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doM no hentai ga erodanshaku ni koi woshita
タイトルと表紙にちょっとビビりつつも、でも作家買い。
やばい。
すごく良かった…。
主人公は『旅人遊廓』で働く男娼・壱。
彼には戸籍がない。
戸籍がないから学も無く、34歳になった今も男娼として働いている。
と書くと、すごく薄幸なのかなと思うのだけれど、彼自身は自分の環境をネガティブにはとらえていない。
なぜなら、彼には母親から愛された記憶があるからだ。
彼の母親は家政婦として働いていた時に、その家の主人と愛人関係になり身ごもるが、あっさり捨てられる。認知もしてもらえなかったためにこの出生届を出すこともせず、時に身体を売って息子・壱を育ててきた。
人が良く、ちょっとアレな感じだった母親だが、でも、愛情はたくさん与えてもらった。だから彼は母親を愛しているし、自分の現状にも憂いていない。
そんなある日、一人の客が彼のもとを訪れる。
その男は、壱を抱きもせずに侮蔑な視線と言葉をかけるだけだが、でもそんな男に壱はなぜか強く惹かれてしまい…。
というお話。
その不可思議な男・手塚は、なぜ壱のもとへと足しげく訪れるのか―。
その謎を軸に、手塚と壱との交流が描かれています。
さすが中原さんというべきか、伏線があちこちにまかれていて、手塚の正体が少しずつ明らかになっていく。
ちょっとファンキーなタイトルではあるのですが、この作品に描かれているのは「愛情」。
お金があって、若き社長の手塚。
でも彼は愛を知らない。
一方、お金はなくて、何も持っていないけれど母親からもらった愛情の記憶があり、現在も心許せる友人とともにある壱。
人にとって、より必要なのは、一体どちらなのか。
序盤、壱視点でストーリーは始まりますが、途中で手塚視点に切り替わるために彼らの想いが理解しやすく読みやすかった。
壱は男娼なので他のお客さんとの絡みの描写があったり、ガチでお仕置きされるシーンもあったりするので苦手な方はご注意を。
けれど、全体的な雰囲気としてはほのぼのです。
壱の男娼仲間のルイと三蔵が、いい味出してます。キャラが立ってるというのか、彼らだけで別のストーリーができそうなほどです。
そして、手塚さん。
彼がとても好き。
愛情を知らない彼なので、自分の気持ちの本質に気づくことなく壱に執着する彼に激萌えしました。
壱を手に入れるために彼がとった手段は。
そして、そのために、壱が大切にしているものをも含めて受け止める度量のある彼に萌えが滾りました。
以下、ストーリーの本質に触れるネタバレがありますので、嫌な方はここでストップしてください。
ネタバレ注意!!
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壱と手塚は、腹違いの兄弟。
禁忌の恋です。
それでもなお、二人ともに未来を紡いでいこうと決心する二人に幸あることを願って。
ギャグあり、愛情あり、涙あり。
とにかくすごく良かった。文句なく、神評価です。
表紙やタイトルからは想像がつきづらいと思いますが、笑ってホロリと来てと、心に沁みる感動作でした。
逆に、このタイトルで「感動作ね!!」と想像される方がおられたらビックリですが(^_^)ゞ
まずこちら、現代が舞台でありながら、昭和感漂う「旅人遊郭」が舞台です。
そこで男娼として暮らす門倉と、客としてやって来た手塚と言うカップリング。
この門倉が、根っからのドMで変態なんですね~。
で、門倉を買うものの、冷めた態度で蔑むだけで決して手を触れようとしない手塚。
序盤は手塚の冷たい拒絶とも取れる態度に、ゾクゾクと身悶えてる門倉のドMっぷりにゲラゲラ笑えます。
が、ここからどんどんストーリーは深みを増し、思わず引き込まれてしまう切なくほろ苦い展開。
これ、ネタバレ避けた方がいいと思うので感想のみ書かせてもらいますが、テーマとして強く「愛」を感じます。
ただ単に恋愛感情としての「愛」だけでは無く、親子愛に、仲間の愛。
それらを全てひっくるめた大きな意味での「愛」。
手塚ですが、誰もが羨むような恵まれた生まれです。なのに、愛だけは与えられなかった。
そして浮き世離れしたシングルマザーに育てられ、男娼として働きと、周りから見れば不幸な境遇の門倉。
彼は溢れんばかりの愛を与えられた。
とても対照的な二人なのです。
よく「運命」とか言ったりしますが、読み進めるうち、この二人が惹かれ合うのは運命と言うより必然な気がしてくる・・・。
とりあえず、このへんはネタバレで驚愕して下さい。
う~ん・・・。しかし毎回、中原先生の作品を読んでいると、「愛とは何ぞや」と作品を通して問いかけられている気分になります。
たとえ、アホエロトンチキ系であっても。
あと、突飛な設定の方に意識を持ってかれちゃうのですが、その裏にあるのは現実の社会問題だったり。かなりの社会派なんですよね。
こちらの作品では、その側面も強く出ています。
実はこちらのレビュー、(これでも)何回も書き直しました。
私にはなかなかレビューが難しい作品で、普段ならさっさとレビューを諦めるのです。
ただ、こちらは強く心を動かされて、どうしてもレビューをしたかった。
とりあえず、表紙やタイトルには良い意味で裏切られる、心に沁みる素敵な作品です。
第一印象で避けず、多くの方に読んでいただきたいなぁと思います。
いやぁ~~~想像の遥か彼方の世界でしたねぇぇぇ。
それもめっちゃ上の上!
