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本のあらすじには「夢のように心誘う、淡くせつない」とあったのですがピッタリだと思いました。特に「切ない」でなくひらがなの感じとか。
新川(受)の視点で進みます。
不運続きの新川が勤めている喫茶店に、小野寺(攻)が通ってくる話です。
最初は小野寺は自分のストーカーかもと疑っているのですが、そこから親しくなっていく過程がスムーズで良いなぁと思いました。
夢で逢っていたという不思議の理由ですが、実は攻が人外だったからとか魔法を使ったというファンタジーなものでなく、夢遊病だったという現実っぽい話でとっつきやすかったです。そんなオチ?というガッカリ感は私はありませんでした。
新川はちょっと愚痴っぽい場面もありますが、真面目なので好感が持てました。
小野寺は「(タバコが発売禁止されたら)密輸して買う」とか「テンプラ学生」とか、会話が楽しかったです。新川の相手をしているのに時間を取られ、仕事が遅れているのでは?と推測できそうな場面もあるのですが一切態度に表しませんし、新川への気遣いも俺様っぽいのに実はそうでないとか、素敵なキャラでした。
額に口づけるイラストが雰囲気でていて素敵だなと思いました。ただ、二人は身長差が割とあるのですが、冒頭の人物紹介以外でもそんな様子のイラストが見たかったです。
私があらすじで気になった自殺者の部屋は、それほどストーリーに絡むことがなく、それはちょっと残念でした。あとエッチ場面でのマヨネーズは私もちょっと意外でびっくりしました(笑)
私には、火崎先生の本では、お気に入り度合いが高い作品です。なんとなく雰囲気が好きなんですよね。何度も読み返してしまいました。
新川[受]が大学卒業後就職したものの、お祝い金や同僚にお金を貸したりして貧乏状態の矢先に会社が倒産し寮にも住んでいられなくなるという不運に襲われまくるところから話は始まります。
その後、常連だった喫茶店で働く事になり貧乏ながらもアパートに住んで気の良いマスターの元で働く生活。
そんな新川の周りでやたら1人の男を見かける事になるのです。
あまりの出没率にストーカー?とも考えるも相手はハンサムだし出会った記憶も無い。
その彼、小野寺がついに勤務する喫茶店に現れます。
ある夜、夢から目覚めた新川は学生時代住んでいたマンションに自分が居るのに気付いて、更にそのマンションに今は小野寺が住んでいる事が分かって驚くです。
彼小説家で不審な部分は全くなく新川に対しての態度も自然でお店の常連として通ってくる様になります。
あの夜の出来事は夢だったのか-?
喫茶店を中心にして、次第に近付いて行く2人。
なんだかんだあって謎も解明して、ついにエロシーン突入。
小野寺が持ってきたもの……それはマヨネーズチューブ!!
ええええ、まさかそれを?!チューブの蓋開けたー中身出したーー!!!!!
潤滑剤代りにマヨネーズ使用。
……えーと、キッチン行ったんだったらもっと他にもあるでしょーよ!
サラダ油とかオリーブオイルとか無いのか?
よりによって何故マヨネーズをセレクトしたのーーー??
コバルトっぽくエロはあっさり目なのですが、こっちはマヨネーズが気になって気になって。
読み終わったこの本への印象は「マヨネーズ小説」です。
えええええ、それが感想?!
いや、それ位インパクトでかかったんですよ、あそこでマヨネーズ登場。
もうマヨネーズ小説だとしか思えなくなっている自分がいます。
凡庸かとも思われたBL小説の中に潜む予想外の大技、マヨネーズでした。
個人的にはマヨ登場シーンだけでも読む価値はあると思うです。
ってそこかよ!
ミステリーチックなお話です。
後半、謎が解けるにつれて面白くなりますが、もう少しって感じかなァ。
題材が面白かっただけに、それを上手く生かしきれてないのが残念な気がしました。やり方次第では、めちゃくちゃ面白くなったと思うんだけどな。とくに、攻めの側の切ない心理が、途中から分かってたら。
主人公は大学卒業したての男(受け)。就職した会社が倒産したのをはじめとして、不幸なことが立て続けに起きる。
なんとか大学時代にバイトしてた喫茶店で働きはじめたものの、ストーカーじみた男に付きまとわれて、鬱々とした日々を過ごしていた。
そんな彼が安らぎを得られるのは、唯一夢のなかだけ。誰かの優しい手が彼を慰めてくれるのだ。
そんなある日、彼が働く喫茶店に、ストーカー男がやってくる。少しずつ親しくなるうちに、「ストーカーされてたのは気のせいか?」と思い始める。
主人公はその男に、少しずつ惹かれはじめる。
たくさんの謎を残したままで――。
うん。
やっぱあらすじ的には好きな話だな。
表紙のイラストに惹かれて手に取ったのですが、あらすじを見てますます興味を持ちました。
始まりは主人公の次から次へと起こる不幸話から始まります。人の不幸は密の味という言葉があるくらいですから、このあたりは楽しいです。その不幸の1つとして現れるのがあらすじにあるストーカー男・小野寺…なのですが、終盤にもなるとまさかの展開です。
そう来る!?みたいな。
扱ってるテーマが面白いのに、それが終盤にしかあまり活かされていない為に、そこまでがちょっとダラダラに感じてしまいました。
最後にガッと纏めた感が否めないので、小野寺視点でショートストーリーでもあればもっと素敵な本になったのではないかなぁと思います。
惹かれたイラストはというと、所々バランスが微妙でちょっと残念でした。