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kurohyo to tsugai no mitsugetsu
華藤えれな先生が書く外国を舞台にしたお話は、まるで映画を観ているかのように想像出来る凄く丁寧な描写で描かれているので、本当に大好きな作家さんなので新作も楽しみにしていました。
今作は本当に素晴らしくて!
人や職業、ファンタジー部分の設定や話の展開がしっかりとされていて、よく調べてある事が分かる内容の濃さにすぐに話の中に入っていける、そんな本でした。
あまり表現が得意ではない私が感想を言うと、せっかくの素敵な世界観を邪魔してしまいそうなので不安ですが笑。
受けさんの志優は小さい頃からなかなかに酷い境遇に遭ったことで、自分を曝け出すのを怖がり常に冷静であろうとする真面目すぎる医者で。
ただ、人との関わりに重きを置かないようにしていた事から周りからは誤解される可哀想な人でした。
そんな時に出会った仔豹が後々に攻めさんとなるアシュなんですが、とある事が原因でアシュを手放さなくてはならなくなり、その行為がアシュに裏切りとして捉えられ、憎しみを持たれることになり、1年後に、成長したアシュに復讐と称して人豹国に連れていかれハーレムで毎晩愛されることになります。
そこまでが結構長いというか、本の半分は志優の人となりや仔豹時代のアシュとの出会い、人間の世界での黒豹の価値(神話)が綴られているのでラブは最初のプロローグ的な部分以外は全くありません。
ですが、この半分のお話が無ければここまで内容に感情移入出来なかったのではないかと思うくらいしっかりした設定のお話となっているので、ラブまでの道のりが少し長く感じられるかもしれませんが、決して流さずに読んでほしいです!
後半半分が人豹国での生活のお話となります。
アシュに決して屈しない志優の姿や、言動や行動の端々に本来の性格が表れるアシュや、アシュ視点で進められる箇所もあったり、人豹国にも政治的問題がありそれが志優の身に危険を及ぼし…
といった、見所満載の内容で読み進める手がページを捲るのを止まりませんでした笑。
アシュが本当に可愛いです。仔豹の時もですが、成獣となってからも性格は可愛いまんまで。
志優も、色々な経験から厄介な性格となるのですが、本当はとても可哀想な人で。
そんな愛に飢えた2人(本人達は気付いてないけど)が最後に幸せに向かっていく姿は涙をそそるものがありました。
しっかりとした内容の異世界もの(でも、内容的には現代ものと変わらないかもですが)なので、静かな環境でゆっくり出来る時に余裕のある時に読まれるのがオススメな素敵な1冊でした。