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shiro no junshin Prince of Silva
ガブリエルの真の目的に見当を付けた蓮とヴィクトールは、ガブリエルの先手を打とうと密林へと謎の植物ブルシャの探査に向かうのですが、留守中に屋敷で起きた事件のため探査を一旦あきらめて戻ることになります。
今回タイトルの白は、蓮の交際相手として縁談が持ち上がるカストロネベス家の令嬢ルシアナを象徴する色。
蓮もヴィクトールも、お互いへの恋情で目が曇っているので、まんまと付け入られてしまいます。
最終的にガブリエルが入念に仕組んだ罠だったのは明らかになるのですが、この事でガブリエルを糾弾することもできないまま。
ガブリエルと蓮の因縁も徐々に明かされつつ、どんどん厚くなる第5巻。
次はとうとう2段組かも。
シウヴァシリーズ5作目。
冒頭で、彼だと明言されては無いけどガブリエルの過去話がありました。
シウヴァやイネスとの関わりが分かるのですが、昔から繰り返して見る夢の理由は何なのか、そして真に求めているのは何なのか、ガブリエルの謎は深まるばかりです。
タイトルの「白」は前巻登場の令嬢・ルシアナの事。
彼女との縁談話が持ち上がり告白された蓮は勿論断るが、問い詰められ鏑木が好きだと白状してしまう。
後日蓮からその事を聞いた鏑木は、酔いも手伝って憤りのあまりに無理やりのセックス。
蓮にとっては不本意な身体の繋がりですが、これはこれでオイシイ…と思ってしまう私でした( ̄▽ ̄;)
ルシアナの純真とは一体何なのか…はここでは明記しませんが、ルシアナの幸せを願う終わり方でした。
それにしても、鏑木も蓮もウッカリ者すぎやしないか…。
翁の部屋が荒らされた際、隠しカメラ的な存在に思いつかないのか?と思ってたら案の定な結果で。
特に蓮。
何処に何によって鍵が開く、なんてご丁寧に言っちゃアカンよ…(;´д`)
指輪が奪われそうになったのはある意味自業自得ですね(^^;;
このシリーズ読んできて、いきなりここでレビューですが、
今回は蓮と鏑木の嫉妬合戦というところでしょうか。
ガブリエルの過去が薄っすら出てきたくらいで、
物語的にはそう話は進まなかった気もしますが、
すれ違いをへて、主人公二人の愛の絆は
より一層深まった気がします。
ガブリエル自身も今回はイマイチ活躍(?)の場が少なかった気がします。
暗躍してたから、表立っては動いてないしね。
でも、彼にも何やら複雑な背景がありそうで、
今後それが明かされるのが楽しみです。
そして相変わらずエルバがぐるぐるいってて可愛いv
蓮川さんの表紙もイメージを掻き立てる綺麗なイラストで、
完結したら、全作並べて飾ってみたくなります!
次はいよいよクライマックスということで、楽しみに読み進めたいと思います。
この本のみの評価だと、「萌×1」かな。
シリーズ5作目。
ガブリエルの出生の秘密が明かされ正体見えてきました。
しかし蓮はまだことが切迫しつつある状況でも恋人が妬いてくれない、独占欲を露わにしてくれないとヤキモキする能天気さ。
蓮はいつまでも10歳の子供じゃないというけれど、いやいやあんまり成長していよ恋愛感情だけは育ったけどね。
それにしてもうかつすぎるいろいろに大丈夫なのかと不安になるストーリー展開でした。
これがどう収拾されるのか次巻に続く…。