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sora ni hibiku wa ryu no utagoe
他のレビューにもある通り、とにかく甘々の二人です。
攻めの受け溺愛が大好きな私は、この巻はもう何度も繰り返し読みました。
でもあんまり人気ないのかなぁ?
とはいえ、18歳の男の子が言葉も生活習慣も文化も全く違う世界に一人転移し、家族と一生会えずに過ごすのですから、不安や葛藤が多くあることは当然のことだろうと思います。
素直で心の純粋な龍聖がシィンワンを心から慕い、そのことをシィンワンも受け止める、普通だったら奇跡に近いような両想いが読め、甘い睦言にハゲ萌えました。
もう一点すごく好きなのは、シィンワンは8人兄弟なので、兄弟姉妹との絡みが多かったところです。
両親がいない中、兄弟姉妹が助け合って、そして龍聖を迎えて自分の国を作っていく、物語のどの部分を切り取って読んでも楽しめる一冊でした。
また、この巻だけは「転移する前の」龍聖の生活にほとんど触れていません。
エルマーンに降臨してから龍聖本人の口で語られる程度。
私はこの構成が好きです。
物語はシィンワンが眠りにつく前から始まり、先代の両親と別れを告げ、そして眠りについて目覚め、そして龍聖が降臨する……すべてエルマーンを軸にして語られているこの構成がとても好きです。
結局舞台はエルマーンなので、そのほかの巻などで転移前の龍聖の話が長いと、ちょっと残念だったりします。繰り返して読むときには日本にいたころの龍聖の話はほぼ読み返さないんですよね。
そのぶんより長く龍聖とその時代の竜王との仲睦まじい様子や子供の成長などの様子が読みたいと思いました。
そういうことも含め、この巻の構成はとても好きですし、等身大の18歳の可愛い男の子が竜王と惹かれ合っていくところ、家族との絡みなどなど、とにかく私のツボにはとてもはまる巻で、何度も読み返して癒されています(*^^*)
現在9冊出版されている中で、一番好きなお話です。
『空に響くは竜の歌声』第三弾、前作カップルの息子・シィンワンが主役です。
そして、十代目リューセーとして召喚されたのは18才の高校生。
こちらの作品、竜が歌う国で繰り広げられる竜王とその王妃の、大河ドラマを思わせる壮大な物語ー…。
……なのですが、実のところ根幹をなしているのは、バカップルのイチャつきです…。
前作に比べると、やたらと甘くて平和なのです。もちろん前作も相当なバカップルでイチャついてましたが、今作では輪を掛けて甘い!
前作に比べると、二人を襲う困難が格段に軽くて少ないのと、主役組が若いせいだと思われます。
そんな訳で、ちょっと分厚いしファンタジーで世界観が複雑そう…と手に取るのをためらわれてる方は、気軽にチャレンジしてみて下さい!…とお薦めします。
今作から読んでも大丈夫そうですが、前カップルもしっかり最初に出てくるので、前作から読んだ方が面白いと思います。
内容は、若き竜王・シィンワン(攻め)のまだ見ぬ伴侶への戸惑いから、出会った二人の運命の恋。そして未熟なリューセー(受け)の葛藤に、エルマーン国に忍び寄る呪術師の影…といった所です。妊娠・出産ものでもあります。
更に書き下ろしの短編で、タンレンとシュレイの恋の成就編です。
受けの十代目リューセーは、天真爛漫で真っ直ぐです。前リューセーの偉大さに自信を無くしたり…と未熟な部分もありますが、シィンワンに対する気持ちは誰にも負けません。
攻めのシィンワンは、いい意味で育ちの良いお坊ちゃま。平和に育ったからか、おっとりさが目立ちます。
この二人、出会ってすぐに、お互いに一目惚れ状態です。特にシィンワンは、「自分のリューセーを愛せるだろうか…」と悩んでいた事など無かったかのように、若くて愛らしいリューセーにメロメロになります。
出会うべくして出会った二人が、共に困難を乗り越えながら王と王妃として成長していく姿を丁寧に追ってあるのですが、基本的には受けを猫可愛がりして溺愛している攻めと、そんな攻めを「世界一格好いい!!」とキラキラした目で見つめている受け…というバカップルが、やたらとイチャついている内容。
当て馬だったり、二人を引き裂こうと画策する人物などは現れず、周囲も全員温かい目で見守り応援する…というとにかく平和な状態。
そして主役組が若い分、やたらと性欲旺盛でエッチも多め。暇さえあればエッチをしていて、受けは自分が淫乱なのでは…と悩む始末。平和です…。
前作のような波瀾万丈さはありませんが、こんなほのぼのとした世代もあっていいんじゃないでしょうか。
ちょっと引っ掛かるのが、お値段です…。値段の割には、ページ数が少ない気がする…。
次作も発売が決定したそうです。この世代が一番平和らしいので、次作では、またハラハラさせてくれるものと思われます。次作も楽しみに待ちたいと思います!!
