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otameshihanayome katakoichu
鳥谷先生の攻め様はいろいろな、へぇ……と遠い目をしたくなるような変わったフェチをお持ちの攻め様なので、今回はどんな、と思っていたら、へ、へぇ受け様の大事な所を乙女百合と称して愛でるのですね。
そんな変態が入った若干残念な攻め様でも他はスパダリな攻め様。
こちらの伊豆倉さんも世が世なら若様と呼ばれる元大名華族であり、現在は政治家の家系。
自身も総務省からの出向キャリア。
性格は穏やかで紳士。言葉遣いも丁寧で他人を思いやれる、さすが若、です。
でも、毎日朝晩、幸野の乙女百合にむかってのたまう賞賛の美辞麗句の数々。
やっぱり変態入ってました。
受け様の幸野は真面目で他人との距離の取り方が下手で職場では「雪の女王」と呼ばれていて。
でも本当は今や唯一の家族になった妹思いのお兄さんでもあり、距離の取り方が分からないだけで、本当は優しい誠実なかわいい人です。
妹のトラブルの為に幸野は伊豆倉に助けを求めて、2人は期間限定の夫婦ごっこをする事になって。
「生涯のパートナーになって欲しい相手がいる」という伊豆倉の言葉を素直に信じているので、私からすれば伊豆倉の好きな相手って幸野の事じゃん、と分かる事も言ってるし、「好きですよ」とも言ってるんですが、なんでそれが自分の事だとチラリとも気付かない?と何度はがみした事か。
最初に伊豆倉が幸野のファンだと言ってるから、好きって言ってもファンだって事だよね、と悲しく思っていて。
伊豆倉はなんとか幸野の接点持ちたくて頑張ってきたんだろうし、この機会になんとか自分を好きになってもらいたいとゆっくり優しく距離を縮めようと頑張っていて、あくまで紳士。
幸野の妹のトラブルの時や、元カレもどきに幸野が襲われそうになった時など、幸野がからんだ時だけ自分の持つ権力とか力技使って解決してました。
読者には両思いってけっこう分かりますが、お互い別に好きな人がいるって思ってるから、すれ違ったまま、それでもゆっくり優しい関係を築いていってました。
伊豆倉が政治家として出馬するなら自分は身を引いたほうがいい、と幸野は一度は別れを切り出しますが、やっぱりきちんと自分の正直な気持ちを伝えたいと、尋ねてきてくれた伊豆倉に好きだと伝えてハッピーエンド。
2人の間をちょこまかしていたハリネズミのハリオがちってもかわいかったです。
私も死体化してるハリオを愛でて癒されたいわー。
左京さんのイラストのお2人がまさに若様と初心な美人さんで、えちシーンはエロくて、目の保養でした。ありがとうございます。
さて今回も、鳥谷さんの作品によく登場する変態攻めです。
イラストが左京さんであることも含め
とっても楽しみにしてました。
鳥谷さんの攻めは、受けを愛するあまり、
受けのからだの愛しい部分を
独特な慣用句や呼び名で表現しますが、
「溺愛スウィートホーム」のときのように、
今回もお花にたとえて、乙女百合と評します。
すぐ画像検索しました(笑)
なるほど、乙女百合。
攻めの伊豆倉は、
総務省のエリート官僚で父親は元大臣、
見目麗しく料理上手でペットへの愛情も深く、
元大名華族の家柄で、世が世ならお殿様だったという
スーパー攻め様に値する人物です。
でも物腰が柔らかく敬語なので、
攻め様というよりダーリンの方が合ってる気がする。
でもスパダリの域は飛び抜けてるので、
エクダリ(=エクストリームダーリン)と勝手に
命名したいです(笑)
受けの幸野は、子供の頃ストーカーや変質者にあったり、
両親を早くに亡くし妹の親代わりとして苦労したせいで、
人との距離感がわからなくて友人も恋人もおらず
仕事一筋のまじめな公務員。
本人が気づいてないだけで、あまりの美しさと気高さに、
まわりが恐れ多くて容易には話しかけられないタイプです。
幸野の妹が元カレからのリベンジポルノで脅されて、
ネットに画像をばらまかれないために金策に走るところから
話がスタートするのですが、
とにかくこの元カレがクズで、本当に妹は見る目ない。
お金を一度渡すと、次から次へと要求されますが、
最終的には伊豆倉がいとも簡単に解決してしまいます。
さすが殿。
伊豆倉には、生涯のパートナーにしたい想い人がいて
彼にアプローチする前に自分の欠点を見つけ出すために、
夫婦ごっこをしながら欠点を探してほしいと幸野に話を持ちかけ同棲がスタートします。
この時点で読者には、その想い人が幸野のことだとわかるんですが、
幸野はもちろんわかりません。
伊豆倉のことを好きになっても辛いだけ、と悩む幸野に、
「お前のことだよーっ!」と全力でつっこみながら
読み進めました。
最初からハピエンがわかっている作品は
安心して楽しめますね。
ひとつ残念なのは、楽しみにしていた
ふたりのペットのハリネズミのハリオの挿し絵が
一枚しかなかったことです。
もっと見たかったな~。
これは!
