竜王の血脈、運命の恋。WEB発人気BL!

空に響くは竜の歌声 聖幻の竜王国

sora ni hibiku wa ryu no utagoe seigen no ryuoukoku

空に響くは竜の歌声 聖幻の竜王国
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神11
  • 萌×26
  • 萌1
  • 中立1
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
1
得点
83
評価数
20
平均
4.3 / 5
神率
55%
著者
飯田実樹 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
ひたき 
媒体
小説
出版社
リブレ
レーベル
シリーズ
空に響くは竜の歌声 紅蓮をまとう竜王
発売日
価格
¥1,300(税抜)  
ISBN
9784799740996

あらすじ

「お前は強いな…意志が強くて、芯がまっすぐで、まるでお前に贈った銀の剣のようだ」
気性は激しいが、明るく大胆で感情豊かで、誰もを魅了する三代目竜王スウワン。
彼の元へ日本から降臨した運命の伴侶・龍聖は銀の剣のように凛とした青年だった。
龍聖はスウワンのために、彼に嫌われるのも覚悟の上で、竜族の国造りを批判する。
スウワンは龍聖の死もいとわぬ覚悟を感じ取り、
愛しさをこめて抱きながら、自分の力不足を痛感する…!
二人が夫婦として強い絆で結ばれる一方で、
龍聖のためだけに仕える「側近」の必要性に気付いたスウワンは、
利発なアルピンの子供ダンを龍聖に付ける。
だがその時、竜を手に入れたいという人間の魔の手が忍び寄り、
二人の間に生まれた卵に危機が! ?
「オレも、代々の竜王も、シーフォン達も……
リューセーのおかげで、我らは人間を好きになれるんだ。
リューセーという存在が、我らを救ってくれるんだよ」
人と竜のはざまを生きる、竜族たちの建国物語!

表題作空に響くは竜の歌声 聖幻の竜王国

スウワン、大胆不敵な三代目竜王
守屋龍聖、[銀の剣]にも例えられる三代目リューセー

その他の収録作品

  • 人物紹介
  • エルマーン王家家系図
  • あとがき

レビュー投稿数1

捨てられたら生きていけない系は苦手です(´・ω・`)

「空に響くは竜の歌声」シリーズ第7作目、三代目竜王とリューセーの物語になります。

私はこのシリーズの大ファンではございますが、今回はどうにも合いませんでした。
う~ん・・・。
ちょっとマンネリ感があるなぁとか、キャラに引っ掛かるなぁとかありつつも、この世界観がたまらなく好きなので萌えるのです。
が、終盤で大きな地雷があったんですよね。
こんなのって、無いよーーー!!と。
まぁ、完全に個人的な好みの問題なので、むしろ心を動かされる方が多い気もするんですけど・・・。


内容ですが、三代目竜王とリューセーによる建国物語です。
二代目竜王・ルイワンが亡くなり、次代竜王・スウワンが目覚めて戴冠をする所から始まり、竜聖の降臨ー。
二人が心を通わせ、妊娠・出産、並行して、まだまだ国としては未熟なエルマーンを改革して行く様。
また、竜の力を狙う諸外国により、もたらされる悲しい事件と続きます。

と、展開としてはややマンネリなんですよね。
もちろん、リューセー降臨→竜王と結ばれ次代へ・・・と言うのがこのシリーズの根幹をなしており、大きく変えようがないのは分かってるのです。
そして、マンネリとは言いつつも、その部分こそシリーズ最大の魅力で萌えるのも事実なんですけど

で、重要となるのが主役カップルのキャラになるワケですが、今回ですね、良くも悪くも等身大の竜王に、控えめでちょいネガティブなリューセーとなります。

これ、本当に完全な好みの問題なんですけど。
そこらの若者みたいで、ちょい子供っぽい部分があるスウワンが、竜王として成長してゆく部分なんかは素敵なのです。
ちょっと不器用な所なんかも可愛いですし。
また、リューセーの健気で控え目な部分なんかは好感を持つのです。
が、なんか今回のリューセーですが、やたらネガティブと言うかちょい女々しいと言うか・・・。

