静寂の月 Another

shjima no tsuki

静寂の月 Another
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神8
  • 萌×23
  • 萌1
  • 中立4
  • しゅみじゃない20

--

レビュー数
10
得点
59
評価数
36
平均
2.3 / 5
神率
22.2%
著者
姉村アネム 

作家さんの新作発表
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イラスト
森嶋ペコ 
媒体
小説
出版社
竹書房
レーベル
シリーズ
静寂の月
発売日
価格
¥1,200(税抜)  
ISBN
9784801911857

あらすじ

多才で社交的な双子の弟・樹に、根深い劣等感を抱く浅岡幹。
家族や学校から孤立する中で、七つ年上の恋人、喬木一矢には盲目の信頼を寄せている。
しかし喬木にとって幹は、かつて手酷く自分を振った教え子・樹の形代でしかなかった。
身を引こうとした幹を、喬木は必死に引き留める。
その頃、喬木と樹にパリ大学への招聘が持ち上がった。
『必ず迎えに来るから、待っていてほしい』。幹に将来を誓い、渡仏した喬木。
ほどなくして喬木からの連絡が途絶え、出した手紙も住所不明で戻ってきてしまう。
不安を募らせた幹は、親友の助けを借りて、フランスへの一人旅を決意する。
一途すぎた初恋の行方は──?

虚飾と打算だれけの気持ちをくすぶらせるゲス男と切ない想いに身を焦がす健気男子の歪な恋の物語…。

表題作静寂の月 Another

喬木 一矢(大学院生・臨時教師)
浅岡 幹(高校生・出来の良すぎる双子の弟がいる)

レビュー投稿数10

胸を抉られた読了感。

レビューがかなり不穏なものが多かったので、実際どうなの?? と思い、読んでみました。


結果、あとがきで、マンガはハピエンの部分を。
小説はビターエンドで。
と言及されていた通り、まりあげは的には元気なときに読まないと心抉られるENDだと感じました。
(ちなみに読了直後のまりあげは、HPはゼロ)


いや、救いようがどこにもない。
いやいや、幹が目を覚まさないことがせめてもの救いなのでしょうか。

終盤、幹が「頑張るのは得意だから」と呟く一言が痛くて痛くて、、
もう誰か、この不幸を止めてやれよ! と懇願したくなるほど、胸がギュッときつく締められる思いでした。

攻めよ、ザマァ展開にならないかなあ!(怒りに引き攣りながらニッコリ)


うーーん。
難しい作品でした。


あ、でもこういう展開が好きな人は大好きだと思います。




0

いっそ徹底的に酷い結末が良かった

清々しいくらいクズしかいないので、コミックだけで我慢しておけばよかったと思いました。

幹の性格だとわかっていても、辛すぎるし、お前いい加減成長しろよとも思う。自己犠牲にも程がある。まあ、それが本人にとっては一番楽な生き方だったんでしょうが。

 Another とするのであれば、もう徹底的に別のお話にしてくれた方が良かった。ブラックな樹は結構面白かったです。
幹の性格も天才の弟がいるからこその自己肯定感が低いのはわかるけど
祖母にしろ両親にしろそんな天才が生まれるような土壌がある人物には思えないのですが。
部下達も無能ですし。

幹の心の闇の中で安穏とした幸せがありますように、そう願って目覚めなくてもいいんだよと思いたいです。

2

読み順考えたらいいのかな?

残念だけど、読み順を誤ってしまった。
コミックが「正版」で、小説が「Another」とあるので、コミック→小説 で読んだので、小説本のバッドエンドと、人でなしの幹君の家族に不愉快が残るばかりで、読後は脳を汚されてしまった感が強くて嫌。

このシリーズは、小説→コミック の順番で読めば、汚染から脳を守れるかも。
コミックから読んで、何かを期待して小説を読んだ自分が悲しくなります。

作者は、幹君をどうしたかったんだ?? 

不憫受けに設定したにしても、読んで心に残したいと思う所が無い小説、あり得ない虐待物語だと思う。酷い話だった。
「不憫受け」設定は、最後にハッピーエンドのドン伝返しがあるから、読んで楽しいの。
幹君への残念無念が残るばかりの残酷な展開だった。
誰かをどん底まで落として傷つけて泣かせたい気分の人が読むなら、鬱憤晴らしで楽しめるのかもしれない。

7

後悔

数年振りにレビュー投稿します。
私は漫画の方は未読で、あとから知ったWeb小説の本編の方も未読でこの作品はあくまでも本編と異なるパラレルストーリーだと言うことを読後に知りました。なのでこのレビューはあくまで今回の小説のみに対する感想になりますのでご了承ください。
大分辛口レビューというかほとんど愚痴になってしまうのでこの作品のファンの方は閲覧を避けていただければと思います。








