条件付き送料無料あり!アニメイト特典付き商品も多数取扱中♪
houkago wa kemono no jikan
あらすじ:
獣騎士の階級社会で、亡き兄に代わり伯爵家当主となった葵生(受け)。
母が人間の葵生は、未だ獣に変身できない未成熟な段階。
強い貴族の精を受け覚醒すべく、学園の先輩のアレクシス(攻め)と ジャスティン(攻め)に、自分を抱いてくれるよう頼み…
ケモ耳ファンタジーで3Pモノ。
攻めが受けを抱くときの姿が人間・半獣・獣と3パターンあり(獣verはチラッとしか出てきませんが)、
受けの姿も人間verと半獣verがあるため、Hシーンが大変バリエーション豊かです。
人間の妾の子ということで、学園でしばしば見下される葵生。
しかし、毅然とした態度で言い返し、それにより少しずつ周囲の評価を得ていくというなかなか芯の強いキャラクターです。
アレクシスは、葵生の亡き兄の友人で、高貴な血統の銀狼。
純血でない葵生にも優しく接してくれる紳士的な人物で、葵生は彼に恋心を抱いています。
その友人のジャスティンは、学園で突如我を忘れ暴走したという兄を殺した、葵生にとっては因縁の相手(貴族でライオン)。
しかし話してみると案外包容力ある優しい人物で、葵生は彼にも惹かれていきます。
こんな二人に連日抱いてもらううち、葵生は覚醒しタイガーに変身できるように。
3Por一対一でのHシーンの描写はどれも濃厚かつ甘々です。
ジャスティンが意外と溺愛タイプなので、ジャスティン×葵生が予想外に良い感じでした。
まずジャスティンと両想いに近い状態になり、蜜月が続きますが、学生評議会で自由主義派(獣と人間の混血を認める派閥)が勝利したことで、ジャスティンは囚われの身に。
葵生と二人きりになったアレクシスは、兄の死の真相と自身の葵生への想いを打ち明け…
ということで、三角関係に発展します。
亡き兄のアレクシスの想いを知った直後で、尚且つジャスティンが囚われているという状態なのに、アレクシスにときめきノリノリで抱かれてしまう葵生にはオイオイと言いたくなりますが、その後、完全なるタイガーに覚醒しジャスティンを助けに行く等、ただのヒロイン役でない点は良いなと思いました。
ラストには、葵生が二人に対する想いを打ち明け、仲良く3P(二輪差し)でエンド。
葵生がモテモテなところはややご都合主義的だし、クライマックスの葵生の演説シーンもダイジェストで流されており、ストーリー的に気になるところはチラホラあるものの、甘エロな雰囲気は十分堪能できる一冊です。
獣人たちが通うエコール(学校)が舞台の、エロエロモフモフファンタジーです。
受けは人間と獣人の混血として生まれた伯爵子息、攻めは純血の大貴族の子息×2という3P。
人間の血が混ざっている獣人は、純粋な血統の獣人よりも獣化できるようになるのが遅い傾向にあり、早く獣化できるようになるためには血の濃い獣人複数の精を身に受けるのが良いらしいです。18禁美少女ゲームみたいな設定ですが、ともかくそれで受けは、エコールでも一二を争う血統の攻め2人に頼み込んで抱いてもらうことになります。
攻めたちは、1人は亡き兄の親友だった優等生タイプのアレクシス、もう1人は亡き兄の仇でもあるジャスティンというワイルド系な上級生です。それぞれ獣化できる攻めで、受けは時々獣化する2人の攻めから情熱的に抱かれます。
それぞれ人間の姿、半人半獣の姿、完全に獣になった姿の3パターンあり、いろんなシチュエーションでエロエロ。特に完全な獣状態での獣姦はBLでもレアなので、個人的には嬉しかったです。二輪挿しもありました。
エロは大変バラエティに富んでいて楽しめたのですが、受けのキャラ描写がややおざなりだったかな、と思いました。はねっかえりのツンデレで、すぐカッとなるタイプ…なのはいいけれど、気が強く思想が革新的だという以外の受けの良さがあまり感じられなかった。
攻め2人の描き分けは、性格的にも外見的にもきちんとされていました。
獣人の設定がいまいちよく分からなかった。普通の人間には獣人の存在は秘密だという割にはクライマックスで革命的な大騒動が起こっていたり、半獣状態になるとなぜか髪がダラダラ長くなるのも、なんで? と思いました。半獣から人間姿に戻ったら髪は引っ込むのかな?
2017年刊。
獣人社会の世界観内に学園もの+身分差もの+獣モフも盛り込まれている。
作中では貴族社会に加え、純血獣人の家系が一番権力を握っており、代ごとに人間の血筋が入っている獣人混血の血筋ほど見下される対象となっている。
混血人種は通常より人から獣(獣騎士)に覚醒するのに時間がかかるらしいが、体内に純血人種の精を取り込む事で覚醒を促す方法もあるらしい。
家督を継いだばかりの混血獣人の葵生は、入学した全寮制学校で亡くなった異母兄・ユージンと仲の良かった校内の中心人物のジャスティン、アレクシスに抱いてほしいと嘆願するのだが…
最初、己の覚醒を促したい為に、葵生が安直に二人の上級生と関係を持つ行為にモヤっとするものはあった。
敢えてマウンティング(交尾)する正当性があっておおっぴらにガツガツ出来るとなると、色気を感じないものだな。
しかし、先に攻め二人のほうが葵生に夢中になっていったようで、恋愛感情も絡んできてのほうが俄然面白く読めた。
真宮さんの作品はエロ度数が高い複数ものが多いが、攻め二人はどちらも受けを溺愛するタイプだし、話の筋もしっかりしているので読む側を惹きつける強さを持っていると思う。
一方で、学園内では獣人社会での身分差・特権階級に反する反乱が勃発するのだが、葵生の覚醒後の姿が稀な突然変異だった事により、純血相当の地位に格上げとなり発言力を持った事で騒動がひとまず落ち着く。
元々ジャスティンもアレクシスも純血獣人重視の階級社会に疑問を持っていたようで、これから葵生と共に混血獣人達も伸びやかに過ごせる改革に尽力していくだろう。
手放しで三つ巴カップル誕生めでたい!!と言いたいところだが、個人的にはアレクシスはユージーンとくっついても良かったんじゃない?…とも思ってしまう。
既に故人となったユージーンだけど、彼に関する僅かなエピソードからアレクシスへの熱い想いを想像すると、何だか滾るものがあるんだよね…
ちなみに、エッチシーンは確かに多かったものの、あらすじに入る『人、半獣、獣姿エッチ』ってのに関しては特筆する程エロかったとは感じなかった。
自分が普段からエロ度数の高いものをよく読むせいで、耐性が付きすぎたのかも知れないが…