絶対『タイトル』に問題あり!!!
このタイトルはダメだよぉ。
この物語のなぁんも言い当てられてにゃいっ!
なんだか(気持ちが)幼い『受け』と、遊び人の『攻め』が、学生時代に小さなアパートでナンヤカヤみたいやそんな風に取れません?!?(私だけ??)
これは立派な大人の(むしろ立派過ぎる大人の)変態ラブストーリーです。「片恋」は多少合ってますが。
『受け』 市役所秘書課でみなが話し掛けるのも躊躇う程の美しさで、そのクールビューティさから名前をもじり「雪の女王」と呼ばれている
『攻め』 その市役所へ出向して来ているキャリア官僚であり名家の長男、そして長身で極上な容姿を持つ
こんな二人がちょっと(いやかなり変態チックでヤバァイ)パーティで偶然会ってしまう!
この時の『受け』のスタイルが・・・
えーっ(⸝⸝⸝•́ω•̀⸝⸝⸝)な、アメリカのPLAYBOY誌のバニーちゃんすら裸足で逃げ出すよーなコスチューム♡♡
だってぇ、「黒いベストに蝶ネクタイ、股間部分が大きくえぐり取られた黒いパンツと、小さな袋状の両端に紐が着いてる赤い絹の布」つまり陰嚢だけが収められ、性器の先端から根元迄がむき出しで、お客様に飲み物などを給仕する。(もちお触りOK)
えぇーえぇぇーえぇぇぇぇぇぇーーっっ!
いやぁもぉいきなり「カウンターパンチ」を喰らわされ、ノックダウンするどころか、大きく身を前にグッと乗り出してしまいましたよ♡!♡
既にこの時点でこの『タイトル』がおかしい・・・。
しかもこれ、ホンのまだ数ページですよ!!
ま、なぜ人目を憚る市役所秘書課のクールビューティが、こんな事をするハメになってしまったのかが、この物語のキーパーソンなのですが。
当然颯爽と攻めは受けを助け出すぅ。
そしてここから二人のストーリーが紡がれて行くのですが、いやいや、この良家の攻め、めっちゃ変態(大好き♡)です。
だってだって受けのその部分を『乙女ゆり』と名付け称し、毎朝毎晩愛でるのであります。いやぁ、ホント突き抜けてて良いわァァァ!
攻めがここまで受けを愛しているのに、なんでも後向きにとらえてしまう受けには通じない!
あわや・・・離れ離れか!ってとこまで行くのですが、ちゃんと幸せな結末が待っています。
物語と言い、この美しいイラストと言い、最高ブラボーでした+.(≧∀≦)゜+.゜
鳥谷先生には『捜査官は…』で心臓を撃ち抜かれてしまい、以来必死で先生の作品を探し求めています。(捜査官…も続編が欲しい!)
そしてイラストの左京先生のこれまた美しい二人・・・物語をより一層盛上げて頂き、夢の世界へ誘なってくださいました。
はぁ、幸せなひとときでございました。
ありがとうございます♡
鳥谷先生らしい、変態フェチ攻め×クール(に見える)美人受けです!
