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hana wa shitone ni sakikuruu
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
宮緒先生のお江戸BL『華は褥に咲き狂う』シリーズ三作目。スピンオフの『桜吹雪は月に舞う』も刊行されていますが、順番としては『華は褥に咲き狂う』→『華は褥に咲き狂う~鬼と剣~』の続編にあたります。
冒頭に純皓×光彬の関係についてさっくりとした説明はありますが、シリーズものなので前作未読だとちょっとわかりづらいかも。できれば前作を読んでからこちらを読むことをお勧めします。
ネタバレ含んでいます。ご注意を。
純皓が光彬のもとへ嫁いできて3年目。
相変わらず仲睦まじい二人ですが、光彬が側室を娶ることになり…。
という、ちょっとびっくりな展開からスタート。
光彬を陰から支え、家臣たちへの気配りも忘れず、男でありながら大奥の皆さんたちからの信頼を集めている純皓。子は産めない(産むとしたら光彬なのだけれど☆)夫婦ではあるものの、何より光彬からの寵愛を一身に受けていたはずの純皓。なのに光彬が側室を娶るだと…?
と思いつつ読み始めました。
将軍としてどうしても立ちはだかる世継ぎ問題。
公家との軋轢。
光彬が側室を娶ることになってしまった過程を、そういったバックボーンを上手に回収しながら進みます。
が、光彬に執着している純皓は…?
一言で言ってしまうと、通常運転の純皓でした。
側室として大奥へとやってきた富貴子を掌で泳がしながら操るさまはさすが。あっぱれです、御台所さま、といった感じ。
けれど、今作は富貴子が側室としてやってきた、子を産めない純皓ピンチ!といったストーリーではなく、もっと複雑なお話でした。裏社会で生き抜いて生きた純皓は、様々なルートを駆使して常に光彬を守るわけですが、光彬は守られるだけの将軍に非ず。
カッコいいです。
側室として大奥へと連れてこられた富貴子ですが、この子がいい子だったのもよかった。
そして、光彬の腹違いの弟くんも。
彼らの存在なくして、この後続く『桜吹雪は月に舞う』は成しえない。重要なキーパソンでした。
咲ちゃんと門脇の登場回数はやや少なめでしたが、この二人のお話も読んでみたいな。
それと小山田さんの挿絵は今回も神だった。
美しい…。
最後に小山田さんの描かれたイラストが1Pありますが、これがまた可愛い。
このシリーズの世界観がとても好きなので、楽しく読めました。
ぜひとも次作を書いてほしいなと切望しています。
やはりこのシリーズは面白いです。何と言っても書いている宮尾さんが楽しそうな感じがするのが良い!
三作目もノリノリです。
光彬が純皓を娶って三年。将軍と御台所の人気はとどまることを知らない恵渡ですが、光彬の直系の世継ぎを望む者もいない訳ではありません。どんなに優れた御台所でも男の純皓には子をなすことが出来ませんが、光彬は純皓以外に夜伽を申しつける気配がないため、譜代大名酒巻忠泰は御台所の上臈御年寄(御台所の相談相手。嫁ぐ際に同行するのが慣わし)の名目で公家から姫を大奥に迎え入れさせます。しかし、その姫、富貴子はどう見ても12歳位の少女。光彬は困惑します。また、同行した侍女、特に初瀬が富貴子をぞんざいに扱っていることも解ってきます。時を同じくして、祖父から受け継いだ光彬を守る聖刀『鬼讐丸』の鯉口が、誰も触っていないのに切れてしまうことが度々あり、光彬の夢に3歳位の童が何度も現れる様になります。手練れの純皓でさえ気づかないうちに迫る殺気、富貴子の大奥入りの目的、謎が深まる中で、純皓への愛を貫こうとする光彬と、光彬を自分だけのものにするためあらゆる手段を講ずる純皓の運命や如何に?
相変わらず美しくも真っ黒な純皓ですが、今回、富貴子に同情し彼女をおもんぱかるシーンが出て来ます(咲も吃驚していましたが)。その時、思ったんですね。『華は褥に~』の『華』ってひょっとして、純皓じゃなくて光彬のこと?
光彬という光は、あの純皓まで優しくしてしまうんですよ。
これは凄い。
このシリーズには漢と呼ぶべき人が沢山出てくるのですけれど(私のご贔屓は虎太郎さん!)光彬はその中でも白眉だなぁ。今作でも、男にも女にも無双と言うべきモテモテぶりですしね。それでも光彬の想い人は純皓ただ一人ですし、おまけに受けですし。もうその辺が逆に男らしいという。とんでもないパラドックスなのに、実に正統派の時代劇の主人公です。
まぁ、だからこそ『悪人』の純皓の、光彬に対する想いがいじらしく感じられてしまうのですよね。ほんとの悪党なのに、これくらい可愛らしく感じる悪党を生み出した宮尾さん、天才!
