面影

面影
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神1
  • 萌×24
  • 萌9
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
9
得点
49
評価数
15
平均
3.3 / 5
神率
6.7%
著者
水原とほる 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
タクミユウ 
媒体
小説
出版社
海王社
レーベル
ガッシュ文庫
発売日
価格
¥600(税抜)  
ISBN
9784877249366

あらすじ

父親の顔を知らずに育った大学生の瑞希は、母を亡くし天涯孤独の身となった。瑞希は悲嘆にくれながらも、母の死を伝えるため父を捜し始める。ある日バーで見つけた父親の可能性がある堂島は、危険な大人の色気と落ち着きを身に纏う男だった。堂島に近づいた瑞希だったが、オンナ扱いをされ抱かれてしまう…。深みにハマる前に堂島に伝えなければいけない事がある。しかし瑞希は、父親かもしれないという気持ちを抱えながら堂島に溺れていき…?
出版社より

表題作面影

父かも知れない男
息子かも知れない自分

レビュー投稿数9

結論として父子とかでもありだと思う。BLだもの

母子家庭だったミズキは、泣けるだけ泣いた。天涯孤独になってしまったミズキは、母親の大事にしていた引き出しから昔の写真を見つける。そこには、若かりし母と仲よさそうに肩を組む男の姿が。そして、つづられた日記には、堂島とかかれた男に世話になったこと、そして、堂島のために、堂島の側を離れたことが延々つづられていた。
ミズキは、父親かもしれない男、堂島に会いに行くが・・・・というお話。
麻薬の売買に巻き込まれ~の。
父親かもしれない男に、無理やり抱かれ~の。
いつのまにかアマアマな二人になり~の。
というお話。
案外痛い場面が多いかも。
リアルに、解してもいない未開通の穴に、どんなに硬いチンコでも突っ込むのは無理だろと思うんですが、そこはファンタジーw

甘いの読むぞ!と意気込んで読んだくせにハードコアな作品でした(笑)
ただ、父親かもしれないという葛藤に苦しみながらも、本当は優しくて、面倒見の良い堂島に惹かれていくミズキと、面倒なことに足を突っ込み、とぼけて、おっとりとした性格。
懐かしい面影を持ったミズキにいつのまにか、心奪われていく堂島がほわほわんとしてて雰囲気すごく良かったです。
裏背景として、麻薬取引だのなんだかんだがかかわってきてるために、無理やり強姦まがいなことが冒頭組み込まれておりましたが。

あ!!ハードといえばそうだよ。
堂島さん。大好きな堂島さんのまえで、薬打たれて、数人の男に輪姦されるというイベントもございました。
あまりに、感じすぎてエロエロで。しかも、好きな男の前でおかされる姿なんて、すごく、すばらしく興奮したんですが私だけ?
こんなひどいことをなんで許せるの!!!!
なんていう人はバックオーライですが、案外、この手の虐待に耐えられる人にはお勧め。
「最後に好きな男のをしゃぶってやれよ」
といわれて、必死にしゃぶりつくミズキは健気でキュンときた。
なおかつ、必死に口で堂島さんを咥えるんだけど、えげつない男たちは、その後ろからミズキを犯しまくるとか。
それが、水原作品のいいところなんだけどもね(´∀`*)ウフフ

とにもかくにも、痛い面もたくさんあるわけですが、同じくらい甘い場面もありまして、ホッコリする表現もたくさんあります。
痛いだけで終わる作品じゃないのでいいですよv
残虐の裏には、同じだけの愛ゆえに~が含まれて降ります。
スバラシキw

8

面白かった

水原とほるで初めて読んだ作品です。
いやはや面白かったです。
テンポのいいストーリー展開と、クセのない文章。上手いなァと思いました。
年の差カップルもいいですねー。かっこいいオヤジ攻めは、エロを堪能したいときに向いてる。
痛いシーンは多かったけど、なぜかリアルな生々しさは感じなかった。
しかし逃亡引きこもり生活って燃えますね。追い詰められた心理状態と二人っきりという環境が、エロパワーを充填してくれるのでしょうか。私も逃亡したいっすw

4

ネタバレだらけですみません

唯一の肉親の母親を亡くした大学生・瑞希は、遺品から父の手がかりを見つけ会いに出かけます。
父親候補の一人・堂島と会えたものの、ある事件に巻き込まれてしまい、しばらくの間堂島と二人だけで逃亡生活をすることになるのです。

出会って早々に瑞希がヘマをやって、そこを切り抜けるために堂島は瑞希をムリヤリ抱きます。
どうにか上手く切り抜けられたかと思いきや、再びタイミング悪く瑞希が現れてしまったので、逃げなくてはならない羽目に陥って・・・
つり橋効果だかストックホルム症候群だか、ムリヤリ抱かれ辛い思いをしている割に、瑞希はどんどん堂島に惹かれていきます。
堂島も瑞希が可愛いらしく、あんなに迷惑をかけられちゃっているのに放り出すことすらしません。
堂島の別荘で過ごした日々は、丁度今の季節なので、読んでる私までまるっきりバカンス気分。そこだけ読んだら二人はあまあまのバカップルの様です。
しかし、再び追われる身になり・・・3度目に瑞希がまたヘマをした時は、思わず「ばかーぁ」って口に出しちゃいました。
優秀な大学に通っているくらい頭がいいはずなのに、行動が単純というか浅墓というか、考え無しというか、甘っちょろいというか・・・で、とうとう二人はとんでもないことをさせられるハメになるのでした。