今回はアダルト+甘々。前作のケモミミやちびっ子ネタも大好きですが、やっぱり鳥谷先生の変態攻めは最高です! 爽やかに変態行為を繰り返す攻めに、大変笑わせてもらいました(*´ω`*)
市役所の秘書課勤務の幸野(受け)は、妹のトラブル解決の為に、市役所に出向中のエリート官僚・伊豆倉(攻め)に借りを作ります。その代償として求められたのは、3ヶ月間の夫婦ごっこで…というあらすじです。受け視点です。
受けは「雪の女王」と言われているクール美人。しかし、実際は人と関わるのが下手なだけの不器用な人物。ちょっと乙女が入ってます。
攻めは政治家の家系の御曹司で、本人はエリート官僚。イケメンで仕事も出来、性格もいいという完璧ぶり。しかし、変態フェチ。
イケメン官僚と美人秘書が、甘々な同居生活を送りながら、トラブルやすれ違いなんかを乗り越えて…という両片想いものですね。
まず、表紙が素敵ですが、帯が仕事をしてません…。口絵カラーもこれまた際どいので、カバーは掛けて貰わない方がいいと思います…。
そして、個人的に大変萌えたのが、攻めの変態ぶり。変態攻めを書かせたらこの作者さんの右に出る者は居ないと思っていますが、今回もかなりのフェチぶりです。なんと言っても受けの性器は「乙女百合」、尿道口は「夢のように綺麗な唇」です。更に朝晩、受けの性器に話し掛けてキス。それを爽やかにやる所が凄いのです…! また、受けがその事に慣れていくのが笑えます。
そしてもう一つの萌え所が、甘々な新婚生活。
受け視点ではありますが、もうどう見ても攻めが受けに惚れているだろう事が良く分かります。気付いてないのは鈍い受けだけ。そんな両片想いの二人の、ペットのハリネズミも交えてのほのぼの&甘々な生活。ここに、作者さんらしい濃厚なエロもプラス。甘いもの好きな私は大変萌えさせてもらえました。
気になるのが、設定の詰め込み過ぎ。トラブル→解決、トラブル→解決の繰り返しで、一つ一つの事件に重みが感じられないような…?
ちょっと気になる部分はありますが、鳥谷先生らしさ全開の、アダルトで変態チックで、切なさも堪能出来る素敵な作品でした。
市役所職員の幸野(受け)は妹が元カレからリベンジポルノの被害に遭うのを避けるため至急大金を用意しなければならないことになります。金の工面の交換条件の場所で偶然、他部署の上司の伊豆倉(攻め)に会い、事情を知った伊豆倉に無利子での借金を提案されます。元カレから再びお金を請求された幸野は、再度借金を頼むかわりに伊豆倉の欠点を見つけるという3か月間の「お試し花嫁」になることになります。
幸野は早くに両親を亡くし、年の離れた妹の学費を払い自分の奨学金の返済もしていてお金に余裕はありません。そんな時に妹が元カレからリベンジポルノされそうになり、ただ一人の身内である妹のために借金をすることになります。
幸野はゲイですが、美人な見た目が災いして小さい時から危ない目に遭うことが多く、他人と付き合うのを避けてきたため他人との距離感がよくわからず、今まで恋人はいませんでした。むやみに笑いかけないようにと母親からのアドバイスに従っていたため無表情でいることが多く美しい容姿もあって職場では苗字をもじって「雪の女王」と呼ばれています。
伊豆倉からのことは初めから気になっていたのですが、叶うはずもない恋をしないようにとなるべく接触しないようにしていました。好きな人にアプローチする前に欠点を知りたいと「お試し花嫁」の申し出を引き受けるのですが、伊豆倉の人となりを知るにしたがってどんどん好きになってしまいます。
伊豆倉は世が世なら次期藩主で父親は元大臣、自らもエリート官僚で今は市役所に出向中です。幸野のことが気になっていてアプローチをかけていましたが、全く気付かれていません。
鳥谷さんの攻めの定番の変態紳士で幸野のものを「乙女百合」と呼び、言葉のチョイスが独特です。
両片想い状態なのですが、幸野視点しかないため伊豆倉が何を考えているかはわかりにくいです。
実際には、申告していた好きな人というのは幸野のことで、同居しているときも結構わかりやすくアプローチしていますが、何せ好きな人がいてその人にアプローチする為に自分の欠点を知りたいなんて理由をでっちあげているので全く気が付いてもらえません。
結局、お互い相手に好きな人がいると勘違いしたまま話が進み、お互いを想いながらも片想いだと勘違いするまま関係を持つことになってしまってもどかしいです。
全体的に両片想いのお試し新婚生活は甘々だったと思います。が、私は両想い後の甘々が好きなので少し不満です。ほぼずっと片想いしていると思い込んでる切ない状況が続いたあげく、残り2割になってやっと伊豆倉の本心が聞けたと思ったら事件に次ぐ事件で、慌ただしく終わってしまいました。確かに最初のフラグの回収だったり、すれ違うための布石だったりと必要ないとは言わないけれど、
全体の配分をなんとかならなかったものか。
ちゃんと両想いになってからなんて1割しかない。