今回のお話には、光彬の異母弟、鶴松も登場します。
彼の登場によって、このお話はとても爽やかな終わり方をしています。
宮尾さんのお話はよく『犬』か『蛇』で、この恵渡シリーズは、どちらかと言えば『蛇系』のお話だと思うのですが、ドロドロとした部分もありつつも、痛快で清々しい。この辺が『極上のエンタメ』だなぁ、と。
是非、もっともっとこのシリーズを続けていただきたいです(欲を言えば、次作にも虎太郎さんを出してください)。
本シリーズは公家から嫁いだ美貌の御台所と
文武に秀でた清廉な八代目将軍のお話です。
受様が迎えた側室を隠れ蓑にした暗躍が終息まで。
受様は陽ノ本の八代目将軍です。
受様は身分の低い母から生まれた上に
前将軍の7番目の男子であったため
城下にて祖父の勲等を受けて育ち
文武両道に優れた若武士となります。
しかし恵渡を襲った凶悪な流行病の為に
受様は16才で恵渡城の主となります。
そして公武融和の為と名門公家の姫を
娶る事となるのですが
西の都からやってきた典雅な姫君こそ
攻様となる礼儀正しく美貌な麗人でした。
攻様の妹に持ち上がった縁談が
受様に恋焦がれていた攻様自身の画策と
前将軍の側室で大奥の有力局の策略で
攻様の輿入れと相成るのです。
攻様は初夜の褥で受様を組み敷き、
情熱的に抱き尽くして受様を身体から
やがてはその心までも虜にします。
そうして3年
受様は異母弟を世継ぎと定め
2人は仲睦まじく過ごしていましたが
神君の代から将軍家に仕える
譜代大名家の当主から
将軍家の血を万全とする為にも
側室を望む声が上がります。
攻様一途な受様の応えは否でしたが
公家とのつながりも深い件の当主は
御台所の補佐役・上臈年寄として
有力公家の姫を差し出してくるのです。
実質側室として恵渡城入りした姫は
17歳との触れ込みを裏切る幼さでした。
実質公方様の側室となる姫君の入城は
恵渡城の大奥ばかりではなく
中奥にも様々な問題を引き起こします。
時期を同じくして受様の周囲でも
不穏な動きが現れて始め
西の都で暗躍した情報組織『八虹』を
率いて長恵渡城入りした攻様は
警戒を強めます。
本当に受様は側室を娶る事になるのか!?
そして裏で蠢く者達の真の狙いとは!?
本作は
陽ノ本の名君と誉れ高い受様と
麗しく慈悲深い攻様(裏の顔有)が
様々な危機を支え合って解決していく
痛快時代劇的シリーズの第3弾です。
今回は男の攻様にはどうにもできない
世継の誕生を迫られた受様が
嫌々ながらも側室を迎える事で起こる
暗殺未遂事件となります。
受様は誰でもが語る通り
清廉潔白な良き公方様なのですが
受様にご執心な攻様は受様に見せない
「八虹」の長としての顔を持っていて
いろいろと暗躍しております(笑)
基本的に攻様は受様以外は
アウトオブ眼中なので
側室候補で入城した姫君も
自らの妹扱いで早々に篭絡する事で
彼女の裏事情にも精通してくのです。
と、ここまでの流れでは
攻様が裏から受様の急事を
陰で暗躍して解決する様な展開ですが
事件を解決する鍵を探し当てるのは
何事にも誠心誠意対する受様なのですよ。
今回も
愛刀の怪異から暗殺計画に辿り着き
攻様とは別方向で解決の糸口をみつけ
最後には陰陽師の生む式神まで
退治してしまうというかっこ良さ♪
この受様の清廉さは
本性はけっこう冷酷な攻様をも
徐々に変化させてきています。
しかもちょっと天然入るほど
生真面目なので無自覚なハイパワー(笑)
攻様をして受様を
玉藻前か西施の生まれ変わりと
言わしめる終幕まで
とても楽しく読ませて頂きました♡
受様の乳兄弟の側近のはじめ
小納戸衆、小姓、町火消の頭、紅鞘の長、
攻様の配下でもある奥女中から
受様の弟君まで
多くの登場人物がそれぞれの思惑で
受様と攻様に絡み合っていますが
個々の個性が見事に活きていて
物語を盛り上げています。
受様の知らない実態を抱える
攻様の奥女中と受様の側近夫婦(夫夫)も