いわゆるサスペンス仕立てでシリアスな内容なのに、アマアマのバカップルで、張られている伏線がソコソコわかるので先も読めちゃうのですが、なんだか楽しくスイスイと読み進められました。私、こういうの結構好きです。

かわいそうな境遇だけれどがんばっていて、美人で頭はいいけど浅墓で、ウブだけど結構淫乱な瑞希と、結構なおじさんだけど、かっこよくて、頼りがいがあって、タフ、懐は深いけれどキレるとちょっとコワイ堂島。
うん、いいなぁ。

ちなみに、エッチシーンは痛々しかったり、エロかったり、サービス精神旺盛だったり、色んなパターンがてんこ盛りです。

4

逃亡潜伏生活おいしいな…

面白かった~!
そして、最後がちょっと惜しかった><

チョイ悪なオヤジとの逃亡潜伏生活は、めくるめく官能の世界……。
で間違いはないんですが、そういうほどの生々しさもなく、必然のように見えるから、そこまでのストーリー展開がお上手なんだと思います。

受けちゃんが可愛いんですよね。
ホント、ヤクザさんたちも言いますが、頭の緩い子っぽい粗忽さで。
賢い大学に通っているのに馬鹿で迂闊で無駄に前向きだから、なんでまたこのタイミングで…とため息が出るような最悪の場面に顔を出して好きな人共々窮地に追い込まれます。
ホント馬鹿。馬鹿な子ほど可愛いけど。

そんな感じで、受け目線なのに攻めがほだされていく心情が、すっごく分かるんですよね。「うんうん、分かるよ、可愛いんだよね~」って攻めの肩を叩いてあげたくなる。

2人の逃亡潜伏生活は束の間の休息みたいで、穏やかでエロくてまったりしているんですが、それが束の間だと分かるから、いつ終わっちゃうんだろう、どんな形で終わっちゃうんだろうと、胸がきゅっとなって、ほのぼの見守れないんです。

そして、案の定終わりは来るわけです。
事件解決に向けてはちょっと痛々しくて、私はちゃんと読めませんでした。
薬打たれて輪姦されて…ってのはちょいちょい見ますけど、これほどキッチリ書ききられると「脳内妄想でボカシ入れてちょっとでも楽になろう」と頑張る余地もない程で辛いです。

事件の裏事情については、充分伏線が貼ってあったので、まあ予想通り。
だけど、肩透かしを食らうような感触はなく、素直に「解決してよかった」と思えました。

ただ、その後がちょっと、私的には「惜しい!」の一言に尽きました。
ここまですっごい良かったのに~って。

う~ん、出生にまつわるアレコレもまあ予想通りで、こっちは伏線ってよりも「BLなんだからこうでしょう」的な心汚れた大人の先読みによるものなので、作者さんのせいではないんですが。
だから明かされた事実についてはそれで構わなかったんですが、ハッピーエンドがあまりハッピーしてなくて、私的には後退しちゃった気がしたんですよね。
なんか「恋人」だったものが「親子」になっちゃったような。
これ、私がもし受けだったら、攻めの愛情疑っちゃうなぁ。ホントに自分のこと見てくれてる?って思っちゃう。
なんか、数年後この受けが「ボクのお嫁さんです」とか言って女の子連れて来たって、この攻めは気前よくドーンと派手な結婚式出してくれそうな、そんな気がしました。
まあ「絶対ミズキを泣かすなよ」と嫁にスゴむくらいはしてくれそうですが。

攻めが母親を支えたのに、別の理由があればよかったな、と個人的には思いました。
う~ん、けど、このお話にはこういう結末が似合うのかなぁ…?

4

色々予想外&想定内でした

1冊すべて表題作。瑞希(受け)の視点でストーリーは進みます。

堂島は瑞希の父親なの?正体は何?
と探っているうちにトラブルに巻き込まれてしまい…という話です

水原先生の作品は「痛い」印象があったので、裏表紙のあらすじを読んで、堂島(攻め)は横暴なヤクザなのかと勝手に予想していたのですが…意外と好人物でした!

