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水無月さんで、初のハズレでした。
とにかく大滝(攻)のキャラクターがまったくダメ。『強引・傲慢』『俺様』『身勝手』『唯我独尊』とまあ、私のいちばん嫌いなタイプでしたね。何の魅力も感じない。
水無月さん、少なくとも今まで読んだ限りでは、たとえストーリーが微妙だろうと、キャラクターだけは好みだったんですが・・・
反して、ニッキー(受)は、キャラクター自体はまあよかったんですよ。ただ、ちょっとポジティブ過ぎというのか、大滝との関係もなし崩しって感じで、そのあたりがどうも納得いかないんですが・・・なんで最初から無理矢理とか、その時の写真をネタに脅してくるような男と、最終的にでも『恋愛』になるのか、もうそこから無理でした(まあ、よくあるパターンなんですが、どうしても受け付けないんです)。
どちらにしても、ニッキーは大滝よりよっぽど包容力ありそうでしたね。
ホントに、大滝には初登場時からイライライライラ・・・途中何度も読むのやめたい!と思いましたが、『もしかしたら何か(どんでん返しとかさ!)あるかも知れないし!』とかな~り我慢して読みました。でも結局、最後の最後にほんの少し、大滝がニッキーに振り回され・・・てるの、これ?ってくらいで、鬱憤がたまっただけでした。
つまんない作品というより、つまんないダメ男(攻)でしたね。
攻・大滝亮二(32歳) 絶倫の広告代理店エリート社員
受・仁木篤(16歳) 高校2年生
学園祭で女装して客を呼び込む賭けをしていた仁木は、卒業生で男前の大滝を引っ掛けたつもりが、逆に捕らえられ、抱かれてしまう。
しかもその時のデジカメデータを楯に、モデルとして働けと。
仁木の性格が、今どきの高校生です。
目標も目的もない。何かに執着しているわけでもないし、それなりに今を楽しく生きてます。
客観的に見たら「テキトー」ですが、それでも「他人に迷惑のかかる行動はしない」というポリシーはスジが通ってていい感じ。
女装を見破られて、お仕置きとばかりにセックスされたわけですが。
仁木にとっては大滝が初めての「男」だったのに、ショックを受けるとか傷つくとか、そーいうことはなくて。
(この点は、好き嫌いの分かれ目かも)
モデルにスカウトされたら、普通は喜んだりはしゃいだり、やる気になってモデル業を楽しんだり上を夢見て頑張るものなのですが、仁木にはそんなそぶりは見られません。
大滝に握られているデジカメ・データがどうなるの気が気ではなくて、そのためにモデル業を続けていました。
どうも普通の反応をしない仁木に、大滝も調子を崩されっぱなし。
二股三股は当然、セックス大好きで男でも女でもOKのバイ。
相手からの感情はどうでも良い大滝が、一筋縄ではゆかない仁木にいつの間にか絡めとられてゆくのです。
偉そうに、仕方ねぇなぁとかいいつつも、惚れたのは大滝かな?
大滝と仁木の台詞のやりとりがテンポよくって楽しいです。
仁木は天然のタラシでした。
無自覚に二股三股の女と戦い勝利する。
楽しくさらっと読めました。