手を伸ばせばはるかな海

te wo nobaseba harukana umi

手を伸ばせばはるかな海
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神8
  • 萌×212
  • 萌11
  • 中立5
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
11
得点
126
評価数
36
平均
3.6 / 5
神率
22.2%
著者
崎谷はるひ 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
おおや和美 
媒体
小説
出版社
角川書店
レーベル
角川ルビー文庫
シリーズ
目を閉じればいつかの海
発売日
価格
¥590(税抜)  
ISBN
9784044468088

あらすじ

『完璧な』弟・和輝に対する劣等感の末、湘南の人気レストラン「ブルー・サウンド」に居場所を見つけた大学生・宮上瀬里。
だが快活なスタッフのなかで唯一苦手なのが、大柄で野性的な厨房担当・中河原大智だった。
どこか弟を思い起こさせる自信に満ちたその態度は、気弱な瀬里を萎縮させるが、やがてそれは彼なりの気遣いであることに気付く。
そんな折、大智は突然現れた和輝から瀬里をかばったうえ、キスをしてきて。

表題作手を伸ばせばはるかな海

「ブルー・サウンド」厨房担当
22歳,「ブルー・サウンド」ウェイター 大学生

同時収録作品手を伸ばせばはるかな海

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数11

崎谷はるひ作品で一番好きな作品はコレです。

た・ま・ら・んっ・:*:・:(ノ'∀`*):・:*:・
“ブルーサウンド”という海沿いのカフェ&バーで
繰り広げられる恋模様v
シリーズ第2弾☆

出来のよい弟と比べられ
すっかり自分に自信をなくした瀬里は
“ブルーサウンド”に、自分の場所を見つけるというお話なのです。

瀬里のお相手は、厨房チーフの大智。
態度も身体も心もアソコもでっかい男!それが大智w
この人の過去は、同シリーズ『しじまの夜に浮かぶ月』でも読めます。
ひとつの場所に留まらない自由奔放で魅力的な男に
求められ良い意味で錨を下ろす存在になれるというのは、すごくロマンだ。

あちこちを放浪して自分の足跡を残したいタイプの男が
結局、まっさらなバージンの瀬里に自分の場所を見つけたという感じでしょうか?

大智のようなタイプの男には、瀬里のように純真で健気な子が
インドやアンコールワットなんかよりもずっとずっと
神秘的で神聖な場所なんでしょうね。

はじめて大智に身体をまかせる夜。
瀬里の身体も心もガチガチ。
そんな緊張をほぐす手法は、経験豊富な大智ならではvで
もぉーほんとにじったんばったんしながら読みましたv

ドラマCDでは
大智を小西克幸さん。
瀬里を野島健児さん。
と、いう最強CPで演じてるのですよーv
ほんとに好き。大好き。これが私のもっとも好きな崎谷はるひ作品です(現在)


2

ベストCP

シリーズ2作目。
1作目と同じく、湘南の海を目の前にした「ブルー・サウンド」が舞台。

今回の主役はブルーサウンド厨房担当の大智とウエイターの瀬里。
瀬里は自分の辛い過去から逃げるようにこの地に来て
ブルーサウンドで出会った人達に救われていく。
よりによって放浪癖のある大智を好きになり
また大智にも好かれ、恋人同士にはなるものの
今まで何の経験もない瀬里にとって何もかも初めてで初々しいのが
このお話のポイントであり、面白いところ。
彼氏にするには、ちょっと面倒な大智だけど、本当は優しくて正直。
好きな人には一生懸命だし、自分の気持ちに嘘をつけないタイプ。
それまで旅に出ると1か月は帰ってこなかった大智だけど
瀬里が心配できっと1か月も放ってなんかおけないでしょうね。
二人共同じように相手を愛し大切にし、離れたくないと思っているのだけど
性格の違う二人の愛情の表し方は、違っていて
違っているけど、どちらも暖かくてその想いが熱く伝わります。
大智の男らしくどんどん攻めていくような愛と
瀬里の静かに大智に包み込まれながら感じる愛。
傍にいる人がみんな、その二人の愛に包まれてしまいそうな
そんな優しくて暖かいお話でした。
慣れない瀬里にじれったさを感じることもありましたが
そういう瀬里を好きなのが大智で、大智が瀬里の良さを一番理解しています。
瀬里は過去を思い出すシーンで出て来る和輝と母親に対し
読んでいて腹が立つと言うより瀬里を思うと泣けてきてしまいました。
苦しみを乗り越え、やっと捕まえた幸せ・・・それが大智。
そこにまた現れた、弟和輝。
ずっとわだかまりのあった、瀬里の弟和輝とも少しづつ和解しつつ
次回はその和輝が主役。
和輝がどう変わっていくのか・・・かなり楽しみです。

