとあれこれするというのがなんだか唐突に思えました。前世の記憶がなくても、妹の身代わりになりそうですし、英雄に倒されるかもと心配するのは自然な気がしたので。
ただ、その設定があるからこそ、ドラゴン×人間のファンタジーに彩を加えていて面白いのですけれど。
天野先生ワールドや一途な二人がお好きな方にはオススメだと思います。
蓮川先生大好き!で購入♡とっても読みやすいと思うんです。だから小説読んだことないけど、どんなのか興味あるわーという方にはとってもおススメしたい・・・本編190Pほど+あとがき。関連作に「勇者の恋愛」がありますが、あっちに出てきたドラゴンが、当作の攻めのお兄ちゃん(攻め受けではない)とのことです。関連作読みましたが、こちら単独でも全く問題なく読めますのでご安心を。やっぱり萌2とめちゃくちゃ悩んだし、前作より好きなんですが、前作同様萌にしました。蓮川先生の挿絵が全ページ最高なんだよう。
村から少し離れた場所で双子の妹ローラと暮らすアルセ。ある日村の重鎮や屈強な男たちが家にやってきて、「ドラゴンが出た」「生贄としてローラが選ばれた」と告げます。大切なローラを生贄になど出せないと考えたアルセは、ベールをかぶって自分がなりすまし、妹を逃がそうと考え・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
オパルス(妖精族、攻めの友人)、ローラ(受け妹)、勇者ぐらいかな。
**好きだった箇所
火というエレメントを食べて長い時を生きるドラゴン。お兄ちゃんが番を得て(勇者の恋愛 参照)紹介してもらったもんだから、俺にも番いるかもと探しに来たというではありませんか(´;ω;`)可愛い、淋しんぼうのドラゴンさんなんです~♡
様子を見に来た友人の妖精さんを「見るな、減る」的言動で追い散らし、受けさんべたぼれ。(変態属性なし)
色っぽいシーンは多めだし、受けさんの「お子様なんて孕めない」問題で切なさあるし、蓮川先生の美麗な挿絵による攻めさんはめっちゃカッコいいし。
うん、やっぱファンタジー初心者の方なんかにはとってもおススメだと思います!
こういう基本的お話、大切。癒し。
こちら、前世の記憶を持つ青年と、ドラゴンによる、甘々ちょっぴり切ない花嫁ものになります。
個人的に、天野先生の異世界転生シリーズが大好きなんですけど。
今作も、期待を裏切る事の無い、王道の萌えを詰め込んだ優しいファンタジーでした。
内容ですが、番を探しているドラゴン・クラウ×前世の記憶を持つ村人・アルセによる、ほのぼの&甘々、そしてちょっぴり切ない花嫁ものになります。
「勇者の恋愛」と世界観を同じくする作品ですが、単品で問題無く読めます。
何故か前世の記憶を持つ青年・アルセ。
前世でも今生でも肉親の縁に恵まれない彼は、唯一の家族である双子の妹を心から大切に思っています。
そんなある日、妹がドラゴンの生け贄に選ばれてしまい、自身が身代わりとなる事を決意するアルセ。
花嫁衣装でドラゴンの城を訪れるも、ドラゴンの迫力に意識を失い、目を覚ました時には見知らぬ美形の青年がのしかかっていてー・・・と言うものです。
で、ワケも分からぬまま抱かれてしまうアルセ。
実はその青年はドラゴンの化身で、彼は生け贄では無く「番」を探していただけで、と言う流れです。
こちらですね、最初こそドラゴンの生け贄とシリアス風味ですが、誤解が解けた後はほのぼのテイストなんですよね。
クラウですが、不器用なんですよ。
こう、アルセに惹かれていて、彼を大切にしようと思ってるのは(読者には)伝わってくるのです。
が、言動がキツイため、それがアルセには伝わらない。
アルセが城から出て危機に陥れば、とんでいって助けるクセに「勝手に城を出るな」と口から出るのは厳しい言葉。
そのせいで脅えられちゃったりする・・・。
いや、「勝手に~」の前に「心配だから」を付けないと!
また、妙な所で素直なのも可愛くてですね、「目が覚めたらクラウ様がいなかったから・・・」と言われれば、「俺が居なくて心配になったのか?」と、途端に機嫌を直したりする。
こいつ、可愛いじゃないかよ。
で、そんなクラウの不器用な優しさに気付き、少しずつ少しずつ彼に惹かれてゆくアルセ。
実はアルセですが、前世の記憶を持つと共に、この世界によく似た物語をその前世で読んでいたりします。
物語と、この世界の奇妙な共通点ー。
物語どおりに行けば、妹は勇者に助けられて幸せになるハズだった。
更に、長い間一人で孤独に生きてきて、家族を望んでいるクラウ。
男の自分には家族すら与えられない・・・。
自分が妹と入れ替わったのは、間違いだったのでは・・・と思い悩むと言う展開です。
アルセの気持ちを思うと、かなり切なくなっちゃうんですけど。
ただ、このスレ違いの結末がですね、とても感動的なのです。
クラウの包み込むような愛情にグッとくるんですよね。
また、このシーンのイラストがめちゃくちゃ素敵なのです。
私は普段、本文にばかり目が行っちゃうんですけど。
それが今回は、イラストにも目を奪われましたね。
盛り上げてくれるわ~と。
と、とても素敵な王道ファンタジーでした。