赤い満月がのぼる夜、獣人族は恋する相手に発情する

サーベルタイガーの獣愛

sabre-toothed tiger no juai

サーベルタイガーの獣愛
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神24
  • 萌×220
  • 萌8
  • 中立2
  • しゅみじゃない1

--

レビュー数
9
得点
226
評価数
55
平均
4.2 / 5
神率
43.6%
著者
櫛野ゆい 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
九重シャム 
媒体
小説
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイノベルズ
シリーズ
竜人と運命の対
発売日
価格
¥870(税抜)  
ISBN
9784799729793

あらすじ

父王の側室に国を追われた王子ルシュカは、
最強の戦闘民族・サーベルタイガー獣人族の族長ディオルクに助けられ、心を通わせる。
「お前のように小さく愛らしい人間に触れたら、壊しそうで怖い」
と過保護ぶりを発揮するディオルクだが、
赤い満月の夜ルシュカは、発情し理性を失った彼に無理やり抱かれ…!
愛しさと独占欲を抑えられず苦しむディオルク。
獣である彼に怯えつつも惹かれていくルシュカ。二人の恋の行方は!?

表題作サーベルタイガーの獣愛

140歳,サーベルタイガー獣人の族長
17歳,国を追われた王子

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数9

獣人族の溺愛と独占欲(人*´∀`)。*゚+

「竜人と運命の対」がとうとう大団円を迎え、櫛野先生の、オラーン•サランの発情がある獣人族シリーズを読み返しています。
どこの獣人も溺愛ですねぇ(#^^#)


受け様は、人間の国の第二王子であるルシュカ。
父王の側妃と将軍により、兄セリクと共に謀反人として追われることになる。
セリクともはぐれてしまい、単身セリクの友人であるサーベルタイガー族の族長ディオルクに助けを求めることに。

サーベルタイガー族の里へと旅の途中で出会ったディオルクは、初めは助力を断り、冷淡な態度。
それでも華奢な身体でついてくるルシュカの本気と根性を見て、手を貸してくれるディオルク。

どうやらサーベルタイガー族は、小さくて可愛いものに弱いらしいので、ディオルクもルシュカに対して最初から心配でたまらなかったんじゃないかなぁ、なんて思うとにまにましちゃう。

実際、助けると決めたからは、後ろを歩かれると心配だって、片手で抱き上げての移動したりさ。

大事に大事に守ってきたのに、オラーン•サランの夜、発情したディオルクはルシュカを襲ってしまい、ギクシャクしてしまうのだけど。
ハラハラしましたけど、ちゃんとルシュカも好きの気持ちに気付いてよかった(^.^)

その後のディオルクの独占欲がとってもいい。
義母達反乱軍にルシュカが攫われたと知った時のディオルクを想像するとたまらなく萌です\(^o^)/


最後に登場したセリクは、ブラコンでなかなか愉快な兄でした。


獣人族の対への溺愛、独占欲が楽しめる楽しい1冊でした。


イラストは九重シャム先生。
あとがき後の、ディオルクに抱き上げられてるルシュカっていう、なんとも平和で幸せな後ろ姿に癒やされました。

0

献身溺愛サーベルタイガー攻め

まさかのサーベルタイガー!
ものすごく立派な牙と黒く尖った爪。一体どうやってBLに…?

お話は2段組で読み応えがあります。

内容も凝っていて獣人族の族長サーベルタイガーのディオルクと隣国の王子のルシュカが、少しずつ距離を縮めやがて愛し合うようになる。
同時にルシュカの国の王の側室とその父将軍との戦いと王と国を守ってもらう。

ディオルクがもうすごい男前なんですよ!
最初はルシュカのお願いに剣もほろろなんですが。
ルシュカを見ていられなくて手を貸し面倒をみて、もう視界に入ってないと無事でいないと落ち着かないって抱えちゃって。

エッチも最初は発情で無理矢理でしたが、それは本当に好きな相手だったから。

そしてルシュカに協力して獣人族に王と国を取り返す、側室と将軍と戦う説得までしてくれて。
怖がるルシュカに人型でバレないように散歩に付き添ったり花を渡したり。

とにかく献身溺愛なのです。
ルシュカもやっと自分の気持ちを自覚してからは、んもう甘々で。結婚式も挙げて獣人族にお披露目して。

さて国と王を取り戻す戦いは…にしてはページが残り少ないなと思ったら。
側室も将軍も、え?こんな人にやられたの?な性格で。
なんかいつの間にか始まって唐突に終わった感が。