4

キャラクターがすごく好き。

『ブルーサウンド』シリーズ第2作目。私はシリーズ中でこれがいちばん好きです。

1作目(嘉悦×藤木)は正直今ひとつ乗れなかったんですが、こちらの大智×瀬里がすごく好きなんです。

細かく言えば大智の風来坊的なところだけはダメです。ホントにそこはどうしても無理。
でも、そこを除けばキャラクターのタイプとしてはおおむね好みなんですね。

そして、おそらく好みが分かれるだろう瀬里は私は大丈夫というより大好きです。
もともと後ろ向きでネガティブな受もぐるぐる受も苦手ですらないので。むしろ好き要素になり得るくらいです。

もちろん、これでもっと年齢が上(それこそ藤木のように30前とか)だったらまた別でしょうがそれでも根本的には好みのタイプだし、学生ならまったく問題ないですね。

ただ、私は瀬里の弟・和輝のようなキャラクターがものすごくキライなんです。いくらブラコンで情けないヘタレ成分がダダ漏れていようと、こういう強引・傲慢で幼稚なキャラクターは脇だとしてもただ気分が悪いだけ。←脇だから強調してる分余計にダメなんでしょうけどね。

このシリーズは崎谷さんの他のシリーズに比べるととても読みやすいと感じます。別に中身がない・薄いわけではないのに、わりとさら~っと読める。

冒頭でシリーズでいちばん好きだと書きましたが、崎谷さん作品の中でもかなり好きです。極めて個人的に『神』級にお気に入りです。

あまりにも好き過ぎて何回(イヤもう何十回レベル)読んだかもうわかりません。でもまだこれからもしつこく読むことでしょう。

3

いかにもな設定の、もどかしいラブストーリー

『ブルーサウンドシリーズ』第二弾。

実は第5弾の『しじまの夜に浮かぶ月』と番外小編集『波光より、はるか』を
借りて読んで、他のカップルの話も読んでみたくなり
第一弾、第四弾、と手に入った順に読んでいる。

まぁ!こんなに美形だらけでみんなホモで、と……
BLの王道ここにあり、という感じ。
第一弾〜五弾まで全部違うカップルなんですが、
最初の店長の藤木の10年愛話以外は、残念ながらツボじゃない……
でもちょっと時代を感じるいかにもな設定や小道具、
甘くてエロくて切なくて、気楽に読むには悪くないかなーと言う感じです。

あ、「ブルーサウンド」というのは、舞台となる湘南にある店の名前です。

家族との軋轢を抱えた孤独な大学生・瀬里は
ちょっとしたきっかけからこの店でバイトをするようになる。
人の温かさに触れ少しずつ楽に呼吸が出来るようになっていくが、
唯一、何でもできてスケールの大きな料理担当の大智だけは苦手だ。
こんなにも意識してしまうのは実は好きだから、ということに気がつくが
大智は店長の藤木を愛していて……
そんな瀬里が大智と両思いになるまでの、もどかしいラブストーリー。

基本ネガティブ受けはあまり好みではないが、
瀬里に関しては不器用だが真っすぐで清潔な感じが悪くなく、
そう嫌いでもない。
ただ、H場面の可愛さが、個人的には結構苦手でした。
22歳の男でしょー?!

