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dekiai sadistic
釘宮さん!こういうお話も書かれるんですね!
もう最初から最後までグイグイ引っ張られ一気読みでした。
攻めのしつこい誤解、独占欲、傲慢さ。とんでもないことになって、受けが気の毒に…と思ってたら。
もう、色々ありすぎてなんと書いたらいいのか。
たまたま罰ゲームで女装して婚活パーティーに参加しただけなのに、なぜここまで受けは代償を払わなければならないの?と思ってたけど…。
レイモンが歩に勝手に怒って誤解して襲って命令して。
なのに凄まじい独占欲で。歩を辱めながら体を貪って。
かと思えば部屋ではとっても甘やかで、大切にされて。
レイモンが歩に対してわかりにくすぎ!いや、読み手にはわかるっちゃわかるんですよ。歩に執着してべた惚れで嫉妬に燃えて。
そしてそんな目に合ってるのに歩はレイモンを好きになっていって。だけどまさか愛されてるとは思えず、ペット兼パーティーのパートナーに都合のいい女装が似合う淫乱ゲイだと思われてると思ってて…。
もうお互い意思の疎通が足りないよ!
やっと恋人になれたのに、まだまだ誤解は解けなくてレイモンは聞いちゃいないし。
最後の最後でやっと誤解が解けてレイモンからプロポーズもされて。良かった良かった。
傲慢無理矢理攻めは苦手なんですが、実は真面目で寂しがり屋で。誤解をしては勝手に怒って独占欲が超強いレイモンは、鬼かと思ってたけどだんだんはまりました!
そんなレイモンに恋しちゃう歩もお似合いですね!
これからはエッチの時に優しくしてあげてね。
私は女装ものが別に苦手では無いのですが、これと言って面白いとも思わなかったんですよね。良さが分からん的に。
が、今回、この作品で女装ものの真髄に(ちょっぴり)近付いた気がします。
女装姿でのエッチが倒錯的であるが故に、異様にエッロい・・・っ!!
誤解によるすれ違いとちょっぴり切ない部分もございますが、セレブなスパダリに健気で初々しい(女装すると美人)受けが溺愛されるのを、エロエロと共にひたすら楽しむこちらの作品。
甘くてエロくてと、大変ツボでした。
そもそもですね、最近拝読した作者さんの他作品がとても好みでして。
そこでこちらも購入したのですが、レビューが一つも無くて寂しい限りなんですよね。
そんなワケで、下手くそなレビューではございますが、枯れ木も山の賑わいとばかりに書かせていただきます。
内容ですが、ちょっぴり傲慢なセレブ社長×健気で初々しい女装受けによる両片思いものです。
妹との賭に負けた地味なリーマン・歩。
女装姿で「ユウナ」としてお見合いパーティーに参加する事に。
そこで勤め先の社長・レイモンと出くわしてしまい、社員だと気付かれて無い事を祈りつつ、隙を見て逃げ出します。
しかし週明けに社長室に呼び出されー・・・と言ったものです。
で、呼び出された歩ですが、あの時のユウナと同一人物かと社長室で女装させられ、「君が本当に男か確かめる」とそのまま襲われちゃうと言った流れです。
と、ちょっと展開としては強引な部分がありますが、この作品の一番の魅力は溺愛とエロ!
「溺愛サディスティック」となってる通り、ハーフのスパダリがちょっぴり意地悪に溺愛しております。
で、その意地悪と言うのも、歩を抱く時にちょっと強引て程度。
そもそも、レイモンは歩を女装姿で男を手玉にとってる経験豊富なゲイだと勘違いしてます。
で、「いつもここで男を銜え込んでいるのか?」みたいな台詞が出る・・・。
ただしこのレイモン、基本的に歩にとても甘いし、悪役に徹しきれません。
初めてのエッチで歩が泣き出せば、困り切った様子で「そんなに怯えるな。少し酷かったか」と強引な態度から一転、軟化し、歩が「(騙した)お詫びにもなりませんが、今日限りで退職します」と言い出せばギョッと慌てる。「おい、ちょっと待て!!」てな具合で。
基本的に歩に弱いのが(読者には)バレバレな為、多少意地悪な言動をしても安心して読んでいられる感じですかね。
そんなレイモンに溺愛されてる歩。
彼は初々しく清楚な印象。
最初はレイモンに意地悪をされては泣きベソをかいてますが、彼に大切に扱われ、また甘い時間を過ごすうち、どんどん惹かれてゆき・・・と言った所でしょうか。
で、こちら、騙した詫びとして、女装姿で公の場に付き合うと言う契約を最初に結んでいます。
レイモンが自分を連れ歩くのは虫よけのためでしかない。
また、女装してる時しか手を出して来ないレイモンに、本当の自分は否定されてるように感じて・・・と言うすれ違いがございます。
エリートでデキる人間だからこそ、ちょい人の気持ちに鈍いレイモン。
また、大人しく真面目な歩。
とまぁ、こんな二人なので若干の誤解やすれ違いは仕方ないかと!!