そしてルシュカの兄に最後持ってかれた感が。
強烈なブラコン兄のキャラに、ここまでのハラハラが吹き飛んじゃって。

お終いはまた満月の発情のたっぷりエッチでした。

一番好きなところは、ルシュカがディオルクのあんな立派な牙を、こんなことに使うなんて…。です。

九重シャムさんのイラストもとっても良かったです。

0

お獣様大好きなのでもうひれ伏すしかない。

櫛野先生の獣人、大好きなのです…とにかく不器用なくせに一回ハマるととことん甘く、腕に乗せたり膝に乗せたりと絶対に嫁を放しません。

自国のお家騒動で命からがら生国を抜け出し、生き別れた兄を助ける為に獣人族の国を目指すルシュカ。
乳母日傘で大事大事に育てられたため、物価の相場や生きていく知恵など皆無だけども、なんとか獣人族の長、ディオルクのところまでたどり着きます。ゆーてもディオルクの方から協力を断るためにだいぶお迎えに来てくれていたのですが。

最初は「獣人族を人間のいざこざに巻き込むな」と突き放し、それでもかってについてく!!と譲らないルシュカを放置するディオルクですが、まあ色々あって懇ろになってからは溺愛して放しません。

ルシュカの方も、最初の性交は発情の夜に暴走したディオルクに手籠めにされてしまったので、怖がりながら混乱して泣いていたのに、思いが通じてからはすっかり身を任せて信頼しきって、それでも恥ずかしがると言う素晴らしく愛い姿になります。
なによりもう人間の姿にも一応なれるのに、ひたすらモフモフのままの舐めまわしプレイにニヤニヤが止まりませんでした。そっか…獣人の舌は奥の奥まで届くほど長いのか…ほほう…爪で傷つけたくないもんねえ、うん…。

名前だけは出てくるのに、出番は最後にチョロっとしか出てこないルシュカのお兄ちゃんもなかなかいい味だしてます。ブラコンで目に入れても痛くない!と公言していた弟が、獣人の男に娶られるなんて~!!と嘆きながらも、ディオルクとは親友なので「弟は任せたぞグスン」な感じです。

ただ、作中では触れられてないのですが、獣人てめっちゃ長生きでディオルクも若手ながら140歳。対するルシュカは人間だから今は17歳だけど、どんなに長生きしたってディオルクを置いていくことになり、相手はずっと若いままなのに自分はどんどん年老いていって…と考えると、かなり切ないですね。

今の流行りじゃないかもですが、オババが若いころは「逞しい雄×カワイ子ちゃん」が王道にして正義だったのですよ。

いや~久々に萌えの原点に返れてとても楽しかったです。

4

美女と野獣


もともと「竜人と運命の対」を読んでいて同じ世界線で時系列の前の話があると知り、読みたいと思っていた話でした。
攻めがどんなでも(神であろうと獣であろうと妖だろうと)受けを溺愛する話は大好きなのでとても楽しく読みました。

父王の側室とその父である将軍により謀反の罪を着せられ追われている第2王子ルシュカ(受け)は途中敵に追われ別れてしまった行方知れずの兄・セリクの代わりに国境を接する土地に住む獣人サーベルタイガーの一族に助力を求めるため慣れない旅を続けていました。途中、酔っ払いに絡まれているところを助けられ、その人が兄の親友・サーベルタイガーの族長・ディオルク(攻め)でした。
助けを求めるルシュカにディオルクは人間同士の争いにはかかわらないという掟を盾に断ります。なんとしても協力を得たいルシュカは獣人一族を説得するため、必死でディオルクについていくのです。
初めて見る獣人ディオルクの姿に、助けられたにも関わらず恐怖心を感じていたのですが、途中ルシュカの頑張りを認めてくれたディオルクはルシュカと共に一族の説得をしてくれると約束してくれるのです。

ルシュカは当代一の美姫と言われたで亡き王妃そっくりの美貌の持ち主です。小柄で6歳年上の兄に溺愛されていて世間知らずなところもありますが、兄の息子に次ぐ王位継承者であることを意識し国民や周辺諸国の民のことも考えられ、強い責任感と意思の持ち主です。
何度も危機に陥りますが、命の危機が迫っても大勢を読み立ち向かう姿は好感が持てます。

初めは全く相手にしてもらえず、ルシュカのことを無視して先へ先へと行ってしまうディオルクですが、必死で追いかけてくるルシュカに根負けして連れて行ってくれるようになってからは甘々です。後ろからちゃんとついてくるか心配だからといって抱きあげて連れて歩いたり、夜は寒いからと抱きしめて自らの毛皮にくるんで寝たり。

ルシュカはディオルクを信頼し自分を害することがないと安心しきっていたところに、獣人族の発情期「オラーン・サラン(赤い満月)」が来てしまいます。
そのことを知らないルシュカは不用意にディオルクに近づいてしまい、我を忘れたディオルクに襲われてしまうのです。

