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ari no konrei
初めは本の題名を見た時はどうなんだと微妙な感じでしたが、面白かったです。ハヤトの翅をもっと見たかった!ミコトが周りを味方につけながら百花油の秘密と王を蘇えさせる方法に辿り着くまでが面白かったです。でも、蘇ってからが短い。協力店ペーパーの番外編が入ってましたが全然足りません。人間の女王がどう奮闘するのか知りたかった。戴冠式もまだだったしね。暗躍してた一宮がどうなったかも知りたい。是非続編お願いします。それから余談ですが、儀式は簡略されたと言われてましたが、本当にあまり大した事ない内容だと思いました。私的には第三の儀式が一番萌えたかもです。
初読みの作家さんですが、設定に惹かれて購入です。
人間と蟻が融合した「蟻人」が暮らす氷に包まれた世界と、ファンタジーなのですがSFっぽくもありと、何とも不思議な世界観。
特に、女王になるための儀式には萌えました!!
内容です。
氷に閉ざされ、わずかな大地・コロニーで暮らす女王を頂点とした「蟻人」達の世界。
蟻人達に蔑まれる「人間」であるミコトは、何故か女王崩御によって次代女王候補の徴が現れます。
王候補・ハヤトと女王になるための儀式に挑みますが、人間が女王となる事に不満を持つ一派がいて・・・と言うものです。
まずこちら、健気で頑張り屋の女王候補・ミコトと、ミコトの高校の同級生で特別な〈翅を持つ蟻人〉である王候補・ハヤトと言うカップリングです。
二人で女王となるための儀式に挑むのですが、人間のミコトをこころよく思わない王族達から妨害が入ったり、とても頑強なハズの蟻人達が次々突然死し始めと言った流れです。
で、萌え所ですが、女王になるための儀式です。
儀式には4段階あり、気を溜める為に発情を促されるんですね。
エロエロになった所で最終段階、二人は交わり女王誕生!!(最終段階まで交わるのは禁止)
人間で体の弱いミコトはこれまで発情した事が無いのです。
それが儀式により発情すると、王族を惹きつけて狂わせる匂いー、要はフェロモンを発するようになるんですね。
そのせいで王宮で襲われかけたり、煽られまくったハヤトが生殺し状態になると言う・・・。
特に、互いにどうにも辛抱堪らん状態での第三の儀式が萌えました。
ハヤト、可哀想に!!
そして実は、儀式を終えたあと、王候補は命が尽きると言う切ない設定がございます。
ちゃんとハッピーエンドなのでご安心いただきたいのですが、まさに命をかけてのエッチが切なくて切なくて盛り上がるんですね~。
純愛だなぁと!!
ただですね、引っかかる部分なんですが、何だか色々詰め込み過ぎ。
蟻人の突然死の謎だったりを、ミコトが自身の知識を生かして解決したりするんですね。あと、王族の横やりだったり。
個人的な好みの問題ですが、もうちょっとそのへんのエピソードは削って貰って、その分二人のエピソードなんかを増やしてもらいたかったです。二人が惹かれ合うのが、ちょっと早急に感じられるので。
とは言え、全体的には好みのお話で楽しく読めました。
昨年の9月、前作『プライベートバンカー』を読み終えてから、待ちに待っていた手嶋さんの新刊。すごく期待していた所為もあって、点数が辛いです(ごめんなさい)。
いや、面白いんですよ。
でも「なんかもったいない感」が、どうしても拭いきれないのです。
蟻人が支配する世界(コロニー)。ごく稀に蟻人から人間も生まれてきますが、体が弱こともあって大変少数です。この世界では『人間は蟻人の祖先』とされていますが、その信仰も薄れ、生まれながらの階級で身分が決められる社会なのに、人間には階級すら与えられず蔑まれています。しかしミコトの家は信心深く、彼を大切に育ててくれました。ミコトも「いつかコロニーの役に立ちたい」という夢を抱き、祖母から伝えられた薬師の業を活かすために大学で人体学を学んでいます。そんな中、蟻人の女王逝去の雷が落ち、ミコトの手には次代の女王候補の印が現れます。狼狽するミコトですが「次の女王が決まるまで世界に日が差すことは無い」と聞き、コロニーのために『女王になるための儀式(王候補と交わること)』を受けることを決意します。王候補として現れた王族はミコトの高校時代の同窓生、ハヤトでした。ミコトは最上クラスの特権階級として自由に振る舞うハヤトに羨望を抱いていましたが、ハヤトはミコトに対して「俺はお前と恋愛するつもりはない。神に選ばれた以上、逆らえない」だけだと言い切ります。ハヤトと交わるための淫らな儀式、人間が女王になることを阻止しようと手向けられる刺客、病とは無縁のはずの蟻人に突如多発する変死、様々な出来事が起こる中で、儀式の影響なのか徐々にハヤトに対する想いが大きくなっていくミコトなのですが……