それに、当て馬くんと妹の元カレは伊豆倉があっさり撃退してくれて流石スパダリつて感じでしたが、どんな報復をしたのかはわからないままでとても気になりました。
私としては前半の姉妹都市計画の全容とかいらないから彼らの末路が知りたかったし、二人のその後の生活がもっと読みたかったです。
ストーリーの流れとしては良かっただけに、慌ただしく終わった印象が強く、もう少し読みたいという少し残念な感じでの読了感でした。
填まると抜け出せなくなる鳥谷さんの変態紳士。
特に私は後発ファンなので、まだまだ読んでいない彼氏達がいます。実に楽しみです。
あらすじは先の皆さまが詳しく書かれておられますので感想のみを。
幸野って所謂『可哀想な受け』なのにあまり可哀想な感じがしないのですが、鳥谷さんの受けさんってみんなそんな感じじゃないかと思ったんです。
『切ない感』があっても可哀想じゃない。
で、美人のくせに結構図太くて、ぼんやりさん。
で、ハッと気づいたのは「だから変態紳士の相方ができるのかぁ」ということ。
気遣い大王のくせに変態さんと、図太く(あるいは堅実に)生きているぼんやりさんだから可笑しいのね。
今作の変態さんも紛う事なき紳士でした。
お話の中では色々な事が起きますがその事件でさえも、また、可愛らしいペットのハリネズミ、ハリオちゃんの存在すら、伊豆倉の変態紳士ぶりを描く為に存在する様な気が……(こういう『目的に向かって一直線』ぶり、好きです)
何と言っても、幸野の『乙女百合』に朝晩口づけをしても(窮地を救ったお礼として、伊豆倉が望んだことなのですが)決してそれ以上のことをしない、というのが素晴らしいですね。
やはり、紳士に必要なのは自制心。
「ひょっとしたら伊豆倉は変態なのではなく、本当にその行為だけで満足しちゃう体質の人なんではなかろうか?」と錯覚してしまう様な、見事な紳士ぶりでした。
初読み作家さんです。
フェチ度の高い攻め、変態攻めを多く書かれる作家さんとのことで、ものすごいド変態だったらどうしよう……と思いながら読み始めましたが、読んでて試される感はまったくなく、むしろこんな変態さんなら大歓迎!と嬉々として読んでしまいました。
というのも、独特の表現力を持つ攻め様で、受けのおちんちんを「乙女百合」に例えたり、尿道口を「真珠の輝きを纏う美しい唇だ」と讃えたり、「楚々とした勃起だ」と喜んだりするので、勃起に楚々もへったくれもあるかい!!みたいなツッコミをしたくなる事、多々……。
こういう妙に語彙力豊かな攻め様、大好きなのでニヤニヤしまくりでした。
食レポならぬ受けレポやってほしい。
それよりも冒頭のパーティの衣装が一番変態チックだったなぁ。
あれこそ挿絵、欲しい。
攻めはスパダリで、元大名家&元華族の長男という由緒正しい家柄の生まれということもあり、紳士。
エリートなのに物腰柔らかで、年下の部下にも敬語を使うような上品な紳士なのに、乙女百合に執着してる姿が残念で、好きです。
お話は「お試し花嫁」というタイトル通り、妹の尻拭いのために大金を用意しなくてはならなくなった受けにお金を貸す代わりに、「同居してパートナーになったつもりで自分の欠点を探してほしい、本気で落としたい人がいるから」と言われ、同居するというやつ。
受けは「攻めには本気で落としたい人がいるんだ……」と何かと心痛めてるんだけど、それはあんただよー!というのが読んでてバレバレなので、切ない勘違いも含めて楽しめました。
でも妹の尻拭い&脅迫だけではなく、飲酒運転をした私設秘書&妻、脅迫&放火犯など二人の周りで不穏な事件が起こりまくりで、ちょい詰め込みすぎな気もしました……。
ハリネズミのハリオがほのぼのしてて可愛かったなぁ。
願わくば、二人+ハリオの挿絵が見たかった。
他の作品も読んでみようと思います。
攻めも敬語で、受けも敬語。
やってることはやってるが、スーパーで2人歩いている様子は純愛おっとり夫婦という感じで、なかなか良かった。
攻めの変態度は、捜査官は愛を〜シリーズの攻めよりは、低かったように思う。
受けの、何言ってんだこの人、という反応もまた良し。
攻めはスパダリだよ、スパダリ。
受けは、捜査官は愛を〜シリーズの受けよりも、少し女っぽい、かも。女性らしいというか、お淑やか系男子。妹や話の中の悪役に対しては男言葉ではなしますが、職場や対攻めには敬語なので、おっとりした雰囲気を感じたのかもしれない。
妹の元彼の件について、あっさり攻めが解決してくれて、確かにどうやって制裁してくれたか気になりますが、個人的にはあんな感じでパッと終わってくれて良かった。
でないと、折角2人の物語が進んでくのに、またヤツから振り込め!の電話が来て、受けがお金借りて…の繰り返しになっても嫌だったので、半ばあたりでこの妹の元カレが退場してくれて良かった。
捜査官は愛を〜シリーズの攻めの変態さが、個人的に強烈で、比べるとこの話は少しトーンダウンしている。
でも、すれ違い、おしどり夫婦、イチャイチャ、襲われ助けられる、という、ときめき要素は沢山です。
あれ、受けって自身がゲイと攻めに打ち明けたっけ?また読むぞ!