あのですね、二人が二人とも初々しいと言うか、もの慣れなくてコミュニケーションが下手なんですよね。
スウワンがリューセーを好きで好きで、(エロで)がっつき過ぎたりして熱を出させちゃったりするのです。
このエピソード自体は萌える。
が、反省したスウワンが手を出すのを控えると、それだけで「嫌われたんじゃないか・・・」とウジウジ悩むリューセー。
彼は一事が万事こんな調子でして。
やたら、嫌われたんじゃないか、子供が出来ないから元の世界に帰されるんじゃないかと、色々深読みしてはウジウジしてる。
これ、「銀の剣のように凛とした賢い青年」と言う触れ込みなんですよね。
確かに、自分の信念に基づいてスウワンにも意見したりするのです。
が、意見した後に「怒らせたのではないか、嫌われたのではないか」とまたウジウジ・・・。
聡明だとは思うけど、凛としては無いし気丈でも無い気がする。
なんか、スウワンが世界の中心みたいな、盲目的な想い方なんですよね。
一途なんだけど! 健気なんだけど・・・!!
男なんだから、もっとシャキッとせんかい!!みたいな。
捨てられたら生きていけない系の受けが、個人的に苦手なんですよ。

で、どうにも無理だった地雷部分なんですけど。
今回ですね、初めてリューセーの側近となるべくアルピンを教育しようとなります。次代リューセーのために。
で、選ばれたのがアルピンの真面目で純朴な少年・ダン。
彼がとてもいい子でして。
リューセーを心から敬愛し、一生懸命勉強するんですよね。
そんな彼が、リューセーの産んだ卵を見守っている時に、竜の卵を手に入れようと入り込んで来た不審者と遭遇するー。
ここで、それは無いだろー!!と。
あと、スウワンの心情は理解出来るけど、リューセーの言ってる事がキレイ事過ぎて、ちっとも共感出来なかった。
悟りを開いた仙人かい!!

二人の恋愛部分だったりはめちゃくちゃ萌えるのです。
シリーズ中でもかなりのイチャ甘で。
初々しく不器用な二人のやりとりなんかがもうキュンキュンさせてくれる。
しかし、どうにもリューセーのキャラが合わなかった事と、地雷部分で「中立」とさせもらいます。
以下、地雷部分のネタバレなので、ご注意下さい。
↓↓↓







卵を奪いに来た不審者により、ダンが殺されます。
私は死ネタがダメなんですよ。
別に死ネタでも、これは必要だろうと納得出来るなら評価を落としたりしません。
が、ダンと言うキャラの重要度に反して、あまりにアッサリとした「死」の描写である事。
また、特に彼が死ぬ必要なかったのでは無いかと言う印象から、どうにもやりきれないと言うか。
別に、殴られて気を失うとか、深いケガを追って動けないで良かったんじゃないでしょうかね。
物語を劇的にするためだけに殺された気がして、不快感を覚えます。

あとですね、卵を盗んだ犯人が捕まります。
アルピン逹により、私刑を受けて死んだ犯人逹ー。
ここでのリューセーの反応が、「正し」過ぎて違和感を覚えると言うか・・・。
犯人にも家族がいたはずと語り、優しいアルピン逹に(私刑と言う)ひどい事をさせてしまったと語る。

これ、10年後とかなら理解出来るけど、可愛がってた少年を殺され、産んだばかりの卵を殺され、たいして間がない状態でそんな事言えるもんかなぁ。
悟りでも開いてないと無理だよ。
あと、このリューセーですが、二代目とキャラがかぶってるよ!!

まぁそんな感じで、今回はちょっと合いませんでした。
ただ完全に好みの問題なので、リューセーのキャラやダンの死に関しては、心を動かされる方も大勢おられると思います。

14

この作品が収納されている本棚

レビューランキング

小説



人気シリーズ

  • 買う