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vampire wa gamandekinai dessert
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
電子書籍版を購入。
挿し絵あり、あとがきあり。
『ヴァンパイアは食わず嫌い』『ヴァンパイアは我慢できない』の各キャラのその後を描いた短編集です。
神評価です。
切なかった。とにかく、切なくて切なくて。
この『ヴァンパイアシリーズ』は、私の中ではあまり評価は高くなかったのです。
可もなく不可もなくという感じで、悪くないけど、激しく感情を揺さぶられることもない。
さらりとした軽い印象。
だけど、この本を読んで評価は変わりました。
シリーズを完読した人は、絶対に読むべき作品です。
形や種類は違いますが、どのお話も切ない愛のお話でした。
「おつきコウモリは今日も幸せ」
ヒナ視点のお話。ヒナのアンリや湊に対する愛が描かれていて、ほんわかと暖かいのにどこか切ない。
「名前のない薔薇」
ユージンの薔薇の篠塚視点。ユージンへの愛が描かれています。これは涙が出そうなほど切なかった。
「その吸血鬼、家出中につき。」
エルと航視点。これもある意味、愛が描かれています。これも切なかった。より良い未来に進んでほしいと願わずにはいられない。
「吸血鬼たちの千年饗宴」
湊視点。本編の続編、そして本作の総まとめ的な感じ。1番最後に位置することによって、今までの作品が伏線となり、登場人物(名前だけの登場であっても)それぞれの愛が感じられ、切なさが最高潮。。。
ごめんなさい。 読み込みが浅かった。
あの作品たちにここまでの背景が隠されていたとは。
もう一度、今までのシリーズを読み返したいと思います。
コミックのヴァンパイアシリーズ、その後。
形態は「小説」。
コミックシリーズのファンで普段は小説は読まない、という方がここから小説を読むきっかけになるとうれしい。と小説ファンとして思う。
短編が4点の構成で、読みやすいと思います。
「おつきコウモリは今日も幸せ」
オープニングは、アンリのおつきコウモリ・ヒナの短いお話。
ヒナは優しい湊が大好き。今日も湊が絵本を読んでくれた。その絵本のびりっかすの子ねこはまるで自分みたい。びりっかすじゃない、と言ってくれるアンリも大好き!さあ、ごはんのじかん。
「名前のない薔薇」
「篠坂」視点。
この短編は心えぐられるほど切ない1編。
700年前にクロム家当主・ユージンの薔薇となったが、おそらく一度も愛されたことのない「私」。
共に世界中を旅し、その時々、所々で適当な名前を与えられ、ただ血を供給し続けてきた…
今また、投げやりなユージンを前にして初めて「愛してます」と言葉にする「私」。
1100才と700才の恋がはじまる……といいなぁ。
「その吸血鬼、家出中につき。」
エルの物語。
面白おかしく300年生きてきたけれど、アンリと湊の関係性を目の当たりにし、自分が幸せではないことに気づく。「薔薇」との契約も切り、自分も好きになれる相手を探そうとするが、航に 『お前を好きになってくれる相手と出会えよ。』と諭されて。
エルと航がくっついて欲しんですけど!(希望、エル受け)
「吸血鬼たちの千年饗宴」
ラクロワ家の当主交代の儀に招待されるアンリ・湊・エル。
アンリは頑なに吸血鬼世界に湊を巻き込む事を警戒している。どうやら父親との確執があるらしいのだが…
ツェペシュ家現当主・バティストから、父親とアンリを愛し育てた彼の薔薇の哀しい運命を聞かされた湊は、アンリを愛する覚悟を更に強めます。
湊の強い強い芯。
「ヴァンパイアは我慢できない(4)」のエンディングが思ったよりアッサリしていた事のアレっという気持ちが、このラストで補完されました。甘々で感動的。
コミック読破済みの方は必読。普段小説はあまり…という方にもおすすめいたします。