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parasitic soul
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
“願いの叶う薬”の正体、ハイビルアの謎、タイトル「パラスティック・ソウル」の意味。全てが明らかになります。
1巻、2巻と、いろいろと推測してきたのですが、思いもよらないものでした。
物語の核心部分なので、これらについてなるべく触れずに、本作の主役、芭亜斗(バート)とライヴァンの“愛の成就”について、感じたことを書きたいと思います。
芭亜斗とライヴァンが惹かれ合うのが、唐突だけれど、とても腑に落ちました。
二人とも、ずっと孤独だったと思うのです。芭亜斗は誰かを愛し愛されたくて、ライヴァンは愛を知らず誰も求めず生きてきて。互いの命を助け合い、そばにいてほしいと願ったところで離れ離れになり、会いたい気持ちは、もう本能のように消えなかったのでしょう。
ライヴァンに“再会”するために芭亜斗が研究者になるとは。愛だな、と思いました。
でも、二人は簡単には結ばれなくて。戸惑う芭亜斗と焦れるライヴァンのやり取りが、微笑ましいです。
謎の科学者ブロイルスの陰謀、ライヴァンの“種族”の掟が絡んだ危機を生き延びて、二人がやっと結ばれる描写は、短いけれど、初々しく、美しいです。カズアキさんの描く、芭亜斗の表情がとてもいい。
“永遠の命”を生きることもできたライヴァンが、芭亜斗と添い遂げることを選んだことに、愛の一つの形を見た気がしました。心から愛したら、ほかの人はいらない。ライヴァンはそう考えたのでしょう。
限りがある命だから、足掻いて、人を愛するのだと、それが美しいのだと。そんなメッセージが伝わってきて、胸が熱くなります。
その後の八尋とジョエル、ミアとスタンリーの幸せそうな様子も描かれていて、よかったです。
書き下ろしの「next age」は、芭亜斗とライヴァンの次の世代の話。“永遠”を生きる定めの者が、愛を知ってしまった戸惑いが描かれています。これは、巻末に書かれた次巻のあらすじを読むと、その前振りのように感じました。
今まで描いてきた世界を、別な視点から描くとのこと。新たな愛の形を見せてくれるのではないかと、楽しみです。
『パラスティック・ソウル』の3巻目。
旧版は「はじまりの章」と「おわりの章」の2巻完結ですが、新装版は4巻まであります。旧版は未読なので、そちらとの比較はできませんが、3巻の収録内容を一応記載します。
・god child
・parasitic soul
・単行本版あとがき
・next age(書き下ろし)
・文庫版あとがき(書き下ろし)
・stay close(書き下ろし)
です。
もうね。
わー!
ってなります。
めっちゃ面白いです。
なんだこれ…!木原さんてやっぱり最高だな。
今まで謎だった点が、少しずつ繋がっていき、そして一本の線になる。
ハイビルアたちの謎。
願いが叶う薬。
ああ、なるほど、そういうことか!
ってわかった時、思わず鳥肌が立ちました。
3巻は基本的には1巻で収録されていた『dear brother』の芭亜斗がメインのお話です。
薬を飲ませ、生き返らせ、そして再度死なせてしまった兄の祁壜。祁壜を生き返らせるために、どうしても「願いが叶う薬」が欲しい芭亜斗は、その薬をくれたライヴァンを監禁し、薬を手に入れようとするが―。
そもそも兄・祁壜は本当に生き返ったのか?
「願いが叶う薬」とはいったい何なのか。
そして、何やら裏がありそうなライヴァンの正体は。
読み始め、伏線が色々書かれているので意味が分からず混乱するのですが、読み進めていくうちに謎が解けてくる。
監禁されたライヴァンと、芭亜斗の間に育っていく感情(信頼関係なのか、恋愛感情なのか、はたまた別のものなのか)にも萌えるのですが、ストーリーはそれだけにとどまらない。そこから「願いの叶う薬」や「ハイビルアの謎」に繋がっていく展開で、ページをめくる手が止められませんでした。
いつもはネタバレ上等でレビューを書きますが、この作品はぜひネタバレなしで読んでいただきたい。
近未来が舞台で、ビルア種(ハイビルア含む)が登場したり謎の薬が出てきたりしますが、この作品の根底に流れているのは「愛情」です。どのCPにも、深い愛情が流れている。そして、その愛情の形は一つではない。
様々な形をしている愛情。けれど、同じではないからこそ、お互いを想う気持ちで成り立っている。
終盤、一人の子どもが登場しますが、この子どもの存在がまた神。
おお、なるほど。
この子はこうやって生まれてきたのか。
と、思わず唸ってしまいました。
そして、ここから次巻へと続いていく。
読んでいて、決して楽しくなる話ではない。
