獅子王子と運命の百合

shishiouji to unmei no yuri

獅子王子と運命の百合
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神2
  • 萌×26
  • 萌4
  • 中立2
  • しゅみじゃない2

--

レビュー数
3
得点
48
評価数
16
平均
3.3 / 5
神率
12.5%
著者
李丘那岐 

作家さんの新作発表
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イラスト
北沢きょう 
媒体
小説
出版社
心交社
レーベル
ショコラ文庫
発売日
価格
¥689(税抜)  
ISBN
9784778122782

あらすじ

社の四男・喜祥は、神事に訪れていたアラビア半島の小国・シンラー王国の王子ラシードに突然「私の牝になれ」と言われる。喜祥は彼と同じ獅子族で、人間の男だが獅子族の牝でもある、と。さらに訝しむ喜祥の、本人も知らなかった《牝の穴 》に指をねじ込み真実だと知らしめたラシードは、当然のように《種付け》しようとする。冗談じゃないと抵抗する喜祥に彼は、お願いされるまで抱かないと約束するが…。

表題作獅子王子と運命の百合

ラシード・シンラーン,22歳,シンラー王国の王子・獅子族
加鳥喜祥,25歳,商社勤務の神社の息子・獅子族の牝

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数3

優しい俺様獅子

ずっと気になっていて今頃になってやっと読書出来た作品。

表紙絵のイメージでは受の喜祥が攻のラシードに攫われたりオークションで買われたりして手籠め(?)にされちゃう感じかと思っていたけど全然違っていて(オークションは半分正解?)、良い裏切りに思い切り万歳しました。

李丘先生特有のセリフと地の文の言い回しとユーモアさが上手く融合していて凄くバランスの良い一冊。

ラシードが思っている程傲慢ではなくちゃんと喜祥の考えを理解して動いている所がきゅんとします。
始めラシードも喜祥も相手を好きと言う気持ちはないまま近くに居て、ラシードについては兎に角種族の繁栄に喜祥が必要なだけだったけど、じゃなくなって喜祥自身を欲する様に気持ちが移っていく流れがなかなか濃密で。
二人の気持ちが通ってからのラブシーンは激しくて、燃え上がりが物凄く伝わって照れてしまうぐらい素敵でした。

唯一(牝の穴)と言うのがBL的にどうなのかなと引っ掛かりましたが、分厚くて読み応えがあってストーリーも好みでした。

1

なんちゃってアラブもの☆

アラブものと言うと、大人しい受けが無理矢理砂漠の国に攫われ、傲慢な王子に陵辱監禁みたいのがイメージとしてありますが、李丘先生が書かれるとそんなステレオタイプではありません。表紙とタイトルはいかにもそんな感じですが。

いつものコミカルでクスッと笑える文章に、やたら気が強くて口が悪い受け。傲慢なのにちょっとマニアックな変態ぶりを発揮する攻め。
アラブものらしくプライベートジェットで無理矢理自分の国に拉致と、設定はいかにもなのに内容は笑い満載のほのぼの系でした。

内容ですが、アラブの小国の王子・ラシードから、突然「私の牝になれ」と言われた神社の四男坊・喜祥。実はラシードは「獅子族」という獅子の血を持つ一族であり、喜祥はその中でも更に希少な「獅子族の牝」で子を産む事が出来-・・というものです。
妊娠出産ものではありませんが、要は女性器の「牝の穴」が喜祥にはあり、エロではそこの描写がかなり多いので苦手な方はご注意下さい。

いつもこの作者さんのお話を読むと思いますが、文章が笑わせてくれます。ちょくちょくクスッとさせてくれるギャグが入っていて、今回もそれは健在。先ほども書きましたが、最初から拉致され拘束されたり、砂漠の国に攫われたり、また敵方にも攫われたりと結構喜祥は酷い目に遭ってるのですが、この雰囲気のおかげでなんだか明るくてほのぼの。重くはなりすぎません。

そして主役二人の会話が面白いです。喜祥の着ている着物を「私に渡せ。洗う必要は無い」とやたら偉そうにねだるラシードに、「変態」とバッサリ切って捨てる喜祥。こんな感じの傲慢なのになんだか妙に欲望に素直で可愛い所のあるラシードに、拉致されようが常に強気な喜祥。
「私の事だけ考えていろ」、「クソ、変態、死ねって毎日考えるのか?」と言う会話には笑わせてもらいました。

あと、エッチが結構多めだと思いますが、これが「牝の穴」の描写がかなりあります。そこに触られるとメロメロになっちゃうという設定。男としての意識にこだわる喜祥の為に、最後の1回以外は弄るだけで挿入は無しですが。
「俺は女じゃ無い!」と言う喜祥に、「じゃあ、男として抱くならいいだろう」て事でさっくりアナルの方でやられちゃうワケです(笑)
申し訳ないけど、この「牝の穴」描写はちょっと萎えました。ほんとリアルに描写してあり、エッチになるとBL感が薄れると言うか・・・。同じ穴でもアナルだとめちゃくちゃ萌えるんですが。そんなワケでエロは不発でした。

ちょっとひと味違ったアラブもので面白かったのですが、「牝の穴」は微妙でした。個人的にはこれは無い方が良かったなぁ。

9

まじ獅子王子と「がらっぱち」

李丘先生の別作の毒吐きさんが好きだったので、購入。
がらっぱち=言葉使いや行動が粗野で落ち着きがない、とのこと。
先生の心中のタイトルは「獅子王子とがらっぱち」(笑)だったそうで、
確かに。と深く頷ける受けです。

本編のみ290P超で、読み応え満点です。
前半は日本でのお仕事話多め、後半はお約束拉致られてアラブ。
そこでの王位継承絡みもの となっていて「話、2冊分あるで」という印象。

登場人物は、日本での受けの家族(両親+6人兄弟!)、会社の取引先等、
アラブでは、幼馴染、攻めの兄ちゃんとそれなりにいますが、
そんな混乱はないです。
攻めさんがリアルライオンちゃんに変身しますので、ちょっぴりですが
もふもふ記載もありました。獣姦は無かったのでご安心ください。
地雷は、あらすじにもある「牝の穴」ぐらいかと思います。

*************以下はよりネタばれ

攻めさんが、恋なんてしらねー という入れ食い状態な王子様で
(種族的に、種付け推奨されていたこともあるので)
「拒絶されると萌える~」といったところからstartして惚れたようです。
最後、幸せってこういうことを言うんだ・・・と実感しているようで
その部分は、ああよかったなあ♡可愛い♡と思います。

あと受けさんがしっぽ出せるようになるのですが、
攻めがそのしっぽ、また見たい!とねだる所や、
「私はそれ聞いてない」と攻めが拗ねるところも可愛い。
攻めは人間的に未発達 といえばいいのかな?
帝王学はばっちりっぽいのですが。

うーんだったのが、やっぱり「牝の穴」でしょうか。
ふたなりは別に平気だったはずなんですが、
今回の変態王子がこだわり過ぎなのかな。
あと受けさんがあまりに「がらっぱち」さんだったので、ちょっと残念。
男前っちゃ男前な受けさんなんですが、
もう少しお上品な毒吐きさんの方が好みでした。
李丘先生、また毒吐きさん読ませてください~!

2

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