いったいいつの時代?これ。
はい、正に今!東京2020の今、まさに今でした!!!
昭和?赤線??
とたゆたゆも、その度に『現代や言うてるやろーがー』とパチンと頬を叩かれ、受けと一緒に「やァん♡そうだった♡」と萌えまくりました。
そしてそして内容はもぉすっごい(∩˃o˂∩)♡
こここここぉんな背徳愛って、私苦手中の苦手で、分かってたらスタコラサッサと読むのも覗くのも止めちゃうハズなのに、ズッキューンとやられちゃいましたー+.(≧∀≦)゚+.゚
『背徳愛』それがどないしてんっっ!!
って堂々と開き直り、この愛と独特の世界観にどっぷりと漬かりまくります。
いや、もっと寄越せ!
たとえ少しでも(いや本当はもっと)「この後も寄越せぇ~~~!!」と叫んでます!
この作家さん、凄いですねー!
攻め受けにもそうですが、惚れちゃいましたよ!
追っかけします!嫌がられても!!
はい、それほど素晴らしい一冊です。
攻めも受けも堪らないし、この攻め、完璧な『スパダリ』。大好きやぁ"♡"♡(*///ᴗ///*)♡"♡"
皆様がもう既に書かれているので、今さらアーだコーだとは申しませんっ。
読むかどうか迷っておられたなら、その迷う時間も勿体ない!
ソッコーあなたのモノにしてください!
愛蔵書間違いナシの太鼓判です。
あぁ書いてたら又読みたくなって来た。
さぁ是非ともご一緒に✧*。٩(´ヮ`*)و✧*。
堅物っぽい感じのエリートハンサム若社長の手塚×虐げられることに悦びを感じるドMの変態門倉
このCP、作品のあらすじに惹かれ購入しました。
…………まさか受けの門倉が無戸籍者だなんて思いもしませんでした。
めちゃくちゃびっくりしましたし、ちょっと心が重たくなるようなシリアスな展開ばかりだったらイヤだな……と思い読みすすめましたが、そんなことなかったです。
一部胸が苦しくなるようなシーンはありましたが、門倉が物事を明るく捉えているキャラなので全然大丈夫でした。あと、門倉の友人の男娼たちも良いキャラしています。
あと、手塚と門倉はまさかの関係でした……!
表紙もさながら、内容もエロく読み応えがありました!
昭和が香る現代遊郭人情モノ。
一見タイトルからは想像できないくらい愛情が溢れてました。
特に壱のお母さんの描写はとっても素敵です。
何でも持ってるけれども子供の頃に愛情を受けなかったので愛がわからない攻×お金的な豊かさとは縁遠いけど、愛情だけはたっぷり貰って育った受。
そんな二人の切なくどMエロいお話です。
遊郭なので仕込みとかお仕置きとか勿論お客とってますし、受がドMなので変態チックなプレイもありますが、一緒に働く仲間たちとの家族のような情も通いながら人情たっぷりな優しさが溢れてました。
変態だけどほっこりです。
以下核心に触れるネタバレです。
なんとなく伏線でうっすらわかりはするのですが・・・
お母さんが連れてきたのが手塚で、本当に腹違いの兄弟でした。
お母さんは聖母ですね。お母さんの唄う歌の響きが本当に優しくて愛に溢れていて大好きです♪
壱は兄弟と知ってからちょっと弟とはあり得ないと常識人ぽく振舞うのですが、そんな事は些末な事だと、誰かの歌みたいに最後に愛が勝っちゃいました~。
禁忌感は薄いです。
そして、精神面での支えとして壱が生き甲斐を見つけて手塚を癒し支えて、ちょっと変わった家族を超えた愛情が始まるのが、天涯孤独だと思ってた壱にとっても、愛情を知らなかった手塚にとっても良い未来が感じられたところが好きです。
そして、その生活が垣間見える続きが新刊特典SSで読めたのも良かったです!
