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俺が逆らえないのを、知ってるくせに
親友だったはずの千葉が、突然冷たくなった。
今では名前さえも呼ばしてもらえずに、そっけなくされるだけの日々。
幸人はそれが辛かったが、今でも千葉のことを嫌いになれずにいる。
きっかけは、離れていこうとする千葉に思わず焦った幸人が「好きだ」と言ってしまったこと。どうしても千葉を引き止めたくて口走った幸人に、千葉は「なら、やらせろよ」と答え、冷たい視線のまま、乱暴に抱かれたけれど、キスは一度もしてもらえなかった。
絶望感でいっぱいの幸人だったが、それでも千葉の元を離れられずにいて……
という話。
まぁ、ざくっと言っちゃうと、千葉が勝手に勘違いをして、幸人に辛く当たってるところから物語は始まって、結局、勘違いの理由が解けて仲直りしてハッピーエンド……というところで、大体は終わってるんですが。
そこから先も物語がちょっと続いていて。
千葉がやきもちを焼いた上に、自分のことではやきもちを焼いてくれないことに怒る話だとか、小泉が千葉に近づく人に嫉妬する話が入ってます。
どちらかというと、くっついた後の方がボリュームが多いです。
が、爽やかハンサムにも関わらず、実はすごい独占欲の持ち主である千葉が、幸人にかなりメロメロしてる描写はなかなか面白いけど、気持ちはよくわかる感じになっていたので、その辺りがとてもよかったです。
怒らなきゃいけない場面なのに、幸人のかわいさに鼻血を噴きそうになっている千葉とか、かわいいですよね。
長い長ーい勘違いの話です。
親友だったはずの男がいきなり冷たくなり、「好きだ」と告白したら、「なら、やらせろよ」と言われ、乱暴に抱かれてしまう。
以来、まるで主人と奴隷のような関係になってしまった二人。
好きな相手にキスひとつしてもらえず、ただの性欲処理の道具として扱われたことにショックを受けつつも、『でも一度でも抱いてもらえたことは嬉しい』と自分に言い聞かせる主人公のキモチが切なかったです。
俺様でイケメンで頭のいい親友が、主人公を相手にしたときだけ『崩れ』てしまう、その崩れっぷりも良かった。『本当は主人公のことが好きだから崩れる』ことが読みながら伝わってくるもんで、キューンとしました。
ただ…、途中からイヤな予感はしてたんですが、親友が主人公に対して冷たくなった真相が分かったときに、ちょっとポカーンとしてしまいました。
そ、そんなことで…?
こういう、『少し話せば分かること』の勘違いによるすれ違いは、それまでの切ないキモチまで冷めてしまうような気分になるので、苦手です…。
10年以上BL商業誌というものから離れていた今や一般人ですが、実家で捨て活してたら積読しておた本書を発見。表紙のイラストが可愛いなーと衝動買いしたままだった…
もったいないので読んでみました。
以下、一般人と化した古のBLオタクの感想です。寝言だと思って…
まず、攻めが事ある毎に受けにツラくあたる。そのたびに攻めの顔色を窺う受け。しばらくすると心底反省したように謝る攻め。
典型的なDV男とその妻(彼女)の特徴を抑えている…読みながらだいぶイライラしました。
あと、受け、泣き過ぎ。
攻めが攻めより強い受けを抱くくらい、俺のロード突っ走ってるCPが好きなので、ナヨナヨした前時代みたいな受け趣味じゃない…。
文句しか書きませんでしたが、要するに家庭内暴力みがある男と、それにひたすら気を遣いながら一緒に過ごしている夫婦みたいな話でした。薄っぺらい内容でしたが、ライトDV男ってこんな感じかーと思いたい人は読んでみて下さい。