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houshu wo harattemoraouka
表紙がこれ以上無い程格好良くて素敵なのですが、口絵カラーもこれまた最高でした。一人で悶絶です!!
表紙だと体格差のない二人に見えますが、実際は10センチ程度身長差がある設定で、受けの方がやや細身です。
内容ですが、ワケ有りの便利屋×有能なFBI捜査官によるバディものです。失踪した有力議員の娘ジェシカ、行方を追うFBI捜査官のマックスですが、協力を頼んだ裏の世界に顔のきく便利屋・ハンターに、報酬として身体を要求され-・・といったものです。メキシコ系ギャングによる人身売買だったりも絡んできて、クライムサスペンスとしても楽しめました。
もともと作者さんの書かれるアメリカが舞台の作品が大好きで、翻訳ものっぽい雰囲気が楽しいのです。海外ドラマを観ている気分になってくるんですよね。
そして、飄々としていて胡散臭い攻めに、ツンデレ美人受けという、個人的にとても好みのカップリング。余裕綽々の態度を崩さないハンターによって、クールなマックスが調子を崩され、感情を露わにしてるのが萌えます。
あと、その生い立ちから本当の意味で人を好きになるという事がなかったマックスが、初めて恋愛感情によって迷いを見せるとこなんかが読み応えがありました。
「報酬として身体をよこせ」というくだりはちょっとベタな気がしますが、ハンターに言わせるとちゃんと理由があるそうです。まぁ、その理由自体が建前で、どうもスケベ心が大きいんじゃないかと私は推察しますが!
物語として深く心に残るとか、感動するとかはちょっと微妙なのですが、エンターテインメント性の高い、楽しんで読める作品だと思います。私は二人の関係にかなり萌えました!
舞台はメキシコ国境近くのアメリカテキサス州、エルパソという街です。受けは美形のFBI捜査官。もうその設定だけで私は萌えゲージMAXになりますね。
攻めはワケありそうな地元のなんでも屋。でも仕事出来そうなワイルドな男です。イラストは受けはサラサラヘアの細身で理想通りでしたが、攻めはもっとガッチリ系でも良かったかな。かっこよかったですけど。
ストーリーがしっかりしてて、洋画を見てるように楽しめました。文庫1冊にうまくまとめあげてる感じで、この位のボリュームのアメリカが舞台のお話をキャラ文庫で他にも何冊か書いていらっしゃいます。キャラクター、ストーリー設定は全然関連がないですが。
スリリングな展開だと思わず、最後の方の挿絵をチラ見して「助かるよね?大丈夫だよね?」と確認してしまいます。やっぱりハッピーエンドが好き。
前の方々も書かれていますが、黄金期のアメリカの刑事ものTVドラマ(アクション系)の様なお話でした。
上院議員の娘でありながら麻薬の売人と出奔したジェシカを連れ戻す密命を受けたFBI捜査官マックスが、現大統領言うところの『世界で一番危険な街』エルパソに赴いて、そこで便利屋(私立探偵?)をしているハンターと一緒に事件を解決するまでが書かれます。
私がこの「いゃん、とってもカッコイイじゃん」と思ったのは、登場人物の『傷』を詳しく書かない所。
『出来る男』であるハンターもマックスもそれなりの過去があります。
また、ジェシカにも、そんな馬鹿な事をした理由がきちんとあります。
でも、その辺はさらっとしか書かれないのです。
登場人物が泣いたり吠えたりしない。
心の傷を抉るようなお話も好きなのですが、この物語にはその『さらっと』した感じがとてもお似合いだと思いました。むしろ心情を詳しく書かれるよりも、その寂しさとか無念さが強く響くような気がします。
一言で言えば『クール』。
自分で悲劇の主人公にならないその潔さが『男っぽい』。
『男っぽい』んだけれど『大人(オヤジ)の色気ムンムンの男っぽさ』ではなく『自分の信念に沿って淡々と仕事をする若い男性の男っぽさ』……みたいな?