私が手嶋さんにやられてしまったのは、風景描写によって登場人物の心情を語るのが上手いからです。そしてそれが大層美しい!このお話でも、そういう部分がたくさんありました。例えば冒頭の大学の植物園でヒカリゴケを集めるシーンを読めばミコトの真っ直ぐで清純な人となりが解りますし、儀式を行う王宮の壮麗さによってミコトの不安感が際だつシーンやハヤトに抱かれて空を飛ぶ(ハヤトって羽があるの!雄蟻だから)シーンの爽快だけれど家々の明かりに人々の幸せを願っちゃう所(おまけにここは、かなり辛い話を聞いた直後なので、すごく複雑な感情になっています)とか、頭の中で『絵』と『感情』が同時に現れて「うーん、たまらん」ってなってしまうのです。
そういう部分をもっと読みたかったのね。だから「もったいない」のですよ(我が儘で申し訳ない)。
今回のお話は、沢山の事件が起きますし、特殊設定なのでその説明も膨大。
おまけに、誠実にその説明を蟻の生態に沿ってされているので、何と言うか、とても理が勝っている部分と情緒的な部分がそれぞれ独立してある様な感じに読んじゃったんです。
色々いちゃもんをつける様な文章になっちゃいましたけど、でも、好きです。
耳元で掠れた声で告白したいほど好きな作家さんの一人なので(そんな事されても迷惑だわな)愛が暴走してこんな書き方になっちゃいました。また次作を『首を長くして』待ちます。
あ、
なんだかんだ言いましたけど、面白いですよ。
ファンタジー好きの方はもちろんのこと、蟻の生態が解ったりするのも面白かったです。
まじでアリのコロニーでのお話でした。人外のお話は色々読んだつもりでしたが、アリはお初。さすが手嶋先生、各種設定、書き込みなんかは今まで読んだ先生の作品同様、リアルに感じられて、ファンタジーとして面白かったです。ただ攻め受けにあんまりシンクロしなかったなーと思ったので萌です。書き下ろしの本編のみ260Pほど+先生のあとがきでした。地雷は儀式として出てくる、ちょっとしたプレイかな?手ひどいものには感じませんが、一応お知らせ。
時代は、もしこの地球が舞台だとしたら、未来で、氷河期再来かという寒い時代。アリと融合した蟻人と、たまに生まれる人間が共存する、氷河の隙間のコロニーが舞台。触覚がなく体の弱い「人間」であるミコトが夜通し薬となる「コケ」を採取しているところからお話が始まります。この社会では王族等の「マスタークラス」、人口の8割を占める「ワーカークラス」と全部で30もの階級があり、「人間」は階級すらない最底辺の存在という設定です。両親や祖母から大事に育ててもらったミコトは両親の努力により大学に入って植物を研究しています。その大学の先生と会話している時に突然雷がなり、ミコトの体に激痛が走り・・・とお話は続きます。
攻め受け以外の登場人物は、上記の先生、攻めさん、受けさんの付き人各々1で、少なくはないですが混乱するほどでもありませんでした。
麗しいCiel先生の挿絵情報。カラー口絵がすんばらしく美しい色合いのキスシーンで、もううっとりなんですが、攻めさんはアリさんなので、頭に触角が!(表紙だとちょっと分かりにくいですね) ビジュアル的にすごくカッコいい方なんですが、触角。なんともシュールで、先生すいません、ちょっと噴き出してしまいました・・・
****以下は個人的感想
ミコト、ハヤトのいる世界観は面白かったし、今までの手嶋先生の作品と比べると大盛りな色っぽさだし、Ciel先生の挿絵は超好きなんだけど、攻めさんの性格に今一つ盛り上がれなかった気がします。王族でコロニーのために尽くすという考え方は好きなのですが、「やんちゃ」なんだか「真面目」なんだかこちらの焦点がしぼりにくかったでした。もっと悲壮感ただよわせて最後の最後に告白 という号泣コースか、もっと最初からおちゃらけてて笑っていたのに実は真面目な方でしたーという号泣コースか(どっちも号泣コースだ)だと個人的に好みだったかもーと思った次第です。
とにもかくにも先生の初ファンタジー、有難うございます!ファンタジーは大好きなので、いつでもお待ちしています!お仕事系でも勿論です、次回作、楽しみにしてます!