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shukuren no chigiri
五百年前に強大な力を持つ魍魎・翠巒(すいらん)を倒し切れずに命を落とした調伏師・紅焔(こうえん)。
紅焔の生まれ変わりの美大生・水樹の周りでは彼が力を取り戻す前にと命を狙う翠巒と、それを阻止しようと紅焔の転生を待っていたかつての式神・ジンとライが現れて、否応なしに魍魎との戦いに巻き込まれるのだった。
この本は、元々除霊ファンタジーが好きなので手にとってみた一冊だ。
転生ものにありがちな、今のその人自身と前世の人物の人格とどっちが大事なんじゃいっ!!ってまどろっこしさはなかった。
水樹の中で前世者・紅焔の魂が宿っている(共存している)感覚で、「安心してジンとライの二人に身も心も委ねて結び合って下さいね」って関係を引き継ぐ?くだりにはちょっぴり笑いが漏れたが、これからのエロ展開に期待したのだった(笑)
ちなみに、ちるちるデータベース上でこの人の小説には軒並みエロエロ表示が付いているが、この話も受けを溺愛する要素の強いエロ描写が濃厚に書かれている。
漫画のエロと同じく、文章で読むエロも読む側との相性に左右される気がするのだが、この人のエロエロは自分の好みに合うなと感じた。
ま、それはともかく前世での紅焔の記憶に振り回されるよりも、現世で持って生まれた水樹自身の性格や才能(動物の絵が上手く、使い魔として扱える)を重視した点には好感が持てた。
あくまでもラスボス・翠巒から身を守りつつ今度こそ倒すといった目的を軸にして、ジンとライも水樹自身にほだされていき、生活を共にする中で人間ならではの感情ってのを実感して掴んでいく様子が伺えた。
普段、3Pものは読んでみて好き嫌いを判断していたのだが、ファンタジーとかで攻め二人が対になって受けを守るって設定が好きなんだとようやく気が付いた。
転生を待つ事五百年、募った愛情も相当してか、エロは濃ゆいながらも物語上はラスボス対決も3Pラブも上手くまとまっていて満足できた。