あとは・・・幸一くんのその後が何気に気になってます~。遊郭廃業になったあとどうしてるのかな・・・。
まず、初っ端にひと言。
「私もあの猥雑な所が沢山残っていて、泥臭く、田舎くさい昭和が大好きです!!」
……と叫んでスッキリした所で感想をば。
中原さんの作品とは思えぬタイトル&ド派手な表紙です。特にマゼンタが良く効いたショッキングピンクの『ドM』と『エロ男爵』の文字がポップに踊っていて、たまらなく恥ずかしいです。
ここの所、中原さんの書かれるお話には大変驚かされている私は、とてもドキドキして本を開いたのですが、うわーん!お得意の人情話ではありませんか!それも始まってすぐに、縁日の見せ物小屋的な香りが漂う『昭和遊郭』だなんて……この手の『仕掛け』も、作者のお遊びに粋を感じます。
『旅人遊郭』で体を売る角倉壱には戸籍がありません。母は所謂『お手つき』で壱を産み、自分を捨てた相手を恨むことなく愛情を込めて育ててくれました。成人した壱は、一度は街から離れるのですが、まともな仕事に就けないままこの町に戻ってきて、亡くなってしまった母と同じ仕事をしています。壱は自分の仕事を卑下してはいません。それぞれハンディ(借金であるとか、年齢であるとか、障がいがあるとか)を持ちながらも、自分の力で生きていこうとしている仕事仲間のことが大好きです。それに加えて、壱は大の『ドM』。だから、この街で暮らして行こうと思っています。ある日、壱は身なりも金払いもよい一人の男を客に取ります。彼は壱に侮蔑的な言葉を投げかけるだけで、抱かずに帰ります。好みのタイプだったけど二度と来ないだろうという壱の予測に反して、その男、手塚は壱の元に通うようになりますが、相変わらず壱には手も触れず、軽蔑の言葉を吐き続けるだけ。しかし、壱が別の客を取っている日に訪れた手塚は、制止を振り切り部屋に乱入し、客に札束を投げつけると壱との行為を見せる様に要求して来て……
『仲間』を書かせたら、大変お上手な中原さん。
今作でも壱の男娼仲間、ぽっちゃりパティシエのルイと高齢M爺の三蔵が良い味を出しています(特にルイが乙女で可愛い。ああ、あたし、こういう人になりたかったな。もはや「時、既に遅し」なんだけど)。
でも、この辺は「実に中原さんらしい」ので、安心して読める範疇というか、定番というか、なのですけれども。
私が今回のお話で面白いと思ったのは『プレイが好きなのと、人を好きになることは違う』って所です。
最初はドSな手塚のふるまいや、その態に惹かれていた壱ですが、その後、恋に気づき戸惑い、胸をギュッとさせてしまう姿がいじらしいのです。
『純な娼婦』というのは、今まで延々と書かれてきたものなんですけれども、中原さんの描くのはいつでも『男性』ですから。女々しくない、セックスワーカーの『漢』が、恋に千々心を乱される様が愛おしかったです。
今までレビューを書かれている方が皆さん触れていますが、母と子というのが今作では大きなテーマとして書かれています。今まで書かれてきた方の文章はとても素敵で「全くもってその通り」なので、私はその部分はパスさせていただこうかな、と。
ただ、今回読んでちょっと思ったことだけ書いておこうと思います。
中原さんと言えば『オヤジ』なのですが、今まで書かれてきたこの『オヤジ』と今作の『母』が、イメージ被りました。
その表し方は違えど、庇護する存在なんだなー、と。
慈しみ、守り、育てる大人の存在を、繰り返し繰り返し書いてきた中原さん。
どうして私が中原さんにこんなに惹かれてしまうのか、その理由がひとつ、解ったような気がします。
長くなっちゃって恐縮ですが、もうひとつだけ。
『あとがき』が最高です!感動しました!
もう、生涯、中原さんに付いていきたいですっ。
ラノベみたいなふざけたタイトルですが実は切ない遊郭もの。大好物です。遊郭ものは仕込みはされても結局最後まで攻めにしか抱かれないというなんちゃって系と他の客にもしっかり抱かれる系がありますが私は後者の方が好きでこれもそのパターンです。さすが中原先生わかってらっしゃる。
受けは生まれた境遇はすごく可哀想ですが、34歳の少しトウのたった男娼です。仲良しの男娼仲間もいるしどうせドMの淫乱だから天職だ、なんて諦めながら日々を過ごしていましたが、ある日やってきた手を出さない寡黙な客の事がどうにも気になって…という話。
受けは仕事で客に抱かれるのは慣れていたのに攻めに惹かれ始めてからはそれが辛くなる、というのが切ないです。客に惚れるな、と楼主に怒られえっちなお仕置きシーンもあります。
最近読んでいた中原さんの作品はファンタジックなのが多かったので久しぶりにこういう痛い系のもいいなと思いました。最後はハッピーエンドだし。