(同人誌だけの登場なので)
本編内でもう少し読みたいので
更なる続編を期待していま~す。
本作は
受様の弟が公方様となる別シリーズへと
繋がる布石にもなっています。
そんな関係をムフフって読むのも
面白いかと思いますよ (^m^)
今回は本作の関連作で
宮緒葵さんの既刊『桜吹雪は月に舞う』を
ご紹介作とします。
単巻ですが本作との関連を知って読むと
また違った面白さが発見できるかと♪
あらすじから、てっきり純皓VS側室の戦いが中心になるかと思いきや、そんな浅いお話じゃない。
登場人物の絡め方がうまいなぁと思いましたし、見せ場のあれこれにぐいぐいと読まされてしまいます。
そして、あらためて純皓の女優(?)っぷりに唸らされました。
光彬の前では、自分が御子を産めぬばかりに……としおらしくいじらしい妻を演じて、光彬から全力否定よしよししてもらい。
やってきた側室候補の富貴子に対しては、「私のことは姉と思って」とあくまで心優しき御台所様として振る舞い、完全に手懐ける始末。
そして「お姉さまっ!」と全力で慕う富貴子とまさかの百合展開。
ほんと笑えた。
将軍の妻で男で攻めでというだけでもどーゆーこと?なのに、お姉さまな存在になるって……
そして、影の組織・八虹の長だしね。(まだ光彬は知らないけど)
純皓、情報多すぎでしょ。
相変わらず光彬が尻で抱いてて、萌えました。
結果的には、純皓がド絶倫すぎるゆえに光彬を抱き潰す事にはなるんだけど、「愛しい妻(のチン○)を(孔で)抱くのが夫の務め」という矜持に満ち溢れているところが素敵です。
この二人の仲は本当に盤石って感じなので、周りが魑魅魍魎としていても、安心して読んでいられる。
そして咲と門脇……。
ほんと笑えます。
光彬はあくまで二人を仲睦まじい夫婦としか思っていないんですよね。
だから良かれと思って、なにかと門脇を咲の元へと帰してあげようとする上様の心優しきご配慮が、結果として門脇の不幸を生み出していて……笑える。
宮緒先生の他作品に比べると漢字が多くて読むのに時間がかかりました。ちょっと進むと読み方を忘れてしまうトリ頭なので、章が変わる度にルビを入れて欲しいと思いました。汗
それでも毎回起こる事件を光彬と純皓が、それぞれ別方向から近づいて最後には一緒に乗り越えて行く過程がとても面白いのです。
純皓を天女の如く崇拝して愛する純粋な光彬と、純皓の光彬に見せる顔と咲に見せる姿の余りの違いにニヤッと出来ます。
そして閨の中で慎ましやかな妻と猛々しい雄の顔を切り替える純皓にドキドキしてしまうのです。
今回は光彬暗殺という陰謀渦巻く中で、光彬の側室候補の少女富貴子を手懐けようとする純皓と、富貴子に嫉妬する光彬の様子にお似合いだと何度も思いました。
『鬼讐丸』の活躍と光彬の異母弟の鶴松の聡明さは、今後の展開にとても期待が持てました。
最後に鶴松と富貴子の未来についての一文があり、光彬の世が続く事は分かるのですが、次はどんな事件があってどう解決して行くのかとても楽しみです。
1-2巻の後、8巻を読んだら、さっぱり経緯が掴み切れずつまらない。
それで5-6巻を読んだけど、途中が抜けると、面白くない。
観念して、3巻から購入して、通して一気読み。
最初から全シリーズを割引で一括購入したら良かった。・・
三巻目は、「下馬将軍」と土御門家の娘が起こした呪詛事件。
歴史好きなら、誰がモデルかすぐわかる。面白かった。
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休刊で電子版のみ残る4巻までは、タイトルにナンバリングが無い。
タイトルだけじゃ順番が分からないので、メモ。
●イラストは、ずっと小山田先生。表紙絵には「内容の鍵」が描きこまれてます。殆どが「椿」
御台:紫藤純皓/光彬より4才年上 x 将軍:七條光彬
光彬の祖父:彦十郎は重要なキーパーソン。 (モデルは大久保彦左衛門?)