とりあえず、色んな誤解(歩が百戦錬磨どころか処女とか)が解けた時点での、レイモンの興奮っぷりには笑いました。
いやもう、終盤のレイモンの溺愛ぶりには、ひたすらニヤニヤが止まりませんでしたよ。
あとこちら、しつこいですがエロエロ。
ドレスに着物にと女装姿でのエロが多いのですが、中田先生の美しいイラストも相まって、超艶っぽいです。
エロではちょっぴりSなレイモンに意地悪され、しゃくり上げながら縋ってる歩が超可愛かったりして(*´▽`*)
まぁ、社長が社長室で女装させた社員とエッチて、冷静に考えたら「あかんやろー」ですが、とりあえず萌えるから万事OKで!!
と、甘くてエロエロと、とても楽しい作品でした。
女装してお見合いパーティーに参加した受けが、自社の社長にばれてしまい、騙されたと腹をたてた社長にレイプ紛いに抱かれるはビッチ扱いされるは女装してパーティーに連れまわされるはとシリアスっぽい話なのですが、実は社長は受けのことを恋人として扱っていたという後からみたら溺愛な話でした。
アパレルメーカーに勤めるゲイの川崎歩(受け)は押しの強い妹に唆されお見合いパーティーの代役をすることになります。
完璧に女装した歩は男性から引きも切らない状態になるのですが、そこへ飛び入りでやってきたレイモン(攻め)に目をつけられてしまうのです。
彼は最近就任した歩の会社の社長だったから大変。足を痛めた歩にいち早く気付きかいがいしく世話してくれるのですが、ばれるのを恐れてシンデレラさながら逃げ出すのです。週明け、クビも覚悟しているとレイモンに呼び出されて女装を強要され、それ以来、社長のパートナーとして会食やパーティーに連
れまわされその後は決まってセックスするという関係になります。
歩は連れまわされていると感じてますが、社長のことは初めて見たときから気になっており、一緒にいる時間が長くなるほど好きになっていくのに、この関係がいつまで続くのかと心配になるのです。
女装してお見合いパーティーに行ってたからってビッチ扱いするのは酷い偏見だと思ったし、他の参加者が文句を言うならわかりますが、飛び入りで会費も払ってないレイモンに文句を言う権利はなく、ただの八つ当たりだと思ってすごく腹が立ちましたが、最後まで読んでからみると、どSというのもあるでしょうが、今までの相手に嫉妬するあまり、ひどい言葉を言っていただけのようでした。
歩にとってレイモンが初めての相手だから嫉妬する相手なんていないのですがね。
それにしても、可愛いとか綺麗だとか言うだけで勝手に付き合ってると思い込んでいるなんて、歩が付き合ってると思ってなかったと知ったときはさぞかし恥ずかしかったことでしょう。
歩視点ということもあり、ネガティブ思考に引きずられて好意が全く伝わらなかったのですが、最初に償いをさせるということを言ったことが歩が二人の関係を肯定的に受け取られなかった原因だったと思います。
ただ、日本では告白という文化があるけど海外にはないそうなので、文化の違いといったらそうなのですが、だからこそちゃんと言葉で伝えあわないといけないですね。
歩もなんでもかんでも言葉を胸にしまいすぎだと思います。言い訳せず潔いと言えばそうなのですが、話を聞いてくれないからと流されているのにはちょっとイラっとしました。いくら強引でもちゃんと話を聞いてもらうように動いてほしかったです。
ただ、二人がちゃんと恋人同士となってからはちゃんと言葉を尽くすようになったようなので、妹くらいしか二人のことを相談する人もいないことだし、喧嘩しないでほしいものです。
ただ、この二人がちゃんと想いを確認するきっかけになった事件での社長秘書の行動はちょっと解せなかったです。元社長の愛人だったというこの秘書。
元社長の息子であるレイモンが後を継いだのが気に入らなくて陥れようとしたということでしたが、それなら彼女はどうしたかったんでしょうか。
もう長くないという元社長の後継者に何人もいる異母兄弟たちの誰なら納得いったのか、もし彼女に息子がいたとしても彼女の年齢的に成人には遠いと思われるし、どうしたかったのか気になりました。
私は攻めが受けを溺愛する話が大好きなのですが、初見ではこの話は私基準では溺愛じゃないと思いました。本人が愛されている自覚ゼロというより悲壮感いっぱいで、俯瞰で見れば嫉妬深いし、独占欲丸出しで絶対恋愛感情あるよなと思いながらも少しどSな攻めに振り回されているという感じだったのです。が、再読すると攻めがどの時点で受けに落ちたかというのがわかっているので、あー愛されてるなーと思いながら読めて、最終的な印象はエロエロ甘々でした。