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ore no shiranai ore no koi
挿画担当が、木下けいこ先生。 地味だけど味がある。
俺の知らない俺の恋
俺の知らない彼の覚悟
誰も知らない恋人の特権
石塚ファクトリー内の微妙な人間関係が面白かったけれど、
浅く軽くて、さらりと流れるような展開。余り後に残るものがないかな?
、
●赤羽 拓 人:入社4年目 営業担当。性格、男前。
土田に告白、秘密の社内恋愛。土田の声が好き。
可愛い台詞の絵本を買って、土田に龍太に読み聞かせをさせて、声を楽しんでいる。
二か月前の事故で、4年間の記憶をなにもかも失い、大学生に逆行。
大学生までノンケ、自宅にある知らない男の服に動揺する。
●土田世志:部長 30代。ムッツリスケベ。
妻と死別。一人息子の龍太を溺愛。
体面を気にする臆病。赤羽の記憶喪失を機に、実は関係を白紙にしたかった。
でも、ライバルが現れると本心を隠せない。
●富沢光:入社当時、赤羽が教育担当。背が高いイケメン。
記憶を失った赤羽の担当になる。
●森川 蓮:万華鏡 作家。大会社経営者の次男。30代、イケメンのゲイ。
小型の携帯版万華鏡を赤羽から提案を受け、条件付きで検討すると返答。
記憶喪失ものということで読んでみました。
四年分の記憶を喪失してしまった赤羽(受け)は、どうやら自分には男の恋人がいるらしいと気づく。
冒頭部分は、いったい誰なんだろう?という感じで進んでいくけど、途中でああこの人だなと読んでて気づきます。
しかし、見つかった恋人が逃げちゃうシーンには、えぇぇ……となったな。
そして、攻めに萌えが見つからなかった……。
なんでだろ。
なんか口調が怖いなぁって思ってしまったんですよね。
ようやく元どおりで、初合体という甘い夜なのに
「二度と忘れるな」
「二度と私を一人にするな‥‥」
「忘れられない夜にしてやる」
とか言ってて、なんか威圧的というか、偉そうというか……
言ってることは切なかったりするのに、キュンとできない。
攻めは仕事場の上司でもあるんだけど、プライベートでも上司っぽくてやだなーって
思ってしまいました。
中編2本です。「俺の知らない俺の恋」「俺の知らない彼の覚悟」
どちらも受け視点
<表題作>
サラリーマンの赤羽(受け)は事故で一時的に記憶を失い社会人4年目にして気分は大学生に戻ってしまいました。
2か月の入院を経て復職するのですが、慣れない仕事に苦労することになります。
仕事もさることながら、部屋に男の恋人がいた痕跡を見つけ動揺するのです。
職場の皆は赤羽の状況を把握していて優しくしてくれるのですが、悪気なく今までの自分と比べられもどかしく思い、つい仕事を多く受け取ってしまい残業する毎日です。思い悩む赤羽に上司の土田部長(攻め)は優しくしてくれるわけではないですが、赤羽には内緒で差し入れしてくれたり気を使ってくれるのです。
そんなある日、思いがけないところで土田が保育園児のお迎えをしているところに出くわします。普通に声をかけただけなのに、土田は脱兎のごとく逃げ出してしまうのです。
子持ちの男(土田)と恋人関係にあった男(赤羽)が事故にあい恋人のことを忘れてしまったことから、自分が身を引いたほうが恋人のためになると名乗り出ないため、自分が同性愛者だったことに驚き、恋人とは誰なのかもう別れてしまったのかと思い悩むという話です。
設定はよくあるパターンで、ある意味王道といった感じです。
でも、赤羽が土田のことが恋人であるとわかる経緯はちょっとお粗末だと思いました。嘘をつけない子供といつ偶然会うかもしれない場所に住んでいたら、遅かれ早かればれると思うのです。
自分が身を引くほうがと思った経緯はわかりますが、あの態度はどうだろうか、逃げるのは子供と会わせたくなかったからというのはわかるけど、会社での態度はちょっとどうかと思います。根底に優しい気持ちがあっても自分がそうするべきだという覚悟があれば相手を傷つけてもいいという考え方はちょっと受け入れられないです。
ただ、記憶が戻った赤羽の行動は男前でした。一度記憶喪失になったおかげで赤羽の覚悟が土田には伝わったことだと思います。
<俺の知らない彼の覚悟>
記憶が戻り仕事も以前のようにできるようになった赤羽が、担当のクリエイター・森川に仕事をたてに迫られ困る話です。
土田に相談したいのですが、記憶喪失事件で自分のことをあっさり手放そうとした土田が信用できず相談できません。困った赤羽は起死回生の作戦を思つくのです。
