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捜査一課の美形コンビ松本と渡辺の関係は!?
kyoukai border
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
先生が仰っているように、『2時間サスペンスドラマ』を見ているようです。
上手いわ〜流石やわ~~。
刑事ドラマで、皆さんの役どころがブレない!
その刑事ドラマに、それは見事に【BL】があり、ドラマにも滾り、BLにも滾り♡♡。
凄い読み応えでした。
随分昔に書かれていた作品なのですが、新しいレーベルが再度出版され、先生も加筆修正もされていて、本当に有難いご本です。
それに加え、次の巻も書いてくださったのであります!もう本当に「神か!」と叫ぶこと間違いなし。
と、前置きが長くなってしまいました。
『攻め』
受けと高校1年で〈出逢い〉、それ以来10年にも渡る腐れ縁で、大学も就職先も配属先まで一緒。
いつもビシッとオールバックに高いスーツに身を固め、高身長・美形・頭脳明晰・冷静沈着。署内モテモテナンバーワン。
『受け』
攻めと高1で〈出会い〉、以来10年間続く腐れ縁。いつもヨレヨレのシャツにスーツ、髪も長くて(美しい)顔が隠れてる。
思慮より先に身体が動く。
可愛くて頭で考えるより、野生の勘?!な素直で可愛い『受け』を、そりゃ高校一年生の多感な時に偶然出逢い、一目で惚れちゃう『攻め』。
いつもは長い髪で隠してる『受け』の美しい目、美しい顔。
署内で「おホモだち」とからかわれる程、常に一緒のペアで動いている。
そんな二人の仲を揺るがす様な事件が発生。
この《事件》が発生しなかったら、『攻め』の10年を超える『受け』への愛は秘めたまま。
この[腐れ縁]も実は・・・
それは二巻で明かされますが、もぉ「どんだけぇ~~~」と悶えてしまいます。
しかも『受け』への嫉妬に狂った『攻め』の正真正銘の攻め!いやいや凄かったです。
こーゆーの、めっちゃ好きやわぁ(≧∀≦)
事件の重要参考人の美しい[精神科医]が、『受け』を気にし、そしてその『受け』迄が「惹かれているのかも知れない…」と『攻め』に言い、遂に((二人が夜を過ごしたかも知れない))と思い至っては、遂に『攻め』の10年隠し続けた箍が切れ、「お前が・・・他の男に抱かれたか否か」を確かめたかった・・・と。
あの冷静沈着でクールな攻めが猛り狂っちゃう!
もうここのセリフがたまんないです
♡✧。(〃>ᴗ<〃)。✧♡
そして何もかも解決し、今度こそしっかりと二人が結ばれる所も、『攻め』のナニが滾ってたまらんですたいっ!!
だって「これからお前を抱くと想像しただけで、こんなになってる」・・・それを掴んで示して見せた。
きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
な事をよぉぉぉぉ。
すいませんっ
興奮しちゃうわ。
もち、それまでのセリフもやはりもう凄いの一言。
そりゃどんな人でも堕ちちゃうわ。
やはりこの『攻め』ただ者ではない!
本当に『テレビで刑事ドラマ』を見ながら、めっちゃ萌える『美しいBL』が自然に入り込み、録画しといて良かったー♡♡な、美味しい美味しい1冊でございました。
さぁ、いよいよ続編へGO!!!
2007年に発売された作品の新装版。旧版は未読なので、新装版にあたっての書き下ろしの部分やほかの細かな書き直し部分については分かりません。
愁堂さんらしく、というのか、これも刑事もの。
という事でレビューを。すみません、ネタバレ含んでいます。苦手な方はご注意を。
主人公は築地東署の刑事・松本。
ほぼほぼ彼視点で話は進みます。
松本は高校時代からの友人である、同じく築地東署の刑事である渡辺と親友同士。
松本は物事を深く考えずに勘で動く猪突猛進タイプ。
渡辺は冷静沈着で頭脳派。
タイプの違うイケメンという事以外共通点のない二人ですが、同じ大学に進学し、その後同じく刑事に。共通点が少ないからこそ軋轢が少なく仲がいい。と松本は思っている。
そんな中、人気俳優が惨殺されるという殺人事件が起きて…。
というお話。
愁堂作品なので、テンポよく進むストーリーは秀逸。
けれど、なんていうのか、もう一歩、というか。
主人公は松本なので、彼の出番が多いのはわかる。
けれど、彼の相棒であり、この作品の「攻め」である渡辺の存在が薄い。
殺人事件が題材になっているので容疑者の登場回数がそこそこ多いのは仕方がないとしても、正直、容疑者である榊の方が渡辺を喰っちゃってる感が半端ない。もしかして渡辺じゃなくて、榊とくっついちゃうのか?と思うことしばしば。
BLという観点で読むと、渡辺×松本の絡み(濡れ場という意味ではなくて)が少ないので恋愛要素が少ない。
ミステリーという立ち位置で読んでも、犯人が早々にわかってしまう。
どっちつかず、というのが正直な感想。
10年来の恋愛感情を拗らせた渡辺が松本を襲っちゃう、というのは理解できますが(レ〇プはあかんよ、もちろん)、そこから松本が渡辺の気持ちを受け入れる過程が分かりづらい。そこがBLとしてのキモの部分だと思うんだけどな。
それと、このストーリーの主人公の松本が好きになれなかった…。
こんな人がそばにいたら、正直迷惑この上なし、だと思うwww
単独行動が得意、というのと、自由奔放に勝手に行動する、というのはちょっと意味が違うと思うんだよなあ…。
彼に魅力を感じるか否かで、この作品の評価も変わる気がします。
BL的なおいしさという観点からすると、今回のメインCPのストーリーよりも、むしろ榊メインのCPのほうが面白いと思う。ネタバレになっちゃうのでこれ以上書きませんが、そちらのCPの話をぜひとも書いてほしいなと思います。
挿絵を奈良さんが描かれていますが、新装版にあたって絵柄の差し替えはなかったのかなあ…。
今の奈良さんの絵柄に慣れているためか、正直表紙を見たときに奈良さんの画だとはわからなかった。いや、この頃の絵柄もすごく綺麗なので目の保養になりますが。