※ネタバレ注意

とにかく攻がクズすぎて擁護の仕様がありません。特にパリに渡航後からは酷すぎますね。
正直本編の中に攻視点がなければ、結局あんなこと幹に言っておいて樹が一番好きだったんだね~てなるけど攻視点になった時は幹に気持ちがかなり傾いてる様子が伺える分余計にタチが悪いですね。
特に幹が喬木と樹の関係を知り距離を置いてからの喬木視点は大分幹に気持ちのベクトルが向いていたり、お前以外に勃たないみたいなこと言ってヤるだけヤッて。結局パリで樹と結ばれたらお前とのことは間違いだったみたいなこと言えちゃうのが本気でひどい。

パリ後~10年後の展開はあまりにも幹だけが不憫というか不幸すぎて、正直作者さんは幹というキャラが嫌いなのかと思うくらいでしたね。というか幹よりも樹が好きなんじゃないかって思いました。この作品が樹が主人公だったらまた違ってたかもしれませんが、幹視点でこの展開はあまりに酷いですね。ずっと諦め続けた先があの10年後なんて幹が報われなさすぎる。
喬木、樹以外にも幹たちの家族も揃ってクズで本当に胸糞悪くなりました。この人達は報いを受けるべきと思いましたけど物語的には全く制裁なしなのが不服ですね。幹も人並みの幸せを手にしていたらその辺は流せたかもしれませんが、幹だけが貧乏くじをひかされ病床に伏しても家族からも蔑まれていることが胸糞悪くてたまりません。

正直なんで幹があそこまで喬木に入れ込むのか不思議でしょうがなかったです。きっかけとかエピソード的には島崎の方が惚れる要素あったように感じる。島崎に婚約者がいたとしても彼を好きになった方が余程幸せになれたのにと歯痒くなりますね。


本当はもっと思うところはあるのですが場面が違うだけでキャラに対する愚痴が上記と同じような文言を繰り返すような形になりそうなのでやめておきます。

元がWeb小説で本編はあくまでも漫画の方でこちらはパラレルストーリーのようなものと言うのは読後に知りました。ですが、正直これを読んだ後に漫画を読もうという気は全く起きません。もし続編があったとしたら、幹は喬木以外の人と幸せになってほしいですね。喬木がまた調子よく迎えに来たとか行っても怒りしか覚えないと思うので。
悲恋、後味悪い作品は多数読んできましたが、ここまで読んだことを後悔したのは初めてかもしれません。読んだ記憶を忘れてしまいたいです。
ちるちるさんは大好きなサイトで久しぶりのレビュー投稿がこのような内容になってしまったことが自分でもすごく哀しいです。

10

ショートストーリーで救われる

読後、ショックで手の震えが止まりませんでした。
こんな終わり方ある?
ネタバレしないような感想を書きたいのですが、何かを書こうと思うとどうしても本文の内容になってしまいます。

↓ここから先、ネタバレになるのかも↓

不幸と悲しみのオンパレードです。精神的にくる不幸の全部を受けの幹だけにぶつけた作品です。作者さんもあとがきで「ビターエンド」と書いてありますが、ビターはビターでもカカオ98%のビターっぷりです。バッドじゃないのかよ?ってツッコミをいれたくなります。受けの幹にとって幸せと感じられるのは、ほんの少しだけです。でも根本は不幸です。
二回目は無いな…趣味じゃないな…そう思い読んでましたが…
電子書籍ではあとがきの後、さらに作者さんの紹介ページのそのあとに、幹の明るい未来が見えるようなショートストーリー(二段組で文字もかなり小さめです)がついてて救われた気持ちになって、(うっかり)読み直してしまいました。

ほんの少しの幸せのエッセンスが見えるだけですが、たまにはこんなストーリーもいいなって思える作品でした。

3

チープでうんざり

自分を虐げ拒絶した人間に自分の価値を知らしめた上で取り上げたい、罪悪感で半永久的に縛り付けたいという、読者の期待や主人公の感情、物語の必然性を超える、天の意志にくらくらします。

メンヘラの願望成就物語に尽きたという感じ。もうお腹いっぱい
リアルでたまに見る、別れるぐらいなら死んでやる、傷つけたことを後悔させてやるというチープかつ生々しい承認欲求が物語の内で感傷的に形を整えられたらこうなるだろうなというEDでした
なろうのいじめられっ子がいじめっ子に復讐する素人小説とあんま変わりません
とにかくそのために展開や状況設定があるので、矛盾と強引さがすさまじく
虐げられる状況が鋭角化する一方、それを覆す逆転劇はあまりにも説得力がありません
素人がよくやりがちな後先考えないシリアス化の一言ですね
まあWeb小説だからといえばそれまでなのでしょうか

