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wakaretekara suki na hito
3カップル4作品の短編集です。それぞれのカップルに関連はありません。
2002年発売ということで、現在では大丈夫かなとちょっと心配になる部分もありました。
「共犯者」
前園(攻め)が主人公です。
結婚相談所に勤める前園の前に、高校時代に恋人だった藤島(受け)が客として来ます。卒業の日に突然フラれたことに納得できないままだった前園は藤島を強引に抱きますが…という話です。
誰かを幸福にするのでなく、俺を不幸にしないようにしろというラストが良かったです。
「フラシボの恋」
若森(受け)が主人公です。これが一番問題作かも。
若森は、抱きたい相手をベッドに誘う手伝いとして、相手の酒にドラッグを盛るという副業をする大学生です。依頼人は女性を口説けない気弱な男性が多い中、男前で自信家な国分(攻め)が何度も依頼をしてきて…という話です。酷い仕打ちではないですが、収録作品の中では一番無理矢理な感じがしました。
「別れてから好きな人」
表題作。宗佑(攻め)が主人公です。
18歳の妹が結婚をすることになり、宗佑は結婚相手の家族と会うことになります。そこへ登場したのは大学時代に恋人だった光紀(受け)で…という話の再会モノです。
宗佑なりに光紀を気遣って他の女性とエッチをするのですが、そこが「一番好き」だけでなく「ただ一人だけ好き」であってほしい光紀には耐えられなかったというのが良かったです。どちらかというと「別れても好きな人」なのでしょうが、面白いタイトルだと思いました。
二人は妹さんの結婚式の最中にトイレで仲直りエッチをします。大丈夫なの?と心配してたら、青樹先生があとがきイラストで、途中でバックれやがって一生恨んでやると妹の恨み節が描かれてあって笑いました。ご自身で参考写真を撮影されたというトイレエッチシーンは必見だと思います。
「流されるのが好きな人」
光紀(受け)が主人公です。
表題作の続編。宗佑がこっそり買ってきたプレゼントの話です。
強姦とまではいきませんが、強引な印象のエッチが多いですので、苦手な方はご注意ください。
特に「フラシボの恋」は酔わせてモノにしようとする男性が出てくる話なので、嫌悪してしまう方もおられるかもと思いました。ただ、さらっとした書き方なのでさらっと流して読めるとも思います。
全体の3分の1はエッチシーンを入れることという依頼だったそうで、エッチ多めでした。イラストもアソコや結合部分が描かれてある挿し絵でした。
「フラシボの恋」は別ですが、社会人カップルの再会モノがお好きな方にはお勧めだと思います。