この作戦はよくできていて、よく考えたなーと感心しました。
前回のことで自分が信頼してもらえてないということが分かってショックを受ける土田をもっと見たかったような気もしますが、土田の覚悟も確認でき、めでたしめでたしでした。
森川もそんなに極悪人ではなく、かるーい気持ちで付き合おうという雰囲気なのでそんなに深刻ではありません。真剣な恋愛を笑うような人なので赤羽とは相いれないのですが、森川にも実は過去に辛い思いをしたのではないかと深読みしたくなりました。
会社の他の人たちは、赤羽の面倒を見てくれる大型犬のような富沢を筆頭にいい人ばかりでした。優秀だったばかりに昔の調子で仕事を任せてくるちょっと無神経になりがちなところもありましたが、それでも悪気があって
いってくるわけでなく記憶をなくした赤羽を心配し、森川に迫られて困ってるという話を聞いて協力しようとしてくれるいい人たちでした。
ただ、私的には土田の奥さんは病死ではなく離婚のほうが良かったな。
この作者様はあとがきでこの先に起こりそうな話を書いてくださるのでとても楽しみに読むのですが、今回もいろいろと面白そうなでも安定の二人を想像させてもらえてとても楽しかったです。
森川と富沢の話が広がりそうな想像も面白かったです。
火崎先生の作品を読んだのは「刑事と花束」以来2冊目。今回は、あらすじ買い&イラスト目当てです。
カラー口絵の2枚目が好きすぎて、ため息が出ます。黒髪メガネだけでも ニヤニヤが止まらないのに、ワイシャツ袖まくりまでも…
全編、赤羽(受け)視点で進んでいきます。
彼の勤務先である石塚ファクトリーは、個人で働いている職人と契約を結び 彼等の製品を売り込むのが仕事。
赤羽は作中で記憶喪失になるのではなく、冒頭から二ヵ月前に遭った事故のせいで 自分を大学生だと思っています(実際は入社四年目)
職場復帰後は、入社した時から面倒を見ていた富沢が赤羽の教育係に。
富沢が作中では終始 和ませキャラで、とてもいい味を出していました。
本作は【俺の知らない俺の恋】と【俺の知らない彼の覚悟】で構成されており、前者は 赤羽の家に残された「男の恋人の痕跡」から正体が判明するまでが書かれています。
この章?も「実はこんなに気遣ってくれていたことを、他人の口から聞く」という私的萌え所はあるのですが、【俺の知らない彼の覚悟】の方が きゅんは多めかも。
お仕事描写も程々にあり、赤羽の一途でブレない性格のお陰で読後は爽やかです。
数ページでいいので土田(攻め)視点の話があるか、赤羽が引くぐらいの 土田のムッツリエピソードが語られていたら、萌×2にしていました。
けい子先生の挿絵大好き♡今回のお話も先生の挿絵が先なのでは、と疑ってしまうほど、ぴったり。ちょっと寡黙めでいつもムスっとした顔を描いていただいたら、けい子先生ピカ一な気がする(笑)
あらすじにある土田部長は、そんな方です。ちょっとクスっと笑えるところあり、きゅんとする所ありな、お話2編。小説chara2016年1月に掲載したもの130Pほど+書下ろし110Pほどです。
地雷は、敢えてあげるなら、攻めが元ノンケの子持ち(嫁とは死別)といったところでしょうか。
記憶喪失ものですが、読みやすく、悲しいテイストはほぼないので、BLあまり読んでないお姉さま方にもオススメです。萌2よりの萌です。
お話はあらすじに記載ある通りなので、カット。攻め受け以外の登場人物は
攻め受けの勤務先同僚複数(1名はバカ度高めな大型犬w)、取引先である個人事業主さんたち、土田部長のお子様5歳♡です。大型犬笑えます。お子様は舌足らずで父親のことを「オトたん」と呼ぶのでとてもラブリー。
********************以下はめちゃ内容に触れる個人的感想
攻めはとっても男前!!!!後半のお話の方では、「俺のものに手を出すな!」と啖呵をきるシーンがあって、もうきゅーん♡目力ある怖い顔らしいんですが、子供に向ける顔は優しく、けい子先生の挿絵も相まって、たまりませーん。ただ部長、ちょっと職権濫用な気がします・・・。
方や 受けも男前!最初記憶ないので、ちょっと自信なさげなのですが、ふとしたことでするっと記憶を取り戻すや否や、豹変、大激怒w。いやそれは怒るよ という理由で怒ってるので、こっちは全面的に受けの味方。後半少しぐだっとするところもあるのですが、そこもまた頑張って起死回生的な一打を生み出すところが、ナイスです。
子供も何気に援護射撃したりするので可愛いかったです。
お子様全面話ではないですが、ほんわりきゅんできるお話がお好きでしたら、一度ご検討いただいてもよいと思いました。