スパダリ×美人受け、甘々すれ違い。
作家さんは初で、甘めで探していたら辿り着きました。
物語の舞台は市役所。
まずビックリしたのが、市役所の構造。
私は少し関わりがあるのですが、役職や構造などがとても詳しくて驚きました。
話の内容を簡潔に説明すると、受けの妹が元カレが恐喝。多額の金銭を要求され、困り果てたところで伊豆倉に助けられ、お礼にとある事情で同棲を始めます。
始終、伊豆倉が(いい意味で)どうしても年下には見えませんでした。
だってもう包容力がすごい…。
年下という単語が出るたび、あっそうだった年下か!とハッとします。
ただ、年齢は下ですが役職は上で、受けが常に攻めの事を「課長」呼びなのでややこしい…。
年下攻めとは感覚が違ったので、年上が同年でも良かったのでは…?と少し思いました。
あと、だいぶ変態です(笑)
受けの美しいち●こに朝と夜、話しかけてキスが日課。
いやもう吹っ切れてて最高でした。
でもそれ以外は本当にどこまでも紳士。変態でも紳士。
受けが超美人設定なのも納得。違和感ありませんでした。
それから意外だったのは、キーパーソン?が攻めが飼っているハリネズミ。
動物が深めに関わってくる作品はあまり見かけないので珍しかったです。
また、二人は最後まで互いに敬語で、名前も「さん付け」なのも新鮮で良かったです。
学生とは違ったすれ違いや、大人の恋が甘くてハッピーエンドで大満足でした。
世が世ならお殿様になっていたであろうお家のスパダリ攻め(国家公務員 市役所出向中)と家族の大黒柱として働く苦労人なクールビューティー受(市役所秘書課勤務)が、とあるパーティでの出会いをきっかけに、恋人ではないもののの、訳ありの『夫婦ごっこ』という名の同居生活をしながら愛を育んだりすれ違ったりするお話。最後はハッピーエンド!
攻めの変態ぶりに拍手を送りたい!すごかった!
ほかの作品でも変態攻めはいますが、鳥谷先生の表現力が攻めの変態っぷりをより際立たせていたように思います。鳥谷先生の変態攻めハマりそうです!
変態攻めも楽しかったし全体的にはハッピーエンドでしあわせな終わり方でしたし楽しく読んだのですが、内容で気になったところがちらほらありました。
最初からぽつぽつと起こる事件たち。
点だった事件がいつか太い線になるのかなと読みながら漠然と思っていたのですが、特に大きく繋がることはなく(多少の繋がりはありましたが)わりと単発の点のままだったので、繋がらないのであれば、少し事件が多すぎなのでは?と個人的には気になりました。
しかし、その“点”の事件たちは主人公たちの日常でもあり、その積み重ねで気持ちの面も変化していくのかなと思うとそれらは必要だったのかなとも考えました。
そして、そのことよりも(というか一番)気になったのが、幸野(受)が自分の性癖や伊豆倉(攻)に嘘をついていることについて、伊豆倉に打ち明けるをするシーンがなかったこと。
結婚という流れにまでなるのにそのシーンさがないのは不自然な気がしましたし、大大円で終わっただけのそこのシーンがあればがもっとスッキリ晴れやかに終わったのでは?と思い、なんとも惜しい気持ちになりました。