次の第三弾(未読)は瀬里の弟・和輝の話らしい……
ブラコンで俺様で、瀬里に絡んできていたアヤツも男とですかぁ!(笑)


3

なんか萌えない…

店の同僚に「ヘリウム過多男」と評される
気が向くとふわっと何か月も旅に出ちゃう攻様、大智と
家族(特に母と弟)から逃げるように家をでてきた受様、瀬里のお話。

この作品、「最愛です!」って方が多いので
評価を下げて申し訳ないんですが。

大智が初えちのときにお酒飲ませちゃうくだり。
ここで、すーっと醒めちゃったんですよねぇ。
他の(作家さんも違う)作品でも、リラックスするために
すこし飲んだ方がみたいな話は読んだことあるのですが、
大智の場合は「媚薬」だからみたいな嘘つくんですよね。
ホントに飲むと思わなかったって後で謝るんだけど、
経験のない瀬里相手に何やってんだーっと
和輝じゃなくてもいってやりたい。

2

「ブルー・サウンド」シリーズ第二弾

とても魅力的な男の子なのに、自分の美点には全く気がつかず、
萎縮しまくりな姿が卑屈な主人公・瀬里。
彼がどうしてそんな性格になった原因は、家庭環境にありました。

出来の良い弟・和輝。
弟を溺愛し、悪気はないが、やや無神経な母。空気のような父。
家庭に瀬里の理解者は存在せず、居場所がない。
この辺りの瀬里の苦しみや悲しみが、とても丁寧に書かれていて。
読んでいて瀬里が可哀想で、可哀想で。仕方がなかったです!

そんな彼がやっと見つけた居場所が、
湘南の人気レストラン「ブルー・サウンド」。
ここで優しい人たちに囲まれ、恋をし、
瀬里が前向きに成長して行きます。

瀬里を魅力的にした恋のお相手は、
「ブルー・サウンド」で厨房担当の大智。
大智はあとがきで、「恋人にするには最悪」と書かれていましたが。
私もそう思います(笑)

遊牧民タイプで落ち着かない大智みたいな男に、
身も心を捧げるのは、結構しんどいと思います。
しかし私が「勝手な奴だ」と思う大智の行動も、
きっと瀬里から見れば「可愛く、愛おしく」見えるんでしょうね。

そして可愛くて儚げ系の瀬里が、濡れ場では天然魔性を発揮。
崎谷さんの濡れ場って、濃くて長いですね。
うお~何ページあるんだ!!と焦ってしまいました(笑)

1

大智の過去編が読みたい。そして瀬里は可愛すぎ

ブルーサウンドシリーズ第2弾。大智×瀬里。私はこの二人が一番好き。というか一番気になるカップルです。他のカップルはなんだかんだまとまってる気がするんですが、この二人は大智の放浪癖が原因でちょいちょい問題がありそうな感じがします。ブルーサウンドシリーズはまだ完結はしていないので、もし新刊が出るならこの二人の話を読みたいです。

第1弾ではこの二人がくっつくとは思ってませんでした。っていうかこの二人はくっつくのがスローペースすぎてじれったかった。ようやく初Hかと思ったら触りっこだけかい!と本当に焦らされた気がします…。
この二人はあて馬(?)の和輝が出てこなかったらもっとくっつくの遅かったはず。っていうか瀬里の弟があて馬役(?)って…。そんなに似てないなら大智が誤解するもの当たり前です。

でも和輝のブラコンぶりはなかなかよかったです。和輝はけっこう好きなキャラ。「瀬里を返せよ、俺のだったのに!」って、どんだけお兄ちゃんのこと好きなんだ。いやでも大智を煽るには良い台詞でしたよ。和輝ナイス。いっそのこと兄弟じゃなくて従兄弟とかでもよかったかも。……そしたらなんかややこしくなるからだめかな?

