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kokuhaku no nai koi
1冊丸ごと表題作です。津川(攻め)の視点で進んで行きます。
津川は、3年前に先代社長に引き抜かれて社長秘書になりますが、先代社長は亡くなってしまいます。息子を頼まれた経緯もあり、津川は新社長・凪(受け)の秘書となり支えますが、社内では水面下で凪リコールの動きがあります。そんな中、凪は真田という男にプロポーズをしていて…という話です。
津川はいかにも仕事のデキる秘書です。
凪は仕事はできますが、母親の面影があるからと真田にプロポーズをする妙な男です。いきなりプロポーズって…子供っぽいにも限度があると呆れました。
津川が凪に隠している秘密は何かと言いますと、先代社長から会社の株を25%受け継いで筆頭株主になっています。それを利用して、凪のリコールを阻止するのですが…なぜ株を譲られたかというと、凪の異母兄だから。それを津川自身は知っていながら、凪を抱く。それを二人とも許容して関係を継続させていくというのにビックリしました。
ガチで血がつながっているというのに、その辺はあまり悩んだ感じがしません。男同士というのも方便に過ぎないと言った感じで、近親相姦で悩む系統がお好きな方には拍子抜けだと思います。
なお、津川は友人の野川に依頼して、リコール対応をあれこれ調査してもらうのですが、凪がくどいていた真田は野川の恋人というお約束もありました。
私にはなんとなく秘書って受けの印象があるので、最初は津川が攻めということに慣れませんでした。凪は最初、いかにも受けっぽい真田をくどいていたので、彼自身が受けという感じがしなかったのですよね。なので、抱かれる段になってから妙に女役の雰囲気を醸し出した気がして、それも落ち着きませんでした。
ストーリーの先は途中で読めますが、主人公・津川のあっさりした思考にビックリさせられました。野川×真田の方がカップルとしては好きかなと思う、攻め受けがしっくりこない主役二人でした。
ただ、嫉妬している津川は読んでいてちょっと面白かったです。