発情期に乱暴してしまってからは、全く予備知識もなく襲われたルシュカも気の毒なのですが、再び怯えるようになってしまったルシュカをディオルクがどれだけ後悔しただろうかと思うと心が痛い。

一族を説得するのがかなり時間がかかったのでどうなるのかと思っていたのですが、刺客が現れた際のディオルクの想いの強さやルシュカの心の強さに一族も見直す形になるのです。が、読み終わってからだと小さくて可愛いものが大好きなこの一族は難色を示しながらも、危険物と評するくらい小さくて可愛いルシュカにいつ陥落するか時間の問題だったかもしれません。

一族一丸となって側室と将軍一派に対抗することになったクライマックスではルシュカの心の強さがとても印象に残りました。
彼らが相応の罰を受けているとよいのですが。

うれしいことがあるとすぐに抱きつく癖のあるルシュカがディオルクの側近に抱きつくのを阻止する心の狭いディオルクには笑ってしまいました。
そして、ブラコン兄セリクが自分の知らない間に自分の親友と最愛の弟が結婚してしまったことを大いに嘆くシーンはほのぼのしてとてもよかったです。
「可愛い姫を嫁に貰って、女の子が生まれたら自分の息子と結婚させて、可愛い孫と可愛い弟夫婦と可愛い息子夫婦と可愛い妻とのんびり余生を過ごす予定」と言い切り「こんなごつくてかわいくない男」に掻っ攫われるなんてと嘆く姿セリクには笑わせてもらいました。
ちょっと心配なのが、サーベルタイガーの一族は長命で300歳くらいということなので、今140歳のディオルクの寿命が50年以上残っている状態でルシュカの寿命が来てしまうのではないかと。「竜神と運命の対」の場合はアイテムがありましたが、彼らにも何かあるのでしょうか。あったらいいな。


イラストはルシュカがちょっとイメージと違いました。私には当代一の美姫そっくりの美貌にはどうしても見えなくて・・・ディオルクはイメージ通りだっただけにちょっと残念でした。

3

獣人一族の人懐っこさが半端ない

この物語の舞台となるカーディアと『竜人と運命の対』の舞台・ソヘイルは世界観が繋がっているが、この一冊だけでも読む分には問題ない。

サーベルタイガーの一族の長・ディオルクの心を射止めたカーディアの第二皇子・ルシュカは、小さくて守ってあげたいって雰囲気よりも、国の一大事に父王と兄を救う為にと何とか獣人一族の協力を得ようと、慣れない旅でも愚痴一つ言わない芯の強さのほうが印象に残った。

キャラクター違いで獣人×人間の男の子の種族違いの恋、受けに対する攻めの溺愛ぶり、甘々ぶりが堪能できる共通点も伺える。
自分の場合は先に『竜人と~』を読んでいたので、この話が結果オーライ!なのが分かっていたせいか、ルシュカが命を狙われるシーンがあった割には緊迫感が薄かったのが惜しいかな。

それにしても、獣人一族のリーダーが人間の男の子(受け)に対して一旦打ち解けると、それに倣って仲間の獣人達も一気に人懐っこく変わるなぁってのがサーベルタイガー一族のアヤンガとハドゥのノリの良さで伝わってきて、新婚の二人をからかう様子にニヤケた。
表向きはカーディアの協力に難色を示していても、よっぽどルシュカを仲間と認めたかったんだね。

あと、個人的好み人外でも美形設定があると嬉しいので、作中でディオルクがルシュカに近づきたい為に人の姿になったサービスショットが嬉しかった。
でも、何よりグッとくるのはルシュカがありのままの姿を愛しいと思う感情で、ラブシーンは本来の姿だからこそ萌えるんだってのを解らせてくれた貴重なシリーズなのだ。

1

糖度120%の溺愛獣人もの

甘ーい!!って感じの溺愛ものでした。
最初は冷たかった獣人の攻めも受けの王子様の健気さにすっかり骨抜きになって、可愛い可愛い連発してます。
すっかり過保護なお父さんのようです。
年の差100歳以上のなのでそれも仕方ないか。
2段構成のボリュームの割に、ストーリー展開は案外普通で、そこまで萌えどころがありませんでした。
皆さんがコメントで書かれているように、獣人といえど人間バージョンより獣バージョンが多かったのは珍しいなと思いました。

5

野性味溢れるサーベルタイガー攻め

表紙の通り、攻めがサーベルタイガー。
獣人攻めですが、ヒト型でいるシーンは(基本的に)殆どなし。
頭部からナニまで純然たる獣人で、殆どヒト型にならないという点が大変珍しい一冊です。