8

かなり痛い。

『静寂の月』の小説版。タイトルに「Another」と付いているのに加え、原作者の姉村さんがあとがきで書かれているようにこちらは「ビターエンド」。

ということで、コミック版とは異なる結末でしかもビターエンド、ときたら、やっぱり幹と喬木がくっつかない、という結末になるんだろうなあ、と思いつつ読み始めました。

コミック版の方も含めての若干のネタバレあります。








うん。
ごめんなさい。
高評価ばかりですが、あまりツボに入らなかった。

まず、すごく読みづらい。
と思ったら、10年以上前にweb小説として書かれた作品だと聞いて納得。こういう書き方が主流だったよな、と。
そして視点がころころ変わるのでなんとなくバタついた感じ、というのか。

でもまあ、そのあたりは慣れも好みもあるので良しとして。

ストーリーとしては、喬木がパリに行くあたりまではコミック版とほぼ同じ。
パリに行ったまま連絡が途絶え気味になった喬木を心配して、幹が逢いに行くところから一気に暗雲が立ち始める。

姉村さん自身あとがきで書かれていらっしゃいますが、コミック版と小説版とでは、キャラたちの性格が少しづつ違う。なので、姿かたちは同じなのだけれど、まったく違う人が中に入っているようなちぐはぐ感がある。

同じシリーズの作品として読むよりも、まったく違う作品として読んだ方がしっくりくる感じ。

個人的に、喬木が幹ではなく樹を選んだ、という経緯にはさほど拒否感はない。
むしろコミック版で、なぜあれほど固執していた樹ではなく幹を選んだのか、と疑問に思っていたのでむしろこちらの展開の方がすんなり理解できました。

けれど、何がいやだったか、というと、幹の家族たちの存在。
貧乏くじを引かされた幹。
家族の存在のために、すべてをあきらめ樹のために身を引いてきた彼の人生。
それを、幹の家族がまったく理解しておらずむしろ厄介者のような扱いをしている。

家族だけは、幹の気持ちを理解してほしかった。
この作品は攻めが「クズ」というのが大きな柱になっている作品かと思うのですが、攻めよりも家族の方がクズだな、って思っちゃって。

そして、パリで幹が見てしまった喬木と樹の二人。
この時の真相を、終盤で島崎が事実を推測するシーンがありますが、あれがどうにも…。

むしろ、単純にやっぱり樹の方が好きだった、とか、一晩の過ちで、とかの方がよかったんじゃないかなあ…。こじつけ感を強く感じました。

最後に喬木が選んだのは樹だったのか、幹だったのか。
そしてカバー下。

それらを読むと、最後安心はするのですが、「Another」ストーリーなのですから、いっそのこと幹は捨てられる、という結末でもよかった気がします。

私はコミック版を先に読み、その後で小説版を読みましたが、反対の方がよかったかもです。
ずっと一途に喬木を想い続ける幹の恋心にギュッと胸を鷲掴みにされ、思わず落涙しました。その健気さはとってもツボではあったのですが、小説の方は、だいぶHPを削られました。

11

カバー下も忘れずに読んでね

コミック版は結構ざっくり力業でハッピーエンドに落ち着きましたが、こちらの小説版はビターエンドという事で。

何だか、とっても懐かしい。
この、細切れに視点を変えて語られていくストーリー。
出会いから、結末までに流れる時間の長さや、展開の救いのなさも。
何というか、個人サイトの連載作品の醍醐味みたいなものが思い出される。
書籍化するにあたっては、かなりざっくりとストーリを整理したらしいですが、この小説をweb上でリアルタイムで読んでいたら、きっとすごくワクワク、ゾクゾクしながら楽しんだだろうな。
web再録の総集編に、きれいな表紙と挿絵がついて、この厚さ、このお値段。
同人誌基準で考えたら、無茶苦茶お買い得。


4

ネタバレ有りです

萌は無く…いや多少あったのかもしれないけど果てし無く昔のことのように感じ、かといって中立って感じでもなく神評価です。

誰目線なのかがちょこちょこ変わってそこが少し読みにくく感じたけどきっともう一度読み返したら気にならない程度かなとも思いました。
単純に不憫、健気受けすきなので流れは好きです。

ただ、難しい!
なんといえば良いのか。
正直、樹と喬木が最後まで意味がわからなかったし意味がわからなかった…ほんとに…
そこらへんの所をもう少し知りたかった…特に喬木な。


最終的に浅岡に必要ないって言われた時はなんだかありがとうとさえ思ってしまって
ああ、これで…と。自分が幹だったらそう思うかな…

ビターエンドって知ってて読んだし普段はハッピーエンドばっかりでビターエンドかーと思ってたけど読み終わるとバッドエンドでガッツリ最後まで見たい…


とにかく続きが読みたいです。
ビターエンド作品とのことなのでこの後味はやっぱり神以外無いかなと思います。

5

この後の話があると信じて

正編とは結末の内容が違います。
先生が巻末に書いていますがビターエンドです。
かなり痛いです。
話の内容も切ないです。
心が折れていないときに読む事をお薦めします。
この続きに幸せな続編が有ることを期待します。

6

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