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otoko no karada wa kimochiii
男女ものAV監督の二村ヒトシ氏、腐女子の岡田育氏、BL研究家の金田淳子氏による対談形式の一冊。
声を出して笑ってしまうのだけれど、なら面白いのか?といえばそこは何とも言えない。
子供がうんこドリルで笑うのと同じで、面白いとは違う脳の反射で笑ってしまうような感覚もある。
何しろ金田氏はア◯ルア◯ルと連呼しまくる。
はじめは面白いんだけど、段々「もうえーわ」となってくる。
また、二村氏は乳首にうるさい。
本作は、タイトル通りに「オトコもアナもチクビも感じるのよ!」という啓蒙書なわけ。
そんなの当たり前でしょ、と思う人には多分一冊読むのはキツイ。下品すぎるんですよね…
男がどこに感じるのか、女がどこに感じるのか。
そんなのは男も女も関係無く「その人が」でしかないと私は思う。
誰かはそこが感じる、そこは感じない。自分はそこが感じる、そこは感じない。
それは人それぞれだ。
誰かとセックスする時にそれを伝えられるのは良い事。
誰とも共有できなくともセルフプレジャーでできればそれも良い事。
快楽論とすればそんなところだろうか。
ただ「男性」というものが、まず勃起、挿入マスト、とにかく射精、というプロセスにとらわれすぎている現実は気の毒だとは思う。
前立腺というものがその一連の呪縛を解くのなら、aヌスにはまるのもアリなのかも。
BLと絡めるなら。
やおい穴はいらないなぁ…
兜合わせが好きなんですよね、私。
なぜこの本を読んでいるんだろう……と事あるごとに我に返った。導入からオタクテンションMAXで圧倒される。涙は精液・心のチン持ちと自己紹介する腐女子の自分語りから始まる、妄想と生々しさたっぷりの一冊。本題は三名による座談会をまとめたもの。
古い作品(例:パタリロ・風と木の詩・キャプテン翼・聖闘士星矢など)が大量に出てくるので、腐女子ステージ高めの方向けかも。キャラ名までバンバン出されるが、深くは触れないため調べるほどじゃない。だが挙げれば他のメンバーには言いたいことが通じている様子で、一つも分からない私は置いてけぼりだった。
聖矢のカプが当然のようにヤってる前提で話してたが、二次創作の話よね?と混乱したり。文庫本にする内容かは大いに疑問。
座談会は個人の趣味嗜好をアピールしたり私見を述べたりデータを出したり、情報の根拠のあるなしが曖昧。注釈が大量で、内輪で通じる話を延々続けている感じ。二次元キャラに絡めた話は、オトコのカラダの話というよりただの妄想だった。
汚物の件に触れた際、一人は美少年はう○こしない!と叫んでたので、そういう方向性を貫く役割だったのかな。
AV監督の生理学的根拠を含む話は参考になって良かった。腐女子とBL評論家の自分の性生活語りはキツかった。リアルAV監督とファンタジー腐女子で、お互いの発言に心の中でドン引きし合ってるようなとこは笑った。
何を読んだんだろう???が読後の感想。内容より語り手の偏った熱量に印象が持っていかれる。文章から伝わる早口っぷりがすごい。
どのテーマも古い作品を挙げながら語っているため、昭和時代を知らないとついていけない部分が多い。もし知っている作品だったとしても取り上げ方が嫌だ。ただの萌え語りになっているところもあり、メンバー各人の好みに興味を持てれば楽しめたかも。
私はノリとテンションが合わず、恥ずかしい大人を見る子供の気持ちを味わった。一人だけ腐女子全開で浮いている様子を見るのは痛々しくて辛く、居た堪れない。
とりあえず神だと騒いでいた栗本薫さんの本は読んでみようと思う。
ふばば
ユーリマ様
コメントありがとうございます!
ユーリマ
新参ものがいきなりコメントすいません。先ほど私もこの書籍を読ませて頂いて、心のそこから笑い転げ新たな発見もあり、これから色々な作品を読む上で楽しみ方が深まりました。私もblでは兜合わせ好きです。やおい穴も好きですが、やはり現実的なものも求めている自分に気づきました。確かに私自身もプロセスにこだわっているのでは、とハッとさせられました。もっと自由に、豊かに、生きたいですね…。読後のなんとも言えない思いを誰かと共有したくコメントさせていただきました。失礼致しました。これからも良いものと出会いたいですね。