あらすじ:
王の側室の策謀で国を追われた王子・ルシュカ(受け・17歳)。
獣人族の長・ディオルク(攻め・140歳)に助けを求めますが、獣人族の掟として人間に協力するわけにはいかないと断られてしまいます。
ルシュカは自ら獣人族を説得するため、ディオルクと共に獣人族の地に向かうことに。
旅を続けるうち、恐ろしい外見とは裏腹に優しい心をもつディオルクに惹かれていき…

国境を越え、深い森を進み、船を漕ぎ…
旅の最中で少しずつ仲良くなっていくディオルクとルシュカの可愛さに癒されます。
最初はルシュカに協力する気がなかったディオルクですが、ルシュカの国や家族を思うひたむきさに感服し、彼に協力するように。
ルシュカも、異種族の自分を守り助けてくれるディオルクに惹かれていきます。

旅の途中、発情期に思わずルシュカを抱いてしまうディオルク。
それを反省してか、獣人族の地に着いてからは、ルシュカの前に姿を見せなくなります。
しかし、代わりにディオルクに雰囲気の似たヒト型の男性がルシュカに会いに来て…?
ディオルクの気遣いも泣かせますが、そんなディオルクの想いを察し、いつものディオルクの方が好きだと言葉をかけるルシュカの優しさも素敵。
常にサーベルタイガーの姿でルシュカを抱くディオルクですが、そこにルシュカの懐の深さや愛が感じられて良かったです。

クライマックスの獣人vs王都軍の闘いはもう少しじっくり見せてほしかったですが、ラストの甘い雰囲気は良い感じ。
年の差123歳の幼妻を溺愛するディオルクに微笑ましい気持ちになりました。

萌×2寄りです。

10

獣レベルの高い獣人です

カーディア国の第二王子ルシュカ(受け)は、父王を人質に取られ謀反の疑いをかけられ、隣国の獣人族に助けを求める。断られても諦められず、自分の国に帰ろうとする獣人族の族長・ディオルク(攻め)にしつこくつきまとっていたら、根性を認められて共に獣人たちを説得してくれることに。しかし旅の途中、発情期を迎えたディオルクに無理やり抱かれてしまい…。


獣人×人間ものです。獣成分はサーベルタイガーです。
なかなか獣率が高い獣人で、顔は虎頭だし長い牙は生えてるし身体には毛が生えています。エッチの時だけ人型になるソフトな人外までしか許せない、というかたには向きませんが、獣率が高ければ高いほど好み、という方にはすごくオススメです。

さて内容ですが、小さいけれど健気で可愛い受けが、しつこく獣人族の王につきまとって認められ、愛されるようになるまでの話です。
最初は攻めはけんもほろろですが、獣人は小さく可愛いものに弱いらしく、一度受けに心を許したあとはもうベタベタに甘やかしています。力が強いし、体格差がすさまじいので、ひょいひょい肩やら腕やらに乗っけて運んでいて、それがとても微笑ましい。最初は攻めが怖くてオドオドしていた受けも、抱きしめられて胸元に顔をモフンと埋めてホワーってなってます。
そんな感じで小ささとモフモフにお互い癒されていた2人ですが、獣人族が発情する満月の夜を迎え、距離を置いていた攻めにのこのこ近づいていった受けがヤラレちゃって、そこからまた怖がってしまう状況に。

そのまま獣人の国に到着した2人。自分の国を助けてくれと頼む受けと、人間の争いには不介入を貫く獣人族とでこう着状態になりますが、いろいろ事件が起こって気持ちも変化します。
攻めが自分を抱いたのは発情期だったからで愛はなかったと思っている受けと、受けが小さくて可愛くてどうしたらいいのかわかんない攻めとのぎこちない交流にモダモダしちゃいました。体格差と年齢差(獣人族は長命です)がすごいカップルで、まさに美女と野獣。そんな2人の気持ちが通じ合って、ぴっとりくっついていちゃいちゃする様子には、読んでて思わず顔がにやけました。

表紙をご覧になって、このビジュアルが大丈夫かどうか確認してからお試しください。
可愛らしい話でした。

9

獣人系ファンタジー

獣人系ファンタジー。これがダメな人にはとても勧められないが、大丈夫な人なら読む価値はあると思う。
国を追われた第二王子が、兄王子と交流のある獣人の国の族長に助けを求めに旅をしているところから物語は始まる。始まってすぐにピンチになるが、それを助けるのがその獣人族の族長。初めは受の事を冷たくあしらうが、どんどん絆されていくのがいい。ただ2人の恋愛パートが多くて溺愛ぶりが嬉しい反面、ファンタジーとしては物足りない部分もあった。せっかくの新書版2段組みなのでもう少し読み応えが欲しかった。

5

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