宿恋の契り~魍魎調伏師転生譚

shukuren no chigiri

宿恋の契り~魍魎調伏師転生譚
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神1
  • 萌×20
  • 萌1
  • 中立0
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
1
得点
8
評価数
3
平均
3 / 5
神率
33.3%
著者
真宮藍璃 

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イラスト
カミギ 
媒体
小説
出版社
三交社
レーベル
ラルーナ文庫
発売日
価格
¥700(税抜)  
ISBN
9784879199980

あらすじ

血に染まる戦場に立つ痩身の男と、彼につき従う二人の銀髪の武者――。
何年も前から同じ夢を見続けてきた水樹は、ある日不気味な黒い化け物に襲われる。
恐怖に震える水樹を助けに現れたのは、密かに憧れを抱いていた双子の兄弟、ジンとライだった。
二人は水樹の目の前で、何度も夢に出てきた、あの銀髪の武者たちの姿へと変わっていく。
定められた使命を果たすため、水樹は彼らの主となり、夜ごと契りを結ぶことになるが……

表題作宿恋の契り~魍魎調伏師転生譚

ライ,紅焔の眷属だった式神
18歳,紅焔の生まれ変わりの美大生

レビュー投稿数1

募った愛情、五百年ごし

五百年前に強大な力を持つ魍魎・翠巒(すいらん)を倒し切れずに命を落とした調伏師・紅焔(こうえん)。
紅焔の生まれ変わりの美大生・水樹の周りでは彼が力を取り戻す前にと命を狙う翠巒と、それを阻止しようと紅焔の転生を待っていたかつての式神・ジンとライが現れて、否応なしに魍魎との戦いに巻き込まれるのだった。

この本は、元々除霊ファンタジーが好きなので手にとってみた一冊だ。
転生ものにありがちな、今のその人自身と前世の人物の人格とどっちが大事なんじゃいっ!!ってまどろっこしさはなかった。
水樹の中で前世者・紅焔の魂が宿っている(共存している)感覚で、「安心してジンとライの二人に身も心も委ねて結び合って下さいね」って関係を引き継ぐ?くだりにはちょっぴり笑いが漏れたが、これからのエロ展開に期待したのだった(笑)

ちなみに、ちるちるデータベース上でこの人の小説には軒並みエロエロ表示が付いているが、この話も受けを溺愛する要素の強いエロ描写が濃厚に書かれている。
漫画のエロと同じく、文章で読むエロも読む側との相性に左右される気がするのだが、この人のエロエロは自分の好みに合うなと感じた。

ま、それはともかく前世での紅焔の記憶に振り回されるよりも、現世で持って生まれた水樹自身の性格や才能(動物の絵が上手く、使い魔として扱える)を重視した点には好感が持てた。
あくまでもラスボス・翠巒から身を守りつつ今度こそ倒すといった目的を軸にして、ジンとライも水樹自身にほだされていき、生活を共にする中で人間ならではの感情ってのを実感して掴んでいく様子が伺えた。

普段、3Pものは読んでみて好き嫌いを判断していたのだが、ファンタジーとかで攻め二人が対になって受けを守るって設定が好きなんだとようやく気が付いた。
転生を待つ事五百年、募った愛情も相当してか、エロは濃ゆいながらも物語上はラスボス対決も3Pラブも上手くまとまっていて満足できた。

2

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