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作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
面白いです、本当に面白かったです。
ついに17作目ですが、つまんなかった16作目が嘘のような面白さでした。
真行寺と三洲、政史と利久という、私の大好きな二大萌え萌えカップルを中心とした話だったからだ。
前者は、俺様クール受けと、年下ワンコ攻めなカップル。
後者は、まだキスもしてないどころか告白にすらいたってない初々しい二人です。
しかしごとうしのぶさんの作品は、本によって好き嫌いが激しく変わるんだよねぇ。しかも同じシリーズ内ですら。
全部で5つの短編が収録されていますが、そのうち4つがギイとタクミが高校3年生の時の夏休みのお話で、『白い道』と『潮騒』は前作『フェアリーティル』を引き継ぐお話です。
お話によって主人公は違うのですが、このシリーズのメインキャラ達の高校最後の夏の様子が伺えます。
『フェアリーティル』のその後も気になっていたし、岩下君と利久君のお話も気になっていたので、取りあえず読めて良かったです。
しかし、歩みは相変わらずかなりのスローテンポ。かなり細切れに読まされるので、読む方としてもかなりの忍耐力がいるかなぁと改めて思いました(笑)。
ただ今回はある仕掛けが仕込まれているようで、その趣向はなかなか面白いと思いました。
続きが楽しみです。
受験生というのにそれ程必死さを感じさせないのんびりした雰囲気なのがちょっと気にはなりましたが、これもごとうさんの作品ならではなのかなと思います(それとも優秀な祠堂学院生たちの余裕がなせる技なのか…?)。
ラストにはドラマCD『夢の後先』の特典として書き下ろされた作品『夢の途中』が収録されています。
長~い三年生夏休み編、一冊目はオムニバス形式で。
それぞれのキャラクターの夏休みを覗く形かと思ったらひょんなところで結びつくように続いている。
「ひまわり」
真行寺×三洲
三洲が受験勉強で忙しい夏休み中の一日、真行寺と会った直後に急遽伊豆の老人ホームにいる祖母に面会に行く羽目になる。
三洲の親族が初めて登場するのだが、母親や叔母は三洲のことをあーちゃん、あーくんと呼んでいるし、高三で祖母のことをばーばと呼ぶのはなんだか読んでいる側がちょっと気恥ずかしいかも。
「花梨(カリン)」
片倉×岩下
片倉くんまで総ホモ化に加わったのはつくづく残念に思っているのに、この二人の話はなんとなく爽やかで好感が持てるし、つい進展が気になってしまう。
岩下のことが気になって仙台から伊豆まで会いに行った所に彼のおつかい途中でタイミング良く再会。
なにか理由を付けて傍にいたいという気持ちから、義姉の代わりで茶席に向かうのに同行する。
「白い道」
ギイ×託生
といっても今回は佐智主催のサロンコンサートへ向かう途中まで。
主要カプなのに一番薄い扱いに内心トホホ…
しかし今回の夏休み編は赤池くんも加わるらしく、この三人組が読めるってのも別の楽しみがあるかも…
それぞれバラバラな一日のようだけど、共通点は久鬼島繋がりということで結びつく。
「潮騒」
「フェアリーテイル」の古舘家の京介叔父さんと、野々宮家の充が登場。
京介叔父さん、出番がほとんど無いしこの短編自体もページ数が少ないのに何気に美味しいキャラクターだなぁ…
「夢の途中」
二年生、文化祭終了後の真行寺×三洲の一コマ。
相変わらず真行寺が健気。