『空に響くは琉の歌声 紅蓮をまとう竜王』『~竜王を継ぐ御子』に継ぐ、シリーズの3作目ですが、CPとしては2組目。前作のフェイワンとリューセーの長男にして時期国王・シィンワンのお話。前作がとても面白かったので楽しみに待っていました。
内容はすでに書いてくださっているので感想を。
『~紅蓮をまとう竜王』はそもそも竜聖が「リューセー」になることを知らなかったり、とある事情により国自体が暗黒の時代だったこともあってシリアス度が高めでしたが、今作の『暁の空翔ける竜王』はしょっぱなから甘々なCPでした。
序盤はシィンワンが100歳になり、次期国王になるための長い眠りに入る前の所のお話。フェイワンとリューセー、そしてシィンワンの姉弟たちも出てきて、先代の話もちゃんと書かれているのがとても良かった。
が、前作に感じたファンタジーの「すごさ」という点ではトーンダウンしていた気も。フェイワン×リューセーが主人公の本は2冊だったのに対し、シィンワン×リューセーの話は1冊だったという事もあったとは思うのですが。
フェイワンの時代に暗黒の世界をもたらした魔術師たちの話がきちんと回収されているストーリー展開でしたが、ちょっとあっさりしていた感が。もっと言うと、彼らの動向はエルマール国の今後の存亡にかかわる話だと思うので、もう少し描き込んでほしかったなと思いました。
それに加え、前作で子どもだったシィンワンが主人公なので、なんとなく親戚の子の成長を見守るおばちゃんの気分で読んでしまったこと、シィンワンの元へ嫁いできた10代目リューセーが、いい意味で子どもっぽく素直な男の子だったこと、などから、シリアスな展開にはならずずっとほっこりムードで話が進みます。
完全に好みの問題ですが、個人的には前作のようなシリアスな雰囲気もある中でどっしりとしたファンタジーモノが好みなこともあって、ちょっとあっさりしすぎだな、という感想を持ちました。
終盤にタンレイ×シュレイのお話が。
個人的にこのCPに激萌えしていたので二人が幸せになった展開はすごく嬉しかった。んですが、こちらもややあっさり展開。
シュレイだけを愛し、彼からの愛情の見返りを求めず長年ひたすら尽くしてきたタンレイの様子はうかがい知ることはできましたが、でも、その間の過程が読みたいんです!という。
ぜひとも番外編という形で、この二人の話を描いてほしいなと思います。
竜歌シリーズ第2弾。
前回のファイワン×龍聖の息子シィンワンの話です。
私は前作のCPがとても好きでしたので、正直今回のCPには少し物足りなさを感じてしまいました。
シィンワンも今回の龍聖も、どっちもが優等生で良い子だったのが原因かもしれません。
良い子萌えをあまりしないので、龍聖があまりにも素直で純粋で幼かったのがね、何だかちょっと……18歳にしては純粋すぎるというか、最初からそこに突っかかってしまって、弓の名手とかその辺の設定とイラストといまいち噛み合わない感じで入り込めませんでした。
シィンワンも私自身が前作で子育て編を見ているので、どうにもあの小さかった子がこんなに大人になって……あ、あら……そんなことしちゃうの?? あ、あぁっ、致すんですか、ちょっと待って、席外すから!! みたいな感じで桃色シーンが気恥ずかしくて照れてしまった……。
相変わらずの分厚さですが、前作が上下巻に渡って書かれていたので、どうしてもあっさり感が否めません。ひたすら甘々、らぶらぶちゅっちゅ、いちゃいちゃいちゃいちゃオレのこと好き? ねぇ好き? とまるで少女漫画の主人公のような龍聖……。
とろけるように甘くて痛くないのが好きな方にはおすすめです。
で、一番萌えたのは冒頭部分。
先代竜王のフェイワンとリューセーが、シィンワンと今生の別れを交わすシーン。
もう二度と生きて見えることがないと知りながら、慎ましやかに交わされる別れは胸が引き絞られるほどにせつかなかったです。
それでもフェイワンにもリューセーにもシィンワンにも悲壮感はなく、一時代を築いた先代から、次代の竜王龍聖へと繋ぎ託された願いと役目は、胸に迫ってくるものがありました。
先代リューセーの「君のリューセーによろしくね」という台詞が、母から息子へのはなむけの言葉なのがまた良かったです。
不安にならなくていい、君のリューセーは必ず君を愛してくれる、という確信を持ったような龍聖の言葉は、母親だからこそ分かる信頼の表れだったように感じました。
個人的にはこの冒頭部がとても良かったので、萌評価に至りました。