むしろ、芭亜斗は裏社会に通じている人物なので、凄惨なシーンも多くありますし、人の心のブラックさをどこまでも追求した作品でもある。
けれどだからこそ、その中で愛情を貫く登場人物たちに、萌えと感動を与えてもらった作品でした。
新装版『パラスティック・ソウル』は次巻で完結。
どういった結末を迎えるのか、今から楽しみです。
少しずつ読み進めてきたパラスティック・ソウルもついに本編の区切りとなる3巻目…と、早く読みたい気持ちと、もう少しあたためておきたいような気持ちの間でぐらぐら揺れながら、読みたい誘惑に負けて一気読みしました。
非常に読み応えのある作品で、どうやったらこんなお話が思いつくのだろうかと不思議でなりません。
願い事が叶う薬・ビルアとハイビルア・ブロイルス老の謎。
これらのワードが複雑に入り組んだ、一筋縄ではいかない群像劇を追いかけるのがここ数日の楽しみでした。
それぞれ主人公が異なるというのに、まとめとなる今作を読めば綺麗に繋がってくるんですよね。本当に上手いです。
読み進めていく内に謎が解けていく気持ち良さもありつつ、息つく暇もない展開にはらはらしたり、生きている数だけある人間の心の複雑さの表現に唸ります。
シンプルな一言で言うのなら、ものすごく面白かったです。
一見まとまりのない人々の人生の1シーンを切り取ったお話なのだけれど、そこには微妙に交わる部分が確かにあって、蓋を開けてみれば意味合いや関係性が異なる愛がテーマになっている。
謎めいたライヴァンとブロイルスはどう登場するのか?と疑問だったので、なるほどこう来たかと。
個人的には1巻から追ってきた芭亜斗の変化が見応えありでした。そこまでおいしくはないレストランのただのアルバイトからどんどん人としての魅力が増していきましたね。
おしゃれなタイトルだなあなんて思っていた1巻初読時。
読み終えた後にタイトルを見るとなんだか味わいが変わったような気がして、そこも含めて良いなと思っています。
すべての謎と物語の結末まで見届けた結果、私が1番好きだったのは区切りの3巻ではなく、文庫版1巻の中編2作目と2巻だったかなと。
今作であれば「next age」が好みです。木原先生の、読み手によってあと味が変わるお話が好きなのかもしれません。
今作のみなら4または4.5かな…と悩みましたが、シリーズを通しての伏線回収が見事で読み応えありだったので、トータルでこちらの評価になりました。
一区切りの後の続刊では一体どんな人たちのどんな生き様が見られるのかと、今からわくわくしています。
ハイビルア側はより複雑なのではないかなあ…楽しみです。
辛いかもと手を伸ばしにくかった3巻。「おおー到達した!」という達成感があるので神。まとめ読み予定の方にも「この3巻までで一度読んでもいいかも」と言いたくなるぐらい、一区切り感あります。というのも四六版2冊がこの3巻までで全て収録されたからで、それに今回2編の書き下ろしが入っていました。良かった。色々ガツン★と殴られた気分になる箇所もあるけど、それでも良かった。そして最後はやっぱり少しイタイ。のでそれに耐えられる方限定でおススメしたいです。
2巻で兄を失い半狂乱になっていた芭亜斗・荒木。なんとかあの薬を手に入れるべく、ライヴァンを監禁しますがライヴァンは何も白状しません。薬を混ぜた食事をライヴァンに与えてみたところ、突然口調が子供ぽくなり、「お兄さん、僕を助けてくれる人?」と話し始め・・・
芭亜斗、ライヴァン以外の登場人物(群像劇なので主人公って誰よ状態)
マッコイ(こいつ、めっちゃ好き!60過ぎの人の好いおやじ風貌らしい)、アレクセイ(6歳ぐらいのビルア種)、ブロイルス(1巻で葬式した人、ライヴァンが面倒見ていた)、ルーシン(マッコイの養子)、ジョエル&八尋(1巻のカプ)、スタンリーとミア(2巻のカプ)とその子供たち。あとシェペレン(保険屋)。最後に芭蘭とクリス(二人ともルビア種)。多い多い。
**以下シミたところ
ハイルビア種たちのことが明確になる巻でした。
芭亜斗が兄そしてライヴァンに執着するところが読んでてとってもシンクロしたし、二人の関係には、依存関係?恋愛関係?信頼関係?一言では言い尽くせない深く大きなものを感じます。なんども離れて絶望してそして巡り合って。
そしてその二人から続く芭蘭とクリスの関係。クリスも同じように信頼して委託してくれるようにならないものかととても思いました。結果、上手くいかなくても信頼してくれるだけで違うのではと思ったのですが、委託された芭蘭はそれはそれでキツイかもしれないと思うので難しい。
単一のルール(生命体は何年か経てば死滅する)から外れていて、またその復活劇が人、状況に依存するというところが危うくてキツイんだ とようやく分かりました。ハイルビア種はなんて酷い運命なんだろう。