確かに瑞希をオンナ扱いで抱きはしましたが、瑞希を助けるための仕方ないものでしたし、暴力振るわなくて優しくて、「私の想像した水原作品と違う?」って(勝手に)戸惑いました。別荘地でのエロエロ生活も道具も使わず普通に甘かったですし。

なので、敵に捕まった場面では、酷い目に遭う前ではなく、堂島は殴られ、瑞希は犯された後で救出されたことに、「ああやっぱり水原先生の作品!」とやけに納得したものです。

佐伯が出てきたら復讐されるのかもというような不話はひとまず考えないことにした、甘めのエンドが良いなあと思いました。

大人の年上攻め、健気年下受け、闇社会だけどそうハードじゃない設定がお好みの方にお勧めだと思います。

3

なかなか美味しいです

水原とほるさんの作品は結構拝見しています。
母子家庭でそだった瑞希くん。唯一のお母さんが亡くなってしまったので、知らされていなかったお父さんを探しに旅立ちます。
父親候補かな?という堂島さんの麻薬取引に偶然居合わせてしまい、カモフラージュのために抱かれてしまします。
それから逃亡生活。
そこは、二人しかいないので密着あまあまです。
そしてもう大丈夫かな〰と思って帰ってきたら、瑞希くんが拉致されてそれはそれは慮辱されて…
水原さんの本領発揮!?
最後は、堂本さんは父親ではないことが判明してめでたしめでたしでした。
瑞希、結構いい子なんだけど…頭が足りないような感じなんですよね。
慮辱強姦もあまり引きずってないし。
幸せになれればいいと思いますが、もう少し葛藤を見せて頂けたらよかったかなと思います。
しかしながら、サクサク読むことができます。
さすが水原とほるさんでした!

2

年の差と背徳感をスパイスに。

父かもしれない人とこんな関係に…! と背徳感に震えながらエロティックなアクシデントを(読者が)愉しむ(酷い…)タイプの作品です。正直、展開やオチはある程度予想できる感じで進むわけですが。

それにしても、シングルマザーだった母が愛した人…自分の父を探すことになる主人公のミズキが、アホすぎて。作中でも「オツムが緩い」などと言われたりもするのですが、読みながら「これで本当に大学生?」と思うこともしばしばでした。

父かもしれない… と思っている状態でのセックスとか、そのスジの輩から輪姦されるだののシーン多めですが、描写はキツすぎるということはなくサラッと読めると思います。

2

母没後に実父を探す物語

母子家庭で育った主人公、瑞希。
親戚の付き合いもなく、母が独りで働いて育ててくれていたが、母が癌で死亡。
母の死で抜け殻のようになった瑞希、葬儀も大家の御婆さんが仕切ってやっと終える。
家賃を払う時、大事なものをいれる引き出しの中から古い母の日記を見つけて、実父と思しき男性の名前と写真を二つ見つける。
瑞希は、とりあえず、父を探す事を今後の生きがいにする。
名前と日記にあった場所を頼りに探すと、二人の内、目つきが悪い方の男性、堂島が経営する店を見つける。店に行くと、タイミングよく事件に巻き込まれて、想定外の展開に進み、事件解決後に、瑞希は堂島から母について教えてもらい、父についても知る。
母の信念に沿って、堂島に迷惑をかけない様に、瑞希は身を引こうとするが・・・。

BLサスペンスです。冒頭に今後の暗示になる記載があったり、簡単に想像がつく展開だったので、あまりドキドキしませんでした。



1

あら意外、攻めキャラが正統派イケおじ

2008年7月に刊行された3冊のうちの一冊。
毎月の新刊小説数が低迷している現在からすると、当時は恵まれていた時代だったのが伺える。
ちなみに同月刊行3冊の中ではこの話の堂島が一番情のある男だった。

まだ19歳の主人公・瑞希は母親を亡くして途方に暮れていたところに、彼女の昔の日記を見つけたきっかけで父親かも知れない?堂島を探そうと思いつく。
しかし、会いに行った早々予期しないヤバい状況に巻き込まれて雲隠れする羽目になるというサスペンス展開は面白かった。

最初だけは瑞希にブチ切れての強引な性行為だが、密かに練っていた計画をぶち壊されてとっさに逃げる羽目になったあの状況では…ねぇ。
ただ、読んで早々堂島は父親じゃない!!って直感のおかげで実の父子かもという禁忌感は湧かなかったけれどね。

『周囲に人辺りが良くて若い頃から羨望の眼差しを集めていた』という堂島は正に"イケおじ"で、DV攻めがデフォな水原さん作品(初期)で読めたのが意外だった。
回数を重ねてのセックスも無理な強制じゃないせいか、爛れたひとときといった風体なのに何故だか安心して読める(ん(-_-)?)

お互いが伏せていた言えない秘密って空気もあっさり目だ。
堂島も過去に対して既に吹っ切れた感があるし、瑞希も状況が落ち着けば不憫ながらも芯の強い一面は伺える。
歳の差設定も活きていて、事実が明らかになる経緯のバランスもいいと思う。
しかし安心するのはまだ早い、きっちりと地雷も埋め込まれている。

この二人、さすがにヤクザを敵に回しただけあってクライマックスの修羅場にはガッツリモブ姦に遭っている。
まだ水原さん作品初期のバイオレンスラブは建材なので、痛いのが苦手な人はご注意を。

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