で、まぁようやく挿入までいきつく二人ですが、酔った瀬里はあんな風になっちゃうんですね~。かわいい、かわいい。瀬里はブルーサウンドシリーズの中で一番好きなキャラです。健気で鈍くて天然なところがいい。時々鈍すぎてイラっとくることもあるけど(笑)
大智は……なんだろうな。顔も性格もいいんだけど、あの放浪癖がな…。それを取ったら大智じゃないんですが、大智の見えすぎる目や狭い空間にはあまりいられないという大智の過去が知りたいです。この人の過去は相当だろうな…。シリーズ読んでる中でチラホラその一端が読み取れるので、いつか崎谷さんが書いてくれたら嬉しいです。

エロは嘉悦×藤木の時より量は少ないけど、内容は濃い気がします。瀬里があんあん言うからかな。経験豊富な攻め×うぶで天然純真淫乱受けなカップルが私の好み。瀬里は私の好みにぴったりです。この二人の続編が出るよう期待してます。

1

苦手だけど気になる人

完璧な弟に対する劣等感で、すっかり卑屈に育ってしまった瀬里。
大学進学を機に家を飛び出したものの、自分の居場所を見つけられずにいた彼は湘南にあるレストラン「ブルー・サウンド」で働き始める。
快活なスタッフたちの中で唯一苦手なのが厨房担当の大智だ。
自信に満ちた態度はどこか弟を思い出させるが、いつしかそれは彼の優しさだと気づき始める。
そんな時現われた弟から大智は瀬里をかばってくれて……

シリーズ2巻はブルー・サウンドの厨房担当×アルバイト。
時間軸的には1巻とほぼ同時で、初心な瀬里たちの関係と裏に見え隠れするアダルトカップルの対比がおもしろかった。

どうしても苦手な人。だけどそれは気になる気持ちの裏返し。
ビバ王道。
一見しっかりしているように見える大智は、恋愛においては意外とへたれかもしれない。

そしてさりげなくまゆきちが大活躍してます。
女の子が活躍するBLっていいよね。

1

ゆったりストーリー

このシリーズは、「ゆっくり進む」ことを念頭に置いた
ストーリーなんだろうな~と感じます。

というのも、私自身が、最初はジレッタイっと思ってしまったんです。
舞台が湘南のレストラン。景色がキレイで、
ゆったりとし、人を癒す場所で繰り広げられる恋愛。
それを念頭に置いて、読まないと、
まどろっこしいと思ってしまうかもしれません。

ブルー・サウンドの厨房担当大智と、瀬里のお話。
2人の恋愛の足がかりまでが、結構時間かかっちゃったな~と感じ
ずには、居られませんでしたが、
瀬里の後ろ向きな性格がどうしてなのか?と知るには必要だったかもしれません。
そして、そんな瀬里が幸せになってくれるのは、嬉しい。
まるで、叔母さんにでもなった気分です(笑)

ただ、大智。きっと人気のあるキャラなのですが、
私だったら、風来坊っぷりに心配になってしまうかも(><)

瀬里ちゃんが、エロエロになってしまうのは、
崎谷さんマジックということで(笑)

1

好きなシリーズの第二弾!

ブルーサウンドシリーズは、ドラマCD(今のところ第三弾までしか出ていないのですが、続きが出たら良いのになあ・・・)と共にとにかく大好きなシリーズの一つです。

当初、湘南が舞台という事で読み始めたのですが、これがなかなか良い!!
シリーズの中でも、湘南のダイニングバー「ブルーサウンド」が主な舞台となっている作品たちからは、国道134号線のあの海の香りや空気がページから溢れてきて個人的にとてもテンションが上がります。

第一作目は不倫(だと思い込んで)に苦しむ受け様が結構痛々しく、感情の起伏も激しい展開のお話だったのですが、今作は割とゆったりペースで話が進んでいきます。まさに湘南の海辺のちょっとゆったりのんびりなテンポ感が一番感じられる作品かもしれません。

第一作目と時間軸が重なっていたりするので、第一作目の裏側でこんな事が起きていたのか・・・という感じでとても面白かったです。

1

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