●ガッシュ文庫
①華は褥に咲き狂う 2015年1月28日 16才で将軍に就き、18才、御台所を迎える
⓶華は褥に咲き狂う~鬼と剣~ 2016年12月28日 妖刀と陽炎
③華は褥に咲き狂う~悪華と純華~ 2018年5月28日 富貴子姫 呪詛 光彬20才
④華は褥に咲き狂う~火華と刃~ 2019年2月28日 付け火 光彬/彬春21才
●ディアプラス文庫
⑤華は褥に咲き狂う(5)~兄と弟~ 2019年11月9日 異母弟と刀 光彬21才
⑥華は褥に咲き狂う(6)恋と闇 2021年2月10日 椿 流鏑馬
⑦華は褥に咲き狂う(7)神と人 2022年3月10日 玉兎
⑧華は褥に咲き狂う (8) ~比翼と連理~ 2022年9月10日
今なら、1-2巻はUnlimitedで読めるので、会員登録しているなら試読をお薦め。
歴史ものや時代劇が好きなら、このBL版暴れん坊将軍パロデイは、楽しめると思います。
シリーズ三冊目ですね!関連作もありますが。
今回はとうとう側室候補登場か?とやっと鶴松の登場に、呪詛陰陽師、妖刀の精などなどまたまた盛りだくさんでした。
百合と薔薇、御台所が源氏物語などなど自分的にウォーとなりました。
今回はお城の中がメインでしたね。
幼い鶴松と富貴子の恋、全力で応援します。鶴松がよく育っていましたね。富貴子ともども好感が持てました。
ただなんとなく前作前々作ほど盛り上がりに欠ける気がしました。
側室候補もあっけなく御台所に懐柔されるというか本人も無理矢理脅され、とても褥に侍るつもりも器もない、可憐で幼く謙虚で可愛らしい姫でした。
祖父の刀の怪異の謎と呪詛の繋がりと陰謀は後半の要ですがやけに簡単に暴かれ片付きます。
印象に残ったのは上様が褥で御台所にされるがままだった以前とは変わり渡り合う所が3年の経過を感じられました。
そして御台所を源氏物語の姫や光源氏に例え憧れる富貴子。
そして富貴子と鶴松の恋。
富貴子が不憫ですが鶴松と御台所と上様が大切にしてくれるのでしょう。鶴松と結ばれ子を成すことがわかったので安心します。
そして上様が初めての嫉妬を。第一作からどんどん上様が完全無欠な男性に書かれていきますが、御台所と富貴子の百合百合しさに嫉妬を覚えるのはほほえましいですね。それが御台所の策だとしても。
御台所の裏の顔はまだまだバレそうにありませんね。ちょっと上様に感化されてきてるし。
「華は褥に〜」も3冊目になりました。
この世界観もお馴染み。
イヤイヤイヤ!この世界観に馴染みきってる自分って!自分のBL脳に驚くよ…
ともかくも本作。
ズブズブに愛し合っていて何の隙もない純皓と光彬。なのに光彬が「側室」を受け入れる⁉︎
しかもその側室は幼女⁉︎……
読んでみれば幼女とまではいかないけれど、まだまだ幼い12才の富貴子姫が純皓の話し相手・上﨟御年寄として大奥にやってくる。勿論「お手付き」になりお世継ぎを産めば万々歳という反対勢力の思惑付きで…
富貴子本人は可哀想な少女で陰謀の道具にされているだけですが、裏ではただ世嗣ぎ絡みの権力闘争だけでない陰陽師の怪異も絡んで、まるで「魔界転生」か?というオカルト・アクションの伝奇ものの様相を呈してきます。(若い人、「魔界転生」知ってるかな……)
今回は純皓の裏の活躍はあまり無かったですね。しっかり「御台所」として、富貴子の登場で揺れる大奥を締めておりました。
富貴子に自分を(「姉」として)慕わせる策は、非常に百合百合しく。
そして、前作・前々作同様、光彬との同衾シーンは激しい!
この「華は褥に〜」シリーズは、貞淑な正室である純皓が途中から急に荒ぶる攻めに転じるところが最高に萌えるわけですが、本作でもその萌え所はしっかり押さえられています!
富貴子に同情する光彬に嫉妬して、何度も光彬に精を吐き出させ、搾り取る純皓。
しかし、同時に光彬の方も、自分のいない時の大奥の中で百合百合している純皓と富貴子に嫉妬して、褥では純皓に跨がり尻で妻の太摩羅を食い締めて抱く…今この瞬間純皓を支配するのは自分なのだ、という描写がますます狂おしく愛し合う2人の対等性を表しています。
後半オカルト風味が増しますが、私はそういうの好みなので楽しく読みました。
今回は6才の鶴丸と富貴子の馴れ初め的な部分もありで、長期シリーズ化の芽もあり?
世の最高権力の将軍でありながら、若武者の清廉さを備え呪いも効かない光彬の魅力が清々しく、エロだけではない物語世界を生み出しています。