4巻はこのハイルビア種のお話になるそうです。滅びの一途をたどるイタイ話は避けたい・・・(´;ω;`)
先生よろしくお願いいたします。
シリーズ3冊目、本編の最終巻です。
今回のお話は、「dear brother」の芭亜斗と、なんでも願いが叶う薬を形見分けで配付したライヴァン、1巻で死んだはずのブロイルスの三者の愛憎を描いたお話。章こそ「god child」「parasitic soul」の2つに分かれていますが、時は経ってはいるものの一連です。
(「parasitic soul」はシリーズの後日談的役割も果たしていて興味深いです)
読み応えがありました。
ハイビルアの生態にまつわる特性、謎も解明され、永遠の命にこだわる俗物の登場やら、マッドサイエンティストのブロイルスの偏執やらが混ざり、芭亜斗とライヴァンの恋愛も描かれていてすごく楽しかった。
ただこの二人の恋愛については、ハイビルアの特性上、好みが分かれるところかもしれないです。
途中、BLということを完全に忘れる、手に汗握る展開には、読む手を止められませんでした。
これで長いお話も終わるのか、と思うと感慨深いです。
ちゃんとタイトルの「パラスティック」も回収されました。
一番好きなお話は、2巻の「eternal friend」ですが、あとがきを読む限り、木原先生が一番書きたかったお話と言う事でしょうか。(第3話、となっていましたが)
このお話だけ、「むかし研究所に知能の高い犬がいた」くらいしか他のお話と絡んで来ないので、ジョンとニコラスがどうなったのかは分からないのですが(おそらくあの薬の効能のために、現実と夢とがまざっていて、ジョンは人間にはなっていないのだろうと推察)願わくば二人の魂が安らかな時を迎えているといいなと思います。
巻末に2本SSがあり、こちらは更なる後日談です。(この辺りは好みが分かれるポイントかと思います)
表紙も口絵も本文イラストも美しいですが、3巻の表紙が一番好きです。「god child」の挿絵ですね。二人の表情がたまらないです。
「願いの叶う薬」を配ったライヴァンと、第2話「deer brother」の芭亜斗のお話がメインの3巻。
第5話「god child」
亡くなった兄と過ごした夢のような時間を忘れられず、ライヴァンを監禁して「願いの叶う薬」を奪おうとする芭亜斗。
命を狙われているライヴァンの抱えていた秘密や、奇妙な少年の出現など、もうどうなるのか、ドキドキハラハラがとまりません。
「願いの叶う薬」の真実やパラスティック・ソウルの意味。
スケールが大きくて、ものすごく面白い!
そして芭亜斗とライヴァンとの間に芽生える執着とか絆とかも。
芭亜斗は、本当に愛情深くて寂しがり屋なんだなぁ。
ライヴァンの為に人工体を作るまでに至っちゃう芭亜斗の必死さや執着心、凄いわ。
芭亜斗が学んでいる大学には、八尋がいて、パートナーとしてジョエルも出てきていて、彼らのその後が見れて嬉しい。
ジョエルが八尋にベタ惚れなのが公認だっていうのに、にまにましちゃいました。
やっぱり私はこの2人が好き"(ノ*>∀<)ノ
芭亜斗とライヴァンは、結果的には幸せな人生の終わり方だったんだろうな。
最悪な始まりだった2人が、こんなにも情熱的に愛し合うだなんて。
そしてまた書き下ろしの「next age」短いお話だけど、めっちゃ切ない。
愛の痛みを知ったクリス。
どんなに望んでも愛する人を残してい去らなければならない絶望。
もぅ~めちゃめちゃ刺さりました(っω<`。)
イラストはカズアキ先生。
ケモミミはいいですね(*^^*)
バート大学院生編が始まって、やっと諸々解決してエピローグ的なお話をやさしい気持ちで読めるのかと思いきや、どんどこ怪しい方向に話が進んでいってゲッソリ。胡散臭いシェペレン、まさかの性豪となったライヴァン、不穏なことに首っつこみそうなバート…八尋は尻尾も復活して教授になって甥っ子も沢山いてよかったね〜なお話ではなかった…辛い。辛いな〜と思いながら読んでいたら存外足速に話は収束していきました。もっと地獄を見せられるかと思ったのに、"地獄の手前"にもいかず…自分は木原先生をなんだと思ってるのか笑
あのライヴァンに「あなたの子供を育ててみたいのです」なんてこの口調で言われたら…滾る。
萌2〜神
気になっていた謎が全て明らかになります。
スッキリです。
奥深いのにとても読みやすいのが魅力でもありますよね。
火傷のシーンなど痛々しい部分はあるのですが、退屈させずドキドキさせてくれます。
個人的には祁壜の死体までもなくなってしまったことが悲しいです。
いや悪人枠だとは思いますが、なんだか彼の纏う空気感が気に入ってたし、1巻の兄弟話がどちゃくそ好みだったので。
でも弟にとってはこれで良かったんだなと思います。
最後まで読み応えあるお話で一気に楽しみました。