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konsenmoyou wa mada tsuduku
『混線もようの恋だから』の続編になります。
まあ、相変わらずの(この時代にはよくあった)ライトでポップな男子校舞台の学園コメディです。
私はもともと『受一人称』がすごく苦手なんですが、中でもこういうテンション高めの自分語り口調は特にダメなんですよね。
もうそれだけで入り込めませんでした。たいして中身はないんですけど余計に。
え~、こちらのストーリーについては前作(のネタバレ)に触れずには語れませんのでとりあえず・・・
【以下、前作のネタバレになります。未読の方はご注意ください】
前作『混線もようの恋だから』は、表向き(と言っていいのか)の設定は顔はそっくりだけど正反対のタイプの双子に想いを寄せられて困る・揺れる受という三角関係のハズが、実はこの『双子の双方から』というのが薫(攻・双子の兄)の1人二役だったんですね。
同じ顔の双子だというのは事実なんですが、祐人(受)と会っていた昴(双子の弟)は薫の成りすましだったという。
つまり、最初から三角関係じゃなかったわけですね。
ただ、理由があるにせよ祐人を騙してるのに変わりはないし、ちょっと悪趣味だな~とは感じました。
まあ、結局は祐人さえよければいいんだけどさ。
さらに、本物の昴と祐人の兄・真澄が付き合っていたんです。
この2人、脇だから遠慮がなかったのかキャラクターがかなり極端です。
見た目に反して『受激ラブ!』の暑苦しい大型ワンコ×裏表の激しい毒舌家のクールビューティー。←本来の私の好みのタイプじゃまったくないんだけど(それどころかメインだとするとむしろ苦手だ)、メインキャラクターがなんとも型通り過ぎて面白味なかった分魅力がありました。脇なら、ですが。
今回は、きちんとCPになった薫と祐人に、それぞれの兄弟CPの昴と真澄もレギュラー並に出て来てます。
さらに、当て馬的脇キャラクターも。まあ、当て馬までも行ってませんけどね。いろいろ引っ掻き回してくれる邪魔者ポジションですが、ちょっとした意外性もあります。
というわけで、前作とは違う意味で混線してます。
まあ、安心してさら~っと読めるラブコメです。それだけです。
メインCPにどうもあまり魅力を感じないので(ありがち過ぎて没個性的だからか?)、好みとは違うのに脇の昴×真澄が生き生きして見えます。
番外編『昴と真澄の、犬も食わない日常』は、実はただのワンコと女王様だけじゃない2人がちょっと窺えて面白かったですね。