犯罪捜査もの(推理ものを除く)がお好きな方の大多数が面白く読めるお話です。
それとね「ハードボイルド的なお話は読みたいんだけれど、オヤジってダメなのよね」という姐さまには、琴線のど真ん中を貫くお話なんじゃないかと思うんですよ。
中立寄りの萌です。
みなさんべた褒めですがこれが優秀だと推薦されたFBI?捜査官なのかと疑問でした。
後に明かされたハンターの素性を考えれば、新人だから素人クサイのは当たり前ですけども。
受けのマックスが仕事中にもかかわらずハンターを意識し過ぎて集中してなくて、しかも心の声がうるさくてストーリーに緊迫感も無いんです。
この作者さん下手だと思いました。
ファンの方ごめんなさい。
麻薬密売組織ってもっと冷酷で極悪非道ですよね。
ハンターはあれだけ目立った存在だからすぐに居場所を突き止めて仕返しに来るんじゃないか、余所者のマックスの宿泊先なんて直ぐに割り出されるんじゃとハラハラしながら読んでたのに何も無し。
何回も事務所兼自宅でセックスして寝こけても、誰も襲って来ないなんてありますか?
やって来たのがジェシカの元カレで、ジェシカの危機を知らせにですよ!
一気に馬鹿らしくなりました。
緊迫感ある展開で最後に仕事が無事に終わってからセックスするに出来なかったんでしょうか?
洸先生による武闘派何でも屋とFBI捜査官のバディもの。
…といえば期待は高まっていたのですが、結論から言うと期待していたよりもソフトでした。
援護なしの極秘任務でエルパソに来たFBIのマックスが、ワイルドな地元の何でも屋・ハンターの助けを借りて麻薬組織絡みの危険な人探しに取り組むお話。
ゲイのハンターがマックスと組む報酬としてカラダを要求し…というのがBL展開のはじまりなんだけど、なんかこう…
ハンターはそんな要求をするようなゲスい男には全く見えず、マックスもこんなことに苦しまないし後悔もしない、なんて言い放つようなタフなイメージが…無いんだよなぁ。
ハンターは自然体だけどマックスは意地っ張りのツンデレにしか見えず。
また、肝心の人探しと救出劇ですが、海外のTVドラマなんかでよくあるシーンを見ているような感覚でした。はっきり言うと目新しさはなかった。
内容は平均点、イラストはとても綺麗な絵柄でしたが私はもっとマッチョな方が良かった。マックスはイメージより華奢すぎる。
榊先生の挿絵目当てで購入したものの、攻め受けとも萌えるタイプではなく、さらっと読んでしまったので中立です。テキサス舞台、攻め受けとも外国の方、受けがFBIなので、アメリカの空気に触れたい時には良いかも。本編240Pほど+あとがき。
テキサス州エルパソにやってきたFBI捜査官マックス。個人的依頼によりある人物(女)を探しに来たのですが、手掛かりが途絶えてしまいます。やむなくここで知り合った胡散臭そうな男に「失恋した相手を探している」と言って協力を仰ぎ・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
ファン(悪ガキ)、ジェシカ(家出娘)、テレンス(ジェシカと逃げた売人)、アンジェロ(エルパソのヤバイ奴)、アンダーソン(医者)等。
**攻め受けについて
受けが養護施設出身、訳ありで、自分の生活基盤を確立させたいと頑張って頑張ってFBI捜査官になった方。四角四面かちんこちんの真面目っこで、何回か女子と付き合ったらしいですが、ことごとく「冷たい」と振られている方。そんな男が「振られた相手を探している」と泣きごと言うフリしたって、嘘なのバレバレじゃーんでした。そんな冷静な受けが自分の心を見つめて、攻めを好きなんだと認知していく部分なんかは好きな方は好きなのかも。
攻めさんは、よくわからない。モッテモテ間違いなしな色男なのに、たまたまフリーだったんか?別嬪さんな受けさんに一目ぼれだったらしいですが、気分の上がっている様子が?でした。受けさんを脱がせて「ロマンだ」とかニヤついているところは、ただのエロおっさんかという気もしましたが。
攻め受けともぴんと来ず、ドンパチ多めという訳でもなく今一つ盛